在留邦人向け安全の手引き 台湾在留邦人

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


台湾在留邦人安全のしおり

平成24年度(2012年度)

財団法人 交流協会台北事務所
高雄事務所

第1 はじめに

1.はじめに

当地の治安は世界的に見て概ね良好といえますが、日本と比較すると犯罪の発生率は依然高く、日本とは様々な面で事情が異なるため、日本での生活に慣れ親しんだ日本人が予想もしない事件や事故に巻き込まれるケースも発生しています。

その上、ひとたび事件・事故に巻き込まれると、言葉、補償、制度等の問題から想像を絶するような不利を余儀なくされます。

このため、皆様各自が日頃から安全に関する十分な「知識」と、ここは海外であるという「意識」を持ち、必要な安全対策を講じていただくことが何よりも大切です。

この小冊子では、こうした事件・事故・災害に関する安全対策のポイントを簡潔にまとめています。安全対策の参考にしていただき、皆様が安全で快適な生活を送ることができるよう心より願っております。

2.海外生活における安全対策上の基本的心構え
(1)自分と家族の安全は自分たち全員で守る

海外では何よりも自分たちの安全は自分たちで守るという強い心構えが必要です。しかし、長期間現地で生活していると安全に対して気が緩みがちになり、思わぬ被害に遭うことがあります。家族全員、会社全体で安全を点検・訓練する機会を定期的に持つようにしましょう。

(2)予防が最善の危機管理

家族、社員全員が無事に任期を全うして帰国できれば、その安全のための経費は最も価値ある投資といえます。予防こそが最高かつ最重要の危機管理であることを認識し、予防のために必要な努力と経費は惜しまないようにしましょう。

(3)いざという時に備える「備えあれば憂いなし」

海外にいるときは、日本にいるとき以上の周到さで万一の緊急時を想定し、安全に関する情報を事前に入手し、発生した場合に被害を最小限にとどめることができるよう、各自ができる限りの安全対策を講じ、訓練を行っておきましょう。また、海外旅行保険に加入して、事故・病気に備えましょう。

(4)精神衛生と健康管理に留意する

生活環境や習慣の異なる海外での生活は、長期間にわたる緊張を余儀なくされることが多く、精神面や肉体面の自己管理が重要です。体調に異変を感じたり、精神的に不安を覚えたときは、手遅れにならないよう早め早めの検査を受けるようにしましょう。

第2 防犯の手引き

1.侵入窃盗に対する防犯

屋内に侵入する窃盗犯人は、昼夜を問わず、留守宅を狙う傾向にあります。また、家人に発見されると居直り強盗に豹変する可能性があるなど、極めて危険性が高い犯罪です。この種の犯行を防ぐには、家屋自体の防犯設備を強化することに加え、管理人や隣人との関係を良好に保つことが重要です。また、防犯設備を設置するに当たり、秘匿配置のほか、外観上見せる形で配置することなどで、犯人が侵入を倦厭するような環境を作ることも大切です。

過去事例

台北・天母地区の邦人宅(家人不在中)に、二重ドアの施錠部分(外側ドア1ヶ所、内側ドア3か所)を工具と思われる物で全て抜き取って侵入する窃盗事件が発生。本事案では家人帰宅時にドアが開いていたものの、家人が異常を発見し管理人を呼んで再び戻ってきたところ、ドアが閉まっていた(帰宅時に犯人が室内にいた可能性あり)。

【住居選びのポイント】
  • 守衛が24時間体制で勤務し、出入者チェック等が機能している。
  • アパート玄関に居住者のみ利用できる施錠装置(オートロック機能)が設置されている。
  • ビル内に飲食店、会社、事務所等がある雑居ビルは、不特定多数の人の出入りがあるほか、飲食店がある場合は火災等の危険もあるので、避けるほうが無難。
  • 可能な限り裏口、避難設備があるアパートを選ぶ(緊急時に、玄関しかない場合には逃げ道が無くなるおそれがある。高層住宅の場合、緩降機等避難器具の設置も有効)。
【自宅でのポイント】
  • 鍵を紛失したり、元の使用者が合鍵を所持しているときは、ドアの錠を取り替える。
  • 玄関のドアには、複数の錠を取り付ける。
  • 就寝前には施錠の有無を必ず点検する。
  • 玄関、窓等のほか、一戸建の場合は外周にも防犯装置を設置する。
  • 夜間は屋外灯を点灯し、見通しを良くしておく。
  • 長期間留守にする場合には、信頼のおける知人等に郵便受けの配達物の収納や、留守時の点検を依頼し、必要に応じ時々カーテン等を開けてもらう。
  • 万一を考え、貴重品は銀行の保管箱等に預けるようにし、また、多額の現金は自宅に置かない。
  • 家の周囲を定期的に点検し、窃盗犯人が「下見」したときの痕跡のような不自然な点がないか注意する。
  • 万一、帰宅時に異常を発見した場合は、決して1人では室内に入らず、警察や管理人等に通報する(二次被害の防止)。
2.強盗に対する防犯

強盗事件は、犯人がけん銃や刃物等の凶器を携帯していることが多く、場合によっては生命にも影響する極めて危険性の高い犯罪です。発生時間帯としては深夜が多いものの、白昼に敢行されるケースもあります。また、犯人は隙を狙って尾行や住居等への侵入を行うほか、セールスマン、工事業者、配達人等を装い相手を油断させた後、犯行に及ぶケースもあります。

過去事例

台北市内の邦人宅で有線テレビ料金の集金と偽って玄関ドアを開けさせ室内に入り込み、テレビを触る素振りをした後、一旦玄関を出た。その後、仲間を室内に引き込み、折り畳みナイフのようなもので脅迫した上で、電話線を切断し、現金・宝石等を強奪して逃走した。

