在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
平成24年4月1日
在クウェート日本国大使館
海外生活において、犯罪や交通事故等の被害に遭った場合、金銭的損失はもとより、自分及び家族が受ける精神的・肉体的苦痛は多大です。
この手引きは、クウェートで生活をする上において、在留邦人の方々が、犯罪や事故を未然に防止するために日頃から心掛けておくべき基本的な事項についてまとめたものです。
それぞれ生活環境や勤務条件等が異なりますが皆さん一人一人が創意工夫をして犯罪や事故の未然防止に努めてください。
クウェートは諸外国に比べ、比較的治安情勢は良好に保たれているものの、やはり生活する上で留意すべき点が多くあります。治安機関も日本と比較すると信頼性に問題があります。ここは日本ではないことを自覚し、自身と家族の安全を守ってください。
事件・事故から身を守るためには、予防のために必要な努力は惜しむべきではありません。「備えあれば憂いなし」です。常に最悪の事態を想定して、物心両面から万全の準備を講じていてください。
住宅の安全対策が確保されなければ、日常生活にも悪影響が及びます。住居の選択は、確実な情報収集に基づいて慎重に行うことが必要です。クウェートに関する各種の情報を収集し、脅威を把握した上で住居を選択してください。
平素から、地元の人々や、在留邦人の方々と良好な人間関係の構築に努めてください。いざというときに隣人の助けも得られ、自然とさまざまな情報を得ることもできます。
近年、当国の治安は比較的安定しており、在留邦人の方々に対する凶悪事件の発生はありませんが、クウェート人や諸外国人が凶器使用による殺人・強盗の被害にあったり、一人歩きのハウスメイドを狙った婦女暴行事件等が多発しています。決してこれらは他人事ではなく、自分が被害に遭わないためにも平素からの防犯対策が必要です。
賊が家屋に侵入してきた場合を想定して、避難室を設置しておけば有効です。
避難室には、専用電話或いは携帯電話,懐中電灯を備え、また可能であれば無線機,サイレン付ハンドマイク,警笛等を備えておくとよいでしょう。
昼夜を問わず、女性が道路を歩行する際は十分な注意が必要です。特に夜間は、複数であっても女性だけで道路を長距離歩行することは避けてください。外国人女性が路上で車中に監禁され、連れ去られて性犯罪の被害に遭う事案が多発しています。
路線バスが運行されていますが、車内で痴漢等の被害が確認されていますので、女性が利用する際は特に注意が必要です。
クウェートは,ハイウェイを主体に幹線道路が構成されており,自動車は比較的高速で巡航しています。車を選ぶときには、高性能で頑丈な車種が望ましいです。
犯罪者の多くは、乗降時、幹線道路に出る間の裏道、信号待ちを狙って行動します。乗車直後に施錠し、乗降前には周囲に不審者(車)がいないか注意し、少しでも異常を感じたら出勤(外出)・帰宅を見合わせてください。直ちに警察署等に通報するよう心掛けることが大切です。また,裏道で停車することは極力避け、夜間の単独乗車は避け複数乗車で行動してください。昼間帯であっても停車時に近付いてくる物売り、車洗いには応じるべきではありません。
平素から安全教育を行うと共に、運転手自身がガードマンであるとの自覚を持たせるようにしてください。新たに運転手を雇用する場合は、可能な範囲で身元を把握し、経歴、家族構成等の把握と不測の事態に備えて旅券又は身分証明書の写しを所持しておくことが大切です。
自宅周囲の環境、道路事情、地形に馴れることが大事です。緊急時に備え警察、病院、消防機関等の位置や連絡方法、知人宅の位置、連絡方法を確認しておいてください。
知人等であっても、すぐには扉を開けず、覗き窓やインターホンで訪問者の身元を確認することが大切です。
使用人を雇う際は、可能な範囲で身元調査を行い、経歴、家庭環境等の情報を得ておくことも重要です。また、身分証明書の写しを持っておく必要があります。
使用人には、来訪者に対する警戒、電話応対時の注意、特に家人不在時の電話応対要領等を徹底的に教育してください。使用人が不用心ではいくら警備対策を実施しても意味がありません。
貴重品等は会社等の安全な場所(金庫)に保管することが望ましいです。また住居対策として、警備会社との短期間契約による巡回パトロール、センサー設置による短期間契約等を利用することも考えられます。
