在留邦人向け安全の手引き


在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。

| 在マレーシア日本国大使館 | 在コタキナバル日本国総領事館 | 在ペナン日本国総領事館 |
 
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マレーシア
生活安全情報


(H21年7月21日付改訂)
在マレーシア日本国大使館



1. はじめに
2. 犯罪発生状況・防犯対策
  防犯の基本的心構え
  犯罪発生状況
  最近の邦人被害事例と教訓
  防犯のための具体的留意事項
  誘拐・テロ対策
3. 査証・入国審査
4. 滞在時の留意事項
  一般的事項
  パスポート関連
5. 各種取締法規に関する留意事項
6. 交通事情と交通事故対策
7. 風俗・習慣・国民性に関する留意事項
8. 衛生状況
9. 医療事情
10. 当地での主な病気
11. 緊急時連絡先
安全・防犯対策チェックリスト(付属)



1.はじめに

 皆様方は、マレーシアでの毎日の生活や仕事をしていく上で、安全についてどのように考えておられますか。また、具体的にどのような安全対策をとっておられますか。
 海外では、日系企業の在外拠点や邦人を対象とした犯罪テロ、誘拐、襲撃等の事件が続発しております。また、組織暴力団の海外活動の活発化に伴い、日系企業の在外拠点や在留邦人は新たな脅威にさらされつつあります。
 安全対策について皆様方と一緒に考えたいと思います。マレーシアは、東南アジア諸国の中では、比較的治安の良い国に挙げられています。
 しかし、近年の社会・経済状況の変化に伴い、地方から都市への人口の流入、麻薬関連犯罪の増加、不法移民の流入等、治安上の不安要素も存在しており、特にクアラルンプール、ペナン、ジョホールバル等の主要都市では、殺人や強盗等の凶悪事件のほか、侵入窃盗事件(空き巣・忍び込み事件)、詐欺賭博、スリ、ひったくり等の発生が目立ってきています。さらに、近年は武器奪取事件や海外の武装ゲリラによる誘拐人質事件も発生しています。
 従いまして、常に防犯意識をもって、住居対策をはじめとして、外出するときも、できる限り単独行動は避けるなどの安全対策のための注意を払うことが大切です。

(1) 特に日本人は金持ちで、かつ、だましやすいと思われており、見知らぬ者や女性の誘いに安易に乗らないよう注意しなければなりません。
(2) 旅券の盗難にも十分注意が必要です。空港の内外(特に出発・到着ロビーやタクシー乗り場)、ホテル(特にチェック・アウトの際のカウンター近辺やロビー)、レストラン等で、貴重品の入っているカバンを一瞬の隙に置き引きされてしまうなどの事件が続発していますので、注意が必要です。
(3) 従来より、日本人旅行者を狙った詐欺賭博事件(いわゆる「いかさま賭博」)が続発しております。その典型的な事例としては、「今度私の親戚が日本に行くので、家族を安心させるために、日本の話を是非聞かせて欲しい。一緒に自分の家に行こう。」等と言葉巧みに近づき、会話中に「お金(特にクレジット・カード)を持っていますか。」と聞かれます。その家に行くと数人の仲間が待っていて、賭博に誘い込んで所持金全部及びクレジットカードの限度額いっぱいを巻き上げる、又は貴金属を買わせ、その貴金属を巻き上げる、という犯罪です。
 従いまして、甘い言葉や「家に行こう」とか「クレジットカードを持っているか」などの言葉を口にするような見知らぬ人には、「NO」という毅然とした態度を示し、決して曖昧な態度や隙を見せないことが、事件に巻き込まれないポイントです。
(4) 2000年4月、マレーシアのサバにあるスキューバーダイビングスポットで良く知られたシパダン島でアブ・サヤフグループ(フィリピンのイスラム武装ゲリラ)による外国人観光客等の誘拐・人質事件が発生しました。フィリピン国内の情勢によっては再び誘拐・人質事件が発生する可能性も排除できませんのでこの地域への渡航に細心の注意が必要です。

 国が違えば生活習慣も異なるように、そこで発生する犯罪の態様も違ってきます。日本と同じように、あるいは日本を離れたという解放感のままに行動しますと、思わぬ落とし穴に落ちてしまうかもしれません。この「マレーシア生活安全情報」では、

  1. 犯罪発生状況・防犯対策
  2. 査証・入出国審査に関する情報
  3. 滞在時における留意事項
  4. 各種取締法規に関する留意事項
  5. 交通事情と交通事故対策
  6. 風俗・習慣に関する留意事項
  7. 衛生・医療状況に関する情報
  8. 緊急連絡先
などを紹介いたします。
 この手引きが皆様の安全で楽しいマレーシア生活の一助となれば幸いです。



2.犯罪発生状況・防犯対策

2.1.防犯の基本的心構え

 犯罪に遭わないための100%確実な方法というものはありません。
 犯人は、もちろん犯罪を成功させるための工夫をするでしょうし、油断や偶然が重なることも無いとは言い切れません。しかし、何らかの対策を講ずることにより、被害者となる確率は低くなります。これがいわば安全対策といえます。
 そのためには、

  • 自分と自分の家族の安全は自分たちで守るとの心構えを持つ。
  • 常に警戒心を忘れない。
  • 「予防」こそが最高の危機管理であり、そのための必要な努力や経費は惜しまない。
  • 現地に早く溶け込む。
  • 甘い言葉や奇妙な言動を示すような見知らぬ人に対しては決して曖昧な態度や隙を見せないで、毅然とした態度を示す。
などが大切と思われます。

 新聞を見ますと毎日のように凶悪犯罪の事件が載っています。
 ただ単に読むのではなく、「どんな時に、どんな場所で、どういう事件が起こったか」ということを頭の中に入れて、自らの防犯対策に役立てていただきたいと思います。
 なお、盗難等にあった時は、最寄りの警察署に届け、警察レポートを必ず作成して貰ってくださいください。同レポートは場合により保険等の手続きに必要となります。また、防犯については日本国大使館も必要に応じ警察への申し入れを行い、協力を求めたり、各地日本人会等とも協力して安全対策情報を出し、注意を喚起しています。犯罪に遭った際には、必ず日本国大使館等、最寄りの在外公館にも連絡してくださいください。


2.2.犯罪発生状況

日本とマレーシアの犯罪発生率の比較
 日本とマレーシアの犯罪発生率の比較
 2008年、マレーシアでは、約22万6千件の主要な犯罪(殺人、強盗、強姦、傷害、侵入窃盗等。知能犯罪等を除く。)を認知(警察が届け出を受理した件数)しました。
 日本とマレーシアの犯罪統計(2008年)に基づき、また、殺人と強盗を例にとって、その件数を「人口10万人当たりの発生率」(以下「発生率」という。)に換算して、説明すると次の通りです。
  • 殺人
    マレーシアでは年間654件の殺人事件を認知。一方、日本では、1,297件の殺人事件を認知。人口10万人当たりの発生率で比較するとマレーシアは日本の2.31倍。
  • 強盗
    マレーシアでは年間27,021件の強盗事件を認知。一方、日本では4,278件の強盗事件を認知。マレーシアの強盗の発生率は日本の29.12倍。


2.3.最近の邦人被害事例と教訓

被害事例
■いかさま賭博
 マレーシア国内の主な都市であるKL、ペナン、マラッカ、ジョホールバル、コタキナバルなどの地域では、日本人旅行者を狙った詐欺賭博事件が跡を絶ちません。
 「日本人は、お金を沢山持ち歩いており、だましやすい」との認識があるため、犯罪の対象として狙われやすくなっています。
 手口は、詐欺グループが手の込んだストーリーを組み立て、典型的な例としては、「今度私の親類が日本に行くので、家族を安心させるために日本の話を聞かせて欲しい。一緒に自分の家へ行こう」などと言って近づき、会話中に「お金(特に、クレジット・カード)を持っているか」と聞かれます。その家へ行くと数人の一味が待っており、言葉巧みにトランプのブラック・ジャックの賭博に引き込んで、所持金やクレジットカードで買わせた貴金属を騙し取るというものです。
 被害者の多くが、事前にこの種の事件が横行していると知っていたにもかかわらず、いつの間にか事件に巻き込まれている例が多いようです。声をかけてくる者が、母と娘風の女性が二人であったり、時には妊婦であったりする事例もありますますので、相手が誰であれ、甘い言葉や「家へ行こうか」、「クレジットカードを持っているか」、などの言動を示すような見知らぬ人には、「NO」という毅然とした態度を示し、決して曖昧な態度や隙をみせないことが、事件に巻き込まれない重要なポイントです。
 なお当国では、賭博は犯罪行為です。外国にいるという解放感に付け込む犯罪者の手口に乗せられないよう十分ご注意ください。万一まき込まれてしまった場合は、身体への危害を加えられるのを防ぐため、止むを得ませんが金品で解決し、事後警察へ届け、大使館にも連絡してください。


■置き引き
 空港、ホテル、飲食店等随所で発生。見知らぬ人物から声をかけられ、そちらに気をとられている間に、傍らのバッグなどを盗まれるケースもあります。
 喫茶店などで歓談中、空いている座席や椅子の下に置いてあったバッグがいつの間にかなくなっていた、といったケースや、ビュッフェ・スタイルのレストラン(ホテルの朝食時が多い。)で親族や友人が同じテーブルにいることに安心して席を外したわずかの間に、座席に置いたバッグを盗まれる、といったケースが多発しています。被害者は、「ちょっと目を離した隙に・・・」と口をそろえますが、この「ちょっと・・・」が端緒となります。