【ポイント】
  • 帰宅時、尾行・待ち伏せの有無を確認する。
  • 開門時に一緒に押し入ることが多いので周囲に十分注意する。
  • 深夜に及ぶ外出は控える。
  • のぞき穴及びドアチェーンを付け、来訪者と応対する際はドアを全開にしない。
  • 予定外の訪問者には不用意に共同ドアや玄関を開けず、まず身分証の提示を求めたり、関係会社へ電話するなどして確認する。
  • 門扉及び室内の施錠を強化し、いつも確実に閉める習慣を身に付ける。
  • 室内の目立つ場所に凶器として使用されるおそれのある物を置かない。
  • 強盗犯に侵入された場合に備え、外に逃げられない場合の最終予防線として時間稼ぎができる避難室(一般的には施錠ができる主寝室)を決めておく。避難室にはメモ帳、筆記用具、緊急連絡先リストを常に備え、何かあった際には携帯電話を持ち込み、警察等に通報できるようにする。
  • 不幸にも強盗等に対面した場合は、二次被害を防止するため、いたずらに相手を興奮させることなく、金品を渡しすぐに退散させた後、事件の発生を速やかに警察に通報する。この場合、可能な範囲で犯人の人相、着衣、身体特徴、逃走方向、方法等を警察に伝える。(「自分や家族の命に代えてまで守らなければならないものはない」という考えが肝要。)
3.その他の窃盗(ひったくり、スリ、置き引き等)に対する防犯

ひったくり、スリ、置き引きは、公共空間で無差別に犯行が行われるということもあり、皆様にとって巻き込まれる可能性が高い犯罪です。いずれも相手の隙や油断を狙って犯行が行われるので注意が必要です。また、犯行形態により発生しやすい場所が異なりますので(例 ひったくり:人気のない場所、スリ:混雑するような場所)、このような点にも留意してください。

【銀行等でのポイント】
  • 多額の現金を引き出す場合には必ず複数人で行く。特に女性の単独行動は避ける。
  • 銀行ロビーに不審な者がいないか注意するなど、常に周囲の様子に気を配り、異常を早く察知するように心掛ける。
  • 銀行を出てタクシーに乗る場合には、銀行前で客待ちしているタクシーを避け、銀行から少し離れたところで流しのタクシーを拾う。
  • 24時間利用できるATMもあるが、深夜の利用は避ける。
【ひったくり対策のポイント】
  • バッグ類は道路の反対側に(ショルダーバッグの場合は袈裟掛けに)携帯する。道路側に携帯すると、後方からバイク等に簡単にひったくられる可能性があるので注意する。
  • 不審者に尾行されていると感じた場合、まず近くの商店、コンビニエンスストア等に入って状況を確認する。状況によってはもう一度同じことを繰り返し、それでも相手が尾行を続けるときは警察に通報する。
  • 犯人の追跡や抵抗は、二次被害を惹起することもあるので、避ける方が賢明。
【スリ、置き引き対策のポイント】
  • 混雑する場所(夜市等)では、バック類を袈裟掛けにし、体の前に抱えるようにして持つようにする。リュックサック等の背中に背負うようなバックは避けるようにする。
  • 財布や貴重品は、ズボンの後ろポケットやバックの外側ポケットに入れない。
  • レストラン等で席を離れる際には、必ずバック類を持ち歩くか、数人いる場合は監視役を残すようにする。
  • 空港、駅、ホテル等での手続きの際は、荷物への注意が散漫となるため、特に注意する。
  • できる限り大金や貴重品は持ち歩かないようにする。
  • 旅券は、命の次に重要なものという覚悟をもって、肌身離さず持つようにする。
【自動車窃盗、車上狙い対策のポイント】
  • 駐車する場合、人気の少ない所は避ける。
  • 短時間の駐車(停車)といえども、ドアロックを確実にする。
  • ドア、ハンドル、チェンジレバー、ブレーキ等に対する防犯装置が有効。
  • 車から離れる場合、車内にバッグ、荷物等は一切放置しないようにする。
  • トランクといえども安全ではない。貴重品は車内には置かない。
4.性犯罪に対する防犯

台湾では、強姦、猥褻等の性犯罪の発生率が比較的高いといえます。こうした犯罪は、統計から見ると夜間の発生が多く、発生場所としては住宅地が半数以上を占めています。被害者の大半が若年層ですが、児童に対する性犯罪も多数発生していますので、子供がいる方も注意を払う必要があります。また、マッサージ店やタクシーを利用した際に邦人女性が被害に遭うケースも発生していますので、十分ご注意ください(タクシーでの被害に関しては、「5.タクシー利用時の留意事項」を御確認ください)。

過去事例

台北市内で一人暮らしをしていた日本人女性が、深夜、見知らぬ男性に部屋に侵入され乱暴を受けた。

【自宅でのポイント】
  • 帰宅時は、周囲に人がいないことを確認した上でドアを解錠するようにする。解錠後は素早く家に入り、必ず施錠する。
  • 就寝前には玄関等の戸締りを確認するとともに、盲点となるトイレの高窓等も施錠状況を点検する。

※ 「2.強盗に対する防犯」も参考としてください。

【外出時のポイント】
  • 外出時は暗い場所、辺鄙な小道、人気のない公園などは通らないようにする。
  • 歩行時は機敏にかつ警戒心をもつ(特に不審な人物が通り過ぎるとき)。
  • 夜中に歩く際には、音が鳴る笛、警報器をバックの中に入れ、持ち歩くようにする。
  • 誰かに追跡されていると感じたら、大通りを渡り、追跡されているか確認(街灯が明るく人波が多いところに向かうようにする)。
  • もし突然車両が隣に停車し、襲われそうになったら、大声で助けを呼び、車両の向きとは反対方向に走り逃げる。
【マッサージ店利用時のポイント】
  • ガイドブックに掲載されている店だからといって安心しない。
  • 女性1人ではマッサージ店には行かない(特に夜間の時間帯)。
  • 店の外観(看板がないなど)から、不審な様子を感じたら入店しない。
  • マッサージのコース内容(マッサージを受けることになる体の具体的な部位)や値段を事前に確認する。
  • おかしなこと(着衣を必要以上に脱がせようとするなど)があれば、おかしいと指摘し、はっきりと拒絶の姿勢を示す。
5.タクシー利用時の留意事項

近年、タクシー利用時のトラブルが多発しています。メーターの操作、遠回り、短距離客の乗車拒否のほか、乗客を脅して金品を奪ったり、婦女を遠方に連れ去り暴行を加える等の事案も確認されています。また、運転手の中には、特に来台した客を狙い両替と称してお金を騙し取る常習犯もおり、最近では在留邦人の方が偽札のすり替え被害に遭うケースも発生しています。

