モロッコ | Morocco

情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年08月02日(日本時間)に失効しました。

モロッコについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年09月14日

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【危険度】
●全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)

【ポイント】
●全土にテロ等の脅威があります。外国人観光客が多数集まる場所,西欧諸国権益,政府関連施設,宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるよう心掛けてください。
●都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリなどの金銭目的の犯罪が増加傾向にあり注意が必要です。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)2014年7月及び11月に国内のテロ警戒を強化して以降,現在までのところ,モロッコ治安当局による取り締まりが功を奏しており,治安は比較的安定しています。しかし,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)へ外国人戦闘員として参加したモロッコ人の帰還も懸念されることや,ISILが北アフリカ等におけるジハードの拡散を呼びかけていることから,モロッコ国内においてもテロが発生する可能性が否定できません。
(2)近年,シリアやチュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情報
全土:「レベル1:十分注意してください。」
(1)テロ等
ア 2014年7月,モロッコ政府は国内のテロ警戒レベルを最高度に引き上げました。これを受けてモロッコ国内では幹線道路における検問が強化され,要所に治安官憲が配置される等,警戒態勢が強化されています。また,同年11月以降は,テロの脅威のさらなる高まりを受け,モロッコ政府はテロ対策強化施策を実施し,警察に加えて軍も警戒にあたっています。さらに,2015年3月には新たに内務省にテロ・誘拐事案等を専門的に取り扱う中央司法捜査局(BCIJ)を創設してテロ組織の摘発に乗り出しています。
イ 一方,現在,1,500人以上のモロッコ人がISIL活動地域に外国人戦闘員として参加していると見られており,今後,シリア,イラクやリビアでの戦闘に参加しているモロッコ人戦闘員が帰国し,モロッコ国内でテロ活動を行うことが懸念されます。
ウ 2016年7月19日,モロッコ治安当局は143名の過激主義者と見られる者の取り調べを行い,そのうち52名が逮捕・勾留されました。逮捕者の家宅捜査により,毒物,爆発物の製造方法等に関する文書が押収されるとともに,銃器,ナイフ,実弾等も押収されています。逮捕者はモロッコの治安当局施設や観光施設等を狙っていたと見られています。
エ 2016年2月18日,BCIJは,エッサウィラ(Essaouira),メクネス(Meknes)及びシディ・カセム(Sidi Kacem)において活動していたテログループの摘発を発表しました。この摘発により,機関銃,拳銃,ライフル等の多量の武器が押収されました。また内務省によれば,致死性の高い生物由来の毒物も押収し,国内でこの毒物を用いたテロの計画が準備されていたことが判明しました。
オ その後も,モロッコ北東部をはじめ,各地でISILに忠誠を誓う小グループの摘発が報じられています。これまで彼らの活動の大部分は戦闘員のリクルートやテロ活動資金調達が占めていましたが,現在は,自爆テロ,要人暗殺や重要施設破壊等モロッコでテロを企図するグループが散見され,行動が多様化しています。
カ 2015年11月13日に発生したパリ連続テロ事件や本年3月22日に発生したブリュッセルのテロ事件を踏まえ、モロッコにおいても治安に関する警戒度が更に高まっています。特にモロッコの各空港において,航空券を持たない者は,施設内の立ち入りが禁止されています。また、パリ連続テロ事件においてモロッコ当局が仏と協力したと報道されたことや欧州各国と協力してテロ対策を実施していることから、モロッコに対するISILの脅威が更に増加した可能性があります。
(2)一般犯罪
モロッコへの観光客の増加に伴い,都市部や観光地において,外国人観光客を標的としたスリなどの金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。
(3)デモ
デモは散発的に発生しています。多くのデモは事前に許可を得て行われ,平和裏に終結しますが,無許可のものは治安当局との衝突に発展する場合があります。

