在留邦人向け安全の手引き 在ドイツ日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


(※)
在外公館別マニュアル集ドイツ連邦共和国は全5ページあります。
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安全の手引き

平成24年2月1日
在ドイツ日本国大使館

はじめに

在留邦人の皆様には、日頃から防犯のために種々の工夫をこらし、事件などに巻き込まれないよう心掛けておられることと思います。

ドイツは安全な国といわれていますが、ホテルや駅での置き引き、スリ、路上でのひったくり、駐車中の車上狙い、住居への忍び込みや空き巣などのほか、殺人、強盗や傷害など身体に対する犯罪行為も多発しています。

これら犯罪の発生要因には、高失業率や犯罪組織の増加などがあげられますが、各個人の防犯意識の低下も一因ではないかと思われます。日本の生活感覚のままでの当地滞在は思わぬ被害につながりかねません。

この度、当館で日頃気付いた諸点をベルリン州刑事庁作成のパンフレットなどを参考に、「緊急事態対処マニュアル」を加えた「安全の手引き」として簡単に取りまとめました。ご参考になれば幸いです。

Ⅰ.安全の手引き

1.基本的心構え
  • 自分と家族の安全は自分たちで守るとの意識をもつ
  • 予防が一番
  • 行動面での安全3原則
    • 目立たない(人前で大金を見せびらかす…)
    • 行動を予知されない(いつも遅い時間に人通りのない通りを歩く…)
    • 用心を怠らない(天災や被害は忘れた頃にやってくる。現地の生活に慣れた頃に油断が生じる…)
2.最近の犯罪発生状況

2010年の犯罪統計によるベルリン州における犯罪の発生状況は次のとおりです。

2010年の犯罪統計によるベルリン州における犯罪の発生状況
項目 件数 前年比
犯罪発生件数 475,021件 -2,075件(-2.5%)
(犯罪発生件数)
人口10万人当たり
13,726件 -643件(-0.4%)
窃盗に関する犯罪 190,437件 +6,982件(+3.8%)
窃盗に関する犯罪
スリ
13,191件 +1,332件(+11.2%)
強盗に関する犯罪 5,997件 +35件(+0.6%)
麻薬に関する犯罪 11,514件 +52件(+0.3%)
詐欺に関する犯罪 80,664件 -12,334件(-13.3%)
3.日常生活での一般的な注意事項
(1) スリ・ひったくり・強盗などにあわないために

スリ、強盗やひったくりの犯人は、犯行前に狙った者の行動を注視していることが多く、犯行の機会を待っています。スリや強盗にその機会を与えないようにすることが大切です。詳しくは末尾の「スリにご用心」を参考にしてください。

