在留邦人向け安全の手引き 在ペナン日本国総領事館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


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在留邦人向け「安全の手引き」
【在留邦人用緊急事態対処マニュアル】

平成22年(2010年)4月1日
在ペナン日本国総領事館

◆目次

  1. はじめに
  2. 防犯の手引き
    1. マレーシアにおける犯罪の発生状況
    2. 住居における安全対策
    3. 屋外における安全対策
    4. その他の防犯対策
    5. 最近の邦人被害の事例と予防策
    6. 交通事故
    7. 海水浴での事故
    8. 犯罪や事故に遭遇した場合の対応と当館で支援できること
  3. 在留邦人用緊急事態対処マニュアル
    1. 平素の心構え・準備
    2. 緊急時の行動
    3. 緊急事態に備えてのチェックリスト
    4. 緊急連絡先

I.はじめに

皆様は、マレーシアでの毎日の生活や仕事をしていく上で、安全についてどのように考えておられますか。また、具体的にどのような安全対策をとっておられますか。

マレーシアは、「東南アジア諸国の中でも比較的治安が良い上、テロや襲撃等の事件が発生する確率が少ない国」と考えられています。しかし、邦人の方が空き巣やひったくり等の被害に遭われたり、あるいは、交通事故に遭われたりしたといった話を耳にすることは日本にいる時より多いと思われますし、近隣諸国でテロや襲撃事件が続発している状況を考えますと、決してマレーシアが日本と同じように安全であるとは言えません。

当館は、マレーシア国内の6つの州(ペナン、ケダ、ペラ、ペルリス、クランタン、トレンガヌ各州)を管轄していますので、これら地域で滞在される方の一助となるよう、最近の事件・事故の発生状況をお知らせするとともに、一般の防犯対策及び緊急事態が発生した場合の対処マニュアルをご紹介します。



II.防犯の手引き

  1. マレーシアにおける犯罪の発生状況

    2008年、マレーシアでは22万5,573件の主要な犯罪(殺人、強盗、強姦、傷害、窃盗及び詐欺等)を認知しました。しかし、この数値は、警察が届出を受理した件数であり、実際の発生件数は、更に多いと思われます。

    ちなみに、日本では、同じ1年間に181万8,023件の同種の犯罪が発生していますが、この数値だけをみて、「マレーシアは犯罪発生件数が少ないので、日本よりも安全だ。」とは言えません。なぜなら、発生している事件の内容や人口に占める犯罪の発生率を比べる必要があるからです。

    そこで、日本とマレーシア及びペナン州の犯罪統計に基づき、また、「殺人」、「強盗」及び「ひったくり」を例にとって、その件数を「人口10万人当たりの発生率」(以下「発生率」という。)に換算して説明すると次のようになります。

    (1) 殺人事件

    マレーシアでは、年間654件(ペナン州は46件)の殺人事件を認知し、一方、日本では、1,297件の殺人事件を認知しました。発生件数で見ると、マレーシアは、日本より少ないのですが、人口10万人当たりの発生率で比較するとマレーシアは日本の約2.4倍となります(ペナン州は日本の約3.0倍)。

    (2) 強盗事件

    マレーシアでは、年間2万7,021件(ペナン州は1,546件)の強盗事件を認知し、一方、日本では、4,278件の強盗事件を認知しました。マレーシアの強盗の発生率は、日本の約30.6倍となります(ペナン州は日本の約30.8倍)。

    (3) ひったくり事件

    マレーシアでは、年間8,205件(ペナン州は1,103件)のひったくり事件を認知し、一方、日本では、1万9,145件のひったくり事件を認知しました。マレーシアのひったくりの発生率は、日本の約2.1倍となります(ペナン州は日本の約4.9倍)。

    ※ 日本国内における犯罪件数は6年連続で減少していますが、マレーシアは6年連続で犯罪が増加しており、6年で51.3%増加しています。


    殺人・強盗・ひったくりの発生状況


    • 銃砲の所持状況について

      日本では、銃砲の所持については法の厳しい規制があり、特にけん銃については、警察や自衛隊など特定の者が職務に付随する場合にしか所持することができません。

      当国においても、法による銃器の規制はありますが、許可を受ければショット・ガンやライフル銃、更にはけん銃を所持することもできますし、護身や警備のために銃器を携帯することも許されています。さらに、これら許可されている銃器のほか、水面下では近隣国から密輸されたけん銃等の銃器が多く出回っているものと思われ、犯罪にこの種のけん銃が使用されている事例も多くなっています。



  2. 住居における安全対策

    最近の傾向としては、安全対策上の理由からコンドミニアムタイプの住居を選ばれる方が多いようですが、コンドミニアムだからと言って絶対に安全であるとは言い切れません。コンドミニアムを選ぶにせよ一戸建てを選ぶにせよ、どのような安全対策を講じるかによって住居の安全性が決まります。

    具体的にどのような安全対策を講じるかについては、それぞれの住居の種類、地域、家族構成等により異なりますので、自分が居住しようとする地域が「住宅地域なのか商業地域なのか」、住宅地であれば、「どのような人が多く居住する地域か」、また、「夜間の人通りや照明設備の有無はどうか」、「犯罪が多発している地域ではないか」等の情報を収集し、考慮する必要があります。また、昼間と夜間では著しく周囲の環境が異なる場所もあります。入居を決定する前には何度か異なる時間帯に住居周辺を観察する機会を設けるのも参考になると思います。