過去事例
  1. 台北市内で深夜、日本人女性が一人でタクシーを利用したところ、タクシー運転手に暴行された。
  2. 在留邦人がタクシー乗車中に遠回りをされたとして運転手とトラブルになり、その運転手から殴打され、重傷を負い病院に搬送された。
  3. タクシー車内で、日本円と新台幣の両替をもちかけ、日本円相当額の新台幣の枚数を客に確認させた後、客の日本円と引き換えるに当たり、手品のごとく複数枚の札を抜き取り客に手渡した。
  4. 支払いで手渡した百元札が運転手に「透かしがない。これは偽札だ。」と言われ、偽札にすり替えられた後、手元に戻された。運転手に再度「別の紙幣も確認してやる。」と言われ、手渡した千元札が同様に偽札にすり替えられた。
【信頼できる安全なタクシーの見分け方】
  • 汚れがひどい、車体にキズが多いタクシーは避け、きれいな車体のタクシーを選ぶ。
  • 台湾のタクシーは、後部の窓ガラス及び車体の横に車のナンバーが表示されており、この表示のない車及び表示の文字が小さい車は乗車しないようにする。
  • 車内前部に運転者登録証が乗客に見えるように置かれているが、これがなかったり写真が違ったりする場合は乗車しないようにし、乗ってもすぐに下車する。
  • 車窓に不透明のフィルムが貼ってあるなど、車内が外から見えにくいタクシーは乗車を避けるようにする。
  • 運転手が酒臭かったり、服装が乱れているような場合は乗車を避けるようにする。
【タクシー利用時のポイント】
  • 女性一人でのタクシー利用はなるべく避けること。特に夜間は危険。
  • 男性の場合でも例えば深夜に一人で郊外へ行くような場合、タクシーの利用は避けること。深夜に乗る必要があり、不安を感じる場合は、最寄りの警察派出所に赴き、タクシーを呼んでもらう。
  • 運転の乱暴なタクシーや故意に遠回りするようなタクシーに乗車した場合は、面倒でもその場で料金を払って降車し、別のタクシーに乗り換えるほうが賢明。無用な口論は避けること。
  • 料金が高過ぎると感じた場合、あるいは故意に遠回りされた場合などは、タクシーの運転手名や車両ナンバー等をメモしておき、降車後、直ちに警察に通報する。
6.誘拐事件に対する防犯

誘拐は、そのほとんどが誘拐の目的に合った人物を選び、実行のために下調べを行うなど、入念に準備された犯行手順で行われる犯罪です。台湾では年々誘拐の発生件数は減少しており、1988年、台北市で邦人児童に対する身の代金目的誘拐事件が発生(幸い無事に保護)して以来、邦人に対する誘拐事件は起こっていませんが、営利目的や政治目的以外にも、個々の企業内部の事情や個人のプライベートな事情で誘拐の対象となり得る場合があるので、十分な注意が必要です。

過去事例
  1. 台女児が不審者にバイクに乗せられかかった際、邦人婦人が声をかけたため危うく未遂に終わった(不審に思ったら声をかけ合うことが大切)。
  2. 邦人児童が自宅マンション前で遊んでいたところ、2人組の男が現れ児童を連れ去ろうとした(自宅前であっても子供のみで行動させないことが大切)。
【ポイント】
  • 外出の際は服装面で目立たないよう注意し、一定の行動パターンを作らないように心掛ける。
  • 自宅や勤務先等の周辺に不審な人物や車両がないか注意するとともに、普段と違う点(尾行、監視等のような誘拐の兆候)がないか常に注意を払う。会社内や個人間でトラブル等が発生した際には、特に気を付ける。
  • 子供に対して、常日頃から安全対策(見知らぬ人にはついて行かないこと、外出時に行き先・帰宅時間を親に知らせること、両親不在時の注意事項等)についてよく話して聞かせる。また、助けを呼ぶときに最低限必要な連絡先と現地語を覚えさせ、防犯ブザー等を持ち歩かせるようにする。
  • 自宅の電話番号、住所等は必要最低限の人にしか教えない。
  • 犯人は間違い電話を装ったり、無言電話をかけて探りを入れてくる可能性があるので、相手が名乗るまではこちらから名乗るのは避けるようにする。
  • 電話機の側には、メモ帳、筆記用具、緊急連絡先リストを常に備えておく。
  • 万一、脅迫電話がかかってきた場合は、落ち着いて対処し、相手の特徴や背後の物音等に気を付け、内容とともにメモに書き取るなどし、通話後、直ちに必要な連絡先に連絡がとれるようにする。
7.詐欺事件に対する防犯

詐欺事件の中でも「振り込め詐欺」は身近な犯罪といえ、在留邦人の被害も確認されています。こうした「振り込め詐欺」の実行犯はあらゆる手段を用い、言葉巧みに人の弱味につけ込み騙してきます。また、新たな多種多様の手口を次々と考え出します。特に最近では公的機関の職員を装い、正確な個人情報(氏名、住所、居留証番号等)を示すことで相手の警戒心を解いてから犯行に及ぶ例が増えていますので注意が必要です。

過去事例
  1. 在留邦人が、税務署を名乗る相手から「所得税の還付を行うので、指示どおりにATMを操作してほしい」と言われ、ATMを操作したところ、自分の口座から相手の口座に現金が振り込まれた。
  2. 在留邦人が、クレジットカード会社を名乗る相手から「クレジットカードが不正使用されたので、直ちにクレジットカード引き落とし口座の預金を当社指定の口座に退避させてほしい」と言われ、ATMを操作したところ、「当社指定の口座」は詐欺集団のものであり振り込んだ預金は不明となった。
  3. 在留邦人が、警察を名乗る相手から「あなたの銀行口座が悪用されている」と言われその後、台北法務部と名乗る相手から「調査のため、口座内の預金を法務部の口座に一時的に移し替える必要がある」と説明を受けた。その話を信じ、指定された口座に預金を振り込んだところ、振り込んだ預金は不明となった。
【主な偽装公的機関(名目)】
  • 警察官、検察官、法院 (犯罪捜査名目)
  • 運転免許センター (違反罰則金未払い名目)
  • 衛生署、国民健康保険局 (健康保険カード未受領名目)
  • 電力会社 (電気代未払い名目)
  • 電話会社 (通話料未払い名目)
  • 銀行 (預金が横領された旨の通報名目)
  • 郵便局 (書留未受領名目)
【ポイント】
  • 電話等での身に覚えのない要求があった場合には、その場で要求に応じることは絶対止める。
  • 金銭の請求については、必ず請求書等を確認すること。
  • 公的機関を名乗る者から電話等で振り込み要求があった場合には、実際の公的機関の連絡先に電話し確認する。
  • 見知らぬ人間に、安易に住所、学校、会社、電話番号等の個人情報を教えない。
  • 商品を購入したネットショップ等で個人情報が漏洩したとの情報が発表された場合は、特に警戒する。
  • 内政部警政署に詐欺防止ホットライン(165番)に問い合わせる。
    ※ 詐欺防止ホットラインホームページ(http://165.gov.tw/index.aspx別ウインドウが開きます
    (上記ホームページには、最近発生した事例等も掲載されております。)
8.交通事故対策