a.スリ・置き引き
駅、デパート、スーパーマーケットのレジ、空港、ホテルの受付や朝食時のレストラン、催し物会場など人が多く集まる場所には、複数犯のスリがいることに注意してください(一人が近付き話し掛けるなど注意をそらしている隙に、他の共犯者が実行するなどの手口。)。
《一口アドバイス》
  • 街角の現金自動支払機や銀行窓口で現金を引き出す時は、まわりに不審者がいないかどうか注意する。
  • 所持金の額を他人に知られないようにする。現金を数える時は、人に見られないようにする。
  • 必要以上の多額の現金を持ち歩かず、クレジットカード、ECカードなどを利用する。
    また、カード犯罪も多発しているので、スキミングされないよう注意する。
  • 多額の現金を引き出す時は、知人に同伴してもらう。支払いは別室でしてもらう。
  • 貴重品、財布などは常に身につけ、内ポケットなどに分散して持つなど、他人に見えないように気をつける。
  • 見知らぬ人に話しかけられた時などは、共犯者がいることがあるので注意をそらさない。特に人がぶつかってきた時に、「衣服が汚れています。」などと見知らぬ人に話しかけられた時は、スリの共犯者がいると考えて十分な注意を払う。
  • 財布や貴重品を、外から見えるような買い物かごやショッピングカートなどには入れない。
b.ニセ警察官による強盗
ベルリン市内では,2010年4月以降,警察官を名乗る2名組のニセ警察官が走行中の高級自動車を呼び止め,けん銃のようなものを突き付けて車両を強奪する事件が相次ぎ発生しました。
また,ブランデンブルク門付近では,3名組の薬物捜査官を称する3名組のニセ警察官が,観光中の邦人を呼び止め,所持していたバッグ内を調べるふりをして金品を強奪する事件も発生しました。
その後、発生は収まっていますが、犯人は逮捕されていないため類似事件の発生の可能性もあります。
《一口アドバイス》
  • 警察官が職務質問する場合には,制服・私服警察官に限らず,最初に警察官の身分証明書を提示することになっている。
  • 同身分証明書は,警察官の職種によって赤,緑,銀,黄,白と異なっているが,いずれも銀行のキャッシュカードと同様の大きさで,左側には当該警察官の顔写真,右下にはベルリン州警察であれば、ベルリンの熊のマークが貼付されている。
  • 不審に思った場合には,直ぐに携帯電話等から,緊急の警察直通電話である110番に連絡する。
c.ハンドバッグ強盗
ハンドバッグ強盗は被害者の後ろから近づき、追い越しの際(自転車やスクーターなどの時もあります。)にハンドバッグをひったくるもので、管内で被害を確認しています。
《一口アドバイス》
  • ハンドバッグは締め金具を内側にし、常に身体の前にたすき掛けにして、車道や自転車道の反対側に持つ。
  • 財布や鍵などは必ず身に付け、ハンドバッグに入れて持ち運ばない。
  • ひったくりなどにあって転倒しそうになった時は、ハンドバッグをはなす。強盗には決して抵抗しない。
被害にあったときは
  • 犯人の外見、服装、逃走方面に注意し、直ちに警察に届け、被害届受理証明書(Diebstahlanzeige)をもらう。別添1の「被害届出証明作成依頼書PDFが開きます」を参考にして下さい。
  • 盗難にあったクレジットカードは、即刻使用停止の手続きをする。
  • 住所を記載した書類などと一緒に住居の鍵が盗難にあった時は、まず住居の隣人、知人などに知らせる。住居に侵入されないように、できるだけ早く住居の錠を取り替える。
  • 自動車登録証や住所を記載した書類などと一緒に車のキーを紛失した時は、自動車の錠を取り替える。
ベルリン中心部の警察署
分署 所在地 最寄駅 電話番号
Charlottenburg
-Wilmersdorf
24 Kaiserdamm 1
14057 Berlin
U2:Sophie-Charlotte-Platz (030)
4664 224 700
25 Kurfürstendamm142
10709 Berlin
S41・S42・S46:Halensee (030)
4664 225 701
26 Rudolstädter Str. 79
10713 Berlin
S41・S42・S46:
Hohenzollerndamm
(030)
4664 226 700
27 Bismarckstr. 111
10625 Berlin
U2:Ernst-Reuter-Platz (030)
4664 227 700
Mitte 31 Brunnenstr.175
10119 Berlin
U8:Rosenthaler Platz (030)
4664 331 700
32 Keibelstr.35
10178 Berlin
U2:Alexander-Platz (030)
4664 332 700
Tiergarten
Moabit
33 PerlebergerStr. 61A
10559 Berlin
S41・S42:Westhafen
U9: Amrumer Str.
(030)
4664 333 701
Tiergarten 34 Alt Moabit 145
10557 Berlin
S5・S7・S75・S9: Hauptbahnhof (030)
4664 334 700
Wedding 35 Oudenarder Str. 16
13347 Berlin
U6:Seestr.
U9:Nauener Platz
(030)
4664 335 700
36 Pankstr. 29
13357 Berlin
S1・S2・S25:
Humboldthain
U8: Pankstr
(030)
4664 336 700
(2) 住居の安全のために

「空き巣」、「忍び込み」や「押し入り強盗」は、犯行発覚時や犯人との遭遇により、殺人や強盗といった凶悪事件に発展する可能性の高い極めて危険な犯罪行為です。これら犯行を防ぐためには、安全錠の取り付けや施錠の励行、近所の人と緊急時には助け合える良好な関係を日ごろから築いておくことが大切です。

空き巣を防ぐためには、安全性のテストをした空き巣防止用の窓やドアを取り付けることなどが重要です(ただし、工事には家主の承諾が必要。)。また、ドア本体、枠、蝶番、錠、補強金具、錠の受け座は相互に調和していることも重要です。

