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09月の渡航関連情報
(2023年09月1日~30日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
9月4日 サウジアラビア 【危険度】 ●ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州、東部州におけるイエメンとの各国境地帯  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●イラクとの国境地帯  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●上記地域を除く全土  レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●サウジアラビアでは、2015年をピークにテロ事件の発生件数は減少傾向にありますが、同年以降も、イスラム過激派組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)による自爆テロ・銃撃テロ事件が発生しています。 ●サウジアラビアの隣国イエメンにおける紛争が継続する中、イエメン政府を支援するサウジアラビアにおいては、ジャーザーン州、アシール州、ナジュラーン州及び東部州におけるイエメンとの各国境地帯や、各地の軍事基地、国際空港及び石油施設等を標的とした、イエメンの反政府勢力ホーシー派によるミサイルや無人機等を用いた越境攻撃が発生していましたが、2022年3月以降は発生していません。 ●現在、ホーシー派によるサウジアラビアへの越境攻撃を含め、サウジアラビア主導の有志連合軍とホーシー派との戦闘は一時的に止まっていますが、2022年10月以降、イエメン紛争当事者間の停戦合意は失効しているため、イエメンにおける戦闘が本格的に再開され、ホーシー派によるサウジアラビアへの越境攻撃が行われる可能性は排除できません。

9月19日 エチオピア 【危険度】 ●エリトリア、ソマリア、スーダン、南スーダンとの国境地帯、ティグライ州西部地区及びアムハラ州との州境地帯、オロミア州東西ウェレガ地区、ケレム・ウェレガ地区、ホログドゥル・ウェレガ地区及び東西グジ地区、ベニシャングル・グムズ州カマシ地区及びメテケル地区  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●ティグライ州(エリトリアとの国境地帯、西部地区、アムハラ州との州境地帯、メケレ市及びシレ市を除く)、アファール州のティグライ州との州境地帯  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き下げ) ●ケニアとの国境地帯  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ) ●アムハラ州(スーダンとの国境地帯及びティグライ州との州境地帯を除く)、アファール州キルバティ地区、オロミア州イルバボール地区、ガンベラ州(ガンベラ市、南スーダンとの国境地帯を除く)、ベニシャングル・グムズ州アソサ地区  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●ティグライ州メケレ市及びシレ市  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(不要不急の渡航中止)(引き下げ) ●アファール州の上記以外の地域、オロミア州ボレナ地区(ケニアとの国境地帯を除く)、東西ハラルゲ地区、バレ地区、北シェワ地区、西シェワ地区、東シェワ地区、ガンベラ州ガンベラ市、ソマリ州(ソマリア及びケニアとの国境地帯を除く)  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ●首都アディスアベバを含む上記以外の地域  レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●2020年11月にティグライ州において発生した連邦政府とティグライ人民解放戦線(TPLF)との武力衝突に関しては、2022年11月2日の和平合意成立以降武力衝突や暴動が発生しておらず、また2023年4月にはティグライ暫定政府が正式に発足し、重火器の武装解除も順調に進展するなど和平合意の履行が進んでいます。 ●上記の状況に鑑み、依然として武力衝突の可能性が残るティグライ州のエリトリアとの国境地帯、西部地区及びアムハラ州との州境地帯を除き、同州その他の地域及びアファール州のティグライ州との州境地帯をレベル3(渡航中止勧告)に引き下げるとともに、治安の改善が見られ、首都等から空路で移動可能なティグライ州メケレ市及びシレ市をレベル2に引き下げます。 ●ケニアとの国境地帯については、テロや誘拐、民族・部族対立による武力衝突等の可能性があるため、レベル3(渡航中止勧告)に引き上げます。 ●2023年8月4日、連邦政府は、アムハラ州において、武装勢力と治安部隊の衝突により治安状況が悪化したことを受け、同州全域に非常事態宣言を発出しました。引き続き同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。

9月26日 ベラルーシ 【危険度】 ●ウクライナとの国境周辺地域 レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土 レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) 【ポイント】 ●2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵略について、ベラルーシ国内には引き続きロシア軍と民間軍事会社「ワグネル」の部隊が駐留しています。依然としてウクライナとの国境周辺地域では軍事衝突による大きな被害が発生する可能性もあり、極めて危険な情勢です。このため、ウクライナとの国境周辺地域の危険情報レベル4(退避勧告)を継続します。 ●欧米各国と同様、日本もベラルーシに対し、ロシアによるウクライナ侵略に関与したとして制裁を科しており、日本人であることを理由に危険が生じる可能性も懸念されます。 ●2021年以降、欧州各国はベラルーシとのフライトを禁止しています。また、国境検問所も部分的に業務を停止しており、今後国境が全面的に閉鎖され出国が困難となる可能性もあります。 ●このような事情から、ウクライナとの国境周辺地域以外のベラルーシ全土についても危険情報レベル3(渡航中止勧告)を継続します。ベラルーシへの渡航は止めてください。また、同国にて必要かつ急を要する用務等がない場合には、商用便による早期の出国の是非を検討されるようお願いします。




II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(1件)
9月15日 中華人民共和国(中国) 中国(杭州):「第19回アジア競技大会・第4回アジアパラ競技大会」開催に伴う注意喚起