チュニジア | Tunisia

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は(日本時間)現在有効です。

チュニジアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ】(更新)

2018年02月13日

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【危険度】
●アルジェリア・リビア国境地帯を含む南部砂漠地帯の一部及びカスリン県
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県,ガフサ県,トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部(ネフタ,ドゥーズ,メドニン,ザルジスの各都市を含むそれより南方の一部地域)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記以外の地域
  レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

【ポイント】
●アルジェリア・リビア国境付近を含む南部砂漠地帯は,テロリストが頻繁に往来する地域とされ,軍事緩衝地帯に設定されています。不測の事態に巻き込まれる恐れもありますので,同地域への渡航は止めてください。
●カスリン県のシャアンビ山周辺はテロ組織が潜伏,活動している主要拠点と見られています。同地域では,地元住民がテロ組織により埋設された地雷で死傷する事件が発生しています。同地域への渡航は止めてください。
●ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県,ガフサ県,トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部にはテロリストが潜伏している可能性があります。同地域への不要不急の渡航は止めてください。
●首都チュニスも含む上記以外の地域においては,治安当局によるテロ対策が一定の効果を上げ,治安情勢が比較的安定しているため,危険レベルを「レベル1:十分注意して下さい。」に引き下げますが,テロ事件の可能性がなくなったわけではなく,また,一般犯罪の被害に遭ったりトラブルに巻き込まれる可能性もありますので,渡航に際しては十分に注意するようにしてください。










1.概況

(1)2015年3月から2016年3月にかけて,チュニジア国内では大規模なテロが連続して発生し,2015年3月にはバルドー国立博物館襲撃テロ事件により,日本人3人を含む22人が死亡しました。

(2)このような状況を踏まえ,治安当局は,大幅に警備強化を図り,かつ先進主要国などから治安分野で多くの人的・物的支援を受けた結果,テロ対処能力が大幅に向上し,一連のテロ事件以降大規模なテロの発生はなく,治安情勢は概ね落ち着きを見せています。

(3)一方で,西部山岳地帯では,現在も治安部隊によるテロ掃討作戦が実施されています。また,リビア・南部アルジェリア国境等の砂漠地帯においては,政情不安定なリビア等からテロリストが侵入する可能性があるため,引き続き注意が必要です。

(4)2015年11月以降,現在まで非常事態宣言が発出されています。同宣言は,治安維持のために当局の権限を強化する目的で発出されており,不特定多数の一般人の行動を恒常的に制限するものではありません。従って,夜間外出禁止などの措置は採られていませんが,同宣言を根拠とした通行制限措置や特定の施設の一時閉鎖措置等により行動に制限がかかる可能性がありますので,その場合は速やかに当局の指示に従ってください。

(5)チュニジア国内の治安状況は改善しているものの,ISIL等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に影響を受けているとみられる者によるテロが世界各地で発生しており,とりわけチュニジアにおいては過去に観光客を標的としたテロ事件が連続して発生していることを踏まえれば,日本人がテロを含む様々な事件に巻き込まれる可能性がないとは言い切れません。また,多数のチュニジア人戦闘員がISILに参加しており,イラク,シリアにおけるISILの後退に伴う戦闘員の帰還も懸念されます。
このような情勢を十分に認識し,誘拐,テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1) アルジェリア・リビア国境付近を含む南部砂漠地帯の一部及びカスリン県   レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
ア アルジェリア・リビア国境付近を含む南部砂漠地帯の一部
2013年8月29日,マルズーキ大統領(当時)は,密輸武器の流入阻止等テロ対策のため,アルジェリア及びリビアとの国境地帯を含む南部地域一帯を軍事緩衝地帯に設定することを宣言しました。設定された軍事緩衝地帯は,テロリストや武器商人などが頻繁に往来する地域とされており,同宣言は現在も有効です。その範囲は,西はアルジェリア国境地域に位置するアル・マトローハ(Al-Matrouha)以南,東はリビアとの検問所が位置するラスジェディール(Ras Jedir)以南のそれぞれ国境隣接地域そしてエル・ボルマ(El-Borma)とロルゾット(Lorzot)を結ぶ線より南のタタウィン県全域となります。
 これらの地域への立ち入りは,管轄する県知事の許可が必要となります。また,右地域への出入りは,カンボート(Kambout),アル・カモール(Al-Kamour),アル・ジべイル(Al-Jbeil),アル・マトローハ(Al-Matrouha),あるいは,申請者が許可を得た際に指定される場所で検問を受ける必要があります。また,仮に許可を得た後でも,同地域においては当局の指示,命令に従う義務があり,従わなかった場合,治安当局は警告射撃なしで発砲することが許されています。
イ カスリン県
 同県のシャアンビ山周辺は「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」に忠誠を誓うテロ組織「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」及び「イスラム国(ISIL)」に忠誠を誓うテロ組織「ジュンド・アル・カリーファ」が潜伏,活動している主要拠点と見られています。治安当局は,2013年以降,大規模な掃討作戦を展開し,現在では小規模なグループが主に山中に潜伏するだけとなっておりますが,掃討作戦は現在も継続中です。また,同地域では,地元住民がテロ組織により埋設された地雷で死傷する事件も発生しています。
 
