在留邦人向け安全の手引き 在マラウイ日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

平成24年3月1日
在マラウイ日本国大使館
警備・領事班

はじめに

近年マラウイでは、経済成長に伴い国内では収入格差が広がり、極貧層の増加に加え、多数の失業者の発生、国外からの不法入国者の流入、容易な銃器の流通により、窃盗、置き引き、ひったくり等の軽犯罪はもとより、カージャックや強盗等、組織的な凶悪犯罪が昼夜を問わず日常的に発生しているのが現状です。なお、外貨不足による燃料不足を背景に平成23年7月には市民団体による大規模デモが発生し、死者20名を出す事態となりました。また、平成24年1月及び2月には、露店商人による暴動が発生するなど、国内の治安状況は悪化の一途を辿っています。

しかし、現状は、治安維持や防犯を警察に頼ることは望めませんので、私たち在留邦人は、基本的に自らの安全を自らの手で守らなければなりません。また、身体及び財産の安全を100%確保することは困難ですが、平素からの心掛け予防手当の如何によっては危険の度合いをかなり軽減することが可能です。

以下、在留邦人の皆様の防犯上・危機管理上多少なりともお役に立つであろう事項を記しましたので、ご参考にして頂ければ幸いです。

緊急連絡先

警察 997もしくは990
(990は現在ZAINの携帯電話のみ通信可能)

消防 999

救急 998

日本大使館 01-773-529
警備・領事班(24時間アクセス可能)
0999-985360/351

1.安全のための日頃の備え

安全のための必需品!(全て持っていますか?)
安全のための必需品(全て持っていますか?)
  • 非常食(水・食料の備蓄)
  • 燃料の備蓄(車両、発電機用等)
  • 生活必需品の備蓄(乾電池、トイレットペーパー等)
  • 連絡手段(携帯電話は緊急事態時、使用できない可能性が高い)
  • 救急医薬品
  • 懐中電灯、ローソク、マッチ、ライター、缶切り、底が厚く、堅い靴
  • パスポート(写真面、査証面の写し)
  • クレジットカード紛失時の連絡先、その他の必要書類のコピー
  • 緊急時の連絡先リスト(財布等に携行する)
  • 国外・国内退避時の非常持ち出し品リスト及び退避先リスト
  • 車内には常時、懐中電灯、地図、軍手を入れておく
最低限7日分準備する!!
用意した方がいい物
  • ラジオ
  • FAX、Eメールアドレス(hotmailやyahoo)
    (大使館から防犯情報等のお知らせメールを配信します。)
忘れないで下さい!
  • 日本の親族との定期連絡
  • 各種保険(生命保険、車両保険等)の加入・更新
  • 外務省渡航情報(マラウイ)のチェック
    (インターネット:http://www.mofa.go.jp/anzen/
  • 長期間マラウイや自宅を離れる際の大使館への通報
  • 在留届と出国届(マラウイ国内での住所や電話番号の変更があった時も、必ず大使館に連絡して下さい。)
  • パニックボタン等の警備機器の確認(設置場所、機能点検等)
  • 旅券の残存有効期間(6ヶ月以上)の確認、所持人記入欄の記載事項(特に血液型)の確認

2.防犯

(1)防犯の原則・基本姿勢
防犯の大原則
自分の身は自分で守る!
(人のせいにしない。人を頼らない。周りの人は誰も助けてくれない。)
防犯の基本姿勢
一、危険な国に居ることを自覚せよ。
そして常に臆病者であれ。

(勇気と無謀を取り違えない。海外生活に慣れは危険です。防犯行動・知識を習得すること及び、常に予期しつつ行動し、防犯行動を確実に行うことが大事)
二、危険な地域に立ち入らない。
危険な時期に出歩かない。
貴重品を持ち歩かない。