■ひったくり
 歩行中、走り寄ったオートバイに乗った人物等に持物をひったくられるケースが、KL市内の随所で頻発しています。転倒し、または引きずられて思わぬ怪我を負うこともあります。
 一度狙われてしまうと逃がれることが難しい犯罪の一つかと思われますが、歩行する際には、バッグなどを車道側に持たない、車の進行方向と反対の歩道を歩く、オートバイが近づいていることが判りづらいヘッドホーンステレオを聞きながら歩かない等、目と耳を使って周囲の状況に目をやりながら歩行することが肝要です。特に、オートバイには要注意です。


■スリ(集団スリ)
 KL市内のショッピング・モール等、人の集まる場所にあるエスカレーターの降り口付近やエレベーターの中などで、複数の男等に取り囲まれ、所持していたバッグなどから金品を奪われる(スリとられる)ケースが増加してきています。
 また、集団スリの手口としては、混み合う路線バス車内等において、何者かがわざと小銭を落とし、周囲の数名がこれを拾う振りをしながら、乗客のバッグを開けて金品を奪う、といったものもあります。これは当地警察当局では「コイン・ドロップ盗」と呼ばれています。
 中には若い女性をターゲットに、足下に小銭をまいては猥褻な行為を働く集団もある模様で、十分な注意が必要です。


■路上強盗
 繁華街を歩行中、突然現れた人物に、刃物のようなものを突きつけられ、所持していたバッグ等を奪われる、といった事件です。なお、被害者のほとんどは女性や高齢者です。人気のない裏通りや夜間、早朝の一人歩きはできる限り避けましょう。
 また、銀行やATMでの引き出し等、第三者から見て多額の現金等を所持していると思われるような行動をとる場合には、特に十分な注意と配慮が必要です。


■自動車強盗(カー・ジャック)
 運転中、または停車中の乗用車を奪い取られる事件で、被害報告が増加しています。犯人はグループで行動しており、その形態は以下のとおり、多種多様です。
 KLやジョホールバル等の都市部では、車輌盗難事故等も頻発しています。路上駐車中の乗用車が奪われるケースがほとんどですが、運転中に後方より車を追突され、車を降りたところ、自分の車と追突した車を犯人一味に運転され逃走される盗難も発生しています。
 乗用車は高級車ばかりではなく、管理の甘い車がターゲットにされています。いかに短時間であろうと、乗用車を離れる際には、施錠する癖を付けておくことが肝要です。


■車上強盗
 特に夜間、乗用車を運転中、信号待ちなどで一旦停止した際、突然刃物を持った男等に車内に乗り込まれ、金品を要求される事件です。車の乗り降りの際は、常にドアロックを励行してください。
 信号待ちをしている間に窓ガラスを割り、現金等を盗み逃走する事件も発生しています。現金等はトランクやダッシュボード等取り出し難いところに入れてください。また、このケースは直前に銀行で多額の現金を引き出しており、一度に多額の現金を引き出さない、引き出す場合は複数人で行くなどの注意が必要です。


■自動車の部品盗
 マレーシアにおいては、自動車の盗難や車内に置いてある金品の盗難も発生していますが、自動車の部品盗もあります。
 自動車は、日本に比べて大変高価なものであり、バンパーやカー・ステレオ、あるいはエンブレムなどの部品も、かなりの金額で売りさばけるようです。こうした被害に遭わないためには、車を駐車する場合は出入りチェックなどのしっかりした駐車場を利用し、施錠を確実にしておくと共に、車内には貴重品に限らず、ものを一切置いたままにしないようすることが大切です。


■企業事務所等への押し込み強盗
 拳銃や刃物のようなものを持った数名の強盗団が、白昼、オフィス・ビル内にある企業の事務所に押し入り、社員の所持金を脅し取り、また責任者に高額な小切手を発行させて、これを仲間が銀行等で現金化した(ことを確認した)上で逃走する、という手口による事件が頻発した経緯があります。このような事件は、KLやジョホールバルといった都市部で比較的警備の手薄ないわゆる「雑居ビル」にある、防犯体制の整備されていなかった少人数の事務所で発生しています。このような雑居ビルにある日系企業事務所におかれては、特に、ビルの警備をはじめ、事務所の出入り口の防犯設備等について見直しを行うとともに、社員(現地人従業員を含む)の防犯に対する意識向上を図るなど、具体的な安全対策措置を講ずることが求められています。


■偽装警察官によるスリ被害
 「警察だが、麻薬を所持している疑いがあるので、持ち物を検査させて欲しい。」などと声をかけてくる2、3人組の男等に、財布の中の紙幣やバッグの中の貴重品等をすりとられる、といった事件です。手荷物検査を装い、巧妙に財布の中味を奪うケースが主流ですが、被害者によれば、「一旦警察署で調査してからお返ししたい。」などと偽って、そのままバッグを持ち去るような詐欺事件に相当するケースもあるようです。
 日本外務省の調査では、このような偽の警察官による窃盗事件や詐欺事件の被害報告は、世界各国から寄せられており、当地でも年間に数件発生しています。
 なお、警察官と称する人物は私服である場合がほとんどですが、事件の中には、制服を着用して犯行に及ぶ手の込んだ例も見られます。御注意ください。


■ホテルの室内荒らし
 ホテルに宿泊中、合鍵を使って室内に侵入し、トランクを壊して金品を盗むという事件が、KL市内でも頻発しています。
 一流ホテルといえども安心はできません。外出の際は「貴重品は室内に残さない」ことが第一です。セイフティー・ボックスを活用することも一案ですが、セイフティー・ボックスに入れて置いた貴重品を、ボックスごと盗まれてしまうという事例もあります。また、トランクを壊させないためには、「トランクには鍵を掛けない」ということも必要かもしれません。


■クレジット・カード偽造犯罪
 最近、クレジットカードのスキミング(カードの磁気情報をかすめ取る)による偽造カードでの被害に遭うケースが散見されます。
 手口は、客がクレジットカードで支払いの際に、仕掛けがされたカード読みとり用端末等の装置に店員がその客のカードを通すことにより、そのカードの磁気情報を抜き取り、別の偽造カードにその磁気情報を移し替えて、これの不正使用を繰り返すものです。カードの盗難や紛失であればすぐに対応措置をとることが出来ますが、スキミングはカード会社からの請求があるまで気がつかないのが通常です。
 このカード偽造による被害を避けるためには、カードを常に手元に保管しておくことやカードを使用する際には、必ず目の前でカードの取扱いを確認することが重要です。更に、不審を感じたらクレジットカード会社に速やかに連絡することが肝要です。特に、カード会社からの請求についても、これまで以上の注意を払うことが必要と考えられます。また、IC付のカードに変更することもこの事件の対策のひとつと考えられています。


■偽ホテル従業員による宿泊客の旅券持ち逃げ
 KL市内のホテルで、ホテルの従業員を装った者が、宿泊客をだまして、旅券を持ち逃げする事件が発生しています。手口の特徴は次のとおりです。
 ホテルの客室係や警備員のような服装をした男が、宿泊している部屋に来て、例えば、「(ホテルの)受付の者だが、チェック・インした時に旅券のコピーを取るのを忘れてしまったので、旅券をちょっと見せて欲しい。コピーを取ったらすぐに返す。」または、「ホテルの者だが、部屋のブッキングを間違えたので、旅券を一時貸して欲しい。」等と言って、宿泊客に言葉巧みに旅券を出させて、この旅券を持ち逃げするという事件です。何名かの日本人の観光客が被害にあいました。
 皆様の知人・友人が被害にあうことがないよう、ホテルのチェック・インの時に、伝えてあげる必要があると思われます。


■その他の事例
団体旅行添乗員A氏は、ホテルのロビーで電話を掛けている間に客のパスポートなどを入れていたバッグを盗まれた。
旅行者B氏は、ゴルフプレー中、ゴルフバッグに入れていた貴重品入れを盗まれた。
旅行者C氏は、空港の雑踏内でちょっと目を離した隙に、スーツケースの上に置いていた貴重品入れを盗まれた。
在留邦人D氏が、車道と反対側にバッグを持って歩道を歩いていたところ、二人乗りのバイクが邦人の背後より車道に乗り上げ、車道と反対側からこの邦人を抜き去りつつバッグをひったくり、逃走した。
在留邦人E氏は、ナイト・マーケットに買い物に行き、自動車を路上駐車していたところ、窓がこじ開けられ、車内に置いていた現金、小切手を盗まれた。
在留邦人F氏は、自宅で就寝中、鍵を閉め忘れたトイレの窓から賊に侵入され、居間に置いていたバッグから現金を盗まれた。
在留邦人G氏は、自宅に在宅中、電気メーターの検針員を装った男にいきなり刃物を突きつけられ、現金を強奪された。
在留邦人H氏は、早朝、出勤のため、自宅を出たところで、待ち伏せしていたと思われる男に突然襲いかかられて、もみ合いとなった。犯人がナイフを隠しもっていたため、手のひらに切り傷を負って転倒した上、足にも擦過傷を負った。
在留邦人I氏は、自家用車で帰宅した際に、自宅駐車場で、後を追って来たと思われる数名の賊に突然乱入され、貴重品の入っているカバンを強奪された。
在留邦人J氏は、単身でテラス・ハウスに住んでいたが、会社へ出勤中に何者かに自宅へ侵入されて、貴重品を盗まれた。
在留邦人K氏は、自家用車で自宅(一戸建て)に戻り、駐車のために門扉を開けていたところ、自家用車を強奪された。
在留邦人L氏は、銀行で現金を引き下ろした後、自宅コンドミニアムの駐車場にて後を付けてきた男に襲われた。

