在留邦人向け安全の手引き 在ネパール日本国大使館
在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
安全マニュアル
2012年3月27日
在ネパール日本国大使館
Ⅰ はじめに
ネパールは,世界最高峰のエベレストをはじめ,有名な山々が点在しており,山岳登山やトレッキング等を目的に毎年多くの方が日本より来訪されております。しかし,手軽なトレッキングとは裏腹に,コース自体が3,000メートルを越す高所であるため,高山病をはじめとする山岳事故も多数発生しております。
また,ネパールでは1996年から2006年まで続いた政府軍とマオイスト(毛沢東主義派)との人民戦争により1万人以上の犠牲者が発生しました。現在は,マオイストは制憲議会の最大与党として,他の政党と共に和平プロセスに取り組んでいるところですが,人民戦争中に行われていた企業に対する強制献金については今も続けられているとの報告もあります。
さらに,ネパール南部タライ平野では,インドとの国境沿いを中心にタライの独立をスローガンにする過激な武装グループが存在し,犯罪行為を行っているとの報道が散見されます。しかし,これまでのところ外国人を狙ったテロや誘拐は発生しておらず,日本人を含む外国人に人的被害は発生しておりませんが,今後様々な形で日本人が事件・事故に巻き込まれる可能性も考えられるので,十分な安全対策が必要です。
また,南部タライ平野は亜熱帯気候でもあり,夏場には蚊を媒介としたマラリアの発生もみられることから普段の生活にも十分な注意が必要です。
Ⅱ 防犯の手引き
1.防犯の基本的な考え方
ネパールは,隣国インドやバングラデシュと比べると比較的安全な国だと言われています。しかし,日本の治安と比較すると安全とは言えません。また,長時間の停電や断水など日本の日常生活では全く考えられない生活上の不便があるため,「自分の身は自分で守る」という心構えを持ち,常に危機意識を持って行動することが必要です。万が一犯罪等に巻き込まれた場合には,まず自分の身を守ることを第一に考え,冷静に対処するよう心掛けてください。
2.最近のネパール犯罪発生状況
ネパールとインドの国境は,ボーダレスと言われるほどどこからでも自由に出入りできます。そこで,インドからネパールへ拳銃等の武器や爆薬等が流れ込み,犯罪者集団の手に渡っています。その逆に大麻樹脂等の薬物がインドへ密輸されています。
また,カトマンズ市内では,殺人,強盗等の凶悪事犯は減少傾向にあるものの,近年インドから密輸入された拳銃を使用した殺人,銀行強盗,恐喝等が多発しています。さらに,一時減少していた爆弾事件の発生が増加しています。次は,カトマンズ市内での凶悪事件の発生件数です。
| 年 |
殺人 |
爆弾事件 |
侵入強(窃)盗 |
誘拐 |
| 2008年 |
102 |
16 |
266 |
45 |
| 2009年 |
72 |
9 |
303 |
37 |
| 2010年 |
70 |
2 |
208 |
19 |
| 2011年 |
39 |
14 |
262 |
13 |
(ネパール警察発表)
3.防犯のための具体的注意事項
(1)住居での安全対策
住居は,自分自身はもちろん,家族が安心して過ごせる場所でなければなりません。特に海外での侵入窃盗(強盗)は,被害者の対応や犯人の人数など状況によっては大惨事になりかねません。ネパールにおいて,侵入窃盗等の被害に遭ったケースとしては,家人が留守にしている時に発生したもの,使用人が手引きしたもの,家主が現地人から恨みを買って犯罪に巻き込まれたものなどがあります。
侵入窃盗対策には費用もかかりますし,これで絶対に大丈夫という決め手もありません。しかし,日頃からの安全対策への取り組みが自らそして家族の生命,身体,財産を守ることにつながります。「犯罪の標的とならない」,「犯罪者に対して,実行困難と思わせる」,そして「不幸にして犯罪被害に遭ったとしても,被害を最小限に食い止める」ために以下の点を検討してください。
- 住居を決める際はなるべく在留邦人や外国人の多い地区を選ぶ。三方が在留邦人や外国人居住家屋となっているものが最適です。
- 警備員を雇う。
- 外壁を強化する。侵入者が乗り越えやすい箇所は,鉄条網や忍び返し等障害物で補強する。