当地の運転マナーは日本に比べるとあまりよいとは言えません。特に、多くのドライバーの意識としては歩行者よりも車両優先の傾向があり、歩行者といえども注意が必要です。交通ルール、習慣、交通状況が日本と違うことを理解し、細心の注意を払ってください。

また、交通関連法規についても随時改正されますのでご留意ください。特に、2012年2月1日より、小型車(タクシーを含む)の後部座席でのシートベルト着用が新たに義務付けられ、この義務に違反した場合、罰金の対象となるおそれがありますのでご注意ください。

【歩行時のポイント】
  • 常に最悪の事態を想定しながら、自分自身で交通事故を回避するという意識を持ち続ける。
  • 歩道を歩いていても安心しない。歩行中にバイクの音などが聞こえたら、バイクが歩道を走ってきていないかなど特に注意する。
  • 横断歩道を渡る際には、青信号であっても必ず左右の安全を確認の後、横断する。また、後方から歩行者の目の前をぎりぎりですり抜けていく右左折車両もあるので後方にも注意を払う。
  • バスやタクシーのドア開閉時、降車時には必ず後方を見て、バイクがすり抜けてこないか確認する。
  • 子供に対して、常日頃から交通安全(道路で遊ばない、飛び出さない等)についてよく話して聞かせる。
【運転時のポイント】
  • 信号機のない交差点では徐行し、又は一旦停止し左右の安全確認を徹底する(交差点でのバイクの飛び出しが多く、事故の比率も高い)。
  • 車線変更時等にウィンカーを出さない車両が多いので予測運転を心掛ける。
  • 自動車はもとより、バイクの割り込みにも十分注意する。特にドア開閉時のバイクの割り込みには注意する。
  • 車間距離不足による追突事故が多いので、車間距離を十分とり、急停車は避けるようにする。
  • 停車する際には後続車の動きに十分注意し、停車の意思表示を早く明確に行う。前方が渋滞している時はハザード・ランプを点滅させる。
  • 高速道路でも他車両の動き(直前の割り込み、高速でのジグザグ運転、車間距離不保持等)に留意する。走行車線を守りスピードの出し過ぎに注意する。
  • 車両は常に整備し、交通法規を遵守する(運転席、助手席、後部座席のシートベルト着用が義務付けられている。また、「12歳以下」又は「体重36キログラム以下」の子供がいれば成長段階に合わせた各種チャイルドシート(乳児用、幼児用、学童用)を設置する必要がある)。
  • 飲酒運転は絶対にしない。
  • 「パッシング」は不用意に行わない(台湾では「パッシング」した車両が優先権を主張している場合がある)。
  • 常に"防衛運転(常に最悪の状態を想定、早い意思表示、余裕を持った運転、車両整備の徹底)"に心掛け、自らを守る。
【交通事故発生時の措置】

不幸にして交通事故の当事者となった場合、最も重要なことは、事故の責任を言い争うのではなく、負傷者を救護すること及び早期に警察に通報することです。

負傷者の救護
  • 警察(110番)、救急車(119番)に通報する。
  • 状況が許す限り救急車が到着するまでは負傷者を動かさない。
現場の保存
可能な限り車両は動かさない。止むを得ず移動させる際は路面に印をつけておく。カメラを持っていれば、現場の状況を撮影しておく。
所属会社への連絡
言葉の問題、事後処理の面からも台湾人スタッフの現場への派遣を要請する。
警察の現場見分
必ず立ち会うようにし、調書等の書類に署名を求められた場合は、記載事項に誤りがないか確認した上で署名する。また、警察で事情聴取を受ける際に、必ず運転免許証と車両ライセンス(汽車行車執照)の提示を求められるので、運転の際には必ず携行する。
保険会社への連絡
運転する場合には必ず自動車保険に加入しておき、事故発生の場合は所定の期日内に保険会社に知らせる。
9.その他のトラブル

日本から2~3時間で、親日的な人が多いといってもここは海外です。法律や規則、風俗や習慣も異なります。このため、思わぬ犯罪、トラブルに巻き込まれるケースがあります。

犯罪、トラブルに巻き込まれるケースには、被害者になる場合もあれば、犯罪者になる場合もあります。特に後者にあっては、自ら意図せず善意と思い込み行った行動、軽率な行動が犯罪に当たり逮捕されるというケースも発生しています。

こうした犯罪、トラブルに巻き込まれないよう、台湾の法律、風俗、習慣等に関する知識をしっかりと身に付けるとともに、くれぐれも自らの軽はずみな行動、注意不足で犯罪に巻き込まれないよう十分注意してください。

過去事例
  1. 花蓮空港から離陸する飛行機に搭乗中の日本人が、機内から飛行場の写真を撮影しようとしたところ、乗り合わせた軍人に制止され、その後、警察に事情聴取された。
  2. 台北市内のレストランにおいて日本人数名が食事をして、店を出ようとしたところ鉄パイプや模造刀、ビール瓶を持った台湾人十数名に襲われ、重軽傷を負った。事件後被疑者は「日本人から罵られたと勘違いした」と供述。
<荷物運びに関わるトラブル>

現地で知り合った者に「荷物を運んでほしい」又は「荷物を預かってきてほしい」と頼まれ、知らない間に麻薬の運び屋にされていることがあります。多くの国では麻薬密輸に対して厳罰主義を採用しており、台湾でも第一級薬物(ヘロイン、コカイン等)の密輸については最高刑が死刑となっています。