在室中に住居に侵入する忍び込みには、在室時においても窓やドアの確実な施錠などの基本的対策の実践が何より大切です。

《一口アドバイス》
1)不審者
  • 建物内や庭に見知らぬ人を見かけた時は、その人の動きに気を付け、用件をたずねる。
2)施錠
  • 外出の際はたとえ数分でも必ず鍵をかけ、鍵は必ず最後まで廻す。
  • 数分間の外出でも、窓やバルコニードア、テラスドアを斜めに半開きのままで留守にしない。この場合、家財保険会社は窓などを開けたままの状態とみなし、保険が適用されないことがある。換気の際の窓などを、不注意に開けっ放しにしておかない。
  • 住居の地下室の鍵は常にかけておく。住居の入り口ドアには日中でも鍵をかけておく。
  • 鍵をドアの外側に差し込んだままにしない。この場合は、家財保険が適用されない。
  • 窓、バルコニードアやテラスドアには、一般に簡単な補強金具しか取り付けられていないので、簡単にこじ開けることができる。窓やドアが把手部分の施錠だけのものは、こじ開け防止には何の役にも立たないので、安全性のテストをされた閂で補強するか安全補強金具を取り付ける。
  • 望ましい状況は次のとおり。
    • 錠が二つ以上付いている。
    • 入居する際はシリンダーを交換する。
    • 外観から錠の構造が分からないものを取り付ける。
3)長期不在
  • 長期間の留守で郵便受けの新聞、ダイレクトメール、手紙などが差し込まれたままにしておかないなど、留守であることを悟られないようにする。
4)貴重品
  • 貴重品は見えるところに放置しない。普段必要としない貴重品は、銀行などに保管することがベスト。室内で最善の隠し場所と思っていても、空き巣には感づかれ易いもの。
  • 個々の品の購入価格、購入日、指輪などに彫り込まれた文字、飾り、模様などを記した貴重品リストを作成しておく。あるいは写真に撮っておく。
《押し入り強盗の手口》
来訪者には、まずインターフォンやのぞき窓で確認してからドアを開けます。見知らぬ人にはドアを開けないで応対するか、ドアチェーンをかけたまま応対することが重要です。うっかり気を許してドアを開けたとたんに、押し入り強盗に早がわりすることがあります。
例えば、このような事例があります。
  • ① 気分が悪いのです。薬を飲む水をいただきたいのですが、中に入っていいですか。
    ⇒ドアを開けない。
  • ② 事故を起こしたので至急医者に連絡をとりたいのです。電話を使わせてくれませんか。
    ⇒断る。または、家の中に入れないで替わって電話をしてあげる。
  • ③ 隣家に花(プレゼントなど)を持ってきたのですが、不在なので預かってもらえませんか。
    ⇒受け取らない。または、ドアの外に置いてもらう。
  • ④ 子供が便意を催しています。トイレをかしてくれませんか。
    ⇒断る。
  • ⑤ 宅配ですが、荷物を持ってきました。
    ⇒身に覚えがない場合はドアを開けずに断る。
(3) 自動車の盗難などにあわないために

車内に置いた金品の盗難や自動車の盗難は、ベルリンの多くの地域で発生しており、増加傾向にあります。特に、市中心部から離れた人通りの少ない、あるいは人目に付かない場所での駐車には、十分注意する必要があります。

《一口アドバイス》
  • 自動車には盗難予防装置(警報装置)を装着する。
  • 車を離れる際には確実にロックをし(ハンドルロックもカチッと音がするまで完全に行う。)、窓が閉まっていることを確認する。わずかな間の駐車でもキーは必ず抜いて携行する。
  • 貴重品を車内に放置したまま車から絶対離れない。車を離れるときは周囲に怪しい人影がないか、よく確認する(自動車本体及びカーステレオなどの付属品は、車両保険の対象となっても、車内放置した貴重品についての保険は適用されないので、注意が必要。)。
  • 座席など目に見えるところにハンドバッグやリュックサックを置いたままの自動車が、最も車上狙いの対象となり易い。
  • カーナビゲーションもポータブルの場合、駐車時は取り外しておく。
  • 駐車場を契約する場合には、できる限り,鍵の掛かるシャッター付又は地下駐車場を選ぶ。
  • 女性ドライバーの駐車場利用に際しては、できるだけ女性専用駐車場を設けているところを利用する。女性専用駐車場がない駐車場でも、管理人のいる駐車場を利用し、明るい場所、できるだけ管理人室の近くを選び、公共駐車場といえども危険なことがあることに十分に注意する。
  • 人目のない暗い場所での駐車は極力避ける。
(4) 傷害・暴行などにあわないために

