ニカラグア
テロ・誘拐情勢
更新日 2023年03月17日
1 概況
(1)ニカラグアでは、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)、アル・カーイダ等のイスラム過激派や国際テロ組織の具体的な活動は確認されていません。
(2)2018年4月に社会騒乱が発生した際、治安当局による取締り・反政府派の抵抗により300名以上の死者、2,000名以上の負傷者が発生しました。以降、反政府派によるデモ行進・集会等の政治活動が活発化する中、2019年中、2度に渡り、「ニカラグア愛国同盟」なる団体による小規模の爆発事案が国内数カ所で発生しました(負傷者はなし)。同年12月、警察当局は同事件の被疑者として16人を逮捕しています。以降、同種のテロ事件の発生はありません。
(3)ニカラグアにおける誘拐事件は、テロ組織によるものではなく身代金目的誘拐事件です。2022年中、外国人被害の誘拐事件は確認されていません。
2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
「1 概況」のとおり。
3 誘拐事件の発生状況
2022年中、身代金目的誘拐は6件です。
4 日本人・日本権益に対する脅威
テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。