広東省の公共の場におけるSARS防止対策に関するガイドライン

本文は広東省衛生庁発行の「広東省非典型肺防治指南(The guidelines for the control and prevention of atypical pneumonia (AP) in Guangdong province)」より抜粋し和訳いたしました(一部修正)。


 本ガイドラインは公共の場におけるSARS流行防止および人々の健康を守ることを目的に編集された。
 本ガイドラインはホテル、レストラン、レストハウス、コーヒーショップ、バー、喫茶店、映画館、ダンスホール、音楽ホール、市場,待合室(病院、空港、開港)などの公共の場に適用される。

1. 自然換気
  - 自然換気を選び、室内の空気清浄につとめる
  - できるだけドアや窓を開放し、室内への良好な換気を保持する
 
2. 機械による換気
  - すべての換気機器を正常に稼動するよう努める。とくにフィルター、パイプなどを清潔に保持する
  - 気温、湿度を調節する場合には空気取り込み口に十分量の空気が取り込まれるようにする
  - すべての場所で正常な空気を確保できるよう調節する
  - 排気は直接戸外に出すよう設定する
 
3. 空気の消毒
  - 訳者コメント:個人レベルでの空気の消毒は奨められない
 
4. 環境衛生
  - 人の動きによる空気の流れをできるだけ少なくする
  - 室内、室外における環境をきれいに保ちゴミや埃を減らすよう努める
  - 使用した物品や接触した物品は定期的に消毒する
  - 鳥や動物に餌を与えない
  - 市場やレストランでは毎日廃棄物を密封して処理する
 
5. 作業者の衛生管理
  - 頻回に手洗いを励行し衣服を着替えることにより身体の清潔を保つ
  - できるだけ公共の場や人の多い場所に立ち入らないようにする
  - 毎日健康状態をチェックするシステムを構築し、熱や咳などの症状が出た際には医師を受診し検査を受けるよう勧める
  - SARSと診断された者はしばらく仕事を休み隔離を要する
  - SARS患者と近い接触をした者は1週間自宅待機とし観察を行う。熱、咳の症状が無くならない限り出勤してはならない
  - SARSが疑われる患者を見つけた場合には地域の疾病予防中心に通報する
  - 疾病予防中心はSARS患者の職場に対する消毒の指示を出す
 


小冊子(広東省の在留邦人 SARSの感染を防ぐために)
執筆者
 
切替 照雄
厚生労働省国立国際医療センター研究所
 
小原 博
厚生労働省国立国際医療センター国際医療協力局
 
川崎 恵弘
外務省領事移住部


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