 以上のように,モロッコへの渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。

3.渡航・滞在にあたっての注意
 モロッコに渡航・滞在する方は,下記事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在モロッコ日本国大使館(ホームページに掲載されている「安全の手引き」をご覧ください。),現地関係機関等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 2011年4月,外国人観光客が多数訪れるマラケシュ旧市街のジャマ・エル・フナ広場に面したカフェにおいて,遠隔操作による爆破テロで多数の死傷者が発生しました。警備の厳重な公的機関よりも外国人観光客が集まる場所等がテロの標的となる可能性を考慮し,渡航情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。同時に,モロッコ政府関係施設の他,西欧諸国権益及び政府関連施設,またはキリスト教やユダヤ教など宗教関連施設への立ち寄りは最小限にとどめるとともに,団体旅行参加の場合は,目立つ行動はできるだけ避け,テロや誘拐等の事件に巻き込まれないよう心掛けてください。
イ 列車,バス等の公共機関や市場,ショッピングモール,繁華街や観光施設等不特定多数の人が集まる場所では,騒じょう事件等に巻き込まれないよう十分に注意するとともに,治安関係施設や政府関係施設で大勢の人が集まっている場合など,デモや群衆には近づかないようにし,たとえ小規模なものでもデモ等に遭遇した場合や不審な人物や状況,兆候を察知した場合は,直ちにその場所を離れてください。
ウ 旅券(パスポート)又は滞在許可証を常時携帯するとともに,現地では警察官・軍関係者の指示に従ってください(特に夜間については,不要不急の外出はできるだけ控えるようにしてください。)。
エ モロッコ北東部に渡航・滞在する方は,訪問先の治安状況を信頼できる機関等から入手する,現地事情に詳しい信頼できる者を同伴する,単独行動は避ける等の対策を講じてください。
オ 都市部や観光地での金銭目当ての犯罪が増加傾向にあります。つきましては,貴重品は分散して保持する,常に周辺に注意を払う,特に,他人に親切に声を掛けられても,安易に相手を信用しない,公共交通機関内では居眠りをしない,荷物は背負わずに前部にて保持する等,警戒を怠らないようにしてください。
(2)短期渡航者向けの追加注意事項
ア ホテルを選択する場合には,安全対策が十分施されたホテルを利用してください。
イ 「ガイドをする」,「穴場スポットに案内する」等の言葉で近寄ってくる現地人には,安易について行かないでください。法外なガイド料を請求されたり,人気のない場所に案内され,金銭を脅し取られる場合があります。また,女性の場合は,性犯罪に巻き込まれる可能性があります。
ウ 特に,観光目的の個人旅行の日本人女性が現地人男性からしつこく言い寄られ,最終的に性犯罪に巻き込まれる事案が発生しています。また,facebook,WhatsApp及びLINE等のSNSや,airbnb,couchsurfingなどの民泊サイトを利用することにより,容易に見知らぬ人間と知り合うことができます。しかし,このようなツールを利用して犯罪を企てている者もいるため,現地人男性など見知らぬ人に親切にされても決して警戒心を怠らず,隙を与えないよう毅然とした態度を維持することが大切です。
エ 日本人旅行者が,交通事故の被害に遭う事案が発生しています。モロッコでは,交通ルールが徹底されておらず,実態上,車両優先の社会となっています。このため,歩行者の道路横断中に車両が減速せずに進行するケースが多々あるため,信号が設置されている場所でも,必ず自分の目で車両の状況を確認してください。また,外国人が病院で手当を受ける際には,病院側が治療費の支払い能力を確認するために保証金の支払いを求めるなど,多額の初期費用が必要となる場合があります。つきましては,交通事故防止に努めるとともに,欧州などの医療先進国への緊急移送が必要になる場合に備え,十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。
(3)長期滞在者向けの追加注意事項
 現地に3ヶ月以上滞在される方は,到着後遅滞なく在モロッコ日本国大使館へ「在留届」を提出してください。また,届出事項に変更が生じたときや,モロッコを去る(一時的な旅行を除く。)ときは,その旨を届け出てください。
 不測の事態が発生した場合は,在留届に記載された連絡先をもとに対応するため,提出されていない場合,または記載事項に変更が生じている場合は,十分な対応ができなくなるおそれがあります。
 なお「在留届」は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在モロッコ日本国大使館まで送付してください。
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非活用してください。

4.その他
 周辺のアルジェリア,西サハラ,モーリタニアについても,それぞれ危険情報が発出されていますので,併せて留意してください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
             http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

○在モロッコ日本国大使館
 住所:39 Av Ahmed Balafrej, Souissi,Rabat,MAROC
 電話:(市外局番0537)63-17-82~85(85:領事部直通)
   国外からは(国番号212)537-63-17-82~85
 FAX:(市外局番0537)75-00-78
   国外からは(国番号212)537-75-00-78
 ホームページ:http://www.ma.emb-japan.go.jp/