<人の付き添いに関わるトラブル>

旅行代金を全額負担するので、外国(欧州、米国)まで「日本人の友人」を連れて行ってほしいと頼まれ、自分の意思とは関係なく偽造旅券による不法入国を手伝っていたということがあります。この場合、正規旅券を持つ者と一緒に入国手続を行うことで、審査官の警戒心を解くことを目的としています。

<航空券の譲渡に関わるトラブル>

外国で「台湾に入国し米国行きの航空券を購入して出国手続を行った後、待合室でその航空券を指定する人物に渡してほしい」と頼まれ、結果的にその人物の不法入国を幇助していたということがあります。また、台湾では、正規の手続を経ないで自分名義の航空券を譲渡すると「入出国及移民法」違反になります。

<空港等での写真撮影に関わるトラブル>

台湾には軍事施設が存在し、一部空港は民・軍共用の空港となっています。こうした空港では法律により写真撮影が禁止されており、罰則も設けられています。このように、軍事施設を始め、空港等保安上重要な公共施設で撮影を制限していることがあるので、予め制限の有無をチェックしておく必要があります。

<風俗、習慣に関わるトラブル>

風俗、習慣、言語の違いから、トラブルに巻き込まれるケースがあります。特に飲酒の際の言動から、相手の怒りを買い殴打されたり、相手に誤解され、同行者数名から袋だたきにされたケースもあります。

また、台湾は一般的には親日的であるといわれていますが、他方、過去の歴史認識や漁業権等の諸問題で様々な考えを持つ人もいます。いずれにせよ、台湾において日本人は極めて関心を持たれる存在であり、かつ、日本語を理解する人も少なくありませんので、公の場での発言には注意するなど、「節度ある行動」に努める必要があります。

<喫煙に関わるトラブル>

台湾では、2009年1月からほとんどの室内及び公共の場所で全面禁煙となっており、これに違反した場合は、喫煙者に最大1万台湾元の罰金が科されることになります。喫煙される方は喫煙マナーを守ることはもとより、日本と同じ感覚で安易に室内において喫煙することがないよう、喫煙場所に関しても十分注意してください。

<政治運動等に関わるトラブル>

台湾では、各種選挙や政治家等による汚職事件が発生するたびに、集会、座り込み、デモ行進等の街頭政治運動が頻繁に行われる傾向があります。このような場所では群衆は興奮状態にあり、どのような行動に出るか予測がつかず、場合によっては暴力事件に発展する可能性もあります。騒動に発展すれば部外者が巻き込まれる場合もありますので、外出時に新聞、テレビ等で最新の情報を確認し、こうした場所にはできる限り近づかないようにしましょう。

また、各種選挙活動に関して、日本人を含む外国人が政党等から招かれ参加することは台湾の公職選挙法(公職人員選挙罷免法)第56条第4号及び同第45条各号で禁止されています(※)。仮に法律との関係で問題が生じた場合、当該外国人は、入出國及移民法第36条第1項第6号違反(目的外停留・居留)として強制退去処分を受ける可能性がありますのでご注意ください。

※ 公職人員選挙罷免法で禁止されている選挙活動
① 公開演説又は署名により推薦し、候補者を宣伝すること
② 候補者のために公開の場所でステージに立ち、又は大衆の前に現れて候補者を応援すること
③ 記者会見を開き、又はメディアの取材を受け、候補者を宣伝すること
④ 宣伝物を印刷頒布、貼付し、候補者を宣伝すること
⑤ 標語、看板、横断幕、布等の広告物を掲げ又は立て、候補者を宣伝すること
⑥ 公共放送を利用し、候補者を宣伝すること
⑦ 候補者とデモ、集票、募金活動に参加すること
<その他(生物、植物に関する注意事項)>

台湾には、多種多様の生物、植物の生息が確認されており、日本では見られない珍しい生物、植物も存在します。しかし、中には寄生虫を宿している生物や有毒植物等もあります。

たとえば、台湾の公園や野原等でも生息が確認されている「アフリカマイマイ」については、寄生虫(広東住血線虫)を宿している場合があり、これが人間に寄生した場合、好酸球性髄膜脳炎という症状を引き起こし、場合によっては死に至ることもあります。這った跡に触れるだけでも寄生する場合があり、大変危険な生物といえます。

このように、見たことがない、知識がない生物、植物に対しては、物珍しさから安易に触れたり、扱ったりすることがないよう十分注意してください。

10.事件、事故、急病の際の措置

万一、事件、事故、急病等に遭った際には、警察への届出や医療機関での治療等を速やかに行うようにしましょう。特に、事件や事故の当事者となった場合、台湾の法律が適用され、台湾の行政・司法手続に従って解決を図る必要が出てきます。もし、言葉等の面で問題があれば、所属会社や御友人にも連絡し、支援を求めることなども検討してください。このためにも、所属会社側でも万一に備えて安全に係るバックアップ体制を平素より構築しておくことが重要です。

また、交流協会では被害等の状況や要望に応じて、必要な助言や支援等を行っています。特に、旅券が盗難あった場合は交流協会で新規旅券等の発行手続を行うことになりますので、その際には御連絡ください。

(1)緊急連絡先

警察 「110」

火災、救急車 「119」

(注)中国語のできない方は下記へ電話してください。(台北市のみ)
◎ 緊急事件・事故の場合
02-2556-6007  台北市警察局外事服務站~24時間体制

※ 救急車を呼ぶ場合の留意事項
救急車を呼んだ際には、希望する病院を指定し搬送してもらうほうが望ましいため、日頃から安心して治療を受けられる病院を決めておきましょう(救急車任せにすると設備の悪い病院に運ばれることもあるようです)。

(2)交流協会の連絡先
交流協会台北事務所
台北市松山區慶城街28號 通泰商業大樓
電話:02-2713-8000(平日9時00分~17時30分)(領事室内線2100、2102)
0937-043-408(夜間・土曜日曜祝祭日24時間)
ホームページ:http://www.koryu.or.jp/taipei/別ウインドウが開きます
交流協会高雄事務所
高雄市苓雅區和平一路87號 南和和平大樓9樓
電話:07-771-4008(平日9時00分~17時30分)(領事室内線 47)
0929-228-458(夜間・土曜日曜祝祭日24時間)
ホームページ:http://www.koryu.or.jp/kaohsiung/別ウインドウが開きます