教訓
 これらの事件から得られる教訓、すなわち
  • 常に注意を怠らない。
  • 特に、現金・鍵など貴重品は身につけておく。やむを得ず手放す場合でも、目を離さない。
  • 安全なマンションと思われても、その管理人や警備員の検問・監視能力、信頼度、出入口の警備状況など、犯罪抑止能力に問題があれば、その安全度は低くなる。
  • 危険に近づかない。
  • 万一、犯人と鉢合わせしてしまった場合には、無抵抗に徹し、相手を刺激しない。

 ということなどを念頭に置いて行動する必要があります。


2.4.防犯のための具体的留意事項

  • 住居(選択及び防犯対策)
  • 屋外
  • 生活上の留意点(近隣者、訪問者、使用人、家族、電話、郵便物、鍵、長期旅行等)
住居(選択及び防犯対策)
 最近、マレーシアに居住することになられた方々は、セキュリティー上の理由もありコンドミニアム・タイプの住居を選択される方が多いようです。しかし、「コンドミニアムだから安全」とは言い切れません。「一戸建てより安全対策がとりやすい」というだけに過ぎません。
 具体的にどの様な対策をどの程度講ずるかについては、それぞれの地域の治安状況や家族構成によっても違ってきますが、まずは住居周辺の地域性を把握する必要があります。
 例えば、「住宅地域、商業地域等の別」、「昼、夜間の人通り」、「周辺住民の層」、「周囲の住居でとっている安全対策」などを考慮する必要があります。次に、どのようなタイプの住宅に住む際にも、

  • 敷地内、住居エリア内への侵入防止
  • 建物内、部屋内への侵入防止
  • 侵入された場合の安全確保
 について確認をしておく必要があります。

■敷地内、住居エリア内への侵入防止
 コンドミニアム・タイプを選定される場合は、入居前に次のような点を確認しておく必要があります。
周囲のフェンスは十分な高さがあるか
敷地内の夜間照明は十分あるか。
ガードマンの配置状況と警備対策はどうか(配置人員、来訪者の対応等)。
 また、一戸建て住宅に関する対策としては、
フェンスの外側は見通しの良いようにしておく。
フェンスは乗り越え難い高さと構造を持ったものにする。
昼夜を問わず門扉は開けたままにしておかない。
門扉に施錠設備を設ける
などが挙げられます。


■建物内、部屋内への侵入防止
 住居タイプにかかわらず、ドアには複数の施錠設備を設けておく必要があります。
 以下の対策は、主に一戸建て住宅に関するものですが、コンドミニアム・タイプの住居にあっても3階以下の部屋や非常階段に接しているような部屋などの場合は、これに準じた対策を講じる必要があります。
1階の出入口や窓には鉄製グリル。
2階以上であっても、ベランダなど侵入される可能性がある場所には鉄製グリルを取り付ける。
グリルは簡単に取り外せないようにしておく。
出入口外側には照明器具を設け、夜間は点灯しておく。
来訪者を室内から確認するため、インターホンや防犯カメラを設置する。
警備会社に侵入通報装置の設置を依頼する。
※例えば、当地の警備会社に当該システムを依頼することができます。


■侵入された場合の安全確保
 侵入者は凶器を持っていると想定し、身体の安全を第一に行動しなければなりません。
 対策としては、
万一の場合に、避難する部屋(主寝室等)を用意しておく。
避難室のドアや鍵を丈夫な物に交換する。
避難室に、電話や警備会社への通報装置を設置する。
屋外への脱出口や脱出用具を用意する。
などが挙げられます。



屋外
 屋外での被害のほとんどは、「夜、人通りの無い所で・・・」、「ちょっと目を離した隙に・・・」といった状況下で発生しています。こうした被害に遭わないために、次の点に注意してください。
■危険地帯に立ち入らない
 当たり前のことですが、それと気付かずに踏み込んでしまっていたということがあるかもしれません。
 一つの目安としては、「繁華街の外れ」や「繁華街と住宅地域の境界付近」には注意を要します。また、「夜間のハイウェイ」は人通りの少ない所の一つに挙げられるでしょう。


■犯人に狙われないための工夫
 どのような地域にもそれぞれの雰囲気があり、往来する人々やその所持品や服装にも特徴があります。犯人に目を付けられないためには、極力、周囲に溶け込むような服装をする必要があり、余りに華美な服装や装身具は避けた方が良いでしょう。


■犯行を行い難くする工夫
 犯人に目を付けられただけでは、まだ被害の候補生の段階ではありますが、犯人は実行のチャンスを窺っています。犯人にチャンスを与えないためには、
ハンドバッグは車道側に持たない、肩に掛けない。
人込みを歩くときは、ハンドバッグを腕でかかえおく。
荷物から目を離さない。
ズボンの後ろのポケットに財布を入れない。
必要以上の現金は持ち歩かない。むやみに人前で財布を取り出さない
銀行等で単独で多額の現金を引き出さない。
などの注意が必要です。


■被害を最小限にくい止める工夫
 余分な現金は持ち歩かない。万が一、ホールド・アップの被害に遭った場合は下手に抵抗せず、「身の安全」を第一に考えて行動することが大切です。


生活上の留意点(近隣者、訪問者、使用人、家族、電話、郵便物、鍵、長期旅行等)
 マレーシアでの生活上の安全・防犯対策についての留意点を挙げると、次の事項が考えられます。
犯人は、侵入前に下見をすることが多いので、平素から住居周辺に気を配り、不審な者がうろついていた場合などは警察に通報する。
平素から、訪問者を確認してから鍵を開ける癖をつけておく。
メイド、庭師、時にはガードマンが泥棒の手引きをしたという例もあるので、十分信頼できる者を雇う。雇用当初は、特に警戒心を持っておくことも必要である。また、旅行日程は告げない、告げる場合は必要最小限の範囲にする。
家族の行動、居場所等を常に把握しておき、変更が生じた場合には必ず連絡を取り合う。
普段から不審な電話に注意し合い、電話機近くには緊急リスト、メモを常備する。
自宅に多額の現金を置かない。また、旅券などの貴重品は金庫や厳重に鍵の掛かる所に保管する。
夜間外出する場合は、室内の照明を点灯しておくなど、不在に気付かれない工夫をする。
長期間家を留守にする場合は、予め郵便物や新聞等の処理を近隣者や知人に依頼しておき、新聞受けから新聞等がはみ出して、不在が明らかにならないような工夫をしておく。
泥棒の侵入に気付いたときは、速やかに警察に通報(警備会社への通報装置を利用するなど)し、侵入者との接触を避ける努力をする(騒ぎ立てることにより、犯人が居直り強盗(殺人)に移行する例も多い)。


2.5.誘拐・テロ対策

 2000年4月、マレーシアのサバ州にあるスキューバーダイビングスポットで良く知られたシパダン島で、アブ・サヤフ・グループ(フィリピンのイスラム武装ゲリラ)による外国人観光客等の誘拐・人質事件が発生しました。フィリピンの国内情勢によっては誘拐事件等が再発する可能性も排除できませんので十分注意が必要です。

誘拐・テロ対策の基本
 誘拐及び殺害を目的とするテロの80%以上は車での移動中に起きています。このため自動車乗車時を中心に、自宅周辺、通勤経路及び勤務場所周辺の警戒及び注意が誘拐・テロ対策の基本となります。

自動車運転時の注意
  • 車の選定にあたっては、頑丈かつ馬力のあるものを選びます。他方、金持ちの象徴と見られるような余りにも目立つもの(車種、色)は避けるべきです。また、現地で整備可能な車を選択すべきです。
  • 故障の際の修理道具、スぺアー・タイヤ(空気圧の点検を忘れずに)、パンクの応急修復資材(瞬間パンク修復ボンベ)、牽引ロープ、バッテリー用ケーブル、消火器等を常時積載しておきます。
■車を運転する場合の注意事項
  • 車は毎日点検し、異常があれば速やかに整備して良好なコンディションにしておきましょう。
  • 燃料は常時十分に入れておきます。可能であれば、備蓄しておくことも望ましいでしょう。
  • 駐車しておいた車に乗る時は、車の外周、下、室内に異常がないかその都度点検しましょう。
  • 車の乗り降りの際や、駐車場(車庫)から幹線道路に出るまでの間が、最も危険度が高く、狙われやすいので、不審な車や人物が周囲にいないか注意し、少しでも異常を感じたら安全が確認されるまで乗車・下車しないようにします。帰宅時も同様に自宅周辺の安全を十分確認した後、車を車庫に入れましょう。
  • 駐車場はできるだけ守衛のいる所を利用し、路上駐車は避けます。駐車する場合は、短時間であっても全てのドアをロックします。また、ものを車内に置かないようにしましょう。
  • 走行中は全て内側からドアをロックし、窓は閉めるか僅かの隙間だけ開けるようにします。また、車の座席等外部から見える位置に貴重品を置いてはいけません。
  • 毎日同じ時刻に同じ通勤経路を使用するのは、一般犯罪のみならずテロ及びゲリラにも狙われやすいので通勤経路及び時間を変えます。移動のパターンを僅かに変えるだけでも犯罪者の意図を挫き、また、その計画を放棄させるに十分の効果があります。
  • 通勤ルートは、狙われやすい危険箇所をチェックし、可能な限り危険な所を回避しましょう。
  • 出先の道路事情についても、前もって調べておき、一方通行や人通りの少ない脇道は避け、出来るだけ交通量の多い大通りを通ります。道路はできるだけ中央寄りを走行し、ハイウェイや車線の多い道路では中央レーンを走行するよう心掛けましょう。
  • ヒッチ・ハイカーは、男女を問わず乗せてはいけません。運転する人も、同乗する人も周辺に対する注意を怠らないようにしましょう。
  • 長距離を走る場合は、単独の行動は避け、必ず複数の車で出掛けるようにします。夜間はなるべく一人では運転しないようにしましょう。
  • 先行車が急停車しても追突を避けられる車間距離を置き、後方については、尾行車に気を配ります。尾行された時は、躊躇せずに最寄りの警察署に直行するなど臨機応変な回避行動をとります。
     また、不審車の特徴等の記録に努めると共に、尾行点検を怠らないようにしましょう。
  • あらゆる損害をカバーする車両保険に加入し、交通事故に巻き込まれても、例えば車が破損するなどその損害が軽度であれば、仮に相手方が悪くとも自らの保険で処理することが賢明です。重大事故の時は必ず警察を呼び、要すれば同僚に駆けつけてもらうことが望ましいでしょう。
  • 専属の運転手を雇う場合は、日頃から十分な安全運転教育を行うと共に、運転手自身がガードマンであるとの自覚を持たせることが大切です。運転手には常に車の側にいるよう命じ、非常時の合図等を決めておきます。運転手が運転席等に見当たらない時には車に乗り込まず、常に運転手が外側からドアを開けてから乗り込みます。また、自分自身も後部座席ばかりに座ることなく、時には助手等に座ることも必要です。
  • 自分自身も(新聞を読んだりせず)、追尾車がないか、怪しい車が追尾して来ないか、経路を変更したり、スピードを加速あるいは減速し(これらの命令を忠実に運転手が実行できるよう常日頃から訓練しつつ)、周囲を警戒しましょう。
  • ボディガードを同乗させる場合は、運転席の隣(助手席)に乗せ、周囲を警戒させます。
  • 地域の特性を踏まえ、交通ルールを守り、安全運転を心掛けましょう。

