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● 犯罪発生状況、防犯対策

1 テロ情勢等
 2023年に人口世界一となったインドは、着実な経済発展を続けており、社会情勢は比較的安定しています。他方、国民の貧富格差は依然大きく、宗教間や民族間対立が常に存在する複雑な国内状況もあり、一部の地方州では過激派組織によるテロ活動や治安部隊との衝突も発生しています。現状から、インドにおける日本人・日本権益を直接標的としたテロの危険性は確認されていませんが、2008年のムンバイ・テロのように、国境を越えるテロリストの侵入・攻撃により日本人が都市部でテロに巻き込まれる可能性は否定できません。また、ジャンム・カシミール準州や中東部、北東部の治安が不安定な地域では、過激派組織によるテロや誘拐事件等に日本人や日本企業が巻き込まれる危険性にも注意が必要です。
 インドへ旅行・滞在される方は、このような状況を十分に認識し、犯罪やテロ、誘拐等身の危険が及ばないよう、海外安全ホームページや報道等により、最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
 詳細については、テロ・誘拐情勢(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_001.html )をご確認ください。

2 一般犯罪情勢
 インドの都市部では、地方からの人口流入、失業者の増大、貧富差の拡大を背景として、一般犯罪の発生件数が増加傾向にあります。窃盗、強盗、詐欺、強制性交等の犯罪が多発しており、いずれも日本の主要都市と比べるとかなり高い水準にありますので十分な注意が必要です。
(1)強盗・窃盗
 日本人旅行者が、複数犯(犯人の一人が旅行者の注意を引きつけている隙に、もう一方が所持品を盗む等)によるスリや、レストラン、ショッピングモール、バスや列車内等で持ち物から目を離したわずかな隙に置き引きに遭う事例も多発しています。どのような場所でも、自分の持ち物から手と目を離さないよう注意する必要があります。 
 インドのATMの利用・操作に不慣れな外国人に親切心を装って近づき、実際に操作しながら利用方法を教えてカードの暗証番号を聞き出し、一連の処理が終わった後にカードを偽物とすり替え、本物のカードと暗証番号を使って現金を引き出す事例が発生しています。また、ATMで現金を引き出した人を狙う強盗事件も発生しているため、ATM利用時は周囲の状況にも十分注意してください。
               
(2)睡眠薬強盗
 外国人旅行者が、睡眠薬強盗の被害に遭う事例が発生しています。旅行中に親しくなったインド人から勧められた飲食物に睡眠薬が混入されていて、それを口にしたことで意識が混濁状態となったところで金品を盗まれるというものです。見知らぬ人から勧められた飲食物は決して口にしないでください。使用される睡眠薬は非常に強力で、1〜2日間意識が戻らない場合もあり、入院が必要となった事例もあります。
 インドでは、嫌なものをはっきりと断れない日本人は格好の標的と見られています。数日間にわたって親切に接して信用を得た上で犯行に及ぶ例もあります。親切にされたことに対し過度に恩を感じず、最後まで警戒を怠らないことも肝要です。

(3)詐欺
 個人旅行者に親しげに近づいてきた者を信用し、物品購入やツアー参加を勧められ、その手配にクレジットカードを渡してしまい詐欺被害に遭う事例や、高額な代金の支払いを強要される事例が発生しています。特に個人で旅行・行動をする方は、日常会話レベルの英語力とインドに関する基礎知識と安全情報を確認した上で渡航するように心掛けてください。親切そうに近づいてくる人からの勧めに安易に応じず(特に日本語で話しかけ、案内をするといった流れには注意が必要です。)、はっきりと断る意思表示ができることが極めて重要です。

(4)両替
 現地通貨(ルピー)に両替する際は、必ず銀行やホテル等、外貨買取証明書(Encashment Certificate)が発行される両替所で換金してください。レートが良いからといって街中の政府非公認の両替屋を利用した場合には偽札や使えない紙幣が混ざっている可能性があります。

(5)麻薬関連
 外国人旅行者を狙った麻薬密売が発生しています。有名観光地では売人も多く、比較的容易に麻薬等違法薬物が手に入るため、興味本位で所持・使用してしまった結果、逮捕され、数年間収監された事案も発生しています。麻薬所持・使用については、厳しい刑罰が科せられますので、観光地で他国の外国人旅行者が気軽に使用しているところに接しても、絶対に手を出さないでください。