年間に交通事故が5万件以上発生しています。また年間400人以上が交通事故で死亡しています。
交通事故発生の特徴は、高速走行しやすい道路環境(直線・車線が多い)と運転技術が未熟であるにもかかわらず交通マナーが非常に悪いことです。
特に高速道路への合流地点、ラウンドアバウト、Uターンレーン等に入る際には注意が必要です。道路によっては合流レーンが短く、合流直前に急停車し後方から衝突される事故、ラウンドアバウトでは無理な車線変更による衝突、接触事故、Uターンレーンでは、Uターン直後に猛スピードの直進車と衝突するという事故が多発しています。また速度が出やすい直線道路には所々バンプ(アスファルトの盛り上がった部分)が設置されていますが、この直前で急ブレーキをかける車もありますので、追突しないように車間距離の確保が必要です。
高速走行、車間距離不保持、急な進路変更と合図不履行、無理な追い越しと割込み等、常に重大事故に直結する交通環境の中で交通事故の当事者とならないよう安全運転に心掛けてください。
また、2003年12月に発生した米軍車列を狙った銃撃事件以降、国内でのテロ事件の発生はありませんが、2009年8月に爆破テロ未遂事案が発生しており注意が必要です。
大勢の外国人が集まるショッピングモールやホテルなどへの外出の際は周囲の状況に十分注意し、出かけた際には非常口を確認する、いつもと違う雰囲気を察したら直ちにその場を離れる、大勢の外国人が集まっている場所への立ち寄りは必要最小限にする等、安全対策には十分留意してください。
クウェートの国内法上、父母の双方が親権を有する場合に,日本人親が他方の親の同意を得ずに自分の子供を連れて日本に戻るといった行為が処罰の対象となる可能性がありますのでご注意下さい。
日本大使館では,在留邦人の皆様がこのような不利益を被ることを予防する観点から、ご子息の旅券申請の際に本申請に関する両親権者の同意の有無を口頭で確認しております。詳しくはホームページ(http://www.mofa.go.jp/announce/info/passport.html
) にてご確認いただけます。
日常生活において、困り事・医療相談等が発生した場合は、大使館(午前8時~午後2時)に、木・金曜日及び大使館執務時間外は、領事、医務官に直接連絡(別添参照)してください。
警察・消防(救急車)等への連絡は電話にて「112」をダイヤルすれば、英語を話せる係官が応対してくれます。(※各連絡先は,以下Ⅲマニュアル別添をご参照下さい)
近年、当国の政治・経済及び治安情勢は比較的安定しているものの,政変・クーデター・暴動等の発生の可能性は排除できません。
周辺国ではテロや紛争が多発しており、クウェートにいつ危険な影響が及ぶかの予想は困難です。
緊急事態発生のおそれ又は緊急事態が発生した場合には、在留邦人の方々の安全確保のための情報提供及び国外退避の方法等、大使館といたしましては皆さまの身体の安全を第一に考えた対応を行いたいと思いますが、平素から各自の安全対策に十分配意していただくことが大切です。
このマニュアルは、周辺国の有事及び種々の緊急事態を想定して、迅速・的確に対処できるように平素の心構え、行動について取りまとめたものです。本冊子が皆さまの安全対策のお役に立てば幸いです。
平素から最悪の事態を想定していれば、いざ発生した時には心にゆとりがもて迅速・的確に行動することができます。
風評に惑わされたり、群衆心理に巻き込まれることのないように事態の動向を十分に観察したうえで行動してください。
身体の安全確保のため、単独行動によるリスクを減らすとの観点から、在留邦人間の連絡を密接にして行動するのも有益かと思われます。
大使館では緊急時の対応に備え、当国にお住まいの在留邦人の方を確実に把握しておく必要がありますので、必ず「在留届」の提出をお願いします。在留届は外務省ホームページ(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
)から、若しくは各在外公館窓口で提出できます。また、帰国・転出・変更の際はその旨届け出て下さい。
大使館では緊急時、在留邦人企業・個人緊急連絡網(連絡網の氏名、電話番号等の掲載を拒否された方を除く)や、電子メール・FAXによる一斉連絡情報提供(注意喚起・退避勧告)及び退避場所・退避方法等について連絡することとなりますので、住所・電話番号・メールアドレス等に変更があった場合には直ちに大使館にお知らせください。
