在留邦人向け安全の手引き 在ミクロネシア日本国大使館
在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
安全の手引き
平成23年3月1日
在ミクロネシア連邦日本国大使館
I 序言
この手引きは、ミクロネシア連邦国内での滞在を安全に過ごして頂くため、日頃より心掛けて頂きたいことを記述致しました。
国内の治安は、テロや暴動、邦人誘拐などの重大な脅威の発生の報告例はなく、また、殺人事件といった凶悪犯罪も極めて希れで、比較的安全な国と言えます。しかし、経済不振等を背景に、留守宅への侵入、窃盗、車上荒らしなどの軽犯罪が増えているとの指摘もあります。在留邦人の中にも、それらの被害に遭われた方がいます。
安全に滞在いただくために、皆様の参考として御利用頂ければ幸いです。
II 防犯の手引き
- 防犯の基本的な心構え
| (1) |
ご自身の安全の確保は、ご自身から始める日頃の心構えが必要です。 |
| (2) |
窃盗等の軽犯罪はミクロネシア連邦でも生じておりますので、常に、油断せずに注意を払って下さい。 |
- ミクロネシアの犯罪状況
テロや暴動、邦人誘拐事件などの重大な脅威の発生の報告例はなく、銃器等による強盗や殺人等の凶悪犯罪も極めて希れですが、金品を狙った家屋侵入(身軽な若年層によるものとの指摘あり)、車上荒らし、酔漢による路上での嫌がらせといった被害は在留邦人からも報告されています。
- 防犯のための具体的注意事項
| (1) |
住居
- 住居を選定する際は、地域の治安状況を十分に勘案した上で、住居の玄関の施錠等、防犯上問題が無いかを必ず確認し、窓に鉄格子を取り付けることが重要です。特に、一軒家の場合は、外壁・鉄柵の設置や外壁が低い場合などには、外壁上部に有刺鉄線を張ることで、より防犯効果が期待出来ます。更に、窓の下には、足場になるような物を置かない、周囲の整理整頓に心掛けて異常を早く見つける様にする。夜間、外周を明るくする工夫を施すことなども有効です。
外出時は勿論、玄関などは在宅時でも常に施錠する習慣づける。
現金・貴重品類の保管については、仮に外部からの侵入者があっても、容易に見つけ出して持ち出せないよう、収納や施錠で工夫する。
|
| (2) |
外出時
- 単独行動を避ける。特に女性の夜間の単独で行動しない。
- 行動パターンに変化をつける(空き巣狙いは、居住人の不在時のパターンを把握している由)。
- 服装は、その土地柄に合わせ、極度に人目を引くようなものは避ける。
- 旅券は家屋内の安全な場所に保管し、必ならずコピーを用意する。
- 自家用車の中に、外から見える物(特に貴重品)を置かない。
- 地元の住民を刺激したり、争いを招くような行動は絶対に避ける。
- 夜間は、単独でのタクシー乗車や徒歩による外出を避ける。
- 野良犬や放し飼いの犬に気を付け近寄らない(特に夜間は犬が群れる傾向があるので出歩かないよう注意)。身の危険を感じた時は、周りの住人に助けを求める。
- 日本製の衣類は質が良いとされているので、外に干している洗濯物は、家の中に取り込んでおく。
- 麻薬等には決してかかわらない。
|
- 交通事情と事故対策
コスラエ州、ポンペイ州、チューク州、ヤップ州に共通の傾向として、年々交通量が増加しています。車輌はいずれの州でも右側通行で、信号機は皆無、未舗装の部分や凸凹が多く、セダンでの走行が困難な箇所もあります。運転マナーは必ずしも良好とは言えず、スピードを出し過ぎないよう注意を要する。また人や犬が道を横切ることが多いため、とりわけ視界の悪い夜間の走行中には、十分な注意が必要です。
- テロ・誘拐対策
当地におけるテロや暴動、邦人誘拐事件は、過去には一度も報告例がありませんが、仮にテロが行われた場合は、大使館より最新の情報を入手する等して、安全な場所に避難する等、身の安全を確保することに努めて下さい。
- 緊急連絡先
| (1) |
ポンペイ州
- 警察署 320-2221
- 消防署 320-2223
- 救急・病院 320-2213
- 大使館 320-5465(閉館時:920-2097・2098)
- 日本人会 320-2447(ジョイ・ホテル気付 鈴木氏)
- 観光局 320-4851
|