(予防こそが最良の危機管理)
(2)マラウイの犯罪事情
拳銃等、違法銃器が多く出回り、リロングウェ市内でも銃器を使用した組織的な凶悪犯罪が日々発生している状況です。
スリ、ひったくり、置き引き等の軽犯罪は油断すれば、何時でも何処でも誰でも被害に遭う恐れがあり、特に注意が必要です。
危険地域!
①自宅門前
②マーケット
③旧市街
④貧困層居住地域
⑤人混み、極端に人通りの少ない場所
危険時間帯!
一日中!夜間は当然多いが、16時から19時の夕方、午前2時から5時の深夜が比較的多い。
ザンビアで非常に多い犯罪!
①カージャック
自宅門前で待ち伏せされ又は勤務先、銀行等から尾行され、自宅門前で停車した直後に襲撃される。最近では、アジア人が自宅門前で射殺されるといった被害も発生しています。
②空き巣・強盗侵入
就寝時または不在時、扉の鍵を壊す、窓ガラスを割る、バーグラーバー(鉄格子)を破壊する等の方法で侵入、現金、旅券、パソコン等の貴重品を盗む。
③スリ・置き引き
レストラン等で荷物を椅子の背もたれに掛けたり、足下や体と背もたれの間に置いた際に盗られたり、ホテルや空港のチェックイン時等に自分の死角に荷物を置いた時に置き引きに遭う。
④運転時や乗車時、開いた窓からのひったくり
車の運転時やミニバス乗車時に信号等で停車している間、開いた窓から貴重品を盗られる。特に、ミニバス乗車時、膝の上に置いた荷物が窓越しに盗られる事件が頻発している。
⑤タクシーでの乗り込み強盗
乗り合いが多いマラウイのタクシーは、途中から乗り込んできた客(強盗)が運転手や客に銃を突き付け、所持品を強奪する事件が発生。
⑥路上強盗
たとえ昼間でも、人通りの少ない場所や人混みの中では歩行中に強盗に遭う可能性が高い。時として集団に囲まれ襲われることもある。
⑦金融関連
銀行でもお札の真贋を確認していないため、時として偽札が混入することがある。その他、銀行員による銀行口座の不正引き落とし、カードの二重引き落とし等様々。
(3)各種防犯対策

まず、防犯テクニックを知ることが大事!
そして、これを実行すること!
(面倒臭がらないこと!)