    (1) 敷地内への侵入防止
    コンドミニアムを選定される場合には、入居前に次の点を確認する必要があります。
    • 周辺の塀は十分な高さがあるか
    • 塀の周辺に人が身を隠せるような場所はないか
    • 敷地内の照明は十分にあるか
    • ガードマンの配置状況、警備状況はどうか(特に来訪者のチェック状況等)
    また、一戸建て住宅に対する対策としては、
    • 塀の周囲は見通しがきくようにしてあるか
    • 塀は乗り越えられないような高さ、構造を持ったものにしているか
    • 番犬を飼うことが出来るか
    • 機械警備契約を結んでいるか
    • 敷地内に照明設備を設けているか
    • 昼夜を問わず門を閉めて鍵を掛けておくことができるか
    などが挙げられます。

    (2) 屋内への侵入防止

    屋内への侵入防止措置は安全対策のうちで最も重要なものであり、種々の防犯機器を設置するハード面と平素から各人が心掛けておくべきソフト面とに大別することができます。

    まず、ハード面では、
    • 玄関や庭等に照明設備を設け、夜間は常に点灯しておく
    • 出入り口や窓には金属製のグリルを取り付けておく
    • 来訪者を確認するためのインターホンや防犯レンズ等を設置する
    • ドアには複数の鍵を設置し、ドアチェーンを取り付けておく
    • 警備会社に侵入通報装置の設置を依頼する
    などが挙げられ、また、ソフト面では
    • 見知らぬ者が住居周辺をうろつき、または、不審に感じた場合は直ちに警察に通報する
    • 来訪者の身元を確認してから鍵を開ける習慣をつけておく。特に、予期せぬ訪問者や品物の配達、依頼していない工事等はできるだけ電話で身元を確認する
    • 外出に際しては、防犯レンズで周囲に不審な者がいないことを確認してからドアを開ける
    • 帰宅に際しても、周囲に不審なところがないか十分に確認してからドアを開ける
    • 夜間の外出はなるべく避け、やむを得ない場合には電灯やテレビをつけておく等、留守だと思わせないような工夫をする
    • 旅行などで長期間留守にする際には、信用できる人に見回りを依頼する、また、旅行などの計画は不必要に他人に話さない
    • 電話も相手を確認するまでは名乗らない、また、自宅の住所や電話番号は信頼できる者以外には教えない
    • 女性の一人住まいは、特に狙われやすいことから、状況に応じて表札に男性の名前を表示したり、玄関先に男性用の靴を並べておいたりする等の工夫をする
    などが考えられます。
    また、万一、家屋内あるいは室内に何者かが侵入してきたとき、これに気づいた場合は、
    • 避難する部屋をあらかじめ決めておき、ドアや鍵を頑丈なものと交換しておく
    • 避難室内に外部との通信手段を用意しておく
    • 侵入者が完全に立ち去ったことを確認するまでは避難室から出ない
    • 避難室内に侵入してきた場合や避難室外の屋内で鉢合わせとなった場合には抵抗せず、なるべく近付かない
    などの方策を検討しておく必要があります。


  3. 屋外における安全対策

    屋外での犯罪被害の主なものは「ひったくり」、「置き引き」、「スリ」などですが、これらの被害の多くは「人通りの少ないところで」、「ちょっと目を離した隙に」、「つい気を許したばかりに」といった状況で発生しています。

    こうした被害に遭わないためには、次の諸点に注意することが必要です。

    (1) 危険な場所に近付かない

    あたりまえのことのようですが、どこが危険な場所なのかは意外に判り難いものですし、特に初めて訪れる場所では気付かないうちに危険な場所に立ち入ってしまうこともあるものです。

    一般的には、
    • 繁華街の路地裏や街外れ、繁華街と住宅街との境など、普段から人通りが少ない場所
    • 夜間の高速道路(サービス・エリアやパーキング・エリア)
    などが注意を要する場所であると言われています。

    (2) 被害者に選ばれない

    どのような地域にもそれぞれの雰囲気があり、往来する人々の服装や所持品にも特徴があります。被害者にならないためには、周囲の雰囲気に溶け込み目立たないようにすることが重要です。

    例えば、
    • 華美な服装や装飾品は避ける
    • 人前で財布を出したり、現金を数えたりしない
    • 単独行動はなるべく避ける
    • 見知らぬ人が近付いてきたらまず警戒し、話しかけられても安易に信用せず、また曖昧な態度をとらない。
    などが挙げられます。

    (3) 犯行を妨げる

    犯人に狙われただけなら、まだ、被害者候補の段階です。犯人は狙いをつけた者を観察し、実行のチャンスを窺っています。犯人にチャンスを与えないためには、

    • 人混みを歩くときには鞄に手を掛けておく、また、鞄は車道と反対側に持つ
    • 荷物から目を離さない、できれば常に荷物に手足の一部を触れておく
    • 一人で歩いているときは、後方からバイクの近づく音や人が近づいてくる音が聞こえたら、必ず振り返りどんな人物かを確認する。(多くの場合、犯人は姿を見られることで犯行を断念するといわれます。)
    など、見た目にも警戒心の強さをアピールすることが肝要です。

