海外安全情報の検索



11月の渡航関連情報
(2020年11月1日~30日の発出情報)


I.「海外安全情報(危険情報)」
11月2日 アフガニスタン 【危険度】 ●アフガニスタン全土(首都カブールを除く) レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●首都カブール レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(真にやむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)(継続) 【ポイント】 ●アフガニスタンにおいては、タリバーン等の反政府武装勢力によるテロ・襲撃等が多発しており、多数の一般市民や外国人も巻き込まれる事件が相次いでいます。2019年9月28日に実施された大統領選挙では、2020年2月18日の最終結果発表にて現職のガーニ大統領の再選が確定しましたが、開票・集計プロセスに不正があったとして選挙結果の受入れを拒んだアブドッラー前行政長官が、強く反発しました。一時国内政治の混乱が発生しましたが、5月17日に両陣営間で包摂的な政府を設立するための合意が署名されました。こうした中で、2018年以降直接和平協議を行ってきた米国とタリバーンは、暴力削減期間(2月下旬に実施されたアフガン全土における1週間の事実上の停戦)を経て、2020年2月29日に、米軍をはじめとする駐留連合軍の段階的な撤退や、アフガン人同士による和平交渉等を内容とする米国・タリバーン和平合意に署名するに至りました。合意成立後、同年9月12日にカタールにおいてアフガニスタン政府とタリバーンによる和平交渉が開始されましたが、現在まで大きな進展はなく交渉の展望は不透明です。米国との合意以降、タリバーンによる米国含む駐留外国軍への積極的な攻撃はみられなくなりました。一方で、米軍が合意に基づく撤退を進めていく中、タリバーンは全土でアフガン治安部隊への攻撃やテロ行為等を継続しており、米・タリバーン合意前を超える水準の攻撃を実行しています。同年5月24日から26日の断食明けの休暇や7月31日から8月2日の犠牲祭の間は、アフガン治安部隊とタリバーンの間で停戦が成立したものの、その後は再び各地で武力衝突が発生し、治安情勢は引き続き不安定であり、先行きは不透明です。また、タリバーン以外にも「ISILホラサーン州」等のテロ組織による活動が確認されており、引き続き注意が必要な状況です。つきましては、いかなる目的であっても、アフガニスタンへの渡航は止めてください。また、既に滞在されている方は、直ちに退避してください。

11月16日 エチオピア 【危険度】 ● エリトリア及びソマリアとの国境地帯  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ● ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯)  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ) ● オロミア州西ウェレガ地区  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ) ● ガンベラ州の南スーダンとの国境地帯及びソマリ州(ソマリアとの国境地帯、ジジガ市及びゴデ市を除く。)  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ● オロミア州東ウェレガ地区及び同ケレム・ウェレガ地区  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(引き上げ) ● スーダンとの国境地帯、オロミア州東部、ガンベラ州(南スーダンとの国境地帯を除く。)、ソマリ州のジジガ市及び同ゴデ市、南部諸民族州の南スーダン及びケニアとの国境地帯  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ● ベニシャングル・グムズ州  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ) ● その他の地域 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ● 2020年11月、ティグライ州政府与党(ティグレ人民解放戦線(TPLF))とエチオピア連邦政府軍の間で衝突事案が起きています。これを踏まえ、ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯)の危険度をレベル4に引き上げます。これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。 ● オロミア州西ウェレガ地区では2020年10月に、武装集団による一般市民に対する襲撃事件が発生し、多数の死者及び避難民が出たほか、日常的に武装集団と治安部隊の衝突が発生しています。これを踏まえ同地区の危険度をレベル4に引き上げます。これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。 ●また、西ウェレガ地区に隣接する東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区でも武装集団と治安部隊との衝突が頻発しているため、同地域の危険度をレベル3に引き上げます。 ● 2020年10月、ベニシャングル・グムズ州において、武装集団による死者を伴う襲撃事件が発生しました。これを踏まえ、同州の危険度をレベル2に引き上げます。 ● アビィ首相主導による国内民主化の政策が進められている一方、武力を伴う反政府活動や民族間衝突等は、いつどこで発生するか分かりません。 ● オロミア州とソマリ州との州境地帯のほか、オロミア州西ハラルゲ地区、東ハラルゲ地区、バレ地区、グジ地区及びボレナ地区では、武器等を使用した民族間衝突等が継続的に発生しています。衝突はオロミア州及びソマリ州と隣接するディレ・ダワ市内、アファール州とソマリ州の州境地帯でも発生しています。常に周囲の状況、安全に注意し、不穏な兆候があれば速やかにその場を離れるようにしてください。 ● 当地の国境地帯は危険な場所や安全とは言えない場所がほとんどであり、地方の道路状況は整備不足から危険で死亡事故の発生が懸念されるため、隣接国との越境を含む、長距離の陸路移動はできるだけ控えてください。移動に際しては可能な限り空路を選び、陸路移動を少なくしてください。