- 照明を設置して敷地内を明るくする。また,敷地内には警備員や番犬を置き,夜間は点灯しておく。ダサイン,ティハール等の長期休暇時や雷雨,風雨時など雨音等で周囲の音が消される時には犯罪が多発する傾向にあることに留意する。
- 長期に家を留守にする場合は,他の人に知られないよう,むやみに予定を人に知らせない。また,信頼できる知人や同僚などに自宅の見回りを依頼しておけば効果的です。
- 非常ベル,センサー等の警備機器で住居防護を補強する。
- 警備員小屋,樹木等,庭から2階部分への直接の侵入経路を遮断する。
- 住居の各部屋の施錠設備を強化し,特に主寝室には内鍵をつける。ドアの施錠はこまめに行う。
- 主寝室には電話,拡声器等外部との通信手段を確保し,緊急連絡先等も掲示しておく。
- 家の外からは目立つ場所に高価な物を置かない。
- 使用人等,現地の人から恨みを買うことのないよう,日常生活に留意する。
- 就寝中,不審な兆候を察知した場合,寝室に留まり,不用意に様子を見に行かない。
- 不幸にして泥棒と対峙した場合,決して抵抗せず,相手の目を見ることなく要求に従う。
遭遇する犯罪のほとんどは「金品目的」であり,金品を奪えば身体への危害を加えることはありません。安易に犯人を追跡したり,抵抗したりすることは,犯人を逆上させることになり,危害が及ぶおそれもあります。命と金品,どちらが大切かを再認識してください。
(2)外出時における安全対策
外出時の留意事項は非常にたくさんありますが,過去に在留邦人や旅行者の方で被害に遭われた方のケースを教訓として,次の点に注意してください。
- 観光地,繁華街,市場,空港等大勢の人が集まる場所やバス乗車中にはスリに注意してください。
- 大金を持ち歩かない。支払いの際に,現金を人前でさらさない。
- 自らの行動日程や旅行日程を家族等に知らせておく。
- 緊急連絡先,身分証明書等は常時携帯しておく。
- 貴重品を残したまま車を離れない。ドライバーが近くにいる場合でも必ずロックさせる。
- マーケット等に駐車する場合は,守衛のいる正規の駐車場,建物近くに駐車する。
- 夜間の外出は避ける。1人で出かける場合は,歩道の中央を歩き,街灯等のついていない通りは避ける。また,車輌利用のひったくりを避けるため,カバンやバッグは,道路側で持たない。
- 万一犯罪に遭遇した場合は,生命に危険が及ばない限りは決して抵抗せず,生命の安全を第一に考える。
(3)生活面での安全対策
ネパールで発生する侵入被害は,使用人等がその家の情報を犯罪者に流して犯行を手引きする場合が多くあります。そこでネパールで安全に生活するためには,次の点に注意して使用人等と接する必要があります。
- 使用人を雇うときは,信頼のできる人から紹介してもらうなどして,身元のしっかりした人を採用する。
- 複数の使用人を雇う場合,責任者を指定して使用人相互をチェックできるような体制をつくる。
- 使用人は,主人の許可なく外部の者を家の中に入れないよう日頃から指導しておく。
- 使用人を含め,他人に不用意に外出,旅行,長期休暇等の行動予定を漏らさない。
- 使用人のプライドを傷つけたりして,解雇する際に恨みを買わないよう注意する。
- 貴重品は鍵のかかる机等に保管し,鍵の管理を徹底する。
(4)交通事情と事故対策
- ア 交通事情
- 最近,ネパールでは乗用車やオートバイの数が急激に増えて,特にカトマンズ市内の交通量が大幅に増えています。その上,道路は狭く整備が十分なされていないことに加え,車,自転車,バイク,テンプー(乗り合いバス)等が縦横無尽に走っており,交通マナーも大変悪く,また,信号や横断歩道がないため,車両の合間を縫って道路を横断しなければなりません。さらに,交通ルールを守る者が少なく,無理な追い越し,急な割り込み,脇道から一旦停止せずに飛び出すなど,日本では想像できないような運転をすることから,事故に遭わないように十分注意してください。
- また,6月から9月ころまでモンスーン期(雨期)にあたり,年間の降雨量の約80パーセントがこの時期に集中します。この時期は山間部における土砂崩れや地滑り,路肩の崩落,未舗装道路でのスリップ,視界不良等により車両の転落事故が多発する傾向にあります。これまで,このような事故に日本人が巻き込まれたことはありませんが,遠隔地の観光地等へ旅行される方で,安易に安価なローカルバスを利用すると,事故に遭う可能性が高くなるため,外国人旅行客のためのツーリストバスか空路を利用することをおすすめします。
