在留邦人向け安全の手引き 在トンガ日本大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


「安全の手引き」
<トンガ編>

平成24年1月1日
在トンガ日本国大使館

Ⅰ はじめに

この手引きは、トンガにお住まいの方や長期滞在される方々により安全にお過ごし頂くための参考資料として作成したものです。トンガは、南太平洋島嶼国の中でも比較的治安の良い国とされていますが、近年、欧米文化の流入等に刺激された若者等による住居侵入事案や性犯罪等の一般犯罪の件数が増えつつあります。特に、首都ヌクアロファ等の人口が集中した都市部では、失業者や中途退学者の増加、都市部への人口流入、欧米文化の流入等の要因により、治安は年々悪化しており、旅行者及び在留邦人の方々に対する一般犯罪の被害も発生しています。また、トンガは、地震、津波、サイクロン等の自然災害、デモ行進、暴動等の人的災害が頻発している地域でもあります。

そのため、これらの犯罪被害を未然に防止し、また万が一事件に遭遇してしまっても被害を最小限に留めるためには、個々人が各種対策を立てて行動するとともに、常日頃から最新の自然災害情報を入手し万全の状態で備えることが肝要となります。つきましては、本マニュアルをご参考頂き、防犯対策等に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

Ⅱ 防犯の手引き

1.防犯の基本的な心構え

海外においては、色々な面で日本国内とは勝手が違いますので「自分の身は自分で守る」といった心構えを強く持って安全対策に努めることが重要です。普段から正確で有効な情報を収集し、対策を立て、被害を未然に防止するとともに、万が一犯罪等に巻き込まれてしまった場合には、冷静に対処するよう心掛けて下さい。更に、犯罪は油断や一瞬の気の緩みによって発生することが殆どであり、定期的に犯罪に対する意識を高める必要があります。この手引きでは、実際に邦人の方が被害に遭われた事例をもとに、その対策、注意事項及び対処要領等を記載致しておりますのでご参考にして下さい。

2.最近の犯罪発生状況

トンガでは、首都ヌクアロファを中心に暴力事件や窃盗等の一般犯罪が増加しつつあります。特に、数年前から中国人の移民が急増しており、主としてビジネスで成功していることなどから一部トンガ人の反感を買っており、ファレコロアと呼ばれる商店(コンビニエンスストアに類似)への強盗及び破壊や焼き討ちなどの被害に遭うケースが発生しました。そのため、中国人と間違われ白昼、暴行を受けるなどの可能性がありますので、十分注意する必要があります。また、近年では、日本人が強盗、空き巣及び傷害事件の被害に遭っており、年間数件程発生しています。

警察発表によれば総犯罪件数は増加し続けており、依然として高い犯罪発生率を維持しているようです。また、登録された犯罪数の推移から分析すると、近年、欧米文化等の流入に影響を受けた若年層による商店・住居侵入事案や性犯罪事件等の一般犯罪が急増しております。なお、犯罪者の年齢や職業別をみると、無職である22歳から30歳にかけての若年男性層による犯罪が多く占めている傾向にあるようです。

3.防犯のための具体的注意事項(主な被害例と防犯対策)

犯罪のほとんどは首都ヌクアロファ(Nuku' alofa)で発生しており、特にソプ(Sopu)地区、トフォア(Tofoa)地区(国立文化センター、バイオラ病院周辺)、マウファンガ(Maufanga)地区及びウムシ(Umusi)地区など外国人が数多く居住する新興住宅街で多くなっています。これらの地域を含め大部分の地域には街灯がほとんどないため、夜間の外出、特に女性の一人歩きは避けてください。また、週末などは酔っぱらいに絡まれたり暴力事件に巻き込まれる恐れがありますので注意が必要です。日本からの旅行者や在留邦人の方々も、件数は少ないですが、ひったくりや住居侵入強盗を始めとした一般犯罪の被害が報告されています。特に夜間の行動には注意が必要であることはもちろんのこと、長期滞在においては良い近所づきあいをすることが防犯の上で非常に重要な要素となります。最近の主な被害例と防犯対策を以下に例示しますので、参考の上、トンガでの日常生活や滞在する際には、十分注意して下さい。