    (4) 被害を最小限に食い止める

    不幸にも被害に遭ってしまった場合、被害を最小限にくい止めるためには、

    • 不用意に多額の現金や装飾品を持ち歩かない
    • ひったくり等に遭った場合は大声を出し、周囲の注意を引く
    • 貴重品はまとめて携帯せず、分散する
    等の注意が必要です。

    また、ホールドアップ(路上強盗)に遭った場合には抵抗せず、「身の安全」を第一に考えて行動することが大切です。



  4. その他の防犯対策
    (1) 誘拐対策

    マレーシアでは幸い日本人の誘拐事件は発生していませんが、「日本人=お金持ち」という印象が定着しているため、金銭目当ての誘拐事件が発生しないとも限りません。誘拐に対しては日頃から身辺に十分な注意を払う以外に対応策はなく、まず、誘拐の目標とされないようにするためには、

    • 目立たないようにする
    • 行動を予知されないようにする(行動のパターン化は避ける)
    • 常に危険性を意識しつつ身辺に注意を払い、事件の兆候と思われる不審な出来事があった場合には直ちに警察に通報する
    等の注意が必要です。

    また、誘拐されないようにするためには、

    • 通勤経路等頻繁に利用する場所への往復経路をパターン化せず、なるべく異なる経路を使うようにする
    • 車に乗る前には車体の内外をチェックする
    • 車のドアは全部ロックし、窓は閉めておく
    • 後ろからつけてくる車やバイクに注意する
    等の注意が必要です。

    (2) 賭博詐欺

    マレーシア各地で日本人旅行者等を狙った賭博詐欺が跡を絶ちません。被害者の多くは単独の旅行者(女性も意外に多い)であり、その手口は、流暢な日本語や片言の英語を使い言葉巧みにアジトへと誘い込み、カード・ゲーム(賭博)への参加を強要し、最後は、所持金やクレジット・カードで購入した貴金属を巻き上げるというものです。外国にいるという開放感から見知らぬ人を信用し、彼らの手口に乗せられないよう注意してください。また、マレーシアにおいては賭博自体が犯罪行為となります。

    (3) 車上狙い

    自動車の車内に置いてある金品の盗難も多発しています。車内の目に付く場所に貴金属や上着、鞄等を放置しないのは勿論のことですが、たとえ鍵のかかるトランクの中といえども、ノートパソコン等が盗難にあうケースが続発していますので、車から離れる際には車内に貴重品を残さないことが肝要です。(当地警察によれば、犯人は、パソコンから発せられる微弱電波を感知する機械を携帯して犯罪に及んでいるようです。)

    (4) ホテルでの盗難

    ホテルに宿泊中、部屋に置いてあるトランク等を壊され、金品や旅券等の貴重品を盗まれるという事件が時折発生しています。また、一部ホテルでは部屋の金庫ごと盗難被害に遭った事例もありますので、一流のホテルでも安心はできません。レセプションのセーフティー・ボックスを効果的に利用し、外出する時には貴重品を室内に残さないよう注意してください。

    また、空港、ホテルのロビーやレストラン等、不特定多数の者が出入りする場所での置き引き被害も相当の件数に上っています。これらの場所では、わずかな間であっても、所持品を放置することのないよう心がけてください。

    (5) 自動車盗・自動車強盗(カー・ジャック)

    当地では日本と比べて自動車は大変高価なものであり、その部品もかなりの金額で売りさばけるため、自動車そのもの、或いは自動車の部品を狙った強盗及び盗難事件が発生しています。こうした被害を防ぐためには、車を駐車する際には出入りのチェックなどがしっかりした駐車場を利用し、人目の多い場所、特に夜間はなるべく明るい場所に駐車し、施錠を確実に行うことが大切です。また、最近では、走行中の運転者に対し事故等を装い停車させ、または、停車中の運転者に対し、銃器や刃物で脅して車を奪い取る事件が発生しています。

    (6) 国際的詐欺事件

    マレーシアにおいても国際的詐欺事件が発生しています。内容は、宝くじ当選型、遺産相続型、高額取引や大型プロジェクト等の勧誘を装った貿易取引型(大量のサンプルを要求する等、また、支払いに使用される小切手は偽造や盗難されたもの)、マネーロンダリング型(某国政府関係の裏金を現金化するために口座を貸して欲しいとの依頼)、入札型(架空の入札案件に必要な手数料を要求)、紙幣消印型(例えば薬品をかけると使用可能になる紙幣を大量に示し、こうした処理のための資金借り入れを依頼)などのパターンがあります。

    過去には、当地の邦人宛に、突然、「貴殿はスペイン○○会社主催の宝くじに当選しました。当選額は、○○ドルです。この賞金を受け取るためには、当社宛に保証金、手数料として前金○○ドルを支払う必要があります。なお、○月○日の期限までに所定の口座に振り込まないとあなたの権利は失われます。」という郵便やFAX、電子メールが届くという宝くじ当選型の発生が報告されています。もし、このような内容のFAXや電子メールを受け取った場合は、安易に信用することなく、間違っても相手方の要求に従って、不用意に多額の送金をすることのないよう十分ご注意ください。要するに、甘い話には常に用心が肝要です。