ツォー駅などの主要駅周辺、深夜の地下鉄・Sバーン・バス、クーダムなどの繁華街、外国人居住者が多い地域、観光スポット周辺などでは、犯罪発生率が高い傾向にあります。特に夜間には、不良グループ、凶器所持者、泥酔者、薬物使用者などの徘徊も増え、開店間際のスーパーや深夜のガソリンスタンド・キオスク等では、けん銃のようなものや刃物を使用した強盗事件や、バスの運転手が乗客に殴られるなどの車内での傷害事件も多発しておりますので、思わぬ状況で犯罪に巻き込まれる可能性が、特に高くなります。

《一口アドバイス》
  • ベルリンには特定地区の歓楽街はないが、いかがわしいバーなどへ近付くことは、極力避けることが無難。
  • 夜間の公園、人通りのないところでのジョキング、散歩などはしない。
  • 深夜に街を徘徊しない。
  • 深夜の電車には乗務員のいる1両目、または、なるべく乗客の多い車両を選んで乗る。
  • 深夜の電車、特にSバーンの利用は避け、できるだけタクシーを利用する。
  • アウトバーンの入り口付近などでしばしば見られるヒッチハイカーを、安易に自分の車に同乗させない。
  • 個人レベルで募集しているMitfahrgelegenheit (不特定多数の乗合で、通常、遠距離の都市への運行が多い。)を、不用意に利用しない。
被害にあった時は
  • 自力で対処しようとしないで、付近の人への助けを求めたり、警察への通報を依頼するなど、躊躇せず応援を求める。
  • 犯人が凶器を所持していることも予想されるので、状況を冷静に観察し、相手をいたずらに刺激するような言動には十分注意する。
  • 電車内や駅構内で暴行などの被害にあった時は、車両内のアラームやホームにある「SOS」を使い、助けを求める。
  • 暴行を目撃したり、暴行の被害にあった場合は、直ぐに110番に電話する。
(5) 騒動などに巻き込まれないために

ベルリンでは、日々さまざまの街頭デモや集会、屋外イベントなどが開催されています。特に、毎年5月1日に行われるメーデーでは、会場となるKreuzberg地区のMariannenplatz およびOranienstr.一帯、Prenzlauerberg地区のKollwitzplatzでは、アウトノーメ(無秩序主義者)による警察官に対する投石や挑発などで大きな騒動となり、機動隊が出動する事態が例年起きています。

また、大晦日(Silvester)から新年にかけての花火打ち上げでは、毎年負傷事故が発生しています。そのような場所には、むやみに近づかないことが肝心と言えます。

(6) 誘拐にあわないために

ドイツでも、日本人や日系企業が誘拐事件の対象となる可能性は、決して排除できません。不必要に警戒することはないにしても、誘拐の対象にならないように日頃から心掛けることが大切です。

《一口アドバイス》
  • 日常行動のパターン化を避け、目立った行動をとらない。
  • 近所に転入者があるときは、転入者に監視されていないか注意する。
  • 住居の内外に適当な照明を取り付ける。
  • 不審な電話がしばしばかかる場合は、警察に連絡し相談する。
  • 乗用車乗降の際、付近に不審な者(付近に駐車中の車内も含め)がいないか、よく注意をする。
  • 通勤ルートを時々変える。
  • 自分の車が追跡されていないかどうかに注意する。
  • 見知らぬ人の停車要求には応じない。
  • 見知らぬ人を自分の車に乗せない。アウトバーンなどで車両故障などによる救済を求められた場合でも直ちに停車しないで、最寄りのガソリン・スタンドなどから警察に連絡する。
  • 買い物、公園、遊び場などで、子どもから目を離さない。
(7) 性犯罪から子どもを守るために