(1)住居侵入強盗
<事例1>
男性宅に強盗が押し入り、居合わせた同男性は頭部を木の棒で殴られ重傷を負い、車及び貴重品を盗まれた。
<事例2>
玄関先に置いてあったバックを、鍵をこじ開けられ盗まれた。数ヶ月後、同住人が就寝中、夜間に泥棒が侵入した形跡があり、部屋に蛮刀が置き忘れていたことから、犯人は凶器武装していた危険性があった。
<主な防犯対策>
(イ)住居を探す際は、まず安全な地域・物件を選ぶ。
(ロ)むやみに人を家に入れない、高価なもの(高価に見えるもの)を目立つところにおかない。
(ハ)契約する前に出入り口のドアの強弱、施錠設備、窓の鉄製格子の設置、セキュリティーライトの設置状況等を確認し、不備なところは入居前に補強、修理してもらう。
(ニ)使用人や警備員の雇用、警報装置の設置、犬の配備に努める。
(ホ)主寝室等は、在宅中に賊が侵入した場合の避難室となるので、扉、鍵及び錠は強固なものにし、室内には電話、サイレン、緊急連絡先リスト及び防犯ベル等を常備する。また、携帯電話があれば就寝時は寝室内に置いておく。
(ヘ)家を長期間留守にする際は、セキュリティーライトの常時点灯、家主に対する管理要請、使用人を在宅させる、信用のおける警備会社に依頼して警備員を常駐させる。
(ト)賊が侵入しているところを発見したら、警察に電話するか、サイレンを鳴らし、大声で近所に助けを求める。ただし、賊はナイフ等を隠し持ち複数で侵入してくることが多いので、賊と直面してしまったら無闇に抵抗するようなことは避け、身の安全の確保を第一に考えて対応する。
(2)ホテル侵入強盗

最近、邦人旅行者等がホテルで就寝中に、ベランダや窓から強盗が侵入し、邦人をナイフ等で脅迫した上、金品を強奪する事件が発生しています。

<主な防犯対策>
(イ)ホテルに宿泊する際は、警備員を始めセキュリティの高い所を選ぶ。特にバルコニー側の引き戸が施錠できない部屋もあるため、そのような場合は部屋を変更してもらう。
(ロ)外出時はもとより就寝時も窓、入口やベランダのドアその他賊の侵入口となる場所の施錠を厳重に行い、パスポート、航空券、現金等の貴重品はセーフティボックス等の安全と思われる場所に保管しておく。また、安易に戸を開けない。
(ハ)見ず知らずの者が親しげに話しかけてきた場合は十分警戒し、部屋の番号や名前を聞かれても安易に教えない。
(3)路上での犯罪

