在留邦人向け安全の手引き 在モザンビーク共和国日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

在モザンビーク共和国日本国大使館
2012年3月1日

モザンビーク共和国は16年に及ぶ内戦を経て、1992年のローマ和平協定締結から19年を経過しました。その間、日本を始め世界中の国々から支援を受けその復興ぶりはアフリカの平和構築における模範といわれるほど順調に推移してきました。

しかし、その一方では地域経済格差や貧富の拡大による犯罪の増加、銃を使用した凶悪化を見逃すわけにはいきません。また、毎年のように発生する洪水被害等の自然災害による脅威など、ここモザンビークにおいても十分注意する必要があります。

在留邦人の皆様が生活をされるに当たり、ご注意頂きたい事柄や日頃から心掛けて頂きたい事等をこの「安全の手引き」にまとめました。当マニュアルを参考にして頂き、「自分と家族の安全は自分達自身で守る」という心構えをもう一度確認し、改めて身辺の安全対策の点検をお願いします。

皆様からの情報提供、ご意見、お気付きの点等がございましたら下記までご連絡頂ければ幸甚です。

在モザンビーク日本国大使館
領事班
電話:21-499819/20
FAX:21-498957
Eメール:embjpmoz@mp.mofa.go.jp
ホームページ:http://www.mz.emb-japan.go.jp/別ウインドウが開きます

1.防犯の基本的な心構え

(1)日本人がどの様に見られているかを理解する

日本という国は経済大国で金持ちが多いというイメージが一般的です。つまり犯罪者から見れば日本人は「多額の現金をいつも持っている」、「おとなしく、抵抗しない」等と思われており、皮膚の色が異なるアフリカ社会の中ではアジア人の容姿も目立つため、強盗やひったくり等のターゲットとなっています。従って、モザンビーク入国後は常にターゲットにされているかもしれないと考え、警戒を怠らないことが重要です。

(2)生命の安全を優先

実際に危険な場面に直面した場合、例えば強盗に銃やナイフを突き付けられて金品を要求された時には、金品の出し渋りや抵抗するようなことは絶対にしてはいけません。自分の生命と身体の安全を第一に考え、相手の要求に従って下さい。

(3)防犯対策に終わりなし

防犯対策ではここまでやればよいという基準はありません。体感治安の度合いや警戒心には個人差があり、安心できる防犯レベルは各々異なります。自分自身で個別の基準を作りそれに見合った防犯対策を行って下さい。

周囲の情報や他の住居を参考にして定期的に防犯レベルの見直しを行い、防犯対策を怠らないようにして下さい。

防犯の基本的な心構え(まとめ)
  • 自分の身は自分自身で守る。
  • 日本の価値観、常識は捨て去り、異国であることを自覚する。
  • 行動三原則「目立たない」「行動のパターン化を避ける」「用心を怠らない」を厳守する。
  • 安全に関する情報のネットワークを構築し、アンテナを張っておく。
  • 安全には相応のコストを惜しまない。
  • 生命の安全を第一に考える。

2.犯罪の現状

モザンビークでは強盗、性犯罪、住居侵入(空き巣含む)、車上狙い、スリ、置き引き、ひったくり等の犯罪が多く発生し、最近では銃器を使用した凶悪犯罪も増加傾向にあり、犯罪の発生地域は都市部に集中しています。

ショッピングセンター、住宅街、大通りなど比較的人目のある場所でも犯罪が発生しており、警察官や警備員が付近にいても安心できません。また、住居への侵入事件も多発しており、より一層の防犯対策が必要となっています。なお、平成23年度における邦人の主な犯罪被害例は以下のとおりです。

  • 強盗:徒歩で移動中、若い男2人組にナイフで脅されバックを奪われた。(マプト市)
  • 強盗:徒歩で移動中、財布を落としたところ付近にいた男が被害者をナイフで威嚇し財布を奪い逃走した。(マニカ州)
  • 空き巣:日中、自宅の玄関鉄柵の南京錠及び扉が破壊され、ノートパソコン1台、外付けHDD、デジタルカメラ2台、現金約15万円相当が盗まれた。(マプト市)
  • 空き巣:帰宅したところ、玄関鉄柵の南京錠及び扉が破壊され、現金約16万円相当が盗まれた。(マプト市)
  • 恐喝:徒歩で移動中、突然、数人の警察官に囲まれた。警察官は夜間に街を歩くことは禁じられていると因縁をつけ、「警察に連行されるか、この場で金を払うか」と脅されたため、現金を支払った。(マプト市)
  • 車上狙い:夜間、自宅に駐車中の自家用車から、車両後部のテールランプが盗まれた。(マプト市)
  • 置き引き:ホテルのレストランで朝食のため、席にカバンを置き30秒ほど離れたところ、2人組の男にカバンをすり替えられた。被害は旅券、現金約15万円相当など。(マプト市)
  • 引ったくり:デジタルカメラを手に持ち徒歩で移動中、男二人に突き飛ばされ、デジタルカメラ及びバックの中にあった現金(約8千円相当)、携帯電話、クレジットカード、運転免許証等が奪われた。(マプト市)