11月19日 エチオピア 【危険度】 ● エリトリア及びソマリアとの国境地帯、ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)、アファール州の一部(ティグライ州との州境地帯)並びにオロミア州西ウェレガ地区  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ● ガンベラ州の南スーダンとの国境地帯、ソマリ州(ソマリアとの国境地帯、ジジガ市及びゴデ市を除く)並びにオロミア州東ウェレガ地区及び同ケレム・ウェレガ地区  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ● アムハラ州(ティグライ州との州境地帯及びスーダンとの国境地帯を除く)及びアファール州(ティグライ州との州境地帯及びエリトリアとの国境地帯を除く)  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ) ● スーダンとの国境地帯、オロミア州東部、ガンベラ州(南スーダンとの国境地帯を除く。)、ソマリ州のジジガ市及びゴデ市、南部諸民族州の南スーダン及びケニアとの国境地帯並びにベニシャングル・グムズ州  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) ● その他の地域 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ● 2020年11月、ティグライ州においてティグライ州政府与党(ティグライ人民解放戦線(TPLF))とエチオピア連邦政府軍の間で衝突事案が発生しました。ティグライ州、アムハラ州の一部(ティグライ州との州境地帯)及びアファール州の一部(ティグライ州との州境地帯)では衝突に巻き込まれる可能性がありますので、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。 ● オロミア州西ウェレガ地区では、2020年10月に武装集団による一般市民に対する襲撃事件が発生し、多数の死者及び避難民が出たほか、日常的に武装集団と治安部隊の衝突が発生するなど治安の悪化が続いていますので、同地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。また、既に滞在されている方は直ちに退避してください。 ● また、西ウェレガ地区に隣接する東ウェレガ地区及びケレム・ウェレガ地区でも武装集団と治安部隊との衝突が頻発しているため、これら地域への渡航はどのような目的であれ止めてください。 ● 2020年11月、TPLFによってアムハラ州ゴンダール及びバハルダールの空港にロケット弾が撃ち込まれました。ティグライ州に隣接するアムハラ州に戦端が広がる可能性が生じたほか、ロケット弾の射程圏内であるアファール州にも戦禍が及ぶ可能性があるため、アムハラ州(ティグライ州との州境地帯及びスーダンとの国境地帯を除く)及びアファール州(ティグライ州との州境地帯及びエリトリアとの国境地帯を除く)の危険レベルを2に引き上げます。 ● ベニシャングル・グムズ州では、2020年10月及び11月に武装集団による多数の死者を伴う車両襲撃事件が立て続けに発生しているほか、武装集団と治安部隊との衝突が頻繁に発生していますので不要不急の渡航は止めてください。 ● アビィ首相主導による国内民主化の政策が進められている一方、武力を伴う反政府活動や民族間衝突等は、いつどこで発生するか分かりません。 ● オロミア州とソマリ州との州境地帯のほか、オロミア州西ハラルゲ地区、東ハラルゲ地区、バレ地区、グジ地区及びボレナ地区では、武器等を使用した民族間衝突等が継続的に発生しています。衝突はオロミア州及びソマリ州と隣接するディレ・ダワ市内、アファール州とソマリ州の州境地帯でも発生しています。常に周囲の状況、安全に注意し、不穏な兆候があれば速やかにその場を離れるようにしてください。 ● 当地の国境地帯は危険な場所や安全とは言えない場所がほとんどであり、地方の道路状況は整備不足から危険で死亡事故の発生が懸念されるため、隣接国との越境を含む、長距離の陸路移動はできるだけ控えてください。移動に際しては可能な限り空路を選び、陸路移動を少なくしてください。

11月25日 ニジェール 【危険度】 ●ティラベリ州バレヤラ県及びコロ県  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(引き上げ) ●アガデス州全域、ディファ州全域、ティラベリ州(バレヤラ県、コロ県及びニアメ市を除く。)、タウア州(北緯15度以北)、マラディ州(北緯15度以北)及びザンデール州(北緯15度以北)  レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続) ●ドッソ州全域、タウア州(北緯15度以南)、マラディ州(北緯15度以南)及びザンデール州(北緯15度以南)  レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続) ●首都ニアメ市  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続) 【ポイント】 ●2020年8月、ニジェール南西部ティラベリ州において、フランス人6名、ニジェール人2名の計8名が殺害された事件を受けて、ニジェール政府はティラベリ州全域(ニアメ市を除く)に非常事態宣言を拡大し、同年11月、非常事態宣言の延長を決定しましたので、これまでレベル3(渡航中止勧告)であったティラベリ州バレヤラ県及びコロ県をレベル4(退避勧告)に引き上げます。 ●ニアメ市は、レベル2(不要不急の渡航は止めてください。)を継続します。




II.「海外安全情報(スポット情報、広域情報)」発出状況(4件)
11月2日 パキスタン、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、アフガニスタン、イエメン、アンゴラ、エチオピア、ガーナ、カメルーン、ギニア、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ザンビア、ソマリア、中央アフリカ、トーゴ、ナイジェリア、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ、チャド、南スーダン 感染症広域情報:ポリオの発生状況(ポリオ発生国に渡航する際は、追加の予防接種をご検討ください。)(その15)
11月4日 エチオピア エチオピア:北部ティグライ州における軍事衝突の発生に伴う注意喚起
11月18日 エリトリア エリトリア:エチオピアでの軍事衝突がエリトリアに及ぶ可能性に関する注意喚起(新規)
11月20日 ペルー ペルー:全国的な抗議デモに関する注意喚起