    (7) 麻薬・薬物犯罪

    麻薬・薬物の売買や所持等には絶対にかかわらないようにしましょう。マレーシアでは麻薬・薬物を所持しているだけでも極刑に処せられることがあります。特に、最近はエクスタシーと呼ばれる薬物の所持や密輸入等で逮捕される者が多く、現地警察も警戒の色を強めています。警察では、ナイトクラブやパブなどにおいて麻薬等の取引が行われることが多いため、密売人から声を掛けられても、絶対にこれを購入したり、手にしたりしないよう呼びかけるとともに、取締りを強化しています。

    (8) その他マレーシアで特に注意を要する事項
    • 政治や宗教、人種問題等についてみだりに批判的な発言をせず、また、日常生活においても必要以上にかかわらないようにしましょう。
    • 当然のことながら日本とは生活習慣が異なります。同様に、我々に適用される法律も日本のものとは異なり、例えば、日本では許されていることがマレーシアでは許されていないこともあります。あなたの鞄の中・・・日本を出発するときに飛行場で買った週刊誌が入ったままになっていませんか?その週刊誌にはマレーシアでは宗教上禁止されている記事やグラビア写真が掲載されているかもしれません。マレーシアで生活する以上はマレーシアの法規を遵守し、常に自分の行動、言動がマレーシアの法規に違反しないように心がけてください。


  5. 最近の邦人被害の事例と予防策

    以下の事例は当館に報告がなされたもので、旅行者のほか、在留邦人の方もほぼ同数で被害に遭われています。また、ほかにも相当数の未報告事件被害があると思われます。どんな小さな事例でも結構ですので、総領事館までご連絡願います。情報を共有することは、在留邦人の方々の危機意識を高めることにもつながります。みなさんに、より安全・快適にお過ごしいただくために不可欠な情報交換です。

    【強盗事件】
    • 旅行者Aさん(男性)は、一戸建て住宅に滞在していたが、ドアがノックされたため、開けたところ、刃物を持った暴漢に侵入され、頭部を切り付けられたうえ現金を強奪された。
    • 在留邦人Bさん(男性)は、一戸建て住宅に滞在していたが、深夜に帰宅して車を駐車するために門扉を開けていたところ、暴漢に襲撃され、車両を強奪された。
    • 旅行者Cさん(男性)は、ガーニープラザ・ショッピングセンターのエスカレーターにおいて、後ろの男から羽交い締めにされ、貴重品の入ったウエストバッグを強奪された。
    • 旅行者Dさん(女性)は、リゾート地区を一人で散歩中、バイクに乗車し、近寄ってきた男からナイフを突きつけられ、旅券等の貴重品が入ったショルダー・バッグを強奪された。
    • 旅行者Eさん(女性)は、友人と一緒に買い物中、店内に押し入ってきた刃物を持った強盗犯から所持品や財布を出すように脅され、財布が入ったハンドバッグを強奪された。
    【空き巣・忍び込み事件】
    • 在留邦人Fさん(男性)は、散歩中、空き巣に侵入され、前日に銀行から引き出したばかりの現金を盗まれた。
    • 在留邦人Gさん(女性)は、子供と一緒に就寝中、ベランダ窓から泥棒に侵入され、ノートパソコン、携帯電話等を盗まれた。
    【ひったくり事件】
    • 在留邦人Hさん(女性)は、午後2時頃、ペナン州バーマ通りを歩行中、後方から来たバイク乗車の男から手提げバッグをひったくられた。
    • 在留邦人Iさん(女性)は、午後0時30分頃、ペラ州イポー市内を自転車で走行中、前カゴに入れたバッグを後方からバイクに乗った男にひったくられた。
    • 在留邦人Jさん(女性)は、午後4時頃、夫と一緒にペナン州プラウティクス地区を歩行中、後方から来たバイク乗車の男から、ハンドバッグをひったくられた。
    【車上狙い事件】
    • 邦人企業関係者Kさん(男性)は、午後7時頃、日本食レストランの駐車場で、車の鍵穴をこじ開けられて、トランク内に入れておいたバッグを何者かに盗まれた。
    • 邦人企業関係者Lさん(男性)は、午後8時頃、プライ地区にあるレストランの駐車場に車を停車していたところ、車のガラスを割られ後部座席に置いておいた貴重品入りのバッグを盗まれた。
    • 在留邦人Mさん(女性)は、午後7時30分頃、ショッピングモール駐車場に車を施錠の上駐車し、買い物をしている間に、トランクに入れておいたノートパソコンが何者かに盗まれた。
    【置き引き事件】
    • 旅行者Nさん(女性)は、リゾート地区レストランで食事中に、椅子の背もたれに掛けておいたショルダー・バックを置き引きされた。
    • 旅行者Oさん(男性)は、市内ビジネス・ホテルをチェックアウトする直前に、ロビーに居合わせた男からペナンの観光地について聞かれたので、ソファーにバッグを置いて説明していたところ、貴重品の入ったバッグが盗まれた。
    • 邦人企業関係者Pさん(男性)は、ペナン空港到着ロビーでタクシーチケットを購入している間に、スーツケースが盗まれた。
    【スリ事件】
    • 在留邦人Qさん(男性)は、市内巡回バスから降車しようとしたところ、周囲の男数名から押され、その際、ズボンの前ポケットに入れていた財布がスリ盗られた。
    • 在留邦人Rさん(女性)は、ショッピングモールでレジに並んでいたところ、トートバッグに入れていた財布が何者かにスリ盗られた。
    【客室狙い事件】
    • 旅行者Sさん(男性)は、宿泊先の市内ホテル自室の机の上に置いてあった現金等が、外出から戻った時になくなっていた。(ホテル自室内といえども安心できない。)
    • 邦人企業関係者Tさん(男性)は、宿泊先のホテル室内の金庫に現金や貴重品を保管して食事のために出かけたところ、金庫ごと盗まれていた。

