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エチオピア
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年07月15日

1 概況
(1)2018年6月、首都アディスアベバ中心部のマスカル広場で行われていた政治集会で、アビィ首相の演説直後に会場内で爆弾が爆発する事件が発生し、2人の死者を含む多数の死傷者が発生しました。
(2)2019年9月、アディスアベバにおけるテロ攻撃を計画したとして、「アル・シャバーブ(AS)」及び「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の構成員が逮捕されました。また、2019年11月にも、アディスアベバ、ディレダワ、ジジガ、モヤレ等の町におけるテロ攻撃を計画したとして、AS及びISILの構成員17名のテロリストが逮捕されたと報道されました。さらに、2020年11月には、ティグライ州における軍事衝突に乗じ、アディスアベバにおけるテロ攻撃を計画したとして、14名のAS及びISILのテロリストを逮捕したと発表しました。
(3)エチオピアは、ASの拠点があるソマリアと国境を接しており、当地に越境を試みるテロ組織に注意が必要なほか、南スーダンのヌエール系民族による牛や子供の誘拐事件が相次いでいます。更に、オロミア州ウェレガ地域を中心に活動しているテロ組織OLFsheneによる、外国人もターゲットに含む金銭目的の誘拐も頻発しているので、安全対策に万全を期す必要があります。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
 「1 概況」のとおり。

3 誘拐事件の発生状況
(1)2012年1月、エリトリアとの国境に近い観光地において外国人観光客が襲撃され、殺害・誘拐される事件が発生しました。2017年12月には、同観光地付近において外国人観光客が襲撃され死亡する事件が発生しています。同事件は誘拐目的だったともいわれており、エリトリアとの国境付近では極めて強い警戒が必要です。
(2)2019年12月には、オロミア州西部ケレム・ウェレガ県において、アムハラ系民族の学生27名が武装グループによって誘拐される事件が発生しました。
(3)また、オロミア州ウェレガ地域では、現地で活動する外国人を金銭目的で誘拐する事件が続いており、2022年にもインド人6名がOLF Sheneに誘拐される事件が発生しています。
(4)さらに、アムハラ州北西部やガンベラ州でも、身代金目的と思われる誘拐事件が頻発しています。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 2008年9月、東部ソマリ州オガデン地区において、ソマリアから侵入した犯罪組織が同地区国境付近で活動していた日本人1人を含む国際NGO職員2人を誘拐し、長期間にわたり拘束する事件が発生しました。
 2019年3月には、オロミア州西部西ウェレガ地区において、通行中の車両が武装勢力に襲われ、日本人を含む外国人等5名が殺害される事件が発生しました。エチオピアでは、各地において公共交通機関や一般車両が武装勢力に襲撃される事件が頻発しているほか、外国企業のプラントなどに対する攻撃も発生しています。
 また、隣国ソマリアではAS等の国際テロ組織や犯罪組織が当地への越境を試みており、エチオピア国内でのテロ・誘拐の危険性は常に存在しています。
 このような状況を十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

テロについて

「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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