路上での犯罪は多様化していますが、特に以下の項目について注意してください。

(イ)強盗・窃盗事件
特にヌクアロファ市内では、路上で所持品を強引に奪おうとする事案やスリ事案が起こっています。最近の被害事例は次のとおりです。
<事例1>
ヌクアロファ市内で、女性がATMで現金を下ろし、リュックを背負いながら歩いていたところ、突然若い(10代と見られる)トンガ人男性が同女性のリュックを引っ張り、強奪しようとした。
<事例2>
ヌクアロファ市内で邦人女性がバスから降車した際、2人組のトンガ人に財布をすられた。
<主な防犯対策>
(a)夜間(できるかぎり昼間も)、人通りの少ない地域(路地)や危険と思われる地域への立ち入りは避ける。特に夜間の一人歩きは禁物であり、夜間に限らずブッシュにある道、ビーチなどの一人歩きも危険。
(b)不審な人物に狙われていないか、常に周囲を警戒する。
(c)努めて複数で行動し、何かあった場合にはすぐに助けを呼べるようにしておく。
(d)夜間に外出する際は、徒歩・自転車での移動を避け、自家用車又は信用できるタクシー等を利用する。
(e)万一、不審な人物が尾行してきたり、怪しい集団がたむろしている場所に遭遇してしまったら、すかさず店等に入るか迂回する。また、酔っぱらいと思われる人物にからまれたりした場合には相手を怒らせることなく適当に応対しつつ足早にその場を離れる。
(f)喧嘩等が発生しやすいバーやクラブ等では、周囲の状況に注意し異変を感じたらすぐにその場を離れる。
(ロ)傷害事件
トンガでは、一部トンガ人から反感を持たれている中国人と間違われて、暴行等を受けるケースがあります。最近の被害事例は次のとおりです
<事例1>
夜間、ヌクアロファ市内で男性が自転車で帰宅途中、脇道から出てきたトンガ人に長い棒で左肩と背中を殴られた。犯人はそのまま逃走した。
<事例2>
駐車のため停止した男性に、タクシー運転手が車をそばに停車して、
いきなり怒りだし、男性の頭部を連打、裂傷を負わせる事件が発生した。被害者の容態が重く、オーストラリアに緊急移送され処置された。
(ハ)置き引き
レストラン等で食事や雑談をしている間に、イスの横やテーブルの上に置いていたバッグ等を盗まれる被害が多く、また、遊泳中に、海岸やプールのイスの上に置いていたバッグや貴重品を盗まれることもあります。更に観光ツアー中の船内においても、置き忘れたバッグを盗まれるケースも発生しています。
<主な防犯対策>
(a)持ち歩くバッグ等は努めて1つにし、常にたすき掛け等にするかイスに縛着しておく。(たすき掛けは置き引きに対しては有効ですが、ひったくりなど強引に奪おうとする犯罪の場合にはケガをするおそれがあるので注意が必要です。)
(b)貴重品はホテルに預け、海岸やプールのイス等に置きっ放しにしない。
(5)麻薬(薬物)犯罪

近年、麻薬(薬物)の不法生産、所持、販売等の犯罪が増加しつつあり、治安当局は取り締まりを強化しています。違反者は外国人といえども例外的な取扱いはなく、厳しい処罰(懲役刑)を受けています。路上やクラブ等で観光客に麻薬らしき物を売りつけた後、捜査協力の奨励金目当てに警察に密告するようなケースも起きています。

<主な防犯対策>
面識のない人物から安易に物を受け取らない。密売人らしき者が近づいてきても一切無視する。
(6)遊泳、シュノーケリング、ダイビング中の事故

トンガの海岸の大部分は珊瑚礁に囲まれており、環礁の内側は比較的波が穏やかですが、外側は波が高く流れも早いので遊泳やシュノーケリング中に波にさらわれる危険性が高いので避けて下さい。また、北部のババウ島の沿海では、サメに襲われ死亡する事故が発生していますので、遊泳場所については、その他の島も含め事前に十分情報を収集した上で選定してください。また、現地の人が行かないところへ近づかない、現地の人がしないことをしないようにすることも大切です。更に、遊泳中は、車や持ち物などは目の届く場所に置くよう心がけ、なるべく一人での行動は避けるべきです。

<主な防犯対策>
(イ)遊泳、シュノーケリングは環礁の内側で行う。
(ロ)ホテルや専門店等で情報を入手し、危険な地域でのダイビング、サーフィン等は避けるとともに、初心者は必ず上級者やインストラクターとともに海へ入る。
4.交通事情と事故対策

近年、車両の増加とともに交通事故も増加しつつあります。交通事故に遭っても、被害者に対する事故の補償額は極めて低い(無いも同然)上に任意保険に加入している車両も比較的少なく、また、交通事故の裁判には長期間を要するため、運転中に交通事故の被害に遭った場合には相手側に過失責任があっても、やむなく自分の車両の任意保険で修理費等を負担するケースが多くあります。当地での道路事情、運転マナーは日本と違い劣悪です。車を運転される場合には細心の注意が必要であり、歩行者が事故に巻き込まれることも多いので、次の点に注意して下さい。