    このように、最近は置き引き被害のほかに、ひったくり被害や車上狙い被害が多発しています。特に、ひったくり被害は、歩行中に後方から近づいてくるバイクにより被害に遭うケースがほとんどで、場合によっては、転倒して大怪我をするおそれもありますので、十分注意が必要です。

    盗難に対する注意事項

    空港内やホテルでの盗難が多発していますが、そのほとんどは、所持品をふとした隙に犯人に持ち去られたり、財布を抜き取られたりというものです。ホテルなどの宿泊施設内で多いのがレストランでの置き引きです。特に朝食時、ブッフェ形式を採用しているホテルが多いため、料理をとりに席を外すちょっとした間に、椅子の背にかけたバッグや背広を盗まれたり、中の財布等がなくなったり、といった被害です。時には足元に置いたバッグを盗まれることもあります。このような場所では家族・友人と交替で料理を取りに行くか、一人の場合は多少不便でも所持品は必ず携帯するようご留意ください。

    置き引き被害を避けるためには
    (1) 犯人に隙を見せない
    多くの場合、犯人は、犯行に及ぶ前に必ず、目をつけた人物の行動をよく観察し、「この相手なら盗める」と確認してから犯行に及びます。所持品を常に監視下に置いていることを意識して行動することが肝要です。
    (2) 荷物から自分の手を離さない
    自分の荷物には絶えず手を添え、食事中など両手を使わなければならない場合もできるだけ前に抱えるようにするなど、工夫するようにしましょう。
    (3) 荷物の管理を人任せにしない
    自分の荷物は自分で守る、という原則を、たとえ家族や友人が一緒でも徹底しましょう。
    ひったくり被害を避けるためには
    (1) 犯人に隙を見せない(置き引き対策と同様です。)
    (2) ひったくりやすいバッグの持ち方をしない。

    これが基本です。歩行中は、走行してくるバイクや背後から忍び寄る人物を常に警戒し、また容易にひったくられないようなバッグの持ち方を心がけることが肝要です。万一、被害に遭ってしまった場合は、身の安全を第一に考えて、持ち物にしがみついたり、相手を不用意に追いかけたりするのはやめましょう。

    その他の犯罪
    偽警官による詐欺被害事件

    数年前より、日本人旅行者(男性)が、偽警官を装った数人組に現金を騙し取られる詐欺被害事件が発生しています。手口はパターン化しており、その具体例は次のとおりです。

    場所は、ペナン島ジョージタウン周辺の路上。警官と称する者(複数名の場合もある)が旅行者に近づき、「昨日、麻薬を持っていた日本人が捕まった。確認のためあなたの身辺も調べたい。バッグや財布、ポーチすべてを開けて見せてほしい。」などと声をかけます。慌てた旅行者がバッグを開け、中身を見せ、また要求に従って財布やパスポートを提示すると、警官らはこれらを手に取り、ざっと探るように見回した後、「もう結構。協力ありがとう。良い旅を。気をつけて。」などと言いながら去っていきます。

    あっという間の出来事に、しばし呆然。我に返り所持品を見渡しても、すべて返してもらっているようだし、中身をざっと見直しても、何かなくなっている様子はない・・・やれやれと胸をなで下ろす旅行者も少なくないことでしょうが、そこが犯人の望むところ。財布の中身をよく確認してはじめて、お札が何枚か少ないことに気づくのです。旅行者がすぐには被害に気づきにくいのがこの犯罪の特徴です。

    「巧妙なスリだ。」とも言われるこの犯罪、警察当局によれば、
    • 偽警官による詐欺事件は、旅行者を対象に恒常的に発生している。
    • 犯人はマレーシア人の場合もあれば白人の場合もある。
    • 当地の警官は、紺色の制服を着用し、白人はいない。
    • 私服警官が麻薬取締りを理由に路上で職務質問することはない。
    とのことです。なお、警察官の真偽を見極めるためには、まず「Police authority card」の提示を求め(地位により青色、黄色、白色)、次に「警察署に行って、そこで話すことにしたい。」等述べ、様子を見るようにしましょう。

    これらを参考にして、被害に遭わないように十分ご注意ください。

    クレジット・カードの偽造犯罪

    近年、マレーシアにおいて、在留邦人や邦人旅行者の間でクレジット・カードのスキミング(本物のカードの磁気情報をかすめ盗ること)による偽造カードでの被害に遭うケースが増えています。

    このカード偽造による被害を防止するためには、カードを常に手元に保管しておくこと、また、カードを使用する際には、必ず目の前でカードの取扱いを確認することが必要です。特に、カード会社からの請求については、今まで以上に念入りにチェックすることが肝要です。(インターネット上で利用明細の確認が可能です。)