自宅周辺及び勤務場所周辺の警戒
  • 犯人(グループ)が誘拐あるいはテロを計画し、これを実行に移すまでには相当な(2〜3か月)準備期間を要すると言われています。近年、世界各国も誘拐犯に対しては厳しい措置及び刑罰をもって臨んでいるため、犯人も自分自身の安全に細心の注意を払い、徹底した事前準備と絶対安全な攻撃目標が見つかるまで様々な事前調査を行います。
     このため、万一攻撃目標リストの一人となり、事前調査の対象となった場合においても、調査段階で犯人側の目標としている人物が、相当な警戒をしていることを犯人に悟らせることができれば、その攻撃目標リストから除外されるはずです。
  • 誘拐・テロ対策は犯人との知恵比べです。犯人が事前調査をする場合、必ず何らかの兆候があるはずです。この兆候に気付くか気付かないか、どちらの備えが勝っているかで、勝負がついてしまうのです。
  • 兆候は、本人の「直感」であり、「虫の知らせ」でもあります。それは、例えば、自宅周辺でうろつく男女のカップルであったり、サッカーをする若者たちであったり、通勤ルートで突然割り込んでくる車であったり、物売りであったり、尾行するオートバイであったりします。あるいは、自宅または勤務先にかかってくる不審電話や電話の途中で入る雑音(盗聴されている可能性がある)等であったりするかもしれません。
  • 結果的には何事もないかもしれませんが、そうした「直感」や「虫の知らせ」による兆候があった場合には、躊躇せず出勤ルートや時間を変えるのは勿論のこと、複数の同僚と出勤・帰宅等の行動を共にしたり、ボディガードを雇用したり、更には思い切って一時家族全員がホテル等に移り住むなどの行動が必要です。
  • 自宅周辺及び勤務先周辺の警戒を常に怠らず、少しでも日常と違う点があれば、その警戒及び監視を怠らないこと。家族及び使用人等にも何か日常と違う点があればすぐに連絡するよう徹底することが重要です。

万一不幸にも誘拐された場合
  • 犯人が身代金その他の要求を通すためには、人質自身の生存が必要であるとの認識に立ち、決してあきらめることなく、忍耐強く解放される日が来るのを待ちます。
  • 抵抗はせず、脱出は図らず、犯人の指示にはできるだけ素直に従い、挑発して刺激しないようにします。特に、肉体的争いは絶対にしてはいけません。可能な限り犯人と良好な関係(ある種の相互理解の雰囲気)を維持できるように心掛けます。
  • 一般的には逃走のチャンスはないと思わなければなりません。注意深く計算し、逃走成功のチャンスが確実にある場合を除いては逃走を図ってはなりません。
  • 多くの人々が昼夜を分かたず自分自身の救出のための努力を続けていることを信じ、必ず解放されるとの信念の下に、苦しい拘禁生活下でも冷静沈着に心掛け、情勢を有利に導くように努力します。また、身体及び精神の健康維持に努めます。
  • 連行される際は、移動方向、時間、速度、距離等を記憶し、目隠しされている場合でも外界の動き(音、声、臭い)に注意します。また、犯人の特徴等にも注意します。

家人が誘拐された場合の家族側の対応
  • 家族各人の居場所は、常に把握していなければなりません。家族各人は、その日の日程を相互に確認し合うとともに、計画変更の際に連絡をとる習慣を付けるようにしなければなりません。また、事前に連絡なく姿が見えなくなった場合は、直ちにその理由を解明しなければなりません。
  • 不幸にも家族の一員が行方不明となるなど、誘拐されたことを示唆する連絡を受けた場合には、まず勤務先の責任者(又は大使館)に連絡し、その対応策を協議します。
  • 万一の場合に備え、家族の身上記録(生年月日、血液型、体重、身体的特徴、特別な治療又は投薬の有無、パスポート、身分証明書、運転免許証等の番号、所有車両の車種、色、ナンバー・プレート等)を準備しておかなければなりません。

テロ(武器による攻撃)からの防護
  • テロ対策は、基本的には誘拐対策と同じ注意が必要ですが、テロあるいはゲリラ・グループに狙われたら容易には防ぎきれませんので、生活面や移動時の安全には細心の注意が必要です。
  • 車は防弾車あるいは簡易防弾加工のものが望ましいですが、個人がこれを装備するには経済的な限界もありますので、努めて頑丈な車を使用し、車には小型無線機、防弾チョッキ等を常備します。
  • 運転者に「ディフェンシブ・ドライブ・テクニック(防御運転術:追跡から逃れたり、道をブロックされた場合に包囲から脱出あるいは回避できたりするための特殊な運転技術)」等の訓練を受けさせることも必要です。


3.査証・入国審査

1.査証
 日本とマレーシアの間に査証免除取り決めがあり、日本人のマレーシア入国については、滞在期間90日を越えず、かつ報酬等収入を目的とした活動に従事するためのものでない限り査証無しで入国できます。
 ただし、宗教活動、調査研究活動、テレビ・映画撮影等については査証が必要です。また、90日を越えて滞在する場合や就労を目的とした場合も、入国前に査証を取得する必要があります。
 なお、旅券は有効期間(残余期間)が6ヶ月以上ないと入国を拒否されるので、注意する必要があります。

2.入出国審査
 入国時には、審査官から入国目的・滞在期間を尋ねられ、旅券面の滞在期間が付与されます。滞在期間は90日以内ですが、入国後は必要に応じて延長手続きを行います。なお、この手続きは相当日数がかかるため、早めに行うことが必要です。但し、無査証で入国した場合は、滞在延長はできません。
 予防接種証明書は、汚染地区を通過してこない限り提示を求められることはありません。
 長期滞在予定者で国外に出る場合には、必ず事前に再入国許可を受けます。これを受けないで出国すると、長期滞在許可も無効となります。
 一回往復旅券で旅行する者で、渡航先にマレーシアが記入されていない場合は、入国を拒否されるので注意が必要。風俗規制が厳しく、例えば、一定程度以上長髪の男性は入国を拒否される場合があります。
 マレーシアは国内においては半島部、サバ州およびサラワク州がそれぞれ入域管理を行っており、それぞれの間の往来には旅券を提示して滞在許可を受ける必要があります。

3.所持金の申告
 マレーシア政府は、マレーシア人及び外国人を含む全ての旅行者に対し、一定額以上の通貨の国外への持ち出しや国内への持ち込みについて以下のとおり制限をしています。
 入国時に1,000リンギ以上のマレーシア貨を所持している場合又は外貨(米ドルを含む)が10,000米ドル相当(T/Cを含む)以上の持ち込みの場合、当該所持金額を税関に申告する必要があります。
 出国時に1,000リンギ以上のマレーシア貨を所持している場合又は外貨(米ドルを含む)が10,000米ドル相当(T/Cを含む)以上の持ち出す場合、予め中央銀行に許可を得る必要があります。

4.通関
 免税品は、葉巻煙草225g(紙巻き煙草200本に相当)、酒類1リットルまでがそれぞれ上限になっています。また、麻薬、ポルノ等の出版物・絵画・写真・読本・石版刷りカード及び彫刻、銃器類、短剣やナイフ等が主な輸入禁止品です。
 なお、3,000GHZ以上周波数帯を受信可能なラジオ受信機、爆竹、ビデオテープは検閲の対象になります。

5.空港税
 空港税は、一般的に航空券購入の際に代金の中に含まれています。

6.適正なビザ(査証)の取得
 日本人がマレーシアで働くためには、長期・短期の期間にかかわらず、関係政府機関への正規の手続きを経た上、予め就労許可を得て、ビザ(査証)を取得してから従事しなければなりません。
 特に、工場や建設工事の現場にいる日本人の出張者や雇っている外国人労働者が、不法就労の容疑で当局に摘発され、国外退去処分や雇用者が処罰された事例がありましたので、くれぐれもご注意ください。