<主な安全対策>

(1)交差点では、右側から来る車が優先となり、ロータリー(環状交差点でラウンドアバウトと呼ばれている)では、ロータリー内を走行している車が優先となる。

(2)方向指示器が故障している車が多いため、方向指示器を出さずに左折や右折する車が多いので、交差点等の通過時には曲がってくるかもしれないということを常に意識して運転する。また、方向指示器を出さずに急に左折や右折、割込み等をする運転マナーの悪いドライバーもいるので、車間距離は十分にとり、方向指示器も早めに点灯させる。
なお、当地では(NZと同様)交差点で左折をする場合、右折してくる対向車が優先するので注意を要する。

(3)舗装道路でも穴の空いている所が多く、また、郊外では、放し飼いの犬、牛や豚等の家畜が急に横切ることがあるため、スピード(街中の制限速度は40km)を出し過ぎない。

(4)夜間は、街の中心部を除いて殆ど照明がないため、運転は努めて避けるか十分徐行する。

(5)横断歩道はほとんどないため歩行者が頻繁に道路を横断するので注意する。

(6)歩行者が交通事故に巻き込まれることも多く、歩行時は右側通行、若しくは歩道を通行すること、また、交差点やロータリー通過時には、車両の進行方向と自分の進行方向並びに左右の状況確認を行うよう心がける。

(7)バスやタクシーを利用する場合には、整備不良車や飲酒のドライバーを避けるとともに、運転手に対し乗車前に行き先と料金の確認を行う。また、夜間の一人乗車は危険なので避ける。

5.テロ・誘拐等

トンガでは、これまでのところテロ事件は発生しておらず、身代金目的の誘拐等も発生していないため、その蓋然性は低いと言えます。他方、世界的にその脅威は年々高まってきており、いつ何処で発生するか予測ができない状況となっていますので、安心はできません。このため、常に最新の情報を収集し、人の多く集まる場所、あるいは人気の全くない場所は避ける等の注意が必要です。

6.緊急連絡先
(1)

警察 電話番号 922
救急 電話番号 933
消防 電話番号 999

(2)在トンガ日本国大使館

電話番号:22221、FAX:27025
住所:Level5, NRBT Building, Salote Road, Fasi-moe-Afi, Nuku'alofa

Ⅲ 緊急事態対処マニュアル

起きて欲しくはない事ばかりですが、万が一戦争、テロ、クーデター、暴動、サイクロン、大地震及び津波等の緊急事態が発生してしまった場合には、落ち着いて、より適切に対処し安全を確保することが大切です。本マニュアルでは、過去の自然災害・人的災害発生状況、普段から準備しておくべき事及び事態発生時の対処要領を記載致しておりますので参考にして下さい。

1.地域情勢

(1)トンガでは、2006年11月16日、議会で民主化推進のための措置(政治改革)が進んでいないことに反発した民衆の一部が暴徒化し、首都ヌクアロファ市内を中心に官庁やスーパーマーケット、ホテル等を襲撃する事態が発生しました。同日深夜には、暴徒は中国人系の商店に放火をし始めました。そのため、軍・警察合同の治安維持部隊が出動して暴徒の鎮圧に当たりました。事態を重く見た政府は、17日午後、非常事態措置として、治安維持部隊に令状なしの逮捕や集会禁止、移動の制限等の権限を与える非常事態権限法(EMERGENCY POWER ACT)を発出し、さらに、豪州及びニュージーランドに治安部隊派遣の協力を要請しました。

(2)2006年12月には、豪州及びニュージーランドの治安部隊は引き揚げ、政府軍及び警察が共同で治安維持活動を行い、暴動実行及び扇動者の捜査と逮捕を進めた結果、容疑者が逮捕されました。

(3)現在、治安は回復しており、水及び生活物資の供給を含め市民生活は正常に戻っています。また、2011年2月にはトンガタプ全域において、非常事態権限法が解除されました。しかし、今後も不測の事態が発生する可能性は完全には排除できません。つきましては、今後とも情報収集に努めるとともに後述のような備えを整える等、御自身の安全に十分気を配る必要があります。