交流協会では、日本人が事件、事故に遭ったり、緊急入院した場合、被害の状況等や要望に応じて、次のような案内、助言、支援等を行っています。

  • 日本語可能な弁護士が在籍する法律事務所リストの提供
  • 医療機関の情報提供
  • 日本にいる御家族への連絡支援
  • 現地警察等への連絡に関する助言
  • 日本にいる御家族が現地に向かう場合の外務省への旅券の緊急発給要請
  • 現地で治療が不可能な場合の緊急移送に関する助言

交流協会では、様々な制約(台湾の法律との関係、交流協会の体制、権限等)があるため、支援に関しては「できること」と「できないこと」があります。問題解決のためには皆様各自のご尽力が前提となりますが、交流協会としても、皆様からの様々な相談に応じ、解決方法について一緒に考えますので、困った場合にはお気軽に御相談ください。

【できないこと】
  • 病院との交渉、医療費・移送費等の各種費用負担、支払い保証、立て替え
  • 犯罪の捜査、犯人の逮捕、取締り
  • 釈放や減刑等の要求(適正な法手続がとられている限り、関係当局に対して特別な扱いを求めることはできません。)
  • 私的争いの仲裁、訴訟への介入
  • 相手側との賠償交渉
  • 通訳、翻訳
(3)その他(タクシーに忘れ物をした場合)

遺失物は最寄りの警察派出所に届け出てください。なお、タクシー内の忘れ物は、台北市内では、警察廣播電台(警察のラジオ局)が毎日一定時間、ラジオを通じてタクシー運転手に拾得物届出の広報を行っていますので、併せて同ラジオ局にも依頼することをお薦めします。もしタクシーの車体番号あるいは運転者登録番号を覚えていれば、このことも併せて届け出てください。

● 警察廣播電台(台北市中正區廣州街17號) 電話 02-2388-0066、0800-000-123

(4)緊急時の用語例

助けてください 救命呀(じう みん やー)

強盗です 強盗(ちあん だお)

ドロボウです 有小偸(いよう しあお とう)

殺人です 殺人(しゃー れん)

火事です 火災(ふお ざい)

重病人です 病人危急(びん れん うえい じー)

大怪我です 受重傷(しょう じょん しゃん)

すぐ来てください 請馬上来(ちん まー しゃん らい)

私の名前は~ 我的名字是~(うお だ みん ず しい ~)

私の住所は~ 我家(住址)是~(うお ちあ(じゅうじぃ)しい~)

電話番号は~ 電話號碼是~ (でぃえんほあ はお まあ しい~)

(事故等の)場所は~ 現場是~(しえん ちゃん しい ~)

※ 本書記載の発音表記は参考程度に願います。

第3 緊急事態への備えと対応

大規模地震やテロ等の緊急事態は、いつ発生するか分かりません。特に台湾は、日本と同様、地震大国でもあり、1999年9月にも死者2,400人を越える大規模な地震が発生しております。万一大規模地震が発生した場合、邦人の皆様も甚大な影響を受けるおそれが十分あります。
こうした緊急事態が発生した際には、交流協会は、台湾日本人会及び台北市日本工商会等と協力して、SMS(ショート・メッセージ・サービス)やメールサービス等により邦人の皆様への迅速な情報提供や安否確認等を行っておりますが、何よりも重要なことは、邦人の皆様各自が、日頃から事前の準備を行い、災害が発生した際には、慌てず冷静に対応していただくことです。緊急事態への対応に関して、下記において簡潔にまとめておりますので、こちらを参考にしていただき、平素からの準備を怠らず、発生時には落ち着いて安全に対応できるよう心掛けてください。

1.平素からの対応
(1)旅券のチェック

旅券については、常時6か月以上の残存有効期間があることを確認してください(6か月以下の場合には交流協会に再発給の申請を行うようにしてください)。旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載してください。また、下段に血液型を追記しておくとよいでしょう。

なお、台湾当局発行の居留証はいつでも持ち出せる状態にしておいてください。

(2)現金、貴金属、貯金通帳、クレジットカード等の準備

これらのものは、緊急時に旅券同様すぐ持ち出せるよう保管してください。現金は、家族全員が10日間程度生活できる外貨及び当座必要な現地通貨を予め用意しておくことをお勧めします(台湾では、1万USドル相当以内の現金の持ち出し(持ち込み)は自由ですが、それ以上になると申告が必要となります。申告せずに1万USドル相当以上の現金が発見された場合は超過分が没収されます。なお、申告しても税金はかかりません。)