- イ 事故対策
- ネパールで事故を起こした場合,その当事者以外にも周りのネパール人も集まって来て,状況によっては危害を加えてくる場合もあります。それは,外国人も同様ですので,十分注意してください。また,外国人だとわかると法外な賠償金を請求する場合もありますので,事故処理,示談等には冷静かつ毅然とした態度でのぞむと共に,できるかぎり現場から離れ警察やホテルの駐車場等安全な場所に移動して示談交渉を行うようにしてください。その際,自宅での示談交渉は避けてください。また,不用意に自宅の住所や連絡先等を相手方に告げることは避けてください。やむを得ず告げなければならない場合は,勤務先の住所,電話番号等を教えるだけに留めてください。
- また,ネパールでは道路の真ん中を牛が歩いている光景をよく見かけます。これは,ヒンズー教で牛は特別な存在となっているためで,誰も牛を傷つけないよう避けながら車両等を運転しています。運転中に牛をはね,傷つけた場合,まわりのネパール人に取り囲まれ,警察に突き出されるたり,最悪の場合はその場で危害を加えられるなど重大な問題を引き起こすおそれがありますので,十分注意してください。
(5)テロ・誘拐対策
- ア テロ対策
- 内戦終結後,マオイストの暴力行為は減少しましたが,一部元マオイスト兵やタライ地域の武装グループなど不満分子は存在し,時折カトマンズ市内でも爆弾事件が発生することもあります。さらに,学生等によるデモも盛んに行われており,学生グループ同士の対立から大学構内やその周辺,及び集会場等で暴動等が発生する場合もあるので,十分注意が必要です。
-
- 多数の群衆が参加する集会やデモ等が実施されている場所には,興味本位で不用意に近づかない。
- ネパール政府関係施設,軍,警察等の治安機関施設及びそれらの周辺への立ち寄りには十分注意する。
- 人里離れた地域や非観光地,山林地帯等への立ち寄りを控えるなど,安全を最優先とした行動を心掛ける。
- 長距離バスによる首都や地方都市間の移動は極力避け,可能な限り空路を利用する。
- マオイストをはじめ様々な勢力の呼びかけによるバンダ(ゼネスト)実施日やマオイストの政治的な記念日や節目に当たる日には,不要不急の外出を控える。
- 流言や根拠のない噂等に惑わされることなく,大使館等の関係機関へ直接問い合わせる。
- イ 誘拐対策
- ネパールで,邦人が身代金や政治目的で誘拐されたという事件はこれまで発生していません。しかし,2011年にはニューデリー在住のインド人がネパール人から骨董品の商売をしようとネパールへ呼び出され,空港で誘拐され,親族に身代金を要求するという事件が発生しています。万が一に備えて次の点に注意してください。
-
- 標的とならないために,なるべく目立たない服装や行動に心掛ける。
- 通勤ルート,行動予定をパターン化しない。行動を予知されないように,用心を怠らない。
- 夜間の外出,人気のないところへの外出は極力避ける。
- 不審な電話がかかってきたり,監視や尾行されていると感じる等の誘拐の前兆があれば,家族や勤務先に知らせるとともに,大使館に相談する。
- 子供に対しては,日頃から家族でよく話し合い,知らない人には絶対ついていかないよう繰り返し言い聞かせる。
(6)緊急連絡先
- ア 警察
-
緊急連絡先(警察)
| 名称 |
電話番号 |
| 警察(一般) |
100 |
| カトマンズ警視庁 |
4253997 |
| ハヌマンドカ警察署 |
4261360,4261790 |
| パタン警察署 |
5551055, 5521350 |
| バクタプル警察署 |
6611028, 6614852 |
| ツーリスト・ポリス(本部) |
4247041 |
| ツーリスト・ポリス(ポカラ) |
061-520033 |
- イ 消防
-
緊急連絡先(消防)
| 名称 |
電話番号 |
| カトマンズ市 |
101 , 4221177 |
| パタン市 |
562111 |
- ウ 病院
-
緊急連絡先(病院)
| 名称 |
電話番号 |
| Teaching Hospital |
4412303, 4412404 |
| (緊急) |
4412808 |
| Bir Hospital |
4221119, 4221878 |