4.滞在時の留意事項

4.1.一般的事項

滞在期間と滞在資格
 滞在期間の延長、在留資格の変更手続きは出入国管理局(Immigration Office)で行います。滞在期間を超えての滞在、在留資格外の活動はそそれぞれ罰せられ、国外退去となる場合があります。早めに手続きすることが肝要。
 一年以上滞在する長期雇用契約者用査証(Employment Pass)を取得した人には、出入国管理局から「Expatriate Identification Card」が発給されます。

旅行制限
 基本的には国内全域にわたり、旅行は自由。制限地域としては、軍事関係施設、宗教施設、危険地域等があり、入域禁止あるいは監督官庁の許可取り付けを必要とする箇所があります。
 また、国立公園内での動植物の捕獲・採集は禁止されており、他の地域についても禁止あるいは許可取り付けを必要とするものがあります。

写真撮影の制限
 博物館、寺院、モスク、軍事施設等に写真撮影禁止区域がありますので、撮影前に確認することが必要です(禁止の表示があります)。

渡航情報
 外務省ではマレーシアの旅行(渡航)について情報を発出している地域があります。例えば、サバ州東側の島嶼部及び周辺海域とサバ州東海岸の2つの地域に出ています(2009年3月現在)。詳細は外務省ホームページの「渡航情報」を確認してください。


4.2.パスポート関連

旅券等身分事項証明書の常時携行について
(a) マレーシアでは、外国人に対し旅券等身分証明書の常時携帯義務を明記した法令はありませんが、入管法及び旅券法には「入国管理官は出入国時に限らず、当国に滞在中の外国人に対し、旅券の提示を求める権限を有する」ことが規定されており、実態としては、右法律が準用されております。この提示要求に従わなかった場合は、処罰対象となり、法的手続きを経て有罪となれば刑罰が科されます。
(b) また、警察官には、警察法第24条(1)(a)(警察官は、その行動又は物の所持につき法令上の資格や、権限を必要とする場合において、当該資格、許可及び権限を有する証を提示させる目的のために、これらの者を停止させ又は拘留することができる。)により、広範な職務質問権限が与えられており、同条(2)は、かかる提示要請に応じない者は、逮捕状なしに逮捕され得る、とも規定されています。
(c) 従って、邦人の皆様におかれましては、警察官より「旅券」或いは「IDカード」の提示を求められることがありますので、ご留意ください。なお、警察当局に確認したところ、旅券等(身分証明書等)の不所持の場合は警察署で所要の手続きを経ずに現場で罰金を徴収することはないとのことです。従って、かかる支払い要求があった場合には、これに応ずる必要はありません。問題が生じた場合には大使館(電話番号03-2142-7044)までご連絡ください。
(d) 他方、昨今、いわゆる「偽警官」と思われる者による、旅券の提示要求あるいは薬物所持検査を装った「スリ」行為による被害も報告されておりますので、併せご注意願います。

旅券の「新規」・「切替新規」発給時における留意事項
 盗難等の理由により新たに旅券の発給を受けた方は、当地入国管理局(Immigration Office)に出向いて旧旅券にある滞在許可を新旅券に転記する手続きを行っていただく必要があります。長期滞在の方は、通常、滞在許可を取り付けた事務所に、また、観光旅行や出張などで当地に来訪されている方は下記の事務所に出向いて手続きを行うこととなります。この際、お出かけ前に入国管理局へ開館時間を確認されることをお勧めします。

 なお、旅券を紛失(損傷)し、新規に旅券、または、帰国のための渡航書の交付を受けた方は、次の書類を用意して下記の入国管理局事務所まで出向き、滞在許可事実の確認(許可印の再押印)を受ける必要があります。(この手続きを終了しないとマレーシアから出国することが出来ません。)

(a) 新たに交付を受けた旅券または、帰国のための渡航書
(b) ポリス・レポート(遺失、或いは盗難にあった場合に限る。)
(c) 航空券(短期滞在者(出張・観光旅行者)に限る。)
(d) 入国日(事実)を確認できる書類(短期滞在者に限る。航空券や航空会社の搭乗記録、宿舎の逗留記録等)

手数料:RM100(2009年8月21日現在)

ご注意!

 旅券は、その残存有効期間が1年未満のもの及び査証(visa)欄に余白がないものに限り、切替の申請が認められており、右切替(発給)手続きには3日を要します。近隣諸国(東南アジア)には、旅券の残存有効期間が6ヶ月以上残っていないと入国出来ないという規定のある国が多いことから、できる限り余裕を持って旅券の切替申請手続きを行うよう心掛けましょう。


入国管理局事務所 (Tel: 03-8880-1000)
Headquarters of the Department of Immigration, Malaysia
Level 4, Block 2G4(PODIUM)Precinct 2, Federal Government Administration Centre, Putrajaya.

Working Hours: Monday to Friday 08:00〜17:00


5.各種取締法規に関する留意事項

麻薬等薬物の厳しい取締り
 マレーシアの麻薬規制は非常に厳しく、外国人も例外ではありません。危険薬物法(Dangerous Drugs Act 1952)によれば、麻薬等の危険薬物の違法売買は死刑であり、所持は最高で無期懲役の重刑が科せられます。また、一定量以上の薬物、例えばヘロインであれば15g以上、大麻であれば200g以上を所持していた場合は、違法売買の目的があったと見なされ死刑が科される場合もある。麻薬関係違反者は、外国人といえども厳しく処罰されており、「外国人旅行者だから少しぐらいは大丈夫だろう」などという甘い考えは絶対に通用しません。
 麻薬防止のため出入国カード、空港、警察署、病院など至るところに“DADAH DEATH”(麻薬=死)の表示を行い、また、テレビ放映等でもその恐ろしさを訴えています。
 麻薬犯罪に巻き込まれないための注意点は次の通りです。
  • 出国の際等、知らない人から小包を持って行って欲しいとの依頼を受けた場合はこれを拒否する。
  • 警察が摘発のための捜査を行う場合は、とりあえず現場にいる人を一網打尽にするので、路地裏等麻薬取引が行われている可能性が高い場所には行かない。
  • 自動車に麻薬を積んでいる場合もあるので、事情を知らずに同乗し、一緒に検拳されることのないよう、ヒッチ・ハイク等はしない。

治安維持についての注意点(銃器規制)
 銃器不法所持については銃器法及び国内治安法により厳しく規制されており、特に国内治安法が適用される場合は、死刑に処せられることがあります。
 過去に、日本人の短期商用出張者が、モデル・ガン(おもちゃの短銃)をマレーシアに持ち込み、出国の際の空港でのセキュリティー・チェック(スキャン検査)で発見されて、「模造銃砲類所持違反」で警察に身柄を拘束された上、裁判の結果、有罪(罰金刑と拘留)となった事件が起きています。マレーシアでは日本と事情が異なり、モデル・ガンの所持も犯罪となります。国の治安を損なう出版物(共産主義、民族等に関するもの)の発行・販売は禁止されています。

不法就労
 就労を目的とする者は、入国前に必要な査証を取得しておかなければならなりません。
 取得していない場合は、直ちに出入国管理局に出向き、必要な手続きを取らなければなりません。
 長期雇用契約者用査証(Employment Pass)の申請書を出入国管理局へ提出すると、Malaysianization Committeeに送られ、厳しく審査されます。
 政府の基本方針としては、ある特定の条件を満たす外国人及びそのポストにのみ発給する、としています。一部アジア諸国からの密入国者が、不法就労しているケースが多く、取り締まりの対象となっています。

その他の特殊取締
 賭博や風俗営業に関しても厳しい規制があります。


6.交通事情と交通事故対策

一般的な交通事情
  • 車の通行は、左側通行です。
  • 道路事情は、時間によって大変混み合います。特に朝・夕のラッシュアワー、昼休みの時間帯及び雨天の時などの主要道路は交通渋滞となります。
  • 運転マナーは悪く、特に割り込みや無理な追い越し運転が多く、またバス、オートバイの無謀運転も多いので注意が必要です。
  • 歩行者の中には、信号を守らず急な飛び出しをする者もいます。横断歩道が少なく、大通りでも車道を横断する歩行者が多数見られます。
  • 市内の主な交通機関は、高架電車、バス、タクシー、自家用車、オートバイなどです。
  • 生活習慣としては、道路では、車が優先。このため歩行者の無謀横断が多発します。また、郊外の道路では牛等家畜が横断することもあるので注意が必要です。

車を運転する場合の留意事項
  • 道路走行中の注意事項は、路上での歩行者の飛び出しです。車は、スピードの出し過ぎが多く、また、追い越しや急な車線変更が見られます。主要道路は多数のオートバイが傍若無人に走行しており注意が必要です。
  • 交通規則は日本とほぼ同じです。ただし、日本で見られない道路標識があるほか、マレー語で表示されているものが多いので注意しましょう。信号機も日本のように高い支柱に設置されていません。ロータリー式の交差点も多く設置されています。
  • 都市部の道路舗装率はよいが、舗装されていても、修理不十分の道路も多く見られます。
  • ガソリンの値段は、日本より安くガソリン・スタンドも24時間営業の店が多く利用しやすいです。
  • シートベルトの着用は、義務づけられており(後部座席含む)違反者は処罰されます。警察の取り締まりが厳しいため、シートベルト着用率は非常に高くなっています。また、オートバイのヘルメット着用も都市部では100パーセントです。
  • 自動車運転中の携帯電話の使用は禁じられています。