その1 住居の選定
  • 泥棒の立場になって考える。(泥棒しやすい場所や家は避ける)
  • 立地条件、住居の造り、家主の人柄等を総合的に判断。時間をかけて、じっくりと。
立地条件(場所)
  1. 治安の悪い地域の近くは避ける。(危険地帯を通らなければならない地域も避ける)
  2. 大きな通りから遠く、自宅までの道が狭く、夜間暗い地域を通らなければならない場所は避ける。
  3. 家の先が袋小路で行き止まりになっている場所は避ける。
  4. 整備の行き届いていない家やゴミが多い地域は避ける。
  5. 周囲の家も一戸建てで頑丈かつ外壁の高い住宅が望ましい。(隣や裏側の敷地が空き家、空き地等不特定多数の人が出入りできる場所は避ける。
住居の造り
  1. 最低限2メートル程度の高さの外壁及び頑丈な門がある家を選ぶ。(外壁は内部が見えるような柵状は好ましくない。不在状況等を探られて空き巣の標的になりやすい。)
  2. 全ての窓にはバーグラーバー、全てのドアにはグリルドアが設置されていること。
  3. 駐車場は敷地内にあること。屋根付き、ゲート付きがより良い。
  4. 敷地内及び正門前の照明、防火設備、避難設備、防犯設備等、必要な設備が完備されていること、また設備の増設が可能であること。
    (必要な防犯設備の詳細は侵入盗対策を参照)
家主の人柄等
  1. 住居防犯に関心が高く警備対策に積極的か。
  2. 近所の評判、不動産業者、他のテナント等からの評判を参考にする。(解約時に、契約書の解釈等でトラブルが発生する場合がある。)
その2 使用人の雇用
雇用時の大前提
使用人を100%信用しない。
契約時の注意事項
解雇する際に、解雇条件や退職金等で訴訟問題にまで発展するケースもあるため、契約時の契約書作成には最善の注意を払う。(使用人の過失で解雇・減給等の処分をする場合の条件や、退職金の有無等を明確に契約書に記し、必ずサインさせる。)
必ず3ヶ月程度の試用期間(仮採用期間)を設け、その後正式採用する。(この場合も契約書を作成し、試用期間後に不採用とする場合の条件や、退職金の有無等を明確に記す。不採用時に退職金等を多額に要求される場合がある。)
使用人の身元を確認
必ず顔写真を撮っておく。使用人が悪事を働いた場合すぐに警察に提出できるように保管する。
本人の同意を得て犯罪歴等を警察に照会するとともに、健康診断を受けさせてから雇用すると安心。
使用人との接し方
使用人が家財道具や貴重品を窃盗したり、犯罪者を手引きするケースが多いため、
①常に使用人の言動を見極める。
②普段からカギや現金、銀行等の明細書等を放置したり、自分や家族の行動予定を話したりしない。防犯意識が高い人だと思わせる。
③友達感覚でのつきあいは慎む。ケジメをつける。
④電話や来客時の応対を指導する。(電話では相手に名前や個人情報を勝手に教えない、来客時は使用人の勝手な判断で敷地内に入れさせない。)
その他、衛生上の観点から、常に清潔を保たせる。
その3 侵入盗対策
侵入盗対策
区分 防犯行動の基本
自宅のリスク評価 自宅の防犯対策の脆弱性の発見・処置(下記事項等を参考に分析)
屋外の対策 ガードマンの指導 ●ガードマンを信用しない。常にガードマンの能力・性格・言動に注意し、怪しい場合は躊躇なく警備会社に交替を要請する。
●ガードマンの職務規則・任務を明文化して、これを徹底する。
●ガードマンは門の外に勝手に出ないように指導する。必ず門の内側で立哨させる。(賊に襲われる、利用される。門の施錠が未実施であることを賊に悟られる。)
●当地は、警察官の制服や警備員の制服・偽造身分証は一般に出回っており、警察官や警備員の緊急増援等を装って侵入を働く犯罪者が少なくない。また電力会社社員や水道の検針員を装う犯罪者もいることから、訪問客来訪時は、小窓で人物確認及び訪問目的等の確認を確実に行わせ、家人の許可をとった後に開門させる。このため日頃から訪問客、警察及び警備員の緊急増援等の来訪時の対処要領を指導することが重要である。また不特定多数が出入する集合住宅のガードマンに対する指導は、特に重要である。
●家人の帰宅時、特に夜間、雨等の視界不良時における迅速な識別・開門要領を徹底。(クラクション等による合図、携帯電話で事前連絡)
●夜間は頻繁に巡回をさせる。(居眠り防止、兆候発見等)
ガードハウスの物的対策 ●パニックボタン、家人との連絡用インターホンを設置
●テレビ・ラジオ等を置かない、聞かせない。(兆候発見の最重要器官である聴覚が鈍る。)
●確認用小窓を設置する。(インターホンのみでは人物を確認することが困難)