     一部の方からのお問い合わせで、「身分証明のために、旅券のコピーに総領事館のスタンプを押して欲しい」との申し出がありましたが、総領事館ではこのような証明はしていませんので、お間違えのないようにお願いいたします。


  6. 交通事故

    マレーシアでは犯罪以上に交通事故に遭遇する可能性が高いと言っても過言ではありません。交通事故を起こしてしまった場合の精神的及び金銭的な負担は犯罪被害に匹敵することがありますので、日々、十分ご注意願います。以下に、交通事故を起こしてしまった場合の基本的な留意事項について説明します。

    (1) 事故発生時の確認事項

    交通事故を起こした場合は、まず、

    • 事故発生の日時、場所
    • 事故の状況(どちらに過失があったかではなく、どのような状況で事故が発生したか)
    • 相手方の氏名、住所、電話番号、勤務先、運転免許証番号、身分証明書番号(ICカード)、保険会社及び保険証番号
    を記録しておくことが大切です。これらの情報は警察への届出の際に必要になります。万一の場合に備え、車内に筆記用具を用意しておくとよいでしょう。

    また、自動車を運転する際には運転免許証を必ず携帯し、自動車登録証、保険証のほかに自分の身元を明らかにできるものや緊急連絡先を備えておくようにしましょう。

    (2) 負傷者の救護

    事故により相手が負傷した場合には、まず、第一に負傷者の救護・救助を行う必要があります。負傷の程度や事故現場の状況等にもよりますが、できるだけ早く、救急車を呼んで負傷者を移送する手配をしてください。また、人身事故の場合、負傷者の救護が済み次第、警察に通報し、警察官の指示に従ってください。

    (3) 警察への届出

    警察への届出は、事故発生から24時間以内に行わなければなりません。届出は法律で義務付けられており、また、保険金請求の際にも必要になりますので、仮に相手方との間で示談が成立したとしても、後々問題が生じることもありますので、警察への届出をお勧めします。但し、軽微な事故で賠償に問題なければ、警察から示談をアドバイスされることもあるようです。

    (4) 現場での対応

    軽微な接触事故の場合は、他の交通の邪魔にならないよう事故車を近くに移動することは可能ですが、人身事故の場合は、他の交通の障害になってもそのまま保存する必要があります。

    日本人の多くは、事故に際して自分に過失がないと思っていても、安易に「すみません。でも・・・」という対応を行いがちですが、このような説明は、時として警察官を含む聞き手に大きな誤解を生じさせることがあるばかりか、過失を犯した相手から不当に付け込まれることになりますので、決してそのようなことを口にしてはなりません。また、自分に過失があると思われる場合でも淡々と対応することが肝要です。

    (5) 過失の認定

    示談が成立しなかった場合には、被害者と加害者の双方が警察への届出を行い、担当の警察官が双方から事情聴取を行った上で過失の負担割合を判断します。警察の判断に異論がなければ書類にサインします。もし内容が正確に理解できなかったり、警察の判断に異論があったりする場合には、決して曖昧な気持ちでサインせず、納得のゆくまで自分の立場を説明することが大切です。

    また、警察は民事上の問題には介入しませんので、損害賠償については、保険会社に連絡の上、相手方と話し合ってもらうことになります。

  7. 海水浴での事故

    マレーシアでは、海水浴客(シュノーケリングやダイビングなども含む)でにぎわう場所がたくさんありますので、遊泳中、何らかの事故に遭われる方々も少なくありません。海水浴場としての遊泳管理は万全と言えず、ライフ・ガードを常駐させている場所も少ない上、日本では遊泳禁止になるような海流の速い場所でも、その注意表示がない場合があります。

    特に初めての場所であれば、不用意に人のいない浜辺を選んで海に入るのは危険です。現地事情に精通している方などに注意点をよく聞いたり、ライフジャケットを着用したり、インストラクターに引率してもらったりするなどの安全確保をした上で海に出られることをお勧めします。

  8. 犯罪や事故に遭遇した場合の対応と当館で支援できること

    犯罪や事故に遭遇した場合には、以下の対応をとってください。

    • 早い段階で当地警察に通報をする。(この通報が遅れると、届出を受理してくれない場合もあります。)
    • 身体に被害が及んだ場合は、必ず病院へ行き診断を受ける。
    • 各種届出を行うためにマレー語の通訳ができる人を確保する。
    • 家族、友人に相談する。(一人で悩まない。)

    当館では、主に以下のような支援をすることができます。

    • 現地警察への届出に関する助言
    • 旅券(パスポート)の再発給又は「帰国のための渡航書」の発給
    • 医療機関、弁護士、通訳等の情報提供
    • ご家族との連絡支援

 

III.緊急事態対処マニュアル

数年前には、ここマレーシアでも、スマトラ沖大地震に伴って発生したインド洋津波により多数の方々が命を失いましたが、その後も、中国(四川)やサモア諸島、ハイチなど世界各地で大地震が発生し、多くの人命が奪われています。また、無差別テロや、暴動、大規模事故などによっても、常に世界のどこかで尊い命が奪われていきます。一方で、鳥インフルエンザ・新型インフルエンザは、未だ世界の国々を脅かし続けています。世界は常に、このような自然災害や大規模な事件・事故、あるいは病気の流行等の脅威にさらされ続けており、いつ、どこで、このような緊急事態に巻き込まれるか、予断を許さない状況にあります。我々は、このような緊急事態に対する心構えをもって、いざという時のためにあらかじめできる準備を行っておく必要があります。