| (2) |
チューク州
- 警察署 330-2223
- 消防署 330-2222
- 救急・病院 330-2444
- 観光局 330-4133
|
| (3) |
コスラエ州
- 警察署 911
- 消防署 370-3333
- 救急・病院 370-3012
- 観光局 370-2228
|
| (4) |
ヤップ州
- 警察署 911
- 消防署 350-3333
- 救急・病院 350-3446
- 観光局 350-2298
|
III 在留邦人用緊急事態対処マニュアル
- 平素の準備と心構え
ここでは、自然災害を含め、緊急事態が一切生じないと、誰も言うことができません。平成20年12月初めには、離島を中心として各州が高潮災害に見舞われました。電気がない、水が出ないといった事態を想定した非常用物資の準備が必要です。
また、頻発する停電、気候変動の影響で時折生じると言われる渇水期の断水への準備も用意しておくことが重要です。
- 緊急時の行動
| (1) |
緊急事態発生時は、直ちに、電話等で御自分の存在を大使館にお知らせ下さい。その際、電話がかかりにくい、使えないと言った理由で安否を知らせられない状況も考えられますが、その場合は、不用意に移動せず、その場で待機することが賢明です。
|
| (2) |
ホテルの中で待機する際は、興味本位で窓の外の状況を見るといった行動は絶対に避け、窓を閉め、明かりを消す等、出来るだけ安全な状態・場所で待機することを心掛けて下さい。
|
| (3) |
外出中に、テロ事件や暴動に遭遇した際、かなり混乱した状態が予想されます。このような場合は、決して慌てず、群衆には近付かないようにし、速やかに安全な場所へ避難することが大切です。
車で走行中であれば、来た道を引き返して安全な場所に移動する、歩行中であれば、安全な建物や商店などに避難して、その後、大使館に連絡して下さい。
好奇心で騒乱の場に参加するような行動は、決してとってはいけません。 |
- 緊急事態に備えてのチェック・リスト
| (1) |
直ぐに持ち出せる携行品の準備(常時確認しておくことが大切です)
- 旅券
- 6ヶ月以上の残存有効期間があることを確認して下さい。(残存有効期間が1年未満の場合は、大使館で切替申請を行って下さい。)
- 最終頁には、漏れなく記載して下さい。(下段に血液型(「BLOOD TYPE」と併記)を記入されることをお奨めします。)
- 旅券に関連する各種書類(外国人登録証明書、入国許可証等)
- 現金、預金通帳、クレジット・カード、有価証券、貴金属
現金は、御家族全員が10日間生活出来る程度の米ドルが望ましいです。
- その他
- 衣類・着替え
- 履き物(スニーカーの類)
- 洗面用具
- 非常用食糧(御家族全員が10日間生活出来る程度の缶詰類(缶切り不要のもの)、即席食品、粉ミルク等の保存食、及び飲料水用の大型水筒)
- 医薬品
- 短波放送受信可能の携帯ラジオ及び予備の電池
- 懐中電灯及び予備の電池
- 携帯電話
|
| (2) |
自宅待機を想定した準備
- 非常用食糧
御家族全員が10日間生活出来る程度の米、調味料、缶詰類、即席食品、粉ミルク等の保存食、飲料水、懐中電灯、予備の電池、ライター、マッチ、ろうそく、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡素な炊事用具、防災ずきん(ヘルメット)等
- 自家用車の点検
自家用車をお持ちでない方は、日頃から所有者と連絡を取り、有事の際には、同乗出来るようにしておいて下さい。
- 常時整備することを心掛けて下さい。
- 常に十分な燃料を維持して下さい。
|
IV 結語
これまでのところ、日本人が当国を来訪するに際しては、その障害となる特別な不安要因はありません。しかしながら、場合によっては、行方不明に至る大きな事故や、窃盗といった一般犯罪に巻き込まれるケースも考えられます。
本手引きが、事件・事故を未然に防ぐ一助となり、当国での滞在が不愉快なものとならないよう、少しでもお役に立てばとの思いから、作成いたしました。
本手引きについてのご指摘、ご要望などがございましたら、当館までお寄せいただければ幸いです。
ページの先頭へ戻る
<< 安全の手引き INDEX