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ソロモン諸島におけるデング熱の流行(新規)

2016/11/11
【ポイント】
●ソロモン諸島では、今年8月以降、デング熱患者の報告数が増加しており、同国保健省は、感染者が報告されている7地域でデング熱の流行宣言を行いました。
●デング熱は、蚊に刺されることで感染し、重症に至らない場合がほとんどですが、患者の一部がごくまれに重症化し、出血症状を発症することがあります。早期に適切な治療を行わなければ死に至ることもありますので、デング熱を疑う症状を発症した場合には、早めに医療機関を受診するようにしてください。

1 デング熱の発生状況
(1)今年8月以降、ソロモン諸島では、デング熱患者の報告数が増加しており、同国保健省は、10月8日にホニアラ市及びガダルカナル州で、同19日にはマライタ州、イサベル州、チョイセル州、マキラ州及びテモツ州にも感染地域を拡大して、デング熱の流行宣言を行いました。保健省の発表によれば、8月15日から10月30日までの間に、これらの7地域で2,239例の感染疑い例が報告され、検査が行われた807例のうち248例について感染が確定しているとのことです。今回のデング熱の発生増加を受け、同国内では、デング熱の監視体制が強化されています。
(2)ついては、ソロモン諸島への渡航・滞在を予定している方、既に現地に滞在されている方は、在ソロモン日本国大使館から最新の情報を入手するとともに、以下2を参考に、蚊に刺されないための対策を行って下さい。
なお、アジア・大洋州においてはデング熱が発生・流行しており,広域情報( http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C211.html )が発生されていますので、あわせてご参照下さい。

2 デング熱について
(1)感染源
 デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1~4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等)に刺されることで感染します。感染は必ず蚊が媒介し、人から人への直接感染はありません。一度かかると免疫ができますが、異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動時間は、マラリアを媒介するハマダラカと異なり、夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。ただし室内にいる蚊は、夜間でも刺すことがあるので注意する必要があります。
(2)症状
 デングウイルスを保有した蚊に刺されて感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は、通常3~7日です。症状は、急激な発熱(38~40度)に始まり、頭痛(一般的に目の奥(眼窩)の痛み)、関節痛、筋肉痛、倦怠感を伴います。発熱は3~5日間継続し、解熱とともに痒みを伴ったハシカ様の発疹が、熱の下がる頃に胸部や四肢に広がることがあります。また、食欲不振、全身倦怠感は1~2週間続き、血小板が減少した例では、鼻出血、歯肉からの出血、生理出血の過多を見ることもあります。通常、これらのデング熱の症状は1~2週間で快復し、後遺症を伴うことはほとんどありません。デングウイルスに感染しても症状の出現しない例(不顕性感染)も多いようですが、その頻度については不明です。
(3)治療方法 
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても重症に至らない場合が多く、死亡率は1パーセント以下であると言われています。ただし、時折デング出血熱という重篤な病気に至ることがあります。デング出血熱は、口や鼻等の粘膜からの出血を伴い、死亡率の低いデング熱と異なり、通常でも10パーセント前後、適切な手当てがなされない場合には、40~50パーセントが死亡すると言われています。デング出血熱は発熱して2~7日後に発症することが多いようですが、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測ができません(大人よりも小児に多発する傾向があります)。発熱が3日以上続いた場合は、早期に医療機関を受診することをお勧めします。また、デング熱感染が疑われる場合には、鎮痛解熱剤にはアセトアミノフェンを使用し、アスピリン系の使用は避けてください。
(4)予防方法
 デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は、デング熱を媒介するネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等が古タイヤの溝などのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多くみられることを念頭に置き、次の点に十分注意の上、感染の予防に努めてください。
●外出する際には長袖シャツ・長ズボンなどの着用により肌の露出を少なくし、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2~3時間おきに塗布する。
●室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。
●規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつける。
●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑って、直ちに専門医師の診断を受ける。
●なお、蚊の繁殖を防ぐために、タイヤ、バケツ、おもちゃ、ペットの餌皿等を屋外放置しない、植木の水受け等には砂を入れるなどの対策をとる。

○参考情報: 
在外公館医務官情報:
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/solomon.html 
 
厚生労働省検疫所(FORTH) 感染症についての情報「デング熱」
 http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html

 国立感染症研究所 「デング熱」
 http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ta/dengue.html

(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5367
 ○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/  (PC版)
http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html  (スマートフォン版)
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp  (モバイル版)

(現地在外公館連絡先)
在ソロモン日本国大使館
電話: (677) 22953
ホームページ:http://www.sb.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html