その他 ●防犯灯の設置(敷地内・外)、警備犬の配置。周囲の家屋との調和(目立たない)。エレクトリックフェンス、ブレードワイヤー等の越壁防止の処置
●自宅の鍵は自分で携帯(植木鉢等に隠さない)。
屋内の対策 物的対策 ●定期的な警備機器の点検・整備(稼働状況、設置場所の確認、電池交換等)
●窓・扉を常に施錠する。(常識であるが、常識なだけに忘れがちとなる。)
●ガードハウスとの連絡用電話の設置。パニックボタンの設置。
●全てのドアにグリルドア、窓にバーグラーバーの設置(家の内側に設置)(鉄製の格子型が頑丈)
●窓際に貴重品を置かない(犯人はバーグラーバーの隙間から手を入れて窃盗する。特に外壁の無い住居や集合住宅は窓際の貴重品が目立ち、標的になり易い。)
使用人 ●使用人に鍵を渡さない。鍵を放置しない。貴重品置き場及び鍵保管室には使用人を入れない、場所を教えない、常時施錠する。
●現金、銀行の明細書等を放置しない。使用人に見られないように注意する。
その他 ●長期不在時は、信用のおける知人に貴重品を預ける。
自衛対処 全般 ●対処は、犯人が銃を所持していることを前提に行う。絶対に抵抗しない。
賊が侵入した場合 ●犯人に見つからないように隠れる。安全な部屋への退避・施錠。余裕が有れば有音・無音のパニックボタンの押下及び警察への連絡。(電話番号:997or990)
賊と接した場合 ●犯人を刺激しない。(大声、挑発的な態度・言葉、急な動作、手のひらを隠したり、手のひらを内側に向ける行為、顔をまじまじと見る)絶対に抵抗しない。
その4 スリ・ひったくり対策
スリ・ひったくり対策
区分 防犯行動の基本
共通事項 安全な外出先 ●警備員が配置されている場所でも安心しない。
●ストリート・チルドレンの多い場所・地域は避ける。
●暗狭な路地での行動は避ける。室内の暗い商店は避ける。
●事前に最寄り警察署等の緊急駆け込み先等を確認しておく。
●店内が異常に混んでいる時は、組織的なスリ集団が存在する可能性が高い。
●無意味に立っている人が多い地域は避ける。(組織的スリ集団が存在する可能性が高い。)
安全な外出時期 ●昼間でも安心しない。スリ・ひったくり犯罪は、昼間が最も発生件数が多い。
●夕方(17時)以降は、なるべく出歩かない(暗くなると、対処も困難になる。)
●時間に余裕を持った行動を取る。(急いでいる時は、警戒心が無くなり、犯罪者もこれを知っているため、急いでいる者はターゲットになり易い。)
同行者 ●複数で行動する。状況により、使用人等を自分の後方において、背後の死角をカバーさせる。(犯罪者は主として後方に存在する場合が多い。)
服装・携行品 ●不要な貴重品は身につけない、所持しない。(アクセサリー、旅券、カード等)
●ウエストポーチやリュックには貴重品を入れない
●衣服の後部ポケットには貴重品を入れない。(肌が触れあうほど混んでいる時や、商品を選んでいる時や、店員と交渉している時は、後方に対して無警戒となる。)
●所持品は、盗まれることを前提に準備する。(必要最小限の現金等の所持)
やむを得ずバック等を所持している場合 ●バック等は、なるべく身体の中央に頑丈に保持する。(他人とぶつかったら心理的に相手の表情に意識が集中し、お互い謝意の会話が続く。その間は、逆方向に対して無警戒となる。通常、犯罪者は、手荷物のある方向の逆からぶつかり、手荷物方向への警戒心を無くす。)
●バックは、全体が隙間なく口の閉じる物にする。
●バック等は、常に腕、手等で所持する。たとえ身体に接触する程の位置に置いたとしても、商品等に一瞬視線を移した瞬間に盗られる。所持品は視野の範囲内に置く。
●車道側にバックを所持しない。(車や、オートバイ等でひったくられる。)
●タスキガケで車道側にバックを所持するとオートバイでひったくられる際、ひきずられる。
その他 ●多数の人と擦れ違う時及び同一方向に進行する時は特に注意する。頻繁に後方を確認する。
携帯電話 ●携帯電話を人前で出さない。(存在を暴露する。またターゲットとなる。)
●歩行中に使用しない。(周囲に対し無警戒となる。犯罪者にとって絶好のタイミング)
●人前でやむを得ず着信する場合は、壁に背中を接して着信、会話する。
バス乗車間 ●バス停で待つ間は、背を壁に接する。
●乗車間は寝ない。膝の上に置いた荷物は、開いた窓から強奪されないように注意する。
レストラン ●脱いだ上着には貴重品を入れたままにしない。
●荷物を椅子の下(足下等)、腰の後、椅子の背もたれ等にかけない。
●ビュッフェ形式で食事の際は、貴重品等を席に残したまま席を立たない。
その5 車両運転時の防犯対策