緊急事態の発生に際しては、当館としても最大限邦人の方々の支援対応に当たりますが、まず、各自が責任をもって自己の安全対策に万全を期すよう日頃から努力することが大切です。そこで当館では、そのような場合に備え、在留邦人の方々に的確、迅速に対応できるよう以下のとおり平素の心構え、必要な準備、緊急時の行動等について必要な諸点をまとめてみました。

  1. 平素の心構え・準備
    (1) 連絡体制の整備
    (イ) 在留邦人の方は在留届(変更届、帰国・転任届)の提出を励行してください。
    (ロ) 当館及び各日本人会では緊急連絡網を作成しておりますので、転居、転勤等で電話番号に変更があった場合並びにメールアドレスに変更があった場合には、速やかに当館及び各日本人会にご一報ください。
    (ハ) 緊急事態はいつ起こるとも限りません。予めそのような場合の家族間、企業内での緊急連絡方法と定期的な確認を実施しておいて下さい。また、お互いに所在を極力明確にするようにしてください。
    (ニ) 緊急事態発生の際には、当館より連絡網を通じて情報を提供するとともに必要な指示を行いますが、交通が寸断され、また電話回線等が使用できなくなる場合には、ラジオ(海外放送)などを通じて必要な案内を行うこともあるものと思われますので、携帯可能な短波ラジオ等を常備しておくとよいでしょう。

    (2) 一時避難場所及び緊急時避難先
    (イ) 一時避難場所の検討

    内乱等による戦闘、争乱に巻き込まれる可能性がある場合は、常に周囲の状況に注意を払い、情報を収集し、危険な場所に近づかないことを心がけてください。巻き込まれそうになった場合の取りあえずの避難場所について、常日頃から頭に入れておくことが重要であり、自分がどこにいるか(勤務先、通勤途上、自宅等)、自分がどのような事態に巻き込まれそうか等いくつかのケースを予め想定して、各自の一時避難場所を検討しておいてください(外部との連絡可能な場所が望ましい)。

    (ロ) 緊急時避難先

    緊急時の一時避難先として、当館事務所、公邸が主たる集合場所となりますが、状況により日本人会館や日本人学校等を指定することがあるかも知れません。その場合には、緊急連絡時にお知らせいたします。


    (3) 緊急時における携行品等、非常用物資の準備
    (イ) 旅券、現金、貴金属等最低限必要なものは、直ちに持ち出せるよう予めまとめて保管しておいてください。
    (ロ) 緊急時には、一定期間自宅での待機をお願いすることもありますので、非常用食料、医薬品、燃料等を最低2週間分準備しておいてください。
    (ハ) 準備しておくべきチェックリストは3.のとおりです。


  2. 緊急時の行動
    (1) 心構え

    当館は、緊急事態が発生するおそれのある場合、又は緊急事態が発生した場合には、邦人保護に万全を期すため、所要の情報収集、情勢判断及び対策の検討を行い、緊急連絡を通じ随時通報いたします。そのような場合は、平静を保ち、流言に惑わされたり、群集心理に陥ったりすることのないようご注意ください。

    (2) 情勢の把握
    (イ) 当館からの連絡は、緊急連絡電話又はFAX若しくはEメール等により随時通報いたします。
    (ロ) 緊急事態発生の際には、テレビ、ラジオ等の視聴による情報収集を各自心がけてください。

    (3) 当館への通報等
    (イ) 現地の状況のうち通報する必要があると認められるものは、随時、当館に直接通報してください。その他の在留邦人の方々への貴重な情報となります。
    (ロ) 自分や自分の家族または他の邦人の生命・身体・財産に危害が及びまたは及ぶおそれがある時は、迅速且つ具体的にその状況を当館に報告してください。
    (ハ) 緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当たることも必要になります。当館より在留邦人の方々にも種々ご協力をお願いすることもありますので、その際はよろしくご支援ください。

    (4) 国外への退避
    (イ) 事態が悪化し、各自または派遣先の会社等の判断により帰国したり第三国へ退避したりする場合、その旨を当館に通報してください(当館への連絡が困難である場合、日本の外務省(海外邦人安全課)へ通報するようご配慮願います。)。
    (ロ) 当館が「退避勧告」を発出した場合、一般商業便が運航している間は、それを使って可能な限り早急に国外へ退避してください。一般商業便の運航がなくなった場合、あるいは満席で取れない、というような状況に陥った場合は、必ず当館までご連絡ください。陸路、海路を含む退出方法を一緒に検討します。
    (ハ) 事態が切迫し、緊急連絡を通じて、当館から退避または避難のための集結の要請がなされた場合には、指定された集結場所に直ちに集合してください。その際、しばらくの間、同集結先で待機する必要がある場合も想定されますので、可能であれば上記1.(3)の非常用物資の一部を携行くださるようお願いします。他方、緊急時には、本人及び家族の生命、身体の安全を第一に考え、その他の携行荷物は必要最小限にしていただくようお願いします。なお、緊急事態発生時には、場合により当館が同避難先への交通手段を調整することもあります。
  3. 緊急事態に備えてのチェックリスト
    (1) 旅券等

