在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
平成24年2月1日
在サイパン駐在官事務所
サイパン島、ロタ島、テニアン島及びその他11の島嶼より成り立っている北マリアナ諸島は、日本でも常夏のリゾート地として知られ、また、地理的に近いことから多くの日本人観光客が訪問しています。これに伴い、観光関連産業を中心に約1000人の在留邦人が居住しています。
観光客をねらった犯罪を含め、北マリアナの犯罪発生件数は必ずしも少ないとは言えず、当地の新聞紙上では窃盗、強盗などの犯罪が報道されています。また、台風等の発生による自然災害にも注意する必要があります。
事故、事件に巻き込まれないよう、先ずは皆様の自助努力により危険を未然に回避することが大切です。そのためには、いざという時に備え、日頃からの安全対策について考えておくことが必要です。
安全対策は大きく分けて3段階あるといえます。
事故や事件に関しては第一段階が重要ですが、台風、地震、津波等の自然災害による緊急事態には、第二、第三段階がより重要になってきます。
この安全手引書は、上記のことを念頭におきつつ、当地の事情を考慮して、日頃から皆様に心掛けて頂きたいことについて記述しました。
先ず、事故・事件に遭わない、巻き込まれないという自覚、認識を常日頃から持つことが必要です。そして、当地の新聞、ラジオ、テレビ等からの社会、治安情報の収集に努めて下さい。また、職場や他の業種の人たちとの情報交換、更には地域の隣人との友好関係の構築にも努めて下さい。
外国人居住者も含めた北マリアナ諸島の総人口は約5万人と推定されます。その約半数が外国人労働者及びその家族です。外国人の国籍は多岐にわたっており、いろいろな国籍、民族の人達が当地で生活しています。従って、犯罪の被害者、加害者とも国籍は多岐にわたっています。犯罪の種類も様々ですが、主な犯罪として、観光客をねらった窃盗の他、個人の留守宅をねらった家宅侵入、商店等をねらった強盗等があげられます。
北マリアナでは日本の運転免許証で入域日から1ヶ月は運転できますが、1ヶ月以上滞在される方は北マリアナの運転免許証を取得する必要があります。英語での学科試験の後、実技試験を受けます。運転免許を取得するのは北マリアナが初めてという方は、まず指定のドライビング・ス
クールで実技の講習を修了しなければなりません。
サイパン島では朝の通勤通学時、また学校の終了時の午後2時半頃から夕方にかけて幹線道路が混みあいます。交通ルール無視、未熟、無謀、また、飲酒運転等による交通事故が多くみられます。
北マリアナ諸島においては、現在のところ地域紛争を引き起こす政治的、宗教的問題或いは日本との軋轢を引き起こす要因となる問題もないため、それらに関連したテロ・誘拐の発生は考えにくいと思われます。しかしながら個人的な恨み、また、会社の取引に関連してのテロ・誘拐の可能性について皆無であるとはいいきれませんし、現在各国で起きている無差別テロも考慮し、基本的なテロ・誘拐対策について述べてみたいと思います。
災害が自分の身に降りかかると考えている人はあまり多くないと思います。
しかし、現実には思ってもみなかった災害に遭遇する人は数多くいます。
テロ等の人的災害も起こらないとはいえませんが、北マリアナでは台風、地震、津波等の自然災害の発生を考慮しておく必要があります。常日頃から災害発生時の退避場所、携行品あるいは非常用物資の常備等を心がけておくことが肝要です。
緊急時には正確で十分な情報をすぐに得ることは難しくなります。日頃から隣人、知人等との情報伝達を心がけ、正確な情報にもとづき、あわてずに行動をしてください。
緊急時に平常通りに行動することは難しいことです。頭の中で考えていたことをそのとおりに実行することはなかなかできません。緊急時にとるべき行動等を順序立てたリストにしておくことをすすめます。
北マリアナ諸島は、近海で発生した台風の通過コースに位置するため、毎年多くの台風が来襲するか、またはその影響を受けます。他の自然災害と異なり、台風は常に起こり得る災害として注意しなければなりません。
台風は、風速が時速40マイル(秒速18メートル)以上、74マイル(33メートル)以下のものをトロピカル・ストーム(熱帯性暴風)と呼び、75マイル(34メートル)以上をタイフーン(台風)と呼びます。
台風襲来時にはケーブルテレビ2チャンネル、気象放送の14チャンネル、又は、電話番号211で台風状況情報を得ることができます。
また、北マリアナ緊急対策事務所は台風の状況を以下の4段階(コンディション)の警報レベルに設定しています。
12時間以内に来襲(不要、不急の外出禁止)
24時間以内に来襲(学校、官庁閉鎖)
48時間以内に来襲
72時間以内に来襲
台風上陸に際しては、暴風雨による送電線の切断等による停電や断水が予想されます。また、台風通過後でもしばらく停電や断水が続く場合があるため、台風に備えて次のことを確認して下さい。
911(サイパン、ロタ、テニアン各島共通)
コモンウェルス・ヘルス・センター病院(CHC) 234-8950
ロタ 532-9461
テニアン 433-9233
323-7201/7202
(月曜~金曜午前8時30分より午後5時まで)
234-0119
(上記時間外の緊急案件用)
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