(3)生活物資等の準備
ア.非常持出品の準備
両手が使えるリュックサック等に、避難時に必要となる下記のような非常持出品をまとめておき、直ちに持ち出しができるよう、目のつきやすい所に置いておきましょう。また、使用期限等を定期的に点検、交換を行うようにし、常に使用できるよう心掛けてください。(3日分程度)
  • 食料品~携帯用飲料水、食品(缶詰、インスタント食品、ビスケット等)
  • 医薬品~救急医薬品(消毒液、常備薬、ガーゼ)等
  • 衣類~衣類(セーター、ジャンパー等)下着、履物、軍手(厚手の手袋)等
  • 貴重品~旅券、現金、預金通帳、印鑑等
  • その他~携帯ラジオ、予備電池、懐中電灯、毛布、ローソク、マッチ、雨具(防寒)、ちり紙、ウエットティッシュ、筆記用具等
イ.非常備蓄品の準備
地震等の緊急事態が発生した後、数日間(10日分程度)自足できるよう、下記のような非常備蓄品も準備しておきましょう。
【停電に備えて】懐中電灯・ローソク(倒れにくいもの)
【ガス停止に備えて】簡易ガスこんろ・固形燃料
【断水等に備えて】飲料水(ポリ容器などに)※1人1日3リットル目安
【その他】ご飯(アルファ米)、ビスケット、板チョコ、缶詰、下着、衣類等
ウ.その他
自動車の整備
自動車は常時整備しておき、燃料も十分入れておくように心掛けてください。
航空券(オープンチケット)の購入
万一、国外へ退避する必要が生じる場合に備え、可能であればオープンチケットを購入し準備しておくよう心掛けてください。
(4)連絡網等の確立
ア.連絡網の整備
地震等の緊急事態が発生した場合には、日本及び当地の人々から安否の確認が殺到することが考えられますが、災害発生直後は、当地所在の会社がそれぞれ社員及び家族の安否を取りまとめて日本側の本社や台湾日本人会、台北市日本工商会に報告し、さらに日本の家族・関係者に連絡がなされるよう予め体制を整えておくことが望まれます。また、会社内で決定した一時避難場所、退避時期を伝達する際にも、本連絡網が重要となります。連絡網は整備するのみならず、定期的に実際に使用した訓練をしておくことが必要です。
  • 会社内(家族を含む)の連絡網の整備
  • 会社内の非常時責任者等の選定
  • 電話が不通になった際のお互いの連絡方法の確認
イ.情報入手方法の確立
緊急事態が発生した場合には、正確な情報を入手することが重要となります。平素から各種情報の入手先やラジオ放送の周波数等を確認するなど、有事の際の緊急情報入手方法の確立に努めてください。
なお、入手先等に関しては、「2(1)情報の入手」を参考としてください。
ウ.在留届の提出
旅券法第16条に基づき、海外に3か月以上滞在する場合には在留届の提出が義務付けられています。大地震等の緊急事態が発生した際に、震源地を中心に交流協会から在留邦人の方に携帯電話、メール、FAX、固定電話等により安否確認、緊急連絡等を行いますが、在留届がその基礎資料となります。是非交流協会への在留届の提出をお願いします(郵便、FAX、メールでの提出も可)。特に、種々の情報や緊急情報を配信するメールサービス及びSMS(ショート・メッセージ・サービス)を希望される方は、在留届のEメール欄、携帯電話欄(SMS欄)に必要事項を追記の上、提出願います。
また、こうした緊急事態が発生した際には、何よりも迅速な対応が必要となるため、円滑な安否確認、緊急連絡が行えるよう、転居等による記載事項の変更や帰国による転出等があれば必ずお知らせ願います。このような連絡をいただけない場合、交流協会で実態を反映しない在留届が大量に残存するため、緊急事態の安否照会等の際に膨大かつ不効率な作業を強いられ、実際に在留しておられる邦人の皆様への支援に重大な支障を来しかねません。転出等の連絡は是非励行いただくようお願いします。
※ 在留届、変更届は交流協会のホームページ別ウインドウが開きますからも入手できます。
(5)家族内での検討

地震等の緊急事態が発生した際に、家族が落ち着いて安全に行動できるよう、普段から下記のようなことを話し合い、あらかじめ家族内の役割分担や連絡方法を決めておきましょう。また、日中と夜間では対応が異なりますので、このことを踏まえた上で検討しましょう。

  • 避難場所、避難経路
  • 幼児や高齢者の避難方法
  • 家族間の連絡方法と落ち合う場所の検討
  • 避難する際の各自の持出物の検討
  • 非常持出袋の中身と置き場所の確認
  • 救急医療品や火気等の点検
(6)家具類の転倒・落下防止策

地震等の緊急事態が発生した際に、家具の転倒や落下物でけがをしないよう、下記のような家具類の転倒・落下防止策を講じておきましょう。

  • 転倒しやすい家具類は、転倒防止金具等で固定しておく。
  • サイドボード、食器棚、窓等のガラスが飛散しないようガラス飛散防止フィルムを張る。
  • 本棚や茶ダンス等は、重い物を下の方に収納し、重心を低くする。
  • 棚やタンス等の高いところには、危険な物を置かない。
  • 食器棚等に収納されているガラス製品(ビン類など)が転倒したり、すべり出さないよう防止枠を設ける。
(7)新型インフルエンザ等の感染症流行対策

世界各地で高病原性鳥インフルエンザが人へ感染する事例が確認されており、今後、強毒性の新型インフルエンザが発生し、パンデミック(大流行)に発展する可能性も否定できません。また、台湾では、デング熱、腸病毒、手足口病等の感染症がしばしば流行することがあります。

こうした感染症に関しては、流行時期や規模を予測することは困難ですので、平素より台湾衛生当局や新聞・ニュース等で最新情報を確認するようにしましょう(「2(1)情報の入手」参照)。

また、平素から健康維持に努め、手洗いやうがいを励行するほか、十分に水分を補給する、蚊に刺されないよう十分な防虫対策を講じるなど感染症対策を皆様各自が習慣付けるとともに、感染が疑われた場合は速やかに医療機関で受診するようにしましょう。特に、子供の場合は重症化しやすい傾向にありますので、お子様がおられる方は、いつもより機嫌が悪い、活気がない場合は「黄信号」、頭が痛い、何回も吐く、吐いたあとに元気がない場合は「赤信号」と捉えるなど、日頃からお子様の様子や体調に気を配るよう心掛けてください。