ベルリン州では、2010年には2,777件(-6.0%)の性犯罪が発生しています。

幼児・児童が、様々なトラブルへの対応方法を学ぶためには、大人の助けが不可欠です。ティーンエイジャーでも、犯罪の犠牲者や加害者になることがあります。

子どもに対する性犯罪の可能性を感じた時には、その解決や必要な措置などについて、専門家に委ねることが肝心です。

《一口アドバイス》
  • 親の許可なしに見知らぬ人について行ったり、見知らぬ人の車に乗ったりしないよう、日頃からの教育に心がける。
  • 学校や遊び場には子どもを一人で行かせないで、他の子ども達と一緒に行かせる。子どもには時間を厳守するよう教育する。
  • 万一の場合に備え、子どもと一緒に危険な状況での対応の仕方を練習しておく。
(8) 子どもを麻薬から守るために

麻薬の危険、麻薬の依存は一朝一夕に起こるものではありません。子どもの性格、社会環境、麻薬の魅力、麻薬が手に入りやすいドイツの環境など、相互に絡み合った一連の複雑な原因によるものです。麻薬依存症は、どこの家庭でも起こり得ます。年齢、性別、学歴、職業の別なく誰にでも起こり得ます。麻薬依存の危険防止のため、専門家の支援を受けて、その助言をいかすことが必要です。

麻薬依存症の前兆と対処
麻薬依存症に明白な兆候はありません。また、子どもの顔を無意識に見ていて分かるものでもありません。しかし、深刻な問題を意味する前兆があります。その時は、注意深い観察が必要となります。このような前兆は、麻薬依存症である危険性もありますが、他の問題によることもあります。
次のような状況が長期間続いたり頻繁である場合には、その原因を究明する必要があります。親はまず教師、カウンセラーなどに相談して、深刻な問題が根底にあるとの印象を感じた場合は、相談所(Erziehungsstelle, Familienberatungsstelle)で助言を受けることが重要です。
  • 消極的である。自主性がない
  • 自信の喪失
  • 何に対しても心構えがない
  • 心的葛藤を克服できない
  • 問題解決能力の低下
  • 自分自身に対する過大要求
  • 人と接触することが困難
相談など
質問、助言、支援は、相談所にて無料で受けることができます。相談所は、警察と連携していませんから、刑事訴追を心配することはありません。麻薬依存の前兆となる行動を早い段階で認識し、ためらうことなく対処することが重要です。問題克服には、相談所の支援が役立ちます。相談所(住所、電話番号)は市町村の児童福祉課(Jugendamt) あるいは教会などに照会してください。また相談所では匿名の相談にも応じています。各市にある相談所については電話帳(Gelbe Seiten)の「Beratungsstellen(相談所)」、「Jugendberatungsstellen(青少年相談所)」、「Drogenberatungsstellen(麻薬関係相談所)」の欄にも掲載されています。
相談所(例)
Humanistischer Verband Deutschlands
Landesverband Berlin e.V.
Wallstraße 61-65, 10179 Berlin
Tel.030-6139 0434
Familie im Zentrum
Familieberatungs und Bildungsstelle
Rudolf-Steiffert-Str.50a, 10369 Berlin
Tel. 030-9787 0000
(9) 交通事故から身を守るために~特に自転車走行~

ベルリンでは道路もよく整備されており、交通規則も守られていますが、住み始めて間もない日本人の方々は、歩道に併設されている自転車専用道に不慣れなため、自転車走行者、歩行者ともども思わぬ交通事故に巻き込まれることがあります。

一般に、自転車に乗ることを安易に考えがちですが、ドイツにおいては自転車走行にも様々な交通規則が設けられています。

自転車による交通事故の大半は、自転車に乗る人が交通標識をよく見なかったり、信号を無視したりする場合がほとんどです。自転車に乗る時は、自動車運転者と違って自分の体を直接守るものがないことをよく認識し、目立つ服装の色を選ぶというような注意も必要です。