交通事故について
  • 交通事故は多く発生しています。特にオートバイによる事故が多発しています。また、郊外の幹線道路でのスピードの出し過ぎや、無理な追い越しによる重大事故が多発しています。他方日本人の交通事故死は、殆どありません。
  • 交通事故の主な原因は、交通ルールが守られていないことにあります。また、未熟な運転技能、無理な追い越し、運転モラルの欠如などによる事故が多く、近年、車が急激に増加していることも交通事故を誘発しています。
  • 交通事故の補償金は、低額です。
  • 交通事故を起こしたらまず、警察に事故の届出をし、保険会社にも連絡します。負傷者がいる場合は、直ちに救護措置をとり、警察の指示に従ってください。
  • 事故に対する罰則は、日本より重いです。
  • 日本人の起こした小さな物損事故は多数見られます。
  • 日本人が起こした交通事故の原因には運転・地理不案内による脇見運転が挙げられます。また、スピードの出し過ぎや、二車線道路での無理な追い越しも事故原因となっています。

交通事故を起こした場合の基本的留意事項
 交通事故を起こした場合の金銭的損害や精神的負担は、犯罪の被害に匹敵(時にはそれ以上)することがあります。参考のため、交通事故を起こした場合の基本的留意事項について以下のとおり説明します。
▼ 事故発生の認定事項
 交通事故を起こした場合は、次の事項を記録しておくことが大切です。
  • 発生日時、場所
  • 事故の状況
  • 相手方の住所、氏名、電話番号、勤務先、運転免許証番号、ID(身分証明書)番号
 これらは、警察でのレポート作成時に必要です。
 万一の場合に備えて、車内には筆記用具、メモ用紙や使い捨てカメラを用意しておくと便利です。
▼ 警察への届け出
 警察への届け出は、発生から24時間以内にしなければなりません。
 届け出は、法律で義務づけられており、かつ保険金請求の際にも Police Investigation Report(正式にはマレー語で「KEMALANGAN KEPUTUSAN PENYIASATAN」という)が必要となりますので、必ず行ってください。
▼ 現場での言動
 日本人の多くは、過失の一部が自分にあることを認めながら、相手にはそれ以上の過失があるという論法を使いがちです。しかし、当地のドライバーは、自分の過失には触れずに相手の過失を中心に話を展開していく傾向にあります。日本的に考えると、「自分のことは棚に上げて」と思われるかもしれませんが、ここではそれが当然のことなのです。
 日本流の「すみません。でも・・・」という説明は、時として関係者(相手方、警察官を含めて)に大きな誤解を生じさせることがありますので、注意する必要があります。
▼ 過失の認定
 双方からの事情聴取に基づいて、交通担当の警察官が双方の過失の大小を判断しますが、話に矛盾がある場合は、再度事情聴取される場合があります。
 警察の事情聴取に異論がなければ、書類にサインをします。もし、言葉の問題等で、内容が正確に理解できない場合には、あいまいな気持ちでサインすることなく通訳の立会い等を依頼することが大切です。過失の大きな運転者には罰金が通知され、また、処罰されることがあります。
 また、罰金を期日までに払い込まない場合は、裁判所への出頭手続きがとられます。
▼ 保険の請求
 保険の請求は、全て自分の保険会社に対して行いますが、保険金の支払いが円滑に行われるためにも、まずは事故直後、速やかに保険会社に連絡してアドバイスを受けた方が賢明です。
 例えば事故車を修理する場合、保険会社の承認を得ないで修理すると、保険金の支払いが円滑に行われないことがありますので、注意してください。
▼ 示談
 場合によっては、警察への届け出をせずに当事者間だけで話し合いによって解決するという方法もありますが、後々問題が大きくなる可能性もあるので、基本的には警察に届けることをお勧めします。
 軽微な事項で、賠償方法に問題がなければ、警察の方から示談をアドバイスされることもあるようです。
▼ 負傷者の救助
 負傷者の救助は、事故現場で最優先に考えなければならないことです。状況にもよりますが、負傷者を自分の車で搬送するより、できるだけ救急車を依頼する方が良いと思われます。
 また、ごく稀なケースとは思われますが、地方で被害者の関係者が加害者に報復を加えたという事件があり、またKL近郊では交通事故を装った強盗事件も発生していますので、もし身に危険を感じるようなことがあれば、現場を離れて最寄りの警察に駆け込んでください。

レンタカーの利用
  • レンタカーを借りられる場所は限られています。
  • レンタカーはマニュアル車が多いですが、最近ではオートマチック車も増えつつあります。
  • 右ハンドル車がほとんどです。
  • レンタカーの保険はありますが、十分ではありません。
 日本人が起こした交通事故は運転や地理の不慣れによるわき見運転、スピードの出し過ぎや、2車線での無理な追い越しなどが主な原因となっています。

その他
 飲酒運転は、厳禁です。又飲酒やスピード出し過ぎの路上取締もよくありますので、「酒を飲んだら運転しない」を徹底してください。マレーシアではオートバイが庶民の足となっていますが、定員を超えた乗車(多い時は4人)、割り込み、スピードの出し過ぎ等運転マナーの悪さから自動車との接触事故が多発しています。また、歩行者保護の考えが普及していない上、横断歩道や歩道橋等交通安全施設の不備による死亡事故が多発しているので、歩行者、オートバイに対しては、細心の注意が必要です。
 交通標語はマレー語で表示されているので早目に意味を理解しておきましょう。運転中の側方、後方に対する安全確認は特に大切です。インスタント・カメラを自動車に備え、事故の際、写真を撮って正当性の証拠にする方法もあります。


7.風俗・習慣・国民性に関する留意事項

風俗・習慣・国民性に関する留意事項
 マレーシアは、憲法上イスラム教を国教(連邦の宗教)と定めており、人口の半分以上を占めるイスラム教徒の間では、次のような教義、風俗、習慣があるので、外国人としても承知しておく必要があります。
  • 酒、豚はタブー。
  • 左手は不浄なものとされているので、握手、物の受け渡しは右手を使用。
  • 人差し指で指すことは失礼なこととされているので、親指を使用。
  • 頭は、身体の神聖な部分とされているので、子供でも頭はなでない。
  • 婦人にはこちらから握手を求めない。
  • 日没から夕方の祈りの時間が始まるので、日没後1時間くらいは訪問および電話は避ける。
  • イスラム教徒を招待する夜の行事の開始時間は慎重に決めるのが無難。
 イスラム教徒(マレー系とごく一部の中国系およびインド系)は毎年、イスラム歴に従って約1ヶ月間、日の出から日没までの間は飲食・喫煙を断つ断食を行います。この期間中、イスラム教徒を食事に招待する場合は、時間に注意することが必要です。また、日中の断食は、相当な苦行のはずなので、交際にあたっては、相手に対する理解と寛容さが求められます。


8.衛生状況

マレーシアの衛生状況
(1) 都市の衛生状態
 クアラルンプールはよく整備されており、ゴミも少なく衛生状態としてはかなり良いと言えます。

(2)
 水道水は東南アジアの中ではかなりきれいな方ですが、十分殺菌されていないこともあり、直接の飲用には適しません。飲み水としては浄水器を通した後、沸騰させたものを使うか、ミネラルウォーターなどを利用します。
 洗面、入浴などには特に問題はありません。また見た目にも濁りがわかることもあり、コンタクトレンズの洗浄には適しません(目に見えない微粒子でレンズに傷が付くため)。もちろん保存液として使用できません。

(3) 食品
 全体としては比較的安全であるが、熱帯にはさまざまな感染症が存在するので油断はできません。果物を除くあらゆる食品について加熱調理が基本で、生ものは避けた方がよく、加熱しても、火を通してから時間が経っていては意味がありません。加熱によってせっかく病原菌を殺しても、しばらく置いておけば生き残ったものが増殖したり、新たに付着したものが増殖したりします。特に熱帯では室温は細菌の繁殖に絶好の環境となります。菜類は寄生虫感染の危険性があり、注意が必要です。肉類を生で食べることは厳禁であるのは勿論、十分加熱調理しましょう。
 卵は、十分加熱していないとサルモネラ菌に感染する可能性があります。この菌は卵の「しろみ」に存在します。米国のFDA(食品医薬局)は半熟卵も食べないようにと注意を促しています。魚介類も加熱調理が基本です。特に淡水魚は寄生虫感染の可能性が高いので、刺身などで食べることは避けます。貝類にはA型肝炎などの危険性があるので、生で食べないようにしましょう。


9.医療事情

医療レベル
 クアラルンプール市内の主な病院は清潔で、設備面でも日本の病院と変わらないくらいのものがあります。診療レベルも高く、邦人が診療を受けるのに特に問題はないと思われます。日本への留学経験があり、日本語での診療も可能な医師も一部にはいますが、殆どの病院で日本語は通じないので、英語での診療となります。
 診療の仕方も日本とは異なるところがあるので(これは当地に限ったことではありませんが)、少し戸惑うかも知れません。