    旅券については常時6ヶ月以上の残存有効期間があることを確認し、旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載しておいてください。更に、下段に血液型(blood type)何型と記入しておいてください。なお、当国における身分証明書等はいつでも持ち出せる状態にしておき、再入国許可は常に有効なものとしておくことが必要です。

    (2) 現金、貴金属、預金通帳等の有価証券、クレジット・カード

    これらのものは、旅券同様にすぐに持ち出せるよう保管しておいてください。現金は、家族全員が2週間程度生活できる程度の外貨及び当座の必要のため現地通貨を最低限用意しておくことをお勧めします。なお、出国する場合の出国税及び空港使用税の用意も必要です。

    (3) 自動車の整備等
    (イ) 自動車をお持ちの方は常時整備しておくよう心がけてください。
    (ロ) 燃料は常時十分入れておくようにしてください。(メーターが半分になったら補充する習慣)
    (ハ) 車内には、常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えておいてください。
    (ニ) なお、自動車をお持ちでない方は、近くに住む自動車をお持ちの方と平素から連絡を取り、必要な場合に同乗できるよう相談しておいてください。

    (4) 携行品の準備

    避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記(1)~(3)に加え次の携行品を備えておいて、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。

    (イ) 衣類、着替え(長袖、長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美でないもの、麻、綿等吸湿性、耐暑性に富む素材が望ましい。)
    (ロ) 履物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
    (ハ) 洗面用具(タオル、歯磨きセット、石けん等)
    (ニ) 非常用食料等
    (ホ) しばらく自宅待機する場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食品及びミネラルウォーターを家族全員で2週間程度生活できる量を準備しておいてください。自宅から他の場所へ避難する際にはこの中からインスタント食品、缶詰類、粉ミルクを、また、ミネラルウォーターを入れた水筒(大型のもの)を携行するようにしてください。
    (ヘ) 医薬品等

    家族の常備薬の他、常用薬、傷薬、消毒用石けん、衛生綿、包帯、絆創膏。

    (ト) ラジオ

    NHK海外放送(ラジオジャパン)やBBC、VOA等の短波放送が受信できる電池使用のもの(予備の電池を忘れないようにしてください。)。

    (チ) その他

    懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ロウソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事道具、可能ならばヘルメット、防災頭巾(応急的に、いす用クッション、座布団等)。



  4. 緊急連絡先
    ○ 警察、救急車 999
    ○ 消防車 994
    ○ ペナン州警察本部 04-222-1522
    ○ ISLAND HOSPITAL(日本語通訳有) 04-228-8222
    ○ GENERAL HOSPITAL PENANG 04-229-3333
    ○ GLENEAGLE MEDICAL CENTRE 04-227-6111
    ○ ADVANTIST HOSPITAL 04-226-1133
    ○ LOH GUAN LYE SPECIALISTS CENTRE 04-238-8888
    ○ ペルリス州警察本部 04-908-2222
    ○ GENERAL HOSPITAL PERLIS 04-976-3333
    ○ ケダ州警察本部 04-774-1222
    ○ GENERAL HOSPITAL KEDAH 04-730-3333
    ○ ペラ州警察本部 05-245-1222
    ○ GENERAL HOSPITAL PERAK 05-253-3333
    ○ クランタン州警察本部 09-748-5522
    ○ GENERAL HOSPITAL KELANTAN 09-748-5533
    ○ トレンガヌ州警察本部 09-635-4722
    ○ GENERAL HOSPITAL TRENGGANU 09-623-3333
    ○ 在ペナン日本国総領事館 04-226-3030


    ★ 緊急時の現地語用例 (ペナンでは、英語でほとんど問題はない。)
    「助けて!」    トロン!(Tolong!)
    「火事だ!」    アピ!(Api!)
    「警察」   ポリス(Polis)
    「パトカー」   クレタ・プロンダ・ポリス(Kleta Peronda Polis)
    「救急車」   アンビュランス(Ambulans)
    「警察を呼んでくれ!」   トロン・パンギル・ポリス(Tolong Panggil Polis)

おわりに

新聞やテレビでは毎日様々な事件、事故、自然災害が報道されています。これらの報道を漫然と聞き流すのではなく、いつ、どこで、どうようなことが発生しているか、そして、もしも自分が同様の事件・事故あるいは緊急事態に巻き込まれた場合どのような対応がとれるのかということを考えておくことは、今後の危機管理に大いに役立つものと思われます。本書をお読みいただいた後、もう一度、ご自身の日常生活を再点検してみてください。

時々刻々と変遷する国際テロ情勢について、外務省では
海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/
で最新の情報を提供しております。

なお、当館においては、電子メールで関係先に大規模災害等発生時に情報を配信するサービスを行っています。ご希望の方は、下記のアドレスまで電子メールでご連絡下さい。
在ペナン日本国総領事館メールアドレス CGJP@japancon.com.my

在ペナン日本国総領事館
CONSULATE-GENERAL OF JAPAN AT PENANG
LEVEL 28, MENARA BHL, NO.51 JALAN SULTAN AHMAD SHAH, 10500 PENANG, MALAYSIA.
TEL (60-4)226-3030 FAX (60-4)226-1030

 

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