☆車に乗ったらまずは必ずドアロックをするクセをつける

  1. 犯人は、車内の貴重品を目にすればどんな手段を使ってでも(ガラスを割る、ドアをこじ開ける等)盗もうとするので、相手をその気にさせない工夫が必要
  2. 駐車時の盗難及びカージャック犯罪(自宅門前、信号機、ラウンドアバウト等での停車時、襲撃して車両を強奪する)による車両強盗は当地で頻発している。
車両運転時の防犯対策
区分 対策
保安備品の設置・整備 ガス欠、故障等を起こさぬよう、普段から車両の整備を万全にする。(危険な時期・場所で故障により停車・下車を余儀なくされる事態を避ける。)
連絡手段(携帯電話、無線機等)及び非常時の連絡先リストの常時車内保管
ハンドルロックバー、カーアラーム、アラーム設置のステッカー等、複数かつ外から見える防犯設備(犯人をその気にさせない)
自宅門自動開閉リモートコントローラー、地図、懐中電灯、燃料(半分になったら満タンに)、運転手以外の者が後方を確認できるバックミラー等
乗車時の全般事項 安全運転及び交通規則の遵守に心がける。(現地の人をはねたことにより集団で暴行されるといった例がある。)
乗車直前は、周囲に不審者(車)がいないか点検。乗車直後は速やかにドアロック
下車直前は周囲に不審者(車)の存在をまず点検、複数の防犯対策を講ずる。
行動のパターン化を排除(複数の経路をランダムに使用)
ダッシュボード等、車内の見えるところに登録書類やカメラ等の貴重品を放置しない。(犯人をその気にさせないことが最も重要)
貴重品の入った荷物は、トランク又は足下に目立たないように置く。さらにカバー等で覆い、その存在を隠す。
停車時 自宅門前、信号機、ラウンドアバウト等で停車する場合は、カージャックによる車両強盗に特に注意する。
緊急時に回避できるよう、信号等に停車時は前車との車間距離を十分に開けて停車
通行人に窓を叩かれても、売り子でも絶対に窓を開けない。目を合わせない
警察に免許証の提示を求められても窓越しに見せる。窓を開けない。
駐車時 マーケット等、治安の悪い場所や、警備員のいない駐車場では駐車しない。警備員がいるところでも安心しない。(警備員がいても必ず複数の防犯処置を講ずる)
窓を閉める。ドアロックをする。外から見える複数の盗難防止対策を併用する。(犯人をその気にさせないことが重要)
危険場所 夜間のガソリン給油は避ける。ガソリンスタンドが武装強盗の対象になる確率が高い。
デモ会場、集会等、人混みの多い場所の通行を避ける。(暴徒から投石を受けたり暴行される危険性がある。)
自宅門前、ラウンドアバウト、信号機、あぜ道等は、武装強盗によるカージャック要注意地点(前後をブロックし、銃を突き付けて、車両を強奪する)
危険時期 クリスマスを含む年末年始、スポーツ等の国際試合等がある時期は一般的に交通事故や犯罪が多くなる(国民が興奮や飲酒等により理性を失う。時として暴徒化する。)
夜間は危険。信号機が赤でも危険を感じる場合は安全を確認して前進する。夜間の長距離移動は避ける。故障することを想定し、明るく人通りの多い道を走行する。
銀行から帰る時は、追尾する車両がないか常に後方を確認し、特に自宅門前でのカージャックに注意する。
故障・事故発生時 『オイルが漏れている』と言ってきたり、わざとぶつけて、相手に下車させ強盗する手口があるので、事故や故障等により下車する前に知人に連絡し、明るい安全な場所まで自走する。状況により知人の応援が到着するまで下車しない。又、故障車を見かけても、助けを求められても止まらない。
まず、警察又は大使館等に連絡、特に危険な時期・場所では応援を待つ。(緊急回避で現場から立ち去る場合、警察への通報事実を残すため携帯電話等で送信記録を作っておく。大使館へ連絡することも可。この場合、館員が警察へ通報する。)
相手が怪我をした場合、人命救助を第一とするも、相手及び相手側の関係者が感情的になってきた場合又はそれが予想される場合は、車内に退避。状況により警察署等安全な場所まで自走する。
運転手 運転手にガードマンとしての自覚をさせる。常に車の近くにいるように指導(運転手が近くにいない場合は異変があったとして警戒する。)
防犯について指導を徹底。非常時の合図、尾行されている場合の行動方針等について指導
ガンポイント対策 自宅200メートル前から極端に速度を落とし自宅に接近(脇道等の離脱経路が確保出来る場合や、警察署の前等、前方をブロックされる危険性の少ない場合。)することにより、後方の車両に追い越させ、不審な尾行車両の発見を容易するとともに、門前の不審者(車)の有無を時間をかけて確認。あるいはラウンドアバウトを周回する等の手段も有効。
不審者(車)を発見した場合は、警備員に開門の指示をすることなく、そのまま警察署に駆け込む。
強盗遭遇時 抵抗しない。シートベルトを外したり、ポケットから財布を取り出すといった行為は、銃を取り出す行為と間違われるため絶対にしない。
その6 自宅門前カージャック対策
  • 自宅門前カージャック犯罪とは、自宅門前で車両が停止した瞬間に、門前に待ち伏せていた強盗又は車両を尾行してきた強盗がドライバーに小銃等を突き付け、車両や金品を強奪するもの。夕方以降に多く発生している。主として次の二つの形態がある。
    1.自宅門前での待ち伏せ型
    2.会社や銀行等からの尾行型(自宅門前や信号待ちの停車間等に襲撃される。)
