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ブータン
テロ・誘拐情勢

更新日 2022年05月10日

1 概況
 近年、ブータンではテロ事件は発生しておらず、また、ISIL、アル・カーイダ等イスラム過激派及びその関連組織の存在も確認されていません。
 また、誘拐事件の発生は極めて少なく、外国人が被害に遭うケースも確認されていません。

2 各組織の活動状況または各地域の治安情勢
(1)1990年代初頭から、隣国インドの北東部で同国からの分離独立を求める過激派組織(アッサム解放統一戦線(ULFA)、ボドランド民族民主戦線(NDFB)及びカムタプル解放機構(KLO))が、ブータン南部の森林地帯にキャンプを開設してきました。しかし、2003年12月のブータン軍とインド軍共同による掃討作戦により、これらのキャンプは壊滅したとされており、キャンプが再開したとの事実も確認されていません。
(2)また、過去には、ネパールに拠点を置くネパール系ブータン難民からなる過激派組織とされるブータン共産党が、ブータン南部を中心にテロを散発的に行っていました。

3 誘拐事件の発生状況
 警察の犯罪統計によれば、2020年中の誘拐事件の発生はありません。

4 日本人・日本権益に対する脅威
 現在のところ、日本人・日本権益を標的とする過激派組織の存在は確認されていません。しかし、日本人・日本権益がテロ・誘拐の対象となる可能性や、これらの事件に偶発的に巻き込まれる可能性は排除されません。特に、過激派組織がキャンプを設置していたブータン南部への渡航や同地域に隣接するインド・アッサム州との陸路移動については、注意する必要があります。 
 テロによる日本人の被害は、シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告や退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは、日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており、これまでもチュニジア、ベルギー、バングラデシュ、スリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。
 近年では、単独犯によるローンウルフ型テロや、一般市民が多く集まるレストラン、ショッピングモール、公共交通機関等のソフトターゲットを標的としたテロが世界各地で頻発しており、こうしたテロの発生を未然に防ぐことは困難です。
 テロはどこでも起こり得ること、日本人も標的となり得ることを十分に認識し、テロ・誘拐に巻き込まれることがないよう、「たびレジ」、海外安全ホームページ、報道等により最新の治安情報の入手に努め、状況に応じて適切かつ十分な安全対策を講じるよう心掛けてください。

テロについて

 「テロ」について国際的に確立された定義は存在しませんが、一般には、特定の主義主張に基づき、国家等にその受け入れを強要する又は社会に恐怖等を与える目的で行われる人の殺傷行為等を指すとされています。本情報は、このようないわゆる「テロ」に該当するか否かにかかわらず、外務省が報道等の情報に基づいて、海外に渡航・滞在される邦人の方々の安全確保のための参考として編集したものであり、本情報の内容がそのまま外務省の政策的な立場や認識を反映するものではありません。
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