在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
平成24年4月1日
在パラオ日本国大使館
パラオでの生活は南国の開放的なイメージと親日的な国柄から、つい油断が生じやすい環境にあります。実際、政治的には安定しており、国際テロや誘拐事件などは発生していないため、これまで「治安の良い国」と評価されてきました。しかし、近年、青少年の麻薬使用、暴飲率の上昇、在留外国人の増加等に伴い、特に外国人を狙った、暴行・傷害事件、盗難、空き巣、車上盗難等の犯罪被害が多発しているだけでなく、殺人・強盗などの凶悪犯罪も少なからず発生しています。
この「安全の手引き」では、パラオに在留する日本人の方一人ひとりが、当地の治安状況や防犯上注意すべきポイントを理解し、日頃より心がけておきたいことを簡潔にまとめています。皆様が安心で快適な日常生活を送られる上で、何らかの参考になれば幸いです。
| (1) | パラオは大別するとコロール島、バベルダオブ島、カヤンゲル島、ペリリュー島、アンガウル島及びその他離島に分かれており、そのいずれの地域でも近年はテロ又は身代金目当ての誘拐事件は発生しておりません。しかし、泥酔者や薬物中毒による暴行・傷害、強盗・殺人など凶悪犯罪が増加傾向にあり、本年2月には在留邦人が殺害されるという事件が発生しました。また、車上盗難や外国人を狙った置き引きや家屋侵入、空き巣などの被害は後を絶ちません。 特に週末・夜間の市内のカラオケバー等においては、酒気帯びから喧嘩になるケースが多く、街中でも通行人に絡んだり金銭をせびることもあるので、そのような場所に近づかないか、万が一巻き込まれても、相手の感情を高ぶらせるような言動を避けるべきです。 |
| (1) | 住居
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| (2) | 外出時
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パラオの年間平均温度は摂氏28度、平均湿度は82%と高温多湿で一年間を通じて雨が多いため、細菌やカビなどが繁殖しやすく、食中毒やアメーバ赤痢による腹痛など消化器系の疾病が起こり易い環境にあります。
コロール市内には国立病院がありますが、パラオにおける医療レベルは十分とは言えず、大きな怪我や病気で専門的な治療が必要な場合は国外へ緊急搬送が必要となる場合があります。その際には診療費、入院費、緊急移送費など多額の費用が必要となります。事故、病気に備え自己の負担を軽減するためにも海外旅行保険への加入をお勧めします。
また、輸血の際は、血液のストックが少ないため、同じ血液型のボランティアを募って採血する場合があります。交通事故や出産の際には、血液が不足するという事態も発生しますので、交通事故を起こさない、巻き込まれないといった注意が必要です。
日頃より健康上心がけなければならないこととして、生水は飲まない、脱水症にならないよう水分補給を充分する等を心掛けて下さい。また紫外線が日本の7~8倍と言われていますので、昼間の外出時は帽子、サングラスの着用等の日焼け対策が必要です。
パラオは、スキューバダイビング、シュノーケリング、サーフィン、釣りなどマリンスポーツが観光のメインとなっており、2011年統計では年間37,800人の日本人観光客がパラオを訪れています。
パラオ国立病院には、スキューバダイビングの際引きおこる潜水病などに対応する減圧チャンバーの設備はありますが、担当者の有無、メンテナンスの状況等によって使用状況に影響があります。また医療費は高額であり、その他の医療設備も日本のように完備されたものは期待できません。
マリンスポーツをされる方は、悪天候や海がしけている時などは自らの技術を過信することなく、当局の勧告や現地の人々の声に耳を傾け慎重に行動し、また自分の体調や技術以上に無理をせず、安全なマリンスポーツを心がけることをお勧めします。
パラオでは軽自動車、セダン、4WDなどの日本の中古車(右ハンドル)が多く走っています。パラオ国際空港からコロール州内への主要道路及び、バベルダオブ島を周回するコンパクト道路はよく整備されていますが、脇道は未舗装路のところも多く、4WD以外での車両では走行が困難な道路もあります。車道は右側通行となっており、運転技術やマナーは各人各様です。特に週末の夜間には飲酒運転や、スピードの出し過ぎにより、死亡につながる事故も発生しています。
また、当地では歩行者保護の施設(歩道、歩道橋、信号付きの横断歩道、ガードレール等)が整備されておらず、歩行者への注意も必要です。
夜間は地元警察のパトカーによる巡回が行われ、違法運転の取り締まりを行っています。
(1)車を運転する際には以下のようなことに注意してください。
| ① | 一般的にゆっくりは走行していますが全区域、制限速度は25マイル(40km)となっています。また、道路が片側一車線で追い越しは禁止となっている場所が多いので注意が必要です。スピードの出しすぎに気を付けて下さい。 |
| ② | カーブ時に、中央線をはみ出し、対向車線内を走行する車が多いので注意が必要です。 |
| ③ | ドアはきちんと施錠すること。車自体の盗難もありますが、備え付けのカーオーディオやタイヤの盗難等もあるため、人気の少ないところや暗い場所での長時間の駐車はできるだけ避けて下さい。 |
| ④ | 多くの自動車は保険に加入していないため、相手の経済状況によってはぶつけられ損になる可能性があります。事故の際は、その大小にかかわらず警察を呼び、自身の車は、自動車保険に加入することをお勧めします。 |
パラオでは観光関連ビジネスを中心とした多くの日系企業が進出しています。しかし外国企業進出には制約があり、投資環境は必ずしも良好なものとは言えません。
過去には、多額の資本を投下しながら事業開始に至らず、或いは開始後、早々に引き上げざるを得ない等、投資詐欺問題や土地所有権の問題などが発生しています。
パラオで事業を始めるに当たっては手続き、規則、法令など入手し、制度をきちんと把握する等、事前の調査を慎重に行うことが大切です。
| (1) | 消防・救急車: 488-1411 |
| (2) | パトロール: 488-1422 |
| (3) | 海上救護・捜索: 488-5206 |
| (1) | ベラウ国立病院 488-2552 488-2558(24時間体制の救急治療室) |
| (2) | ベラウ・メディカル・クリニック:488-2687 (診察時間:月~金曜、午前8時から午前12:00、午後6時から午後9時まで) |
| (1) | ユナイテッド航空: 488-2448 |
| (2) | デルタ航空: 488-2255、 587-3353 |
| (1) | 開館時間 月曜日~金曜日、午前8時30分 ~ 午後12時、午後1時 ~ 午後5時15分 |
| (2) | 領事窓口 月曜日~金曜日 午前9時 ~ 午後12時、午後1時 ~ 午後4時30分 |
| (3) | 執務時間外、祝祭日 領事担当携帯:775-6455/6456 |
| (4) | ホームページ http://www.palau.emb-japan.go.jp |