受診方法
  • 医師との面会予約の要否、往診依頼方法
     予約をする方が望ましいが、直接来院して診察を受けることも可能です(但し、その場合は長時間待たされることもある)。往診は通常は行われていません。
  • 緊急医療体制
     緊急番号999(注)に電話してAmbulance部門に繋いでもらい、自分の住所、電話番号、具体的な症状を伝えれば救急車を手配してもらうことができます。その他、代表的な総合病院の緊急呼び出し電話番号は以下の通りです。
    • Pantai Medical Center(Tel:03-2296-0888)(日本語を解する医師が勤めている)
    • Sime Darby Medical Center Subang Jaya (Tel:03-5634-1212)(日本人スタッフが勤めている)
    • Gleneagles Intan Medical Center(Tel:03-4257-1300)(日本人スタッフが勤めている。)
    • Pasat Ubatan University Malaysia(Tel:03-7957-4422)
  • 999をダイヤルした場合には、全て自動的に国・公立病院(General Hospital等)へと運ばれることとなるので注意が必要です。
     交通事故など突然の怪我についても、自分で説明する事が可能であるならば、通行人等の協力を得て私立の病院へ連絡してもらい助けを求めることも考えてください。国・公立病院(General Hospital等)の医療費は安価ですが、医師の数、技術、検査機械、入院施設等といった一般的体制に問題があります。


10.当地での主な病気

 クアラルンプールであれば、いわゆる熱帯病はデング熱以外あまり見られません。しかし、地方へ行けばさまざまな熱帯病が存在しています。

細菌感染症
  • 消化器系感染症(コレラ、細菌性赤痢、腸チフス)
     細菌性食中毒は稀でなく、最も注意すべきものです。食品の項で述べたように十分な加熱調理をし、調理後は時間をおかずに食べることが最も確実な予防方法です。コレラは軽症のものが増えており、元々健康であれば命にかかわることは殆どありません。
     細菌性赤痢はイチゴゼリー状の便が出ると言われますが、最近では軽い下痢程度で終わるものも少なくありません。
     腸チフスは熱が主体の病気で、腹痛などはあまりないことも多い。明らかに風邪とは思えない発熱の場合は、デング熱と腸チフスの可能性を考える必要があります。
  • 結核
     結核は日本の約3倍の患者発生率があり、まだ稀でない病気の一つです。患者が同じ室内に長時間いると感染の危険性があるので、メイド等を雇用する場合には注意が必要です。
ウィルス感染症
  • デング熱
     患者を吸血したネッタイシマ蚊という蚊に刺されることにより感染します。ネッタイシマ蚊は空き缶の水等で容易に繁殖するので、都市部でも見られ、主に日中吸血行動をとります。
     感染から2〜7日目に関節痛、筋肉痛を伴う高熱が出ます。頭痛を伴うことも少なくありません。発熱から数日で発疹が見られることも多く、小児では咳や喉の痛みと言った風邪と同じ症状を伴うこともあるので、風邪と間違えてしまいがちです。発熱は5日間ほど続き、全身の倦怠感はその後も暫く持続します。重症型のデング出血熱は2回目以降の感染で起ります。血小板が低下したり血漿成分が血管から漏れ出たりするので、それらを補う輸血が必要になることがあります。出血症状がひどいと生命にかかわることもあります。根本的な治療薬はないので、対症療法が中心となります。兎にも角にも、最善の対策はしま蚊に刺されないことに尽きます。
  • チクングニヤ熱
     患者を吸血したネッタイシマ蚊やヒトスジシマカなどに刺されることで、ウイルスが人へ感染します。患者の多くはチクングニヤ熱と呼ばれる急性の発熱と関節痛で発症します。関節痛は、手首、足首、指趾、膝、肘、肩の順に多く、関節の炎症や腫脹を伴う場合もあります。また、発症した人の8割程度に発疹がみられます。典型的な急性のチクングニヤ熱は数日から2週間程度症状が続きます。中には数週間に渡る倦怠感が残る人もいます。これに対して、ワクチンも、予防薬もありません。具体的な予防方法は、デング熱と同様で、日中に蚊に刺されない工夫が重要です。


11.緊急連絡先

※緊急ダイヤル「999」へ電話をするとマレーシア・テレコムにつながり、テレコム職員が内容を聞き、警察、消防などに該当の機関に接続します。
 そのため、ややつながりにくいばあいもあり、時間がかかることもあると言われています。

警察「999」
各警察本部ホットライン
国家警察本部 03-2031-9999
クアラルンプール市警察本部 03-2115-9999
セランゴール州警察本部 03-2052-9999
ネグリセンビラン州警察本部 06-761-9999
マラッカ州警察本部 06-2851-999
パハン州警察本部 09-5151-999
ジョホール州警察本部 07-2254-222
ペルリス州警察本部 04-9711-999
ケダ州警察本部 04-7741-222
ペナン州警察本部 04-2691-999
ペラ州警察本部 05-2401-999
トレンガヌ州警察本部 09-6231-007
クランタン州警察本部 09-7450-999
サバ州警察本部 088-450-222
サラワク州警察本部 082-240-800

消防「999」
 
救急車・病院等
救急車(AMBULANCES)  
Red Crescent 03-4257-8726
St. John 03-9285-1576
Life Line 03-7956-9999
Life Care 03-7785-1919
病院  
Assunta Hospital 03-7680-7000
Ampang Puteri Specialist Hospital 03-4270-2500
Gleneagles Intan Medical Centre 03-4257-1300
Damansara Specialist Hospital 03-7722-2692
Japan Medicare Clinic(ベイ医師・日本語の受診可) 03-2287-1008
Pantai Medical Centre(ラウ医師・日本語の受診可) 03-2296-0888
Pantai Cheras Medical Centre 03-9132-2022
Selangor Medical Centre 03-5543-1111
Subang Jaya Medical Centre 03-5634-1212
Tawakal Hospital 03-4023-3599
国・公立病院  
Hospital Kuala Lumpur 03-2692-1044
Hospital Universiti Kebangsaan Malaysia 03-9173-3333
Hospital University 03-7957-4422
ペナン  
Gleneagles Medical Centre 04-227-6111
Hospital Pulau Penang 04-229-3333
Loh Guan Lie Specialist 04-228-8501
コタ・キナバル  
Queen Elizabeth Hospital 088-218-166
Sabah Medical Centre 088-211-333
ジョホール・バル  
Johor Specialist Hospital 07-225-3000
Hospital Par Kar Siow (ダトーシアオ医師・日本語で受診可) 07-353-9988
マラッカ  
Mahkota Medical Centre 06-281-3333

各地の日本人会
クアラルンプール日本人会 03-2274-2274
マラッカ日本人会 06-270-6800
クアンタン日本人会 09-583-7000
ジョホール日本人会 07-223-2537
ペナン日本人会 04-229-3635
トレンガヌ日本人会 09-666-9734
イポー日本人会 05-365-2000
コタキナバル日本人会 088-256-081
サンダカン日本人会 089-221-911
クチン日本人会 082-364-977
ビンツル日本人会 086-251-000
ミリ日本人会 085-444-111
シブ日本人会 085-605-099
タウワ日本人会 089-777-293

日本国大使館・総領事館
日本国大使館 03-2142-7044
ジョホールバル出張駐在官事務所 07-221-7621
ペナン総領事館 04-226-3030
コタキナバル総領事館 088-254-169

緊急時の現地語用例

「助けて」 トロン (Tolong!)
「火事だ」 アピ (Api!)
「警察」 ポリス (Polis)
「パトカー」 クレタ・プロンダ・ポリス (Kereta peronda polis)
「救急車」 アンビュランス (Ambulans)
「警察を呼んでくれ」 トロン・パンギル・ポリス (Tolong panggil polis.)

※クアラルンプール、ペナン、コタキナバル等群市部では、英語でほとんど問題はない。



安全・防犯対策チェックリスト

  1. 住居選択
    (1) 住居を選択する前に
    • 治安等に関する説明を十分に受けたか?
    • 治安機関の能力及び警備会社(ガードマン)等の信頼性を把握したか?
    • 住居の選択に際し、同僚等からアドバイスを受けたか?
    • 市街地(道路)地図を入手し、検討をしたか?
    • 信頼できる住宅業者がいるか?
    (2) ルートの安全確保
    • 自宅住居への道筋として、幾つかの異なった安全なルートを採用できるか?
    • 自宅住居へのルートは、比較的広い道幅のものでかつ安全か?
    • ルートの途中に、尾行されたときに避難するための安全な場所があるか?
    • 自宅から目的地まで行く上で、危険地域を通過しなくても済むか?
    • 通学や買い物等日常的な目的地までの安全性は確保されるか?
    (3) 地域の安全確保
    • 住居の周辺地域住民は、安全や防犯に関する住民の関心が高いか?
    • 住居地域は、警察、消防、医療、救急機関等のサービスが利用可能な範囲にあるか?
    • 付近に日本人や第三国の居住者が住んでいるか?
    • 住居地域は、スラムや問題地域に隣接していないか?
    • 住居の周辺に賊が身を潜めるような場所はないか?
    • 住居周辺に自宅住居が監視できる場所はないか?
    • 住居の付近では、不審者及び不審車両に対する警戒が容易か?
    (4) 住居の安全確保
    • 自宅住居(独立家屋)を取り巻く四方のうち三方は、他の住居に囲まれているか?
    • 隣接する住居にいかなる人物が住んでいるかチェックしたか?
    • 自宅住居への出入り(特に車両)は、安全かつスムーズに行える構造か?
    • 周辺の住居に比較し、自宅住居の防犯対策は外から見て同等以上か?
    • 家主は、住居の防犯対策強化に積極的か?