また、電話回線が遮断した場合には、当大使館FM放送機(周波数91.20(予備~91.70,91.80))・NHK海外放送により必要な連絡を行うことがありますので、短波・FM受信可能なラジオを購入しておくこともご検討ください。
緊急事態の発生を想定して、家族・企業内での任務分担、連絡方法等を明確にしておくことが大切です。
緊急事態発生時、直ちに国外及び情勢の推移により国内の安全な場所に退避を余儀なくされる場合に備えて、平素より複数の退避経路(空路・陸路)・避難場所(大使館を含む)について確認・検討しておいてください。
緊急事態発生時の状況に応じて、避難先への集結を指示することがあります。大使館が指定する避難場所は、以下の通りですので、所在地及び避難場所に至る複数の経路を検討しておいてください。
車両による避難を想定し、常に車両の整備をして置いてください。
また、車両を所有していない方は、近くに居住している車両所有者と平素から連絡を密接にして、緊急時同乗できるようにしておいてください。
緊急時には流言飛語に惑わされたり、群衆心理に巻き込まれることのないよう常に平静を保ち、大使館への問い合わせ、テレビ・ラジオ等から正確な情報の収集に心がけてください。(ラジオ周波数(別添1)表参照)
電話連絡が可能な場合は、大使館から世帯主・企業責任者等に一斉連絡を行います。
自分や自分の家族又は他の在留邦人の方の生命・身体・財産に危害が及びまたは及ぶ恐れのあるときは、直ちにその状況を大使館に通報してください。
断片的な情報でも機を逸することなく大使館に通報をお願いします。他の在留邦人の方々の貴重な情報になります。
緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当たることが、身体の安全と早期国外退避に結びつきます。
会社等の判断等により、帰国、第三国へ退避する場合、在留邦人の方々を正確に把握する必要がありますので、可能な限り事前に帰国や第三国に避難する旨大使館へお知らせください。
事前の連絡が困難であった場合は、外務省領事局又は第三国へ避難後、現地の大使館へ連絡をお願いします。(緊急連絡先電話番号等参照:別添2)
大使館が家族に退避を勧奨したり、退避を勧告した場合は、定期便が運航している間は、定期便を使用して早急に国外へ退避してください。
チャーター便利用の場合は、原則としてチャーター料は前払いとなります。(クウェート、エミレーツ、ルフトハンザ航空等)料金は一機単位の金額となりますので、利用者が多数であれば一人あたりの負担額が格安になりますが、航路の状況により、チャーター料金は変動します。
以上を参考にして、安全で快適なクウェート生活を送られることを願います。
(季節により周波数が多少の違いますが、下記の周波数を参考に調整してみてください。)
放送時間、周波数は随時変更される可能性があります。最新の情報は、インターネットhttp://www.nhk.or.jp/nhkworld/japanese/radio/shortwave/area.html
で確認できます。
99.7キロヘルツなどで英語放送を行っています。
100.1キロヘルツで英語放送を行っています。
91.20(予備~91.70,91.80)
(代表)電話:+81-3-3580-3311
(夜間等オペレータ不在の場合、緊急電話番号の案内があります)
海外法人安全課 電話:+81-3-5501-8160
邦人テロ対策室 電話:+81-3-5501-8165
クウェイト国際空港 電話:161 FAX:24316830
英国航空 電話:22425635 FAX:22446562
KLM航空 電話:22425747 FAX:22438143
クウェイト航空 電話:171 FAX:22477883
ルフトハンザ航空 電話:22422493 FAX:22431085
シンガポール航空 電話:22258231 FAX:22258241
アリタリア航空 電話:22414403 FAX:22426868
エアーフランス 電話:22430224 FAX:22420552
エミレーツ航空 電話:22425566 FAX:22403887
タイ航空 電話:22425869 FAX:22453702
キャセイパシフィック航空 電話:22461280 FAX:22406630