3.防犯のための注意事項

(1)住居関係
▽選定

住宅の防犯対策の第一歩は住宅の選定です。住宅を決定する要素は景観、造り、通勤距離、家賃など色々ありますが、最優先事項は安全です。一般にアパート→コンドミニアム→独立住宅と防犯対策は難しくなるといわれています。また、契約から入居までの間に行う改修や防犯設備の増強は途中経過を何回も確認し、入居前までに終わるかどうか確認することが必要です。

以下の点を住居決定の際にご確認ください。

  • 安全面で納得のいく物件を見つける。
  • 必ず本人が建物を下見し、複数の物件から選択する。
  • 夜間や周辺道路の状況(街灯や道路が冠水しないか等)。
  • 毎日の行動ルート(通勤・通学・買い物等)は安全で複数あるか。
  • 窓、扉に鉄格子が設置されているか。
  • 外周部(隣家を含む)から簡単に侵入できない構造になっているか。
  • 警報装置等の設置の有無。

※家主には遠慮せず、疑問点や問題点があれば必ず確認すると共に、自ら安全の確認を行い第三者からの情報を鵜呑みにしない。

▽入居後

電話の設置など生活に必要な設備を整えるのと同時に、隣近所との良好な関係作りや非常持ち出し品の選定なども行ってください。

  • 鍵の管理は厳重にし、使用人には鍵を渡さない。紛失した場合は直ぐに取り替える。
  • 使用人を雇用する場合は身元確認を十分に行い、行動には注意を払う。
  • 警備員がいる場合でも安心せず、依存しない。
  • 来訪者を安易に入れない。(作業者等になりすまし屋内に侵入するケースが過去に発生しています。不審な場合は建物内に入れない事が肝心です。)
  • 長期間留守にする際には警備会社へのパトロール依頼や信頼できる知人に立ち寄り等を依頼する。また、貴重品は置かない。
  • 玄関、門扉の開閉時には周囲の安全を確認する。
(2)外出時

強盗やひったくり等、外出時の犯罪被害が多くなっています。下記の点にご留意ください。

▽服装
  • 派手(華美)な服装はせず、軽装を心がけること。
  • 露出部分の多い服装は避ける。
▽携行品
  • 指輪、貴金属の装飾品はもちろん腕時計も出来るだけ身につけない。
  • 財布(華美なものは使用しない)の中には必要最低限のお金だけを入れ、クレジットカード、身分証明書は別にする。
  • 携帯電話目当てのスリ、強盗事件が多発しており特に注意が必要。
  • バックやカバンを持つ場合は手提げのものは避け、たすき掛けにして持ち歩く。
▽歩行時
  • 徒歩での移動はできるだけ避ける。やむを得ない場合には人通りの多い大通りを利用し、車道からは距離を置くようにする。暗くなってからは特に注意する。
  • 歩行時は人に尾行されていないか、すれ違う人との間隔は十分かなど、常に周囲の状況に注意する。
  • 物売り等に関心を示すと物売りが集まり、周囲を囲まれトラブルの元になる可能性もある。
  • 車優先社会であることを認識して信号だけに頼ることなく、自ら十分に確認してから道路を横断する。
  • 携帯電話・デジタルカメラ等を使用しない。
▽その他
  • 危険だとされている場所(海岸、下町)に近づかない。
  • 全ての行動をパターン化することなく、通勤や買い物等についても時間やルートを変更する。
  • ATMを利用する際は夜間や昼間でも道路沿いにあるものは避け、施設内でなおかつ警備員等人目がある場所を選んで利用する。
(3)自動車乗車時
▽交通事情

年々自動車の交通量は増加していますが、道路環境の整備が追い付かず、信号機は頻繁に故障する、道路のいたる所が陥没している、降雨時は冠水する場合もあるなど注意が必要です。また、運転マナーが悪く、運転技術も低いため、割り込み、急停車、信号無視など事故に直結するようなことが平然と行われています。車間距離を十分にとり、周囲の状況をよく観察した防衛運転が必要です。

なお、医療機関が発達しておらず、日本では助かる負傷でも当地では生命に関わる場合もありますので、事故には十分に注意して下さい。

▽交通事故

前記の交通事情や整備不良による事故が散見され、どんなに注意していても事故が発生してしまう場合があります。その際は落ち着いて処理にあたることが肝要です。すぐに車を安全な場所に停止させ、負傷者の救護措置(エイズが蔓延しているため、救護において血液に触らないよう注意して下さい)をすると共に警察へ通報してください。