  2. 一戸建住宅
    (1) 外塀
    • 住居敷地内に外から簡単に侵入できない構造物(塀、柵、門扉等)があるか?
    • 外塀の高さ及び堅牢性は十分か?
    • 侵入者が外壁を乗り越えできる箇所はないか?
      ※ 死角となる場所、電柱、樹木、その他の構造物
    • 外塀から直接建物住居の2階あるいは屋根等に忍び込める構造になっていないか?
    • 敷地の周辺に照明設備があるか?
    • 必要により、塀の上に障害物(鉄条網、忍び返し等)が設置されているか?
    • 必要により、侵入警戒装置、テレビ監視装置が設置されているか?
    • 外部から住宅内部が覗かれないか?
    (2) 門扉
    • 鍵なくしては容易に侵入できない門扉であるか?
    • 門扉は外塀と調和(高さ及び堅牢性)されたものか?
    • 来訪者の確認手段(インターホン、テレビ監視装置等)があるか?
    • 門扉周辺に照明設備があるか?
    • 門扉周辺に賊が身を潜めるような場所がないか?
    • 門扉内部から外部(住居周辺)の安全を確認できるか?
    (3) 駐車場
    • 駐車場は、住宅敷地内にあるか?
    • 駐車場への車の出し入れが迅速かつ安全に行えるか?
    • 駐車場出入扉は、人の出入扉と区分されているか?
    • 必要により、リモコン等による駐車場出入扉の自動開閉装置があるか?
    • 駐車場内に賊が身を潜められるような場所はないか?
    • 駐車場内外に照明設備があるか?
    (4)
    • 庭及び建物外周に照明装置があるか?
    • 敷地内に賊が身を潜められるような場所はないか?
    • 庭の樹木等は、整備、除草されているか?
    • 建物住居の2階あるいは屋根に忍び込める構造物はないか?
    • 庭に梯子等が放置されていないか?
    (5) 入口扉(玄関)
    • 扉及び扉の枠は頑丈なものか?
    • 扉には、2つ以上の錠前及びドアチェーンが付いているか?
      ※ 扉把手の錠前装置、閂等の安全錠等
    • 扉には、覗き穴、インターホン(監視テレビ付が望ましい)等来訪者の確認手段があるか?
    • 扉のすぐ近くに、賊が手を伸ばして扉を内側から開けるような窓がないか?
    • 扉の周辺に照明設備(常夜灯)はあるか?
    • 必要により、センサー等の侵入警戒装置はあるか?
    (6) その他の出入口
    • 扉及び扉の枠は頑丈なものか?
    • 扉には、錠前及び閂等が複数取付けられているか?
    • 必要により、センサー等の侵入警戒装置はあるか?
    (7)
    • 窓及び窓枠は頑丈かつ安全なものか、また、確実にロックできるか?
    • 一戸建住宅の場合、全ての窓(2階の窓を含む)に鉄格子が取り付けてあるか?
    • エアコンの取り付け部、天井窓、トイレ等の小窓にも鉄格子は取り付けてあるか?
    • 鉄格子は、簡単に取り外されたり、切断あるいは押し曲げられたりできない強度のものか?
    • 集合住宅の場合、賊が侵入してくる可能性のある箇所(窓等)はないか?
      ※ 集合住宅の共用場所(テラス、階段)等に隣接する窓には、鉄格子又は障害物が必要
    • 必要により、センサー等の侵入警戒装置はあるか?
    • 非常時の脱出に際し、一部の窓の補強装置は内側から開けることができるか?
    (8) 建物
    • 建物の構造は堅牢か?
    • 屋根、床下から侵入されない構造か?
    • 建物内部に警報装置はあるか?
      ※ 非常押しボタンの位置、ベルの位置、ベルの大きさ、補助電源等
    (9) 避難室
    • 主寝室等は、避難室化するための工事が容易か?
    • 電話機(警備会社への通報装置)はあるか?
    • 貴重品をしまっておける保管場所があるか?

  3. 集合住宅
    (1) 建物共通の出入口
    • 集合住宅の建物内部へは、住人以外の人が勝手に出入りできない構造か?
    • すべての出入口は、集合住宅の管理人又は守衛等により管理されているか?
    • すべての出入口は、堅牢な構造で、かつ錠前が付いているか?
    • 出入口周辺に賊が身を潜められるような場所はないか?
    • 出入口に照明設備はあるか?
      ※インターホン、テレビ監視装置、電解錠システム、カード読み取り機等
    • 夜間における建物共通の出入口の管理は万全か?
    (2) 駐車場
    • 駐車場は敷地内(外塀等の内側)にあるか?
    • 駐車場への車の出し入れが迅速かつ安全に行えるか?
      ※ 守衛等による駐車場扉の開閉、リモコン装置等による駐車場扉の自動開閉
    • 駐車場は、管理人あるいは守衛等によりしっかり管理されているか?
    • 駐車場周辺に賊が身を潜められるような場所はないか?
    • 駐車場に照明設備はあるか?
    • 夜間における駐車場の管理は万全か?
    (3) 入口扉(玄関)
    • 扉及び扉の枠は頑丈なものか?
    • 扉には、2つ以上の錠前及びドアチェーンが付いているか?
      ※ 扉把手の錠前装置、閂等の安全錠等
    • 扉には、覗き穴、インターホン(監視テレビ付が望ましい)等来訪者の確認手段があるか?
    • 扉のすぐ近くに、賊が手を伸ばして扉を内側から開けられるような窓がないか?扉の周辺に照明設備(常夜灯)はあるか?
    • 必要により、センサー等の侵入警戒装置はあるか?
    「入口扉(玄関)」、「その他出入口」、「窓」、「建物」、「避難室」は、前記「一戸建住宅」の項参照。

  4. 生活面
    (1) 引越後
    • 周辺の環境、地形、道路(特に一方通行路)に慣れる努力をしたか?
    • 警察、病院、消防機関等の位置及び連絡要領を確認したか?
    • 最寄りの知人宅の位置及び連絡要領を確認したか?
    • 隣家との良好な関係維持に努力しているか?
    • 住居の防犯対策上の弱点を把握したか?
    • 住居の防犯対策上の弱点を補うべく検討したか?
    • ガードマンの雇用を検討したか?
    • 近所等どのような防犯対策を講じているか確認したか?
    (2) 訪問者に対する注意
    • 訪問者の身元を確認してから応対しているか?
    • 配達人及び配達物に対する警戒は十分か?
    • 見知らぬ者(物売り、工事人等)を敷地内に入れていないか?
    (3) 使用人に対する注意
    • 使用人の雇用(審査)は、信頼できる人からの紹介によるものか?
    • 使用人の身元調査を行ったか?
    • 雇用した場合は、その者の身上記録を作成し、内容を照合したか?
    • 使用人の政府発行身分証明カード等の写しを入手したか?
    • 使用人の正直さ及び信頼性を調査したか?
    • 防犯上の心得を機会あるごとに教育しているか?
    • 来訪者の応対要領(警戒)、電話応対時の注意等を徹底したか?
      ※ 家人が留守のときの応答要領は特に重要
    • 許可無く来訪者を敷地内に入れないよう指導しているか?
    • 家人不在時の緊急連絡先を使用人に知らせているか?
    • 家人の旅行日程、外出等の行動予定等を使用人に伝えていないか?
    • 使用人に隙(犯罪を誘発させる環境)を見せていないか?
    • 常に適切な管理と指導を行っているか?
    • 外出及び休日の行動、心情の変化を掴んでいるか?
    • 使用人が複数の場合、責任者を指定しているか?
    (4) 家族に対する注意
    • 家族各人は防犯に関心を持っているか?
    • 家族各人は住居に異常があったときの行動を熟知しているか?
    • 公衆電話、自宅の電話の使い方を知っているか?
    • 家族旅行の計画、その他の計画を他人に漏らしていないか?
    • 子女の通学路の安全は確保されているか?
    • 家族各人の行動、居場所を常に把握しているか?
    • 行動及び計画の変更がある場合には連絡を取り合っているか?
    • 現地の反感を買うような行動及び発言をしていないか?
    (5) 外出に際しての注意
    • 場所や日程の決まった外出をしていないか?
    • 戸締り、施錠もれの点検を行ったか?
    • 外出前に使用人等に対する指導は十分行ったか?
    • 出発及び帰宅時に周囲の警戒を怠っていないか?
    (6) 電話
    • 電話(公衆電話、自宅の電話)のかけ方を各人が知っているか?
    • 電話機の近くに緊急連絡リストが常備されているか?
    • メモ及び筆記具、必要により録音機が設置されているか?
    • 電話をとる際、こちらから名乗っていないか?
    • 間違い電話に対して、こちらの番号を教えていないか?
    • 不審な電話に対する処置を各人が知っているか?
    • 脅迫電話があった場合の処置を各人が知っているか?
    • 常に家族全員が直ちに連絡を取り合える体制になっているか?
    • 使用人が私用で電話をかけていないか?
    • 使用人に対する電話応対時の指導は十分か?
    (7)
    • 鍵の取扱いに十分注意しているか?
    • 鍵は常時携帯し、保管にも注意をしているか?
    • 鍵に脱落防止措置(鎖や紐をつける)をしているか?
    • 使用人に鍵を貸与していないか?
    • 入居時に重要な鍵の交換を考慮したか?
    • 鍵を紛失したとき、錠前を交換したか?
    • 錠前の取りつけや予備鍵の作成は信頼できる業者に委託しているか?
    (8) 休暇等における措置及び対策
    • 信頼できる警備会社があるか?
    • 信頼できるガードマンがいるか?
    • 信頼できる使用人がいるか?
    • 信頼できる知人に時々点検してもらえるか?
      ※ 時々、駐車場に駐車してもらう、電気をつけてもらう、ゴミを出してもらう、カーテンを開いてもらう等
    • 自動タイマー又は感光式の照明の設置を検討したか?

 

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