(6)強制性交等性犯罪
 インドは、従来より女性の性暴力被害が多い国です。外国人女性が被害に遭うケースも多く、デリー、コルカタ、アグラ、ジャイプール、リシケシュ、ブッダガヤ等では、日本人女性旅行者が性的暴行を受けた上に金品等を奪われる極めて悪質な事例が発生しています。日本語で話しかけてきて、日本語の勉強や日本滞在経験に言及するなどで女性を安心させた上で暴行に及ぶ手口が典型的です。また、女性側が2人、声をかけてくるインド人男性側も2人など、複数対複数でも気を緩めないでください。食事やクラブに誘われ、そこでの飲み物に強力な睡眠薬を仕込まれ、寝てしまった間に暴行されてしまう手口もあります。
 女性の単独ないし少数での行動、特に夜間の不要な外出を避けるとともに、見知らぬ人や知り合って間もない人を安易に信用せず、少しでも不審に感じた場合には、はっきりと断り、相手から離れることが肝要です。              
(7)交通事故
 インド都市部の道路交通事情は無法地帯のごとく劣悪で、全ての車両が身勝手・自分最優先で走行しています。道路横断者がいても車を止めて渡らせることは絶対にありません。歩行時は交通事故に遭わないよう、常に周囲の車両に注意を払ってください。

(8) 自然災害
インドは自然災害のリスクが高い国ですが、国土が広大なため、災害に対するインフラ整備が不十分であり、一度大きな災害が発生すると大きな犠牲を出すことになります。
特にモンスーン期(雨期)やサイクロン上陸の季節には、大規模な河川氾濫や地滑り・土砂災害が発生します。道路や鉄道寸断、通信不通で長期間移動困難となる事態になります。特に北部ヒマラヤ山系の地域では、モンスーン期にこうした災害が毎年必ず発生します。インド国内を旅行するに当たって、旅行先各地の気象状況や天気予報を十分に調べ、不安要素がある場合は旅行を中止する慎重さが肝要です。また、携帯電話の不通に備え、事前に詳しい旅行日程を親族や勤め先などの関係者に伝えておくことも肝心です。

3 主要都市・地域別の犯罪情勢
(1)デリー
 一般犯罪発生率はインドの中で最も高く、その中でも窃盗・強盗、強制性交の発生率が高い傾向にあります。武装強盗事件やオートバイ等を使用したひったくり等の犯罪は近郊の新興都市グルガオン(在留邦人がインドで最も多い都市です。)やノイダを含むデリー首都圏全体で高い傾向にあり、注意が必要です。
 デリーのインディラ・ガンディー国際空港やデリーメトロのニューデリー駅には悪質な白タク(3輪のオートリキシャを含む)や客引きが常時存在し、特に日本人旅行者をターゲットにしています。こうした客引きに応じた結果、連れて行かれたホテルから高額な宿泊料金支払いを要求されたり、旅行会社に無理矢理連れて行かれ、アグラやジャイプール、バラナシなどを巡るツアーで、宿泊先や車両が粗悪であるのに高額料金を支払わされたりする被害が頻発しています。インド到着時に空港で悪質タクシーに捕まってしまうと、予約していたホテルが最近閉鎖されたとか、宗教間対立の暴動でホテルの所在地区を警察が封鎖しているなど、ホテルへの偽電話をかけて言葉巧みに信じ込ませるのが典型的手口です。安宿街で有名なニューデリー駅近くのパハールガンジ、カロルバーグおよびそれに隣接するデリー最大の商業・ビジネス地区であるコンノートプレイス周辺の小規模の旅行会社は、空港や鉄道駅での悪質客引きと結託している可能性が高いので注意してください。このような被害に遭わないため、特に市内行きメトロが終電になっている時間帯にデリー空港に到着する場合は、事前に予約先ホテルに出迎えの車両を依頼してください。日本円で3千円程度の出迎えサービスを節約した結果、予約していたホテルの何倍もするホテルに変更されたり、十万円を超える詐欺ツアーを強制された事例が後を絶ちません。
 デリー旧市街や市内の遺跡等外国人観光客が集まる地区では、外国人旅行者に飲み物や食べ物を勧める睡眠薬強盗が頻発しています。また、女性を眠らせ、性的暴行をはたらくケースも実際に発生しています。