2.自然災害の発生状況
(1)地震・津波

トンガでは、大規模地震が度々発生しています。2009年9月にはサモア諸島で発生した地震により津波が発生し、ニウアトプタプ島で死者9名を含む大きな被害が発生しました。その他にも規模の大きな地震が頻発しており、高い頻度で地震が発生する地域となっています。そのため、地震情報を入手した際には、津波の危険性もあることから、海岸付近には近寄らないこと、海岸付近居住者は高台(高い建物)などに避難すること、落ち着いて行動しラジオ等から最新の情報収集に努めることが大切です。さらには、常日頃からできる対策として、職場等の最新の緊急連絡先電話番号を常に保管しておくこと、非常用物資を備蓄しておくこと、長期間家を不在にする場合には信頼できる友人等にその旨伝えておくことも併せて必要になります。なお、日本大使館は自然災害情報を入手した場合、状況に応じて、速やかに在留邦人の皆様へ情報提供いたしますので、その連絡先の基礎データとなる在留届を大使館へ提出するようご協力願います。なお、地震及び津波情報は、以下のサイトが参考になりますので、ご参照願います。

(2)サイクロン

11月~4月は雨季に当たり、熱帯性サイクロン(台風)が発生します。サイクロンが上陸したり、近くを通過する場合には、暴風雨となり、海岸付近では高波にさらわれたりする危険性がありますので、海の近くを避けるとともに必要に応じて安全な場所に退避する必要がありますので、日頃よりサイクロン発生を含めた気象情報の入手に努めて頂くことが大切です。なお、サイクロン等の気象情報は以下のサイトが参考になります。

3.普段の措置
(1)大使館への届け出

(イ)トンガに3ヶ月以上滞在する予定の方は、法律により在トンガ日本国大使館(巻末に連絡先を記載)に「在留届」を提出していただくことになっています。

(ロ)日本に帰国される場合や、長期に亘りトンガを離れる予定のある方は、「帰国届」を提出して下さい。

(ハ)住所、電話番号、メールアドレス等の連絡先及び帯同者等に変更があった場合は、その都度「在留届記載事項変更届」を提出して下さい。

(ニ)上述の「在留届」「帰国届」「変更届」は、下記のアドレスより、インターネットでも届出可能です。

(2)連絡手段の確保・整備

緊急事態が発生した場合には、当館より安否確認や情報提供のためにお届けの連絡先に連絡致しますので、連絡手段は常に整備し確保しておいて下さい。

(3)避難方法の選定

緊急事態の種類により、避難場所や方法が異なってきますので、下記の区分により予め避難場所を選定し、とるべき行動を決めておいて下さい。

(イ)自宅待機:特定区域で緊急事態が発生し、自宅周辺に直ちに影響が及ぼされる可能性が低い場合は、自宅に待機して連絡手段を確保しつつ情報収集に努める。

(ロ)一時退避:軽度の自然災害や火事等で居住地周辺に危険が迫り、自宅   内に残留すると被害が及ぶ可能性が高くなった場合は、知人宅やホテル等に避難し、日本大使館に連絡先を伝えるとともに情報収集に努める。

(ハ)国外退避:戦争、連続テロ、クーデター等のトンガ全土に渡る緊急事態が発生し、状況の悪化が予想される場合は、住居の戸締まり等を厳重に実施し、商用機等で国外退避する。

(ニ)緊急退避:戦争、連続テロ、クーデター等のトンガ全土に渡る緊急事態が発生し、自力での国外退路が断たれた場合は、大使館との連絡手段を確保したうえで、指示された集結場所、日時等に従い、チャーター機や自衛隊機等によって国外退避する。

(4)緊急事態用物資等の整備

緊急事態が発生した場合には、食料、飲料水、医薬品、燃料等の入手が困難となることが予想されますので、普段より非常用物資を備蓄しておくよう心がけて下さい。また、国外に退避する場合に備え、必要事項を確認しておいて下さい。備えておいたほうが良い物資、事項等は概略以下のとおりです。なお、備蓄物資の中には長期保存に適さないものもありますので、随時使用期限を確認しておいて下さい。

(イ)非常用食料(10日分程度)

(ロ)飲料水(10日分程度)、飲料水用容器

(ハ)医薬品

(ニ)燃料、懐中電灯、ろうそく、マッチ、乾電池、ケロシンランプ

(ホ)携帯型ラジオ

(ヘ)衣類、寝具(毛布等)