  • 自宅門前は、帰宅時に、車両を必ず停止させ、且つ、開門するまでは車を動かすことができないため、この犯罪に遭いやすい最も危険な場所である。
  • 犯罪成功率が非常に高く、リロングウェ市内では警備体制の強固な富裕層宅も多数被害を受けている。
  • 予防策
    大原則
    大原則1.警備員に頼ることなく、自らが門前の不審者(車)及び、尾行車両を警戒し、発見することが最も重要(特に職場銀行等からの帰宅時
    大原則2.警備員に門の開閉アクションを迅速に行わせる。門前で停止することがないように訓練することが重要(犯罪者は日頃からターゲットの動向を観察している。)
    自らの防犯行動(最重要)
    《自宅が交通量の少ない裏通り等に面している場合》
    1. 自宅に近接(100メートル程度)にした時点で、後方に車両がある場合は尾行車両と見なし、開門させることなく周辺を1周する。それでも車両がついてくる場合等は警察署に駆け込む。
      理由:
      ●尾行車両による犯行の未然防止。特に複数の車両に前後をブロックされた場合は、回避不可能なため。
    2. 自宅に近接(100メートル程度)した時点で、後方に車両がないことを確認した場合は、速度を極端に落とす。(時速20キロメートル以下)
      理由:
      ●自宅門前周辺の不審者(車)を発見する為の時間の余裕を獲得する。
      ●警備員が、住人からの合図により、住人の車両の接近を確認し、開門するまでの時間の余裕を得られる。(確実かつタイミングの良い開門動作が可能となる。)
    《自宅が交通量の多い大通りに面している場合》
    1. 後方に車両がいない場合は、上述2.に同じ
    2. 後方に車両がいる場合は、努めて間隔を保ち速やかに入門する。(後述する物的準備が重要)
      理由:
      ●尾行車両による犯行の未然防止。特に複数の車両に前後をブロックされた場合は、回避不可能なため。
    3. 自宅に近接(100メートル程度)した時点で、速度を極端に落とし後続車に追い越させるのも有効であるが、この場合前方をブロックされても、後方或いは、左右に進路変更(離脱)できるスペースがある場合に限る。
      注意:
      ●相手が複数の車両の場合は、前後をブロックされる可能性があるので、その危険性を感じた場合は、速度を落とさず周辺を1周する。
    《やむを得ず自宅門前にて開門を待つ場合》
    1. 道路上で外壁に平行に停車する。ゲート前では絶対に待たない。
    2. ギアはロー又はドライブ(オートマ車)に入れたままにしておく。
      理由:
      ●不審車(者)が近接した場合、速やかに前方(或いは後方)に発進することができる。(門に向けて停車した場合、相手が単独車両であっても簡単に後方をブロックされてしまう。)
      ●視界が狭まることなく、門前周辺に潜んでいる犯罪者の接近を早期に察知することができる。
      ●予防策
    《その他の処置》
    ※上述した防犯行動は、一例であり自宅周辺の道路状況、ゲートの構造等によっても対策は異なってきます。迷った場合は大使館の警備・領事班に相談を!!
    物的準備
    1. 門前の照明を明るくする。
      (不審者を早期発見できる、車両の接近を確認できる、車両の識別ができる。犯罪者にとって心理的に抑止力となるような明るい照明にする)
    2. 門前の障害物を除去する。
      (門前に隠れ潜む不審者の発見を容易にする。)
    3. 警備員が外壁内から門外を監視できる小窓を設置
      (警備員が、車両の接近を確認できることが重要)
    4. ゲートアラームや無線機等を準備し、警備員に開門合図を伝達する手段を持つ。又は独自のクラクション合図等を準備し、警備員への開門合図を決める。
    警備員教育
    1. 常時、門外を警戒・監視させ、特に家人の外出時は車両の接近を監視させる。
    2. 警備員が2名いる場合、門外に不審者(車)を発見したら、1人は門外に出て対応し、1人は内側から監視する。1名のみの場合は、なるべく門外に出ず小窓から対応する。
    3. 警備員は、家人から開門の指示を受けた場合は、小窓で車両の接近を確認した後、タイミングよく迅速に開門及び、閉門する。
    4. 警備員が1名しか配置されておらず、警備員が巡回や用便等で門周辺から遠ざかる場合には、この状況を住人に伝えるためのタオル等の目印を目立たないように準備させる。(帰宅時に、この目印を確認した住人は、周辺地域を一周し、再度進入を試みる。)
    5. 夕方には、防犯照明灯のスイッチを忘れずに入れさせる。(朝は同様に消灯させる)
  • 不審者(車)を発見したとき
    1. 警備員に開門の合図を出さない。(不審者が門前に潜んでいるのに警備員に開門の合図をすると、混乱が生じる。)
    2. 警備員に開門の指示を出すことなく、そのまま警察署に駆け込む。(この行動により、次回よりターゲットから外される可能性がある。)
  • 門前で襲われた時
    1. 抵抗しない。犯人の要求に素直に応じる。(抵抗すれば、必ず犯人から危害を加えられる)
    2. 犯人の顔を見ない。
    3. 絶対に自分でシートベルトを外さない。
      (銃を取る行為に間違われる。自らシートベルトに手をかけて射殺された被害者もいる。)