ベルリン州における交通事故の発生状況
2011 2010 2009
件数 130,463 130,502 124,992
負傷者数 16,980 14,869 16,277
死亡者数 54 44 48
状態別 歩行中 29 24 19
自転車乗車中 11 6 9
二輪車乗車中 11 9 10
乗用車乗車中 2 5 9
二輪車同乗中 0 0 1
その他 1 0 0
《一口アドバイス》
  • 歩行者は、歩道に設けられている自転車専用道を原則として歩かない。
  • 自転車道を安全走行している自転車と自転車専用道を歩いていた歩行者との間で生じた事故は、歩行者側の責任が問われる。
  • 自転車に乗る時は、基本的に自転車専用道を走行する。自転車専用道が設けられていない道路の場合には、バス優先道路帯、または自動車道を走行する。ただし、8歳未満の子どもは歩道走行が義務付けられており、8歳以上10歳未満の子どもは歩道走行も許可されている。
  • 義務ではないが、自転車に乗る時には、ヘルメットを着用する。
  • 子どもを自転車に乗せる場合は、チャイルドシートを自転車に装着する。
  • 自転車の大人二人乗りは禁止。
  • 飲酒や違反行為による自転車走行で悪質と判断され、その人が自動車運転免許所持者である時は、数ヶ月間の運転免許停止の処分となることもある。
(10) 緊急連絡先

(2012年2月現在)

緊急連絡先
日本語 ドイツ語 電話番号
警察 Polizei 110
消防署 Feuerwehr 112
救急医(歯科緊急対応含) Notarzt 030-3100 31
中毒緊急対応センター Giftnotzentrum, 030-19240
自動車事故救援サービス Pannenhilfe 0180-2222 222 (ADAC)
ガス GASAG Entstörungsdienst 030-7872 72
水道 Wasser Entstörungsdienst 0800-2927 587
BVG遺失物預かり所 BVG-Fundbüro 030-1944 9
ドイツ鉄道遺失物預かり所 Fundbüro Deutsche Bahn AG 0900-199 0599
ベルリン市遺失物預かり所 Zentrales Fundbüro 030-9027 731 01
クレジットカード紛失 Kreditkarten Notruf 116116
Visa(日本で発行されたもの) 0800-1822 099
American Express
(日本で発行されたもの)
0800-181 0778
0081-3-3220-6100
Diners Club
(日本で発行されたもの)
0081-45-523-1196
Master(日本で発行されたもの) 0800-819-1040
JCB(日本で発行されたもの) 0800-182-2991(ドイツから)
在ドイツ日本国大使館 Botschaft von Japan
030-21094-0(代表)
(時間外、緊急時を含む)
在デュッセルドルフ総領事館 Japanisches Generalkonsulat in Düsseldorf 0211-16482-0
在ハンブルグ総領事館 Japanisches Generalkonsulat in Hamburg 040-3330 17-0
在フランクフルト総領事館 Japanisches Generalkonsulat in Frankfurt 069-2385 73-0
在ミュンヘン総領事館 Japanisches Generalkonsulat in München 089-4176 04-0
外国人局 Landeseinwohneramt 
Abt.Ausländerangelegenheiten
030-9026 90
運転免許局 Landeseinwohneramt Referat Fahrerlaubnisse 030-90269 2300
ベルリン観光局 Berlin Tourismus Marketing GmbH 030-2500 25
参考 スリにご用心

ドイツは比較的安全な国と言われていますが、最近、ツォー駅やアレキサンダープラッツ駅などのベルリン中心部での置き引き、スリによる邦人旅行者、在留邦人の方々の被害が相次いでいます。大使館では、ベルリン州刑事庁と協力して、新種のスリの手口や犯罪統計などについてまとめました。

一瞬の隙や油断から、貴重品の入ったバッグなどを盗られたりすると、せっかくの楽しい旅行も当地滞在も台無しになってしまいます。特に、パスポートを盗まれたり紛失したりすると、大使館や総領事館でのパスポートの新規発給手続きなどのために、旅行日程を変更しなければならないこともあります。

人通りがあり、治安がよい地域だからといって安心せず、人が不自然に近寄ってきたら避けるなど、周囲には十分注意してください。

スリの手口

複数の犯人がチームを組んで役割分担をしながら、トリックを用いたり、混雑を利用したり、押し合いを発生させたりして、スリを行うことが多くなっています。何人かが被害者の注意をそらし、一人がバッグないしはポケットから財布などを抜き取り、仲間がそれに気付かれないように、すった財布を受け取って逃げ去ります。