| CIWEC |
4424111, 4435232 |
| B&B |
5531930, 5533206 |
| Norvic International Hospital |
4258554 |
- エ 救急車
-
緊急連絡先(救急車)
| 名称 |
電話番号 |
| Norvic International Hospital |
4258554 |
| Bir Hospita |
4250848 |
- オ 航空会社
緊急連絡先(航空会社)
| 名称 |
電話番号 |
| Nepal Airlines |
4220757 |
| Thai Airways International |
4223565, 4221247 |
| Korean Air |
4252048 |
| Dragon Air |
4248944 |
| Indian Airlines |
4410906 |
- カ その他
-
緊急連絡先(その他)
| 名称 |
電話番号 |
| 入国管理局 |
4476813, (空港)4470650 |
| 税関 |
4241372, (空港)4474426 |
- キ 在ネパール日本国大使館
-
- 代表: 4426680 (国番号977:市外局番01)
- FAX: 4414101
- 緊急(夜間,休日):98510-20414, 98510-20150
- 開館時間:月曜~金曜(9時00分~13時00分,14時00分~17時00分)
- 休館日(平成24年)
休館日一覧
| 日付 |
名称 |
| 1月1日(日曜日) |
元旦 |
| 1月2日(月曜日) |
年始休暇 |
| 1月3日(火曜日) |
年始休暇 |
| 3月7日(水曜日) |
パグ・プルマニ(ホーリー) |
| 4月13日(金曜日) |
ヴィクラム歴新年(元旦) |
| 10月21日(日曜日) |
ダサイン初日 |
| 10月22日(月曜日) |
ダサイン(秋祭り) |
| 10月24日(火曜日) |
同上 |
| 10月25日(水曜日) |
同上 |
| 10月26日(木曜日) |
同上 |
| 11月13日(火曜日) |
ティハール(光の祭典) |
| 11月14日(水曜日) |
同上 |
| 11月15日(木曜日) |
同上 |
| 12月29日(土曜日) |
年末休暇 |
| 12月30日(日曜日) |
同上 |
| 12月31日(月曜日) |
同上 |
Ⅲ 在留邦人用緊急事態対処マニュアル
1.平素の準備と心構え
(1)連絡体制の確立
- ア 在留届の提出
- 当地に3ヶ月以上滞在する予定の方は,法律により在ネパール日本国大使館に「在留届」を提出していただくことになっております。
- イ 連絡体制
- 当国では,2005年2月1日に当時のギャネンドラ国王が非常事態宣言を発し,全ての通信手段が7日間不通となりました。それ以来,緊急事態が発生した場合の連絡方法としてカトマンズ市内を10区に分けて,それぞれ区長・副区長を中心として「地域別連絡体制」を確立しています。在留邦人の皆様は,自分の区長・副区長と緊密に連絡をとって,いざという時に備えてください。
- ウ 大使館からのお知らせ
- 在留届に記載されましたメールアドレスに,ネパール国内情勢について「大使館からのお知らせ」を発出して,在留邦人の皆様に情報提供をしております。差し支えなければ,在留届に情報が受信できるようメールアドレスを記載してください。
- エ 大使館からのFM放送
- 緊急事態が発生した場合,大使館のFM放送機を介して在留邦人に対し必要な情報を流しますので,FMラジオをお持ちの方は周波数88.0メガヘルツにあわせて,情報の入手に努めてください。但し,受信場所によっては感度の低い場所があります。大使館が年1回行う避難訓練の折にはFMラジオの受信テストも行いますので,その機会に自分の地域の感度を確かめましょう。
- オ 連絡先のアップ・デート
- 在留届の内容に変更が生じた場合,特に電話番号,メールアドレス,国内で緊急連絡先等については,その都度大使館へご連絡ください。
(2)緊急避難場所
- ア 第一次避難場所
- 緊急事態が発生した場合,不用意に屋外に出ると戦闘や騒乱に巻き込まれる場合があります。まずは,周囲の状況を確認して,自宅で待機することが安全と考えられる場合は,自宅待機としてください。この場合,自分の住んでいる区長又は副区長に現在の状況を報告してください。