(2)バラナシ
 ヒンドゥー教の一大聖地とされているバラナシでは、巡礼者(年間100万人を超える)や観光客をターゲットにしたたかり、詐欺、窃盗、強盗、強制性交等の犯罪が多発しています。親切そうに声を掛けてくる人には注意が必要です。 
 なお、2010年12月には、バラナシのガンジス川岸のシトラガート付近で宗教儀式の最中に爆弾が爆発し、1人が死亡、日本人2人を含む少なくとも37人が負傷するテロ事件が発生していますので、常に最新の治安情報の収集に努めてください。
 また、有名なガンジス川での沐浴については、バラナシ付近では水質が非常に劣悪で感染症にかかる確率が極めて高いことを認識してください。

(3)ムンバイ
 ムンバイはインド随一の経済都市として発展し、多くの異なる人種、宗教、階層の人々が存在しています。多数派のヒンドゥー教徒と少数派のイスラム教徒の歴史的な対立を背景としたあつれきが今も残っており、状況は改善しつつあるものの、それが火種となって暴動等に発展する可能性は否定できません。また、大規模デモが暴徒化するおそれもあることから、最新の情報の収集に努め、デモ等には近づかないようにしてください。
 なお、2008年11月、ムンバイ市内の最高級ホテルや中央駅、病院,レストラン等複数箇所がイスラム過激派テロリストによる襲撃(銃の乱射や手榴弾の投てき等)を受けるという連続テロ事件が発生し、日本人1人を含む160人以上が死亡し、日本人1人を含む300人以上が負傷する大惨事となりました。常に最新の治安情報を収集し、テロの標的とされる可能性がある場所には近づかないようにしてください。

(4) ゴア
 ゴアは国内有数の観光地ですが、観光客を狙った犯罪、麻薬密売等が横行しており、注意が必要です。
親しく話しかけてくる現地人と数日間観光等を楽しんだ後、監禁され所持金品を強取される事案が発生していますので、友好的であったとしても、ともに行動することは避け、警戒を怠らないようにしてください。
 また、夜間のビーチ等で開催されるパーティに参加し、現地警察による麻薬取り締まりに巻き込まれるケースも見られますので、危険な場所、いかがわしい雰囲気の場所には近づかず、夜間の出歩きは極力さけていただくことを強くお勧めします。

(5)チェンナイ
 チェンナイは他州の主要都市に比べ治安は良好とされていましたが、2014年5月にはチェンナイ中央駅に停車中の列車内で爆弾2個が爆発し、乗客1名が死亡、14名が負傷するテロ事件が発生しました。
 また、チェンナイ市内および近郊の駅、空港、繁華街、混み合った電車やバスの中では、携帯電話およびネックレス等装飾品を対象としたスリやひったくり等に十分な注意が必要です。
 
(6)ベンガルール
 ベンガルールでは、日本人が被害者となる凶悪事件は発生していないものの、統計上は犯罪が非常に多く発生しています。日常生活において危険を感じるようなことがなくても、決して治安が良好であるとはいえないことを日頃から認識しておく必要があります。
 市内には悪質なオートリキシャの運転手がおり、特に夜間これらを利用する際は、ゆすり等の犯罪被害に遭うことがありますので、信用のおけるタクシーを利用する等の安全対策が必要です。
 また、2023年7月にイスラム過激派に感化された若者5名がベンガルール市内で多発爆弾テロを計画していたとして拘留された他、2024年3月には、市内のカフェで手製簡易爆弾による爆弾テロにより複数名が負傷する事案が発生していますので、常に最新の治安情報の収集に努めてください。

(7)コルカタ
 コルカタでは、スリや置き引きなどの窃盗や、殺人、強盗、強制性交等の事件が日常的に発生しています。特に窃盗は駅周辺や繁華街等(サダルストリートやニューマーケットなど)で発生することが多く、パスポート、金品等の貴重品を盗まれる事案が発生しています。
 また、旅行者が飲食物に睡眠薬などを混入され、強盗や暴行(性的暴行を含む)を受ける被害、言葉巧みに誘われ、一緒に食事をしてその代金を支払わされたり、多額な買い物をさせられたり、詐欺被害に遭ったりするケースもありますので、見知らぬ人から話しかけられる場合等は、特に気をつけてください。