ぶつかりスリ
混雑の中、ぶつかってくる、あるいは階段で二方向から挟まれる、バスに乗る際に前の人が躓いたり突然かがんだり立ち止まる。被害者がぶつかって立ち止まり、注意がそがれている間に共犯が財布を抜き取る。
混雑スリ
満員のバスや電車の中で体の前にぴったりくっついてきて、被害者がいやがって背を向けると、ショルダーバッグは被害者の後ろに回り、中身をすられる。
道聞きスリ
地図を目の前につきだしたり、手渡したり、駅のホームなどにある地図を見せて道を聞く。被害者が地図に集中している間に、共犯がハンドバッグやショルダーバッグから財布を抜き取る。
両替スリ
コイン(2ユーロ貨幣の場合が多い)の両替を頼まれる。被害者が財布を出し小銭入れを開けた際に、犯人は小銭入れにコインを放り込み、「これに換えて」と中にあるコインを指さしたりして被害者の度肝を抜く。そのすきに札入れから紙幣を抜き取る。
ケチャップ・アイススリ
被害者が特に銀行から出てきたところに、ケチャップ、アイスその他の液体を付けられ、犯人はいろいろ謝りながら拭き取り、その間に引き出したばかりの現金を抜き取る。
スーパーマーケットスリ
店内で特定の商品が、「どこにあるか教えてくれ。」と声をかけられ、探している間に買い物カートに乗せておいたバッグの中身を抜き取られる。
抱き上げスリ
飲食店で、「自分は力持ちで抱き上げれば被害者の体重を当てられる。」と言い、被害者を抱え上げたすきに本人ないし共犯が財布を抜き取る。
物乞いスリ
飲食店内あるいは屋外カフェに座っていると子どもがやってきて、寄付をお願いする文句の書かれた紙を差し出す。あるいは道を歩いている被害者につきまとい金をねだる。被害者が気を取られている間に、その子あるいは共犯が財布を取る。
お花スリ
犯人は、道を歩いている被害者に挨拶をしてきたり、抱きついたり、花を洋服に差す。あっけにとられている間に財布が抜き取られる。
レストランスリ
レストランで、隣や後ろのテーブルに座りメニューを見ていた人が、いつの間にか注文もしないで店からいなくなっている。自分の椅子に掛けておいたジャケットやバッグに入れていた財布も消えている。

また、少数ながらグループ犯行ではなく単独犯のスリ(ドイツ人であることが多い)は、次のような手口を使うことがあります。

荷物持ちスリ
年配の女性が買い物をしているところを密かに観察し、買い物袋を下げているところへ親切そうに、「荷物を家までお運びします。」と声をかけてくる。アパートに入ると高齢者ではついていけないような速さで階段を駆け上がり、その間にバッグから財布を抜き取り、玄関に荷物を置き階段を下りてきて挨拶をしながら去っていく。家に入って荷物を開けたときに初めて財布がなくなっていることに気がつく。
スリにあいやすい場所
  • 公共交通機関の駅や停留所、電車やバスの車内
    • ベルリン市内中心部のSバーン
  • ショッピング・センター、ショッピング街、デパート、市場、スーパーマーケット
    • ベルリン市内では特にツォー駅周辺、中央駅周辺、アレキサンダープラッツ駅周辺、KurfürstendammTauentzienstr. 周辺、Wilmersdorfer Str. 周辺、Steglitz地区のSchlossstr. 周辺
  • スポーツの試合、メッセ、クリスマスマルクトなどの大きなイベント会場など、人が大勢集まり混雑している場所
スリにあいやすい時間
  • 公共交通機関では夕方のラッシュ時
  • 長距離列車(発着駅)、空港などでは休暇シーズン
  • ショッピング・センターなどでは閉店までの1.2時間、夏と冬のバーゲン時や特にクリスマス前
警察の犯罪統計

ドイツでは、2010年に104,145件のポケットや身に付けているバッグからの窃盗(スリ)が報告されています。平均すると1日285件以上、1時間に約12件いう計算になります。