- 次に,地震等で自宅が倒壊した場合は,区長,副区長宅へ避難してください。そのためには,平時,区長等の自宅を確認しておいてください。また,区長等宅へ避難した場合は,区長等に被害の状況を報告してください。
- イ 第二次避難場所
- 第二次避難場所は,大使館,大使公邸,国有館員宿舎となっていますが,緊急事態発生当初は,大使館職員はその事態の把握や本邦への報告,被害者の有無等の把握を全館体制で行うため,大使館等の関係施設は避難場所としては使用できません。
- しかし,被害状況が落ち着き,大使館職員により受け入れ態勢が整った場合,各区長等に連絡をして,第二次避難場所として受け入れを行いますので,区長等との連絡を緊密にとっておいてください。
- ウ ポカラでの避難場所
- ポカラで緊急事態に遭遇した場合は,マムズ・ガーデン・ホテルへ避難してください。同ホテルには,大使館と交信のできる無線機を備え付けてあり,通信手段がなくなった場合でも,連絡がとれるようになっています。
2.緊急時の行動
(1)基本的心構え
緊急事態が発生した場合,まず慌てず,自宅にいる場合は自宅に,会社等の事務所にいる場合は,事務所に留まり事態の沈静化を待ちます。不用意に外出することは,危険な事態に巻き込まれるおそれがあります。
緊急事態が発生し,または発生する可能性が高い場合には,大使館は入手した情報等を分析し,各在留邦人に電話連絡網,電子メール,当館ホームページ,外務省海外安全ホームページ等を通じて,随時連絡いたします。
流言飛語に惑わされることなく,正確な情報を収集することに努めてください。
(2)情報収集
緊急事態が発生し,家族及び自分の身の安全を確保するためには,いかに早く正確な情報を入手するかが重要となってきます。日頃から大使館や日本人会等が発信する情報に目を通し,当地の新聞,テレビ等により最新の情報収集に努めてください。また,邦人間でも緊密な連絡を取り合って情報を共有することが大切です。様々な日本人関係の行事に参加されることも邦人同士の横のつながりを作るにはいい機会かと思われます。
(3)大使館への通報
現場の状況を見て,被害が増大して行きそうな状況であったり,負傷者が増える可能性がある場合,そして邦人へも被害が及ぶおそれがある場合,積極的にそれらの情報を大使館へ通報するようお願いします。それらの通報を分析して他の在留邦人の方への情報発信の資料とさせていただきます。
また,自分を含む家族やその他在留邦人の生命・身体・財産に危害が及んでいる,または及ぶおそれのある事態に遭遇した場合は,迅速かつ具体的にその状況を大使館領事班まで通報してください。
状況によっては,大使館職員が現場まで向かいます。
3.緊急事態に備えてのチェックリスト
緊急事態発生に備えて,旅券,現金(家族全員が10日間程度生活ができる外貨及び当座の生活ができる程度の現地通貨),クレジットカード,携帯電話等は常に持ち出せるように整理しておいてください。
また,緊急事態発生時,しばらく外出もできない状況も考えられますので最低限の食料・水・ガスシリンダーの備蓄に心掛ける必要があります。さらに医薬品の準備も忘れないようにしてください。
4.退避勧告
状況が悪化して大使館より退避の勧告が発せられた場合,速やかに空路で出国することになりますので,早めの準備を心掛けてください。また,自らの判断で国外待避する場合は,事前に大使館へ届け出るか,帰国後外務省海外安全邦人課に(外務省代表電話:03-3580-3311)に速やかに届け出てください。
Ⅳ 最後に
海外での生活は毎日が驚きの連続と言っても過言ではありません。また,日本の治安に慣れた皆様にとっては,想像できないような事件や事故に巻き込まれることもあります。「自分の身は自分で守る」という心構えで常に警戒心を持って行動されるようお願いします。また,不幸にして犯罪被害に遭遇した場合は,できるだけ冷静に対処し,被害を最小限度に食い止めるようすることも必要です。
大使館は,在留邦人のみなさまが安心してネパールで生活できるよう支援させていただきますので不安な点や質問等がございましたら遠慮なく,来館して,または電話でお問い合わせください。
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