(8)ブッダガヤ
 ブッダガヤは仏教の聖地と言われ、日本人を含む多くの外国人旅行者が訪れますが、言葉巧みにツアー旅行やガイド、レンタルバイクなどを勧められ、クレジットカードで料金を支払った後、当初言われていた金額よりも高額な料金を請求されるなどの詐欺被害や、勧められた滞在先で睡眠薬強盗の被害、また、女性に対する性的暴行事件も発生しています。親しげに声をかけてくる人を安易に信用せず、警戒を怠らないようにしてください。

4 日本人の被害例
 上記2で述べました一般犯罪以外でも日本人が以下のとおり被害に遭っています。
(1)悪質なタクシーやオートリキシャ、旅行会社による詐欺
 空港、鉄道駅やバスターミナルからのタクシーやオートリキシャによって強引に悪質旅行会社に連れて行かれ、高額なホテルを予約させられたり、法外な価格のツアーや危険地域へのツアーを組まされたりするなど、様々な被害が発生しています。
* タクシーやオートリキシャの運転手が「あなたが予約したホテルは満室だ・潰れた」等と言って、違うホテルを探すふりをして、旅行者を自分の仲間の旅行会社に連れて行く。* 鉄道駅等で旅行者に「政府観光局の職員です。」と偽って声を掛け、観光案内所に案内するとして悪質旅行会社に誘導する(典型的な手口です)。
インド政府観光局はツアー等のアレンジはしていません。

 インド到着後に、宿泊先や国内移動・ツアーを予約する場合は、大手旅行社や日本人旅行者専門で信頼できる旅行会社の利用が望ましいですが、小規模の旅行代理店でツアーを組む場合には、(i)旅行日程・内容等、算出根拠を示した請求書を作らせる、(ii)請求書内容をきちんと確認した上で代金を支払い、領収書を受け取る、の2点を必ず行ってください。万一、後日過大請求等が確認された場合、上記の書類がなければ払い戻し請求そのものが不可能となります。請求書・領収書をごまかして出し渋る業者は信用できないと考えて間違いありません。
 
(2)宝石や絨毯など高額商品購入をめぐる詐欺
 主にアグラ、ジャイプール、ゴア、スリナガルで頻発しています。日本人旅行者が数百万円の高額詐欺に遭ったケースもありますので、十分注意し、誘いに乗らないでください。
* 客引き、オートリキシャやタクシーの運転手に、宝石店やじゅうたん屋に連れて行かれ、商品を日本国内に届けて欲しいなどと持ちかけられる。店員からは、「取りあえずクレジットカードで支払いをしてもらうが、商品は帰国後指定した店に直接発送する。商品到着後、支払いをキャンセルした上で礼金を渡す」などと支払いを迫られる。あるいは、「日本の取引先に宝石を送りたいが、輸出許可等が面倒なので、とりあえずあなたのクレジットカードで購入したことにして日本まで運んで欲しい。日本で商品と引き換えに購入代金と礼金をもらって欲しい」などと言葉巧みにクレジットカードでの決済を迫られる。どちらの場合も商品は届かなかったり、二束三文の商品であったりしたというもので、その段階から相手に連絡が一切取れなくなってしまう手口です。
*旅行者を実家に招待し、家族ぐるみで接待するなど複数の親切な人物が登場し、油断させる劇場型詐欺もよくある手口です。
*旅行者が決めかねる態度を続けたり、断ったりすると、突然豹変し、脅迫まがいに支払いを強要されたり,数日間軟禁状態におかれたりした事例もあるため、店に連れて行かれる前にはっきりと断る等の対応が必須です。

(3)カード詐欺
 第三者に旅券やクレジットカードを預けたり、暗証番号を教えたりしないことが基本です。
* 声を掛けてきたインド人と親しくなり、低料金で全ての列車に予約なしで乗れる便利なカードがあるので購入してあげると話を持ちかけられ、暗証番号を教えてクレジットカードと旅券を渡して購入を依頼したところ、後に多額の金額が引き落とされたり、高額商品を購入していたことが判明する。