3.犯罪に遭った時

大前提:生命の安全を第一に!!

  • 抵抗しない。犯人を刺激しない。
  • 金品の所在(棚・ポケット等)を教えて相手にとらせる。
(1)まず通報

警察:997もしくは990(ZAINの携帯電話のみ通報可能)

救急:998

消防:999

日本大使館:01-773-529

警備・領事班:0999-985-360/351

  • 自宅の電話、携帯電話から通報
  • 近くのホテルや学校等の公共施設等に駆け込み、電話を借りて通報
  • 警察、病院等へ直接駆け込む
(2)通報内容
  • 自分の身元
  • 怪我等の有無
  • いつ、どこで、何を盗られた、どのように盗られた
  • 犯人の特徴(武器・人数・逃走方向等)
  • 犯行に使われた車両の特徴(色・車種・ナンバー等)
(3)その他の処置
  • 警察署でポリスレポート(盗難証明書)を発行してもらう。
  • 旅券の盗難・焼失は速やかに大使館の警備・領事班へ連絡。
※旅券の新規発給に必要なもの(新規発給に約1ヶ月かかります)
ア.警察署発行のポリスレポート(盗難証明書)
イ.パスポートサイズの写真2枚
ウ.パスポートのコピー
エ.紛失一般(公用)旅券等届出書
オ.一般(公用)旅券発給申請書
カ.手数料(旅券の種類により異なる)
キ.戸籍(抄)謄本(原本)

4.交通事故に遭った時

  • 故意にぶつけて相手に下車させ車両を強奪する犯罪も発生。
  • どちらの過失かを問わず、周囲の民衆が暴徒化し、暴行される可能性もあり。

大前提:負傷者の救護が第一

  • 負傷者がいる場合は、負傷者救護にあたること。ただし、周囲の安全が確保できない場合(周囲の暴徒化等)は、負傷者とともに一旦現場を離れ最寄りの警察署へ向かい、警察官の指示に従う。
(1)まずは「997」「990」(警察)、「998」(救急)に通報
  • 安全のため、すぐに下車せず、まずは警察、救急に通報する。
    (通じない場合は、知人等に連絡し、知人に通報してもらう。状況により現場へ応援に来てもらう。)
  • 電話が通じない、または周囲が暴徒化したり相手が暴力的な態度をとる場合は、状況により警察署まで自走する。
(2)負傷者救護と現場保存
  • 負傷状況の確認、病院への搬送支援
  • 現場保存(そこに車両等を停めて処置することが危険な場合は、安全な場所へ移動する。)
(3)相手の確認、保険会社に連絡
  • 相手の氏名・連絡先・免許番号・事故原因等の記録・事故現場の撮影

5.怪我・病気のとき

(1)医療機関情報

医療機関は、政府系、ミッション系、私立に大別されます。政府系病院としては、リロングウェ、ブランタイヤ、ムズズに中央病院(Central Hospital)があり、重症患者を受け入れています。地方にはそれぞれの地区を担当する小~中規模の政府系病院(District Hospital)があります。政府系病院は有料部門と無料部門があり、多くの患者が集まって混雑しています。ミッション系、私立の医療機関は小~中規模病院で有料ですが、衛生面や混雑の度合いなどから、比較的利用しやすいといえます。

当地では、慢性的に医薬品、医療機器、医師が不足しており、邦人が期待するような医療を受けることはできません。重症時には速やかに国外への緊急移送を考慮する必要があります。