2.緊急事態発生時の対応
(1)情報の入手
ア.テレビ、ラジオ等からの情報の入手
緊急事態が発生した際には、事態の状況、台湾当局の措置等に関して正確な情報を入手し、冷静に行動することが重要です。テレビ、ラジオ、インターネット等から最新の情報を入手するよう努めてください。
なお、デマや怪情報が流れる可能性もありますので、十分注意してください。
イ.交流協会、台湾日本人会からの情報提供
交流協会では、情報収集の結果を踏まえ、必要に応じ、SMS(ショート・メッセージ・サービス)、メールサービス、FAXサービス、緊急ラジオ放送、インターネットを通じ、在留邦人の方や短期滞在者の方へ安全に関する「お知らせ」や「必要情報」を提供するとともに、台湾日本人会、日本人学校、主要ホテルの掲示板にも必要に応じその内容を貼り出します。また、台湾日本人会安全対策委員会でも、SMS、メールサービスから情報提供を行うこととなります。こうした情報提供が受けられるよう、在留届の提出、台湾日本人会への入会をお願いいたします。
なお、SMSについては、電話会社との間で大量公告等の受信を拒否する設定をされると、緊急時を含め交流協会のSMSの受信ができなくなりますので、ご注意ください。
【ラジオ放送局】
警察広播電台
周波数(FM):
台北・花蓮・台東 94.3
台中 94.5
高雄 93.1
宜蘭 101.3
台北・台南・高雄 104.9
台中(中部) 105.1
宜蘭・花蓮・台東 101.3
※ 上記地域はアンテナ局所在地になります。お近くの地域の周波数で御確認ください。
【掲示板設置場所】
掲示板設置場所一覧PDFが開きます
ウ.海外危険情報の確認
外務省ホームページの「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、その国の治安情勢やその他の危険要因を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。外務省の海外安全ホームページに掲載されております。
危険情報では、対象地域ごとに4つのカテゴリー(下記を参照)による安全対策の目安が冒頭に示されます。また、本文中には危険情報を出している地域ごとの詳細な治安情勢や具体的な安全対策などのきめ細かい情報を掲載しています。
ただし、危険情報それ自体には、国民の渡航・滞在を制限するような強制力はありません。危険情報は先に記したとおり、あくまでもその国・地域の安全対策の目安を示したものです。最終的に渡航や退避の判断をするのは皆さん自身となりますので、その際には、この危険情報を参考に適切な判断をしていただきたいと思います。
【4つのカテゴリー】
「十分注意してください。」
その国・地域への渡航、滞在に当たって特別な注意が必要であることを示し、危険を避けていただくよう、おすすめするものです。
「渡航の是非を検討してください。」
その国・地域への渡航に関し、渡航の是非を含めた検討を真剣に行っていただき渡航される場合には、十分な安全措置を講じることをおすすめするものです。
「渡航の延期をお勧めします。」
その国・地域への渡航は、どのような目的であれ延期されるようおすすめするものです。また、場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性の検討や準備を促すメッセージを含むことがあります。
「退避を勧告します。渡航は延期してください。」
その国・地域に滞在している全ての日本人の方々に対して、滞在地から、安全な国・地域への退避(日本への帰国も含む)を勧告するものです。この状況では、当然のことながら新たな渡航は延期することが望まれます。
(2)安否確認等の実施

緊急事態が発生した際には、既存の連絡網に従い、当地所在の会社がそれぞれ社員及び家族或いは出張者の安否を取りまとめて日本側の本社や日本人会、日本工商会に報告してください。

単独滞在、短期滞在及び在留届未提出の方は、速やかにその所在を交流協会に連絡願います。

また、各人から日本の家族への連絡は、事態が落ち着き電話回線の混乱が回復した後にするようにしましょう。自己の安否について所属会社等に連絡できない場合には、交流協会に連絡してください。

(3)避難・退避の実施
ア.避難の実施
事態が悪化した場合は、情勢を見極め、地方政府、ホテル又は各企業等が決めた一時避難場所や防災公園(注)へ避難してください。その際には、出来るだけまとまって移動するよう努めてください。また、情勢次第では、交流協会から緊急避難場所を指定する場合もあります。
生命、身体、財産に危害が及んでいる、又は及ぶおそれがある場合は、管轄警察署又は派出所に通報し、救護を求めるなどの措置をとってください。
なお、情勢次第では、自宅で待機することが安全なケースもあることから、軽挙妄動は慎み、テレビやラジオ等で正確な情勢の把握に努めてください。
【注:台北市における防災公園】
台北市における防災公園一覧PDFが開きます
※ 詳細は下記ホームページを御参照ください。
http://pkl.taipei.gov.tw/ct.asp?xItem=113173&CtNode=8914&mp=106011別ウインドウが開きます
イ.退避の実施
日本政府から退避勧告があった場合や、それ以前において事態が悪化し、危険が急迫している場合は、各自の判断や所属会社の判断等により、日本への帰国又は第三国への退避を検討し、可能な限り速やかに退避してください。
外務省では、原則として一般商業機が運行されている間に退避勧告を発出します。一般商業機が運行されている間に、タイミングを失せず、退避を行うよう努めてください。そのためにも、可能であれば、事前にオープンチケットを購入・準備しておくことをお勧めします。
なお、各人又は所属会社の判断により国外に退避する場合には、その旨を交流協会に御連絡いただくとともに、連絡網の前後の方への通知も行うよう努めてください。万一、退避時に連絡が困難な場合は、帰国後、速やかに外務省領事局海外邦人安全課に御連絡ください。
  • 外務省領事局海外邦人安全課
    +81-3-3580-3311(外務省代表)

第4 おわりに

1.交流協会からのお願い

(1)不幸にして犯罪の被害に遭うなどした場合には、警察等に事件を通報又は相談するとともに、交流協会領事室までお知らせください。今後の予防広報等の参考にさせていただきます。また、併せて台湾日本人会、台北市日本工商会にも御連絡ください。

交流協会台北事務所
台北市松山區慶城街28號 通泰商業大樓
電話:02-2713-8000 (領事室 内線2100、2102)
ホームページ:http://www.koryu.or.jp/taipei/別ウインドウが開きます
交流協会高雄事務所
高雄市苓雅區和平一路87號 南和和平大樓9樓
電話:07-771-4008 (領事室 内線47)
ホームページ:http://www.koryu.or.jp/kaohsiung/別ウインドウが開きます
台湾日本人会、台北市日本工商会
台北市中山區中山北路2段57之1號7樓
電話:02-2522-2163、2522-2235
ホームページ:http://www.japan.org.tw/別ウインドウが開きます
台湾日本人会 高雄支部(高雄日本人会)
高雄市新興區文横二路127巷11號、健康家園6樓
電話:07-241-4558

(2)交流協会では、種々の情報(例えばH1N1事情、地震情報、振り込め詐欺関連等)をメールでお知らせするサービスを行っております。緊急事態に際しては、携帯電話を通じてSMS(ショート・メッセージ・サービス)を行います。これらのサービスを御希望の方は、在留届のEメール欄、携帯電話欄(SMS欄)に必要事項を追記されるか、別途お知らせくださいますようお願いします。

なお、SMSについては、電話会社との間で大量公告等の受信を拒否する設定をされると、緊急時を含め交流協会のSMSの受信ができなくなりますので、ご注意ください。

2.外国人関係機関連絡先一覧表

外国人関係機関連絡先一覧表PDFが開きます

3.医療機関情報

医療機関情報PDFが開きます

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