ついては,これらの地域への渡航は,どのような理由であれ止めてください。

(2)ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県,ガフサ県,トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部(ネフタ,ドゥーズ,メドニン,ザルジスの各都市を含むそれより南方の一部地域)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
ア ジャンドゥーバ県,ケフ県,シディブ・ジッド県及びガフサ県
シディブ・ジッド県のムギラ山,アルジェリア国境付近では、前記テロ組織ウクバ・イブン・ナーフィア旅団やジュンド・アル・カリーファの潜伏の可能性があります。また地雷による死傷者がでています。また,2017年6月2日,シディブ・ジッド県ムギラ山で,羊飼いの少年がジュンド・アル・カリーファに殺害される事件が発生しました。
イ トズール県(アルジェリア国境付近に限る)及び南部砂漠地帯の一部(ネフタ,ドゥーズ,メドニン,ザルジスの各都市を含めそれより南方の一部地域)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
南部砂漠地帯は,政情不安定なリビア等からテロリストが侵入する可能性が否定できず,十分な注意が必要です。また,リビア国境付近には,密輸商人が往来しており,その一部は武装しています。

 ついては,これらの地域への不要不急の渡航・滞在は止めてください。渡航する場合には,最新の治安情報の入手に努め,危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策をとってください。

(3)チュニス県を含む上記以外の地域
レベル1:十分注意してください。(引き下げ)
これら地域では,治安当局によるテロ対策の警戒体制が強化されています。2015年11月の大統領警護隊に対するテロ事件以降,治安当局を狙ったナイフによる小規模なテロ事件は発生しているものの,大きなテロ事件の発生はないことから,治安状況は比較的安定していると言えます。

ついては,これら地域の危険情報を「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。しかしながら,テロは世界のどこでも起こる可能性があり,政府機関,軍,警察等治安関連施設,大型商業施設,外国人が多く集まるような場所はテロの標的になりやすいので,最新情報の入手に努めるなど十分に注意してください。

4.滞在に当たっての注意
(1) 渡航者全般向けの注意事項
 ア 一般的にチュニジアの治安は日本ほど良いとは言えず,何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もありますので,法制度,文化,風俗・習慣等の多くが日本とは異なることを意識して,十分に注意してください。
イ 特に首都チュニスを含む観光地においては,電車内におけるスリやひったくり被害が発生しておりますので,手荷物など所持品の管理を厳重にするよう心掛けてください。
ウ ホテルなどでは,警備員が24時間配置されていても油断は禁物ですので,必ずドアや窓を十分に施錠するなど基本的な安全対策を心掛けるようにしてください。
エ 一般的に運転マナーの悪い運転手が多く,無理な追い越しや速度超過などが常態化しています。また,歩車道の区別がない道路も多いため,周囲の車両の状況をよく確認するなど細心の注意を払ってください。
オ 各地でデモやストライキが予告なく発生する可能性があるため,現地では可能な限り情報を収集し,万一,デモ等に遭遇した場合は,慌てず速やかにその場から離れるようにしてください。
カ 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )
  
(2) 長期滞在者向けの追加注意事項
 ア 長期滞在される方は,食料や水その他必要な生活物資等の備蓄に努め,ガソリンのこまめな給油等も心掛けてください。また,貴重品の所在や旅券の有効期間等の確認を常時行ってください。
 イ 万一,病気にかかったり,事故等に遭った場合,重症の際には国外への緊急移送が必要となる可能性もあるので,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。


5.隣国のアルジェリア,リビアに対しても別途危険情報が発出されていますので,併せ留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
  https://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html (スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在チュニジア日本国大使館
 住所:9 Rue Apollo XI,1082 Mahrajene-Tunis, Tunisie(B.P. 163, Cite Mahrajene 1082 Tunis)
 電話:(市外局番071)791-251,792-363
   国外からは(国番号216)71-791-251,71-792-363
 FAX:(市外局番071)786-625
   国外からは(国番号216)71-786-625
 ホームページ:http://www.tn.emb-japan.go.jp/jp/index.html