(4)結婚詐欺
 主に単独の女性旅行者に声をかけ、言葉巧みな求愛を始めます。また最近では、出会い系アプリで知り合ったインド人から熱心にインド訪問を勧められるケースも増えています。いずれの場合でも、すぐに求婚するようになり、これに応じてしまうと、インド社会伝統の持参金が必要などと欺され、その後だまされていたことに気付き返金を要求すると、態度を豹変させ、脅迫したり、暴力をふるったりするようになり、女性側が逃げ出したい状況を作り上げます。インドからの出国を強要された事例もあります。
* 親切そうに声を掛け近付いてきた男性の誘いに乗って映画や食事、観光案内に付き合って一緒に行動していると、男性から「愛している」「結婚しよう」等と猛烈なアプローチが始まる。女性がその気になってしまうと、数日後には、インドでは結婚に持参金が必要である、親族の病気や事業に失敗してしまい、すぐにお金が必要である等を理由にお金を要求される。

(5)列車、バス内における強盗および盗難被害
 列車およびバス内で、強盗および盗難被害が相次いでいますので、貴重品を身から離さないなど、十分な注意が必要です。特に外国人旅行客の利用が多い主要都市間・観光地間ルートでは危険性が高まります。
* バラナシ〜コルカタ間の夜行寝台列車内(4人用一等コンパートメント)で、旅行者が武装集団に襲われ、旅券、航空券等の所持品を強奪された上、顔面に暴行を受けた。
* デリー〜バラナシ間やバラナシ〜コルカタ間の列車内で日本人旅行者が現金やパスポート、貴重品等を盗まれた。
* 長距離の乗り合いバスを利用した日本人旅行者が就寝中に貴重品等を盗まれた。
* 列車に乗り込んで荷物を棚に置くわずかな間に貴重品の入ったバッグを盗まれた。

5 安全対策
 犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動を取ることが重要です。 上記状況を踏まえ、以下の安全対策を実施する等、安全に万全を期してください。
* 理由もなく外国人に近づいてくるインド人には悪意があると見なし、立ち止まったり、口をきいたりしない。しつこい場合には日本語で構わないので、はっきり拒否する。

* 空港、駅、バスターミナルには、市内へ移動する外国人をだまそうと狙っている犯罪者がたむろしているので、安全な移動手段をあらかじめ調べておく。デリーメトロや配車サービスは比較的安全とされる。

* 夜間の空港、駅、バスターミナルは特に危険。夜間に到着する便を原則利用しない。夜間に空港に到着せざるをえない場合、空港ビル内で夜明けまで待機することが安全。

* 到着後のホテルを日本から事前に予約しておく。安宿街でホテルを無闇に探すとその分、外国人を狙っている犯罪者の脅威に自分の身をさらすことになる。

* 観光地や安宿街、列車内にも外国人を狙っている犯罪者がたむろしている。片言の日本語を話す者、親切な様子で近づいてくる者に決して応じない。市内を案内する、これを食べないか、うちに遊びに来ないか、日本人の友人がいると言って近づいてくるインド人には悪意があると見なす。

* 日中でも外出時(特に徒歩移動時)には周囲に不審者がいないかどうか確認し、身の回りの安全を確保する。乞食や物売りも危ない。夜間の外出は危険なので避ける。

* メディア、特に最近のソーシャル・ネットワーキング・サービス上のインドに関する情報には、当地のテロ・犯罪情勢を伝えていないものもあるので、こういった情報を鵜呑みにせず、最新の治安情勢を信頼できるソースを使って事前に確かめておく。

* 現地の風習等、社会・文化面について知る努力も怠らない。例えば、女性旅行者は肌を過度に露出せず、単独行動も避ける。外国人女性を性的・経済的搾取の対象と見る者もいるので、犠牲にならないこと。甘言に釣られて詐欺被害に遭わないよう注意する。

* インドに限らず、移動中は所持品や貴重品を放置・露出せず、常に身体から離さない。
* クレジットカードを利用する際、署名する前に通貨の単位や金額を必ず確認する。
* 外から店内中の様子を見ることのできない店に入ると、引き込まれて犯罪被害に遭いやすい。

※在留邦人向け安全の手引き
 在インド日本国大使館および総領事館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」(https://www.anzen.mofa.go.jp/manual/india_manual.html )もご参照ください。


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