▽自動車犯罪対策
  • 駐車中の車両盗難が発生しているため、可能な限りアラーム等を設置する。
  • 乗車中はドアロック、窓の全閉を励行する。
  • 路上駐車は避け駐車場へ入れるようにする。
  • 鞄や荷物はトランク、シートの下など外から見えないところに置く。
  • 万一事故が発生した場合にはその場で示談せず、速やかに警察に通報する。
カージャックの主な手口
  • 停車中の車に接近して乗車中の人を強制的に外へ出して車を奪う
  • 後ろから車をぶつけたり、前に行って急ブレーキをかけたりして、止めさせ、降りたところを奪う
  • 事故やけが人を装い、助けを求め止まった車を奪う
  • 狙った車にパッシングや手を振り、車に異常が発生したように思わせて止まった車を奪う
  • 障害物(木や石等)で道路をふさぎ止まったところを奪う

4.テロ・誘拐について

(1)テロ情勢

現在、モザンビークでは反政府組織や国際テロ組織の活動は確認されておらず、テロ事件の発生も報告されていません。

しかし、爆弾や航空機を使用し外国人や一般市民を狙った無差別テロが世界各地で頻発している現在において、テロと無縁の国で有り続けられるとは限りませんので常に注意が必要です。

(2)誘拐

本年1月及び2月に、アジア人(イスラム、ヒンドゥー系の商人)を狙った身代金誘拐が連続発生しております。犯人は現在も検挙されておらず、今後増加する可能性が極めて高いことから注意が必要です。

(3)一般的な心構え
  • テロ事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の関連情報の入手に努める。
  • テロの標的となる可能性のある施設等危険な場所には、近づかない。
  • やむを得ず大勢の人が集まる場所へ行く場合は、周囲の状況に注意を払い、十分に警戒する。
  • 歩行時は特に周囲を警戒し、不審者の接近に注意を払う。
  • 複数での移動時も油断せず、犯罪多発地域(海岸、下町等)に近づかない。

5.緊急連絡先

基本的な連絡先のみを記載してありますが、警察の代表電話等は繋がりにくいことが多いので、所轄の警察署など必要と思われる緊急連絡先を各自で準備して下さい。また緊急事態発生時は、日本大使館まで避難してください。

(1)在モザンビーク日本国大使館

Av Julius Nyerere 2832 CP 2494 Maputo
開館時間 08時00分~17時00分(土曜・日曜・祝日を除く)
電話 21-499819/20
FAX 21-498957
時間外(平日) 電話 84-3258360、84-3258380
(土曜・日曜・祝日) 電話 84-4171150

(2)警察 ※日本の110番に相当

21-327054 、 112(携帯のみ)

(3)消防 ※日本の119番に相当

800-198198、198(携帯のみ)

(4)救急車(病院に直接連絡し救急車を要請)

Clinica de Sommerschield (ソマーシールド病院)21-493924

6.緊急時に役立つ簡単なポルトガル語

①助けて!
Socorro!(ソコーホ)

②泥棒だ!
Ladrao!(ラドロン)

③強盗だ!
Assalto!(アサウト)

④誰か手伝って下さい。
Alguem me ajude、 por favor.
(アウゲン ム アジューデ、 ポル ファボール)

⑤警察署はどこにありますか?
Onde fica a esquadra?
(オンデ フィ-カ ア エスクァドラ)

⑥警察を呼んで下さい。
Chame a policia、 por favor.
(シャーメ ア ポリシア、 ポル ファボール)

⑦パスポートを盗まれました。
O meu passaporte foi roubado.
(オ メウ パッサポルテ フォイ ロウバード)

⑧病院に運んで下さい。
Transporte-me para o hospital〔umaclinica〕、 por favor.
(トランスポルテメ パラオ オスピタウ〔ウマ クリニカ〕ポル ファボール)

⑨火事だ!消防車を呼んで下さい。
Fogo!Chame o bombeiro.
(フォーゴ! シャーメ オ ボンベイロ)

⑩公衆電話はどこにありますか?
Onde fica telefone publico?
(オンデ フィーカ テレフォーネ プブリコ)

⑪誰か日本語〔英語〕を話せますか?
Alguem fala japones〔ingles〕?
(アウゲン ファーラ ジャポネース〔イングレース〕

⑫日本大使館に電話して下さい。
Telefone para a Embaixada do Japao、Por favor.
(テレフォーネ パラ ア エンバイシャーダ ド ジャパオ ポル ファボール)

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