(ト)食器、炊飯道具

(チ)携帯電話(予備バッテリーを含む)

(リ)旅券(有効期限が6ヶ月以上残っているか)

(ヌ)入国査証(必要に応じて)

(ル)海外旅行保険

(ヲ)カード類(クレジットカードを含む)

(ワ)現金(航空券購入費用など、トンガパアンガ及び主要国通貨)

4.有事の措置
(1)安全確保

緊急事態が発生した場合は、予め決めておいた避難方法に従い安全確保に努めると共に、可能な限り情報収集を行って下さい。

(2)大使館への連絡

緊急事態が発生した場合は、大使館では在留邦人の皆様の安否確認を行っています。しかしながら、緊急事態発生の場合には、その多くの場合、電話回線が不通になるという事態に直面いたします。大使館よりも皆様への連絡に努めますが、可能な限り皆様からよりも大使館に連絡して頂くと同時に日本などのご家族に対して無事を伝えていただければと存じます。

(3)大使館からの連絡

緊急事態が発生した場合は、大使館よりEメールや電話にて安否確認や情報提供を行います。

(4)外務省(本邦)からの連絡

緊急事態が発生し、事態が長期化した場合には、外務省ホームページや海外向けラジオ放送のラジオ・ジャパンでも情報提供致します。

(5)個人による国外退避

事態の推移を勘案して、外務省より「退避を勧告します」が発出された場合は、可能な限り各人で国外退避するようお願い致します。

(6)一時集結場所

事態が急速に悪化し、個人による国外退避が不可能な状態となった場合は、情勢をみつつ安全な場所を指定します(候補としては日本大使公邸:Anana地区)。

(7)一時集結場所までの移動要領

(イ)可能な限りグループを作り、自力で移動して下さい。

(ロ)自力での移動が不安な場合は、治安当局に対し安全確保を依頼して下さい。状況によっては大使館が支援します。

(ハ)チャーター機等で国外に退避する事態となった場合は、一時集結場所から国際空港までの移動手段は大使館が確保します。

(ニ)一時集結場所(候補)

日本大使公邸(住所:Anana, Nukualofa

(ホ)航空会社リスト

(Ⅰ)Air New Zealand(ニュージーランド航空)
電話番号:23192、FAX:23447
住所:Air New Zealand House, Hala Vuna Kolofo'ou, Nuku'alofa

(Ⅱ)Air Pacific(エアー・パシフィック)
電話番号:24022
住所:Vuna Road, Nuku'alofa

(Ⅲ)Pacific Blue(パシフィック・ブルー)
電話番号:24566、FAX:24255
住所:Sii-Kae-Ola Bldg., Taufa'ahau Road, Nuku'alofa

(ヘ)緊急連絡先リスト

警察 922
救急 933
消防 999

(ト)外交団リスト

(Ⅰ)Australia High Commission(オーストラリア高等弁務官事務所)
電話番号:23244、FAX:23243
住所:Salote Rd., Taufa'ahau, Nuku'alofa

(Ⅱ)New Zealand High Commission(ニュージーランド高等弁務官事務所)
電話番号:23122、FAX:23011
住所:Salote Rd., Salote&Taufa'ahau, Nuku'alofa

(Ⅲ)Embassy of China(中国大使館)
電話番号:24554、FAX:24595
住所:Vuna Road, Nuku'alofa

Ⅳ おわりに

海外においては、「自分の身は自分で守る」の心構えで常に警戒心を持ち、万が一の場合に備えて普段から周到に準備しておくことが重要です。また、不幸にして犯罪や非常事態に遭遇してしまったら、努めて冷静に対応し、被害を最小限にとどめるようにすることも必要です。大使館と致しましても、皆様が少しでも安全にお過ごしになられますようご支援をさせて頂きますので、ご質問等がございましたら下記連絡先宛てにお気軽にご連絡下さい。

在トンガ日本国大使館
住所:Embassy of Japan
Level 5, NRBT Building, Salote Road, Fasi-moe-Afi, Nuku'alofa

電話:+676-22221、FAX:+676-27025
閉館時緊急(携帯):+676-7772027

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