ベルリンでは、2010年に13,191件のスリによる被害が届け出られています。平均すると1日36件以上、1時間に約1.5件発生したことになります。

いずれも前年より増加傾向にあります。

被害者の感覚や、置いてあるバッグから財布などが盗まれた場合や気がつかない間にバッグごと盗まれた場合も、一般的には「スリ」と考えられますが、警察の犯罪統計では「スリ」に含まれるのは、身につけているバッグあるいは洋服のポケットから財布などが盗まれた場合のみです。

スリから身を守るには

混雑している場で、意識的にスリに気をつけ、スリの使う手口に引っかからなければ被害に遭うことはないでしょう。特に、女性は狙われやすいので注意が必要です。

スリは、特有の狙いを定めるような目線のため、見分けることが容易です。スリは、人と目を合わせず、ハンドバッグやショルダーバッグを見ています。何かを頼んだり、聞いたり、押したりぶつかってきたり、立ち止まったりぶつかったりせざるを得ない状況を作ったりするのは、注意をそらせて気付かれずに財布を抜き取るための手口です。

アドバイス
  • 現金、クレジットカード、身分証明書などは、ボタンやファスナーを閉められる洋服の内ポケットに、別々にしっかり身につけましょう。
    ハンドバッグ、ショルダーバッグは、ボタンやファスナーを閉めて前に掛けるか脇に抱えましょう。
  • 首から提げる貴重品入れ、腹巻き型貴重品入れ、ウェストポーチ、チェーンでベルトにつながっている財布などを利用しましょう。
  • 財布は買い物袋、買い物かご、買い物カートには入れず、しっかり身に付けましょう。
  • ハンドバッグはレストランやデパート、お店の中で椅子の背もたれに掛けたり、洋服や靴を試着する際に目の届かないところに置いたりするのはやめましょう。
参考

アレクサンダー・アドリオン(Alexander Adrion)著「Taschendiebe」(Fischer Taschenbuchverlag, Frankfurt 1996年)には、スリの犯行手口、スリの歴史、世界におけるスリ情勢、スリにあわないためのアドバイスなどが紹介されています。1923年生まれの著者は、大学で哲学と心理学を専攻した、国際的にも有名なマジシャンです。「スリががっくりくるのは安全ピンで留められた内ポケットです。すろうと思った指先に安全ピンが触れればさっと手を引くでしょう。」とアドバイスしています。

Ⅱ.在留邦人用緊急事態対処マニュアル

1.平素の準備と心構え
(1)連絡体制の整備

(イ)在留届を必ず提出してください。また、ご家族の帰国、転居等在留届の記載内容に変更があったときは必ず、大使館に届け出てください。(変更の届出は、Fax、電話やインターネットの在留届電子届出システムでも受付けています。)

(ロ)緊急連絡は、在留届に基づいて行いますが、在留邦人の皆様が組織しているグループや団体などで独自の連絡網を有しておられましたら、大使館にご連絡願います。これらの連絡網を大使館からの緊急事態の際の連絡網に組み込んでいきたいと考えております。

(ハ)緊急事態はいつ起こるとも限りません。そのような場合に備え家族間、企業内での緊急連絡方法等を平素から決めておき、適宜、連絡方法等を確認してください。また、各自の日常の所在も家族や同僚等に知らせておくことが大切です。 

(2)緊急事態における携行品、非常用物資の準備

(イ)旅券、住民登録証明書のほか、最低限必要な現金は、直ちに持ち出せるように予めまとめておきます。

(ロ)緊急時には一定期間自宅での待機を余儀なくされることもあります。非常用食糧品、医薬品、燃料などを家族構成にあわせ、平素から準備しておくことが望まれます。

(ハ)準備についてのチェックリストは別添2PDFが開きますのとおりです。

2.緊急時の行動
(1)心構え

平静を保ち、流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれることのないように注意してください。

(2)情報の把握

(イ)大使館からの情報は、緊急連絡網等により提供します。

(ロ)緊急事態発生の際には、当地報道、JSTV、インターネットなどによる正確な情報収集を各自心掛けてください。

(3)大使館との連絡等

(イ)ご自身や家族又は他の在留邦人の生命・身体・財産に危害が及んだとき、または及ぶ恐れがあるときは、迅速かつ具体的にその状況を大使館にお知らせください。

(ロ)緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当ることが必要になります。場合によっては、在留邦人の皆様に大使館から種々お願いすることもあるかと思いますが、その際にはよろしく御協力をお願いします。

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