※病院の電話番号は頻繁に変更されるので、その都度確認が必要です。

医療機関情報
都市名 病院名 電話 診療科目 備考
リロングウェ Kamuzu Central
Hospital
01-753-555
電話はつながらないことが多い。
総合病院
(政府系)
救急随時受付
ICU有り
Daeyang Luke
Hospital
01-711-398 一般診療 急随時受付、入院可能
CT有り
ABC clinic 01-761-670 一般診療
小児科
産婦人科
要予約。有料部門と無料部門にわかれている。
MASM clinic
(Area43)
01-794-256 一般診療 救急随時受付、入院可能
MASM clinic
(Area14, Lingadzi)
01-750-404 一般診療 救急車有り
時間外はArea43の病院へ行くこと
Adventist health Centre 01-775-456
01-775-680
一般診療、
歯科
視能士による眼鏡作成も可(眼科医はいない)
Family Dental  Clinic 01-772-228
01-770-853
歯科 イラン人歯科医
要予約
ブランタイヤ Queen Elizabeth Central Hospital 01-876-928 総合病院
(政府系)
救急随時受付
ICU有り
MRI有り
CT故障中
Blantyre Adventist Hospital 01-820-488 一般診療、産婦人科、小児科、歯科 救急随時受付、入院可能
Wendo Dental Clinic 01-822-891 歯科 予約制
Mwaiwathu Private Hospital 01-836-778 一般診療、産婦人科、歯科 救急随時受付、入院可能
Beit Trust Cure International Hospital 01-874-397 整形外科
(小児整外)
予約制(外来のみ)通院リハビリテーション可能
ムズズ St.John's Hospital 01-332-299 一般診療、小児科
歯科
救急随時受付
Mzuzu Central Hospital 01-320-916
01-320-878
総合病院
(政府系)
救急随時受付
(2)救急車を呼ぶ場合

公共の救急車:998

公共の救急車を呼ぶことはできますが、すぐにきてもらえるかわかりません。救急車といっても日本のような医療機器を装備していないふつうの乗用車がほとんどです。

MASMは救急搬送を有料で請け負っています。

MASM救急車要請:0888-189-070 / 0888-189-072

(3)国外への緊急移送

当地の医療事情では、重症時には国外へ緊急移送する必要があり、この場合、現地医師の診察を受けていることが必要条件になりますので、まず現地医療機関を受診します。マラウイからは、南アフリカ共和国への移送が一般的です。移送には高額の費用がかかりますので、海外旅行保険に加入していないと移送はできません。また、保険会社やその提携移送会社が移送のサポートをしてくれますので、海外旅行保険には必ず加入してください。

6.緊急事態(内乱・暴動等)が発生した時

日頃の備えが一番大事!

「安全のための日頃の備え」参照
(緊急事態が発生した後では、市場に物資不足が起こり、入手が困難になる)

(1)情報の収集と共有
  • デモ・暴動等に関する最新情報を全在留邦人で迅速に共有し、危険地域への立ち入りを未然防止する。このため緊急連絡網及び携帯電話等の連絡手段を常時携帯し、通報された情報を次の人に迅速に伝達する。
(2)身の安全の確保
  • 危険地域には近づかない。
  • 危険地域が特定できない時は、自宅で待機。
  • 自宅等で退避できない場合の緊急退避先は、大使館及び大使公邸
  • 暴動がマラウイ全域に広まりそうな時、又は大使館が避難勧告を発した時は、早めに国外等、安全な地域へ退避する。
    ※国内外、その他安全な地域へ避難したら、必ず大使館及び日本の留守宅へ連絡して下さい。
(3)長期間マラウイを離れる時は、所属団体責任者,または大使館に必ず連絡しておく。
  • 緊急事態発生時、大使館の業務は皆様の安否・所在を確認することから始まります。
  • 緊急事態が発生すると、大使館はマラウイ政府への働きかけ、情報の収集・提供、邦人援護等、膨大な業務を遂行することになりますが、皆様の所在が把握できないときは、助けを求めている人に対し、迅速な対応ができない状況が発生します。
  • 大使館への通報が困難な場合は、日本の外務省「海外邦人安全課」に通報して下さい。
    海外邦人安全課 :+81-3-5501-8160
    外務省(直通) :+81-3-3580-3311

ページの先頭へ戻る

<< 安全の手引き INDEX