在留邦人向け安全の手引き 在エチオピア日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


在留邦人の皆様へ
安全の手引き

平成23年4月改訂
在エチオピア日本国大使館

※NHKラジオジャパン
  • 17875キロヘルツ:当地時間 11時00分~
  • 17735キロヘルツ:当地時間 18時00分~
  • 11945キロヘルツ:当地時間 20時00分~
※非常事態が発生した場合
緊急FM放送 89.5メガヘルツ
※有事の際の一時退避(集合)場所
大使公邸

Ⅰ 序言

本安全の手引きは、在留邦人の皆様がエチオピアで日常生活を営む上で「自分の身は自分で守る」ための一助となるよう、一般犯罪(凶悪犯罪を含む)、交通事故等を防止することを目的として作成したものです。

また、当国において暴動等の緊急事態発生時に在留邦人の皆様が的確、迅速に対応できるように緊急時の行動について必要な諸点をまとめております。

在留邦人の皆様に本手引きを安全対策の一助として参考にして頂ければ幸いです。

ここ数年、国際テロ事件をはじめ海外安全を取り巻く環境は、更に厳しくなっています。ここエチオピアにおいては、過去に爆発事件が散発的に発生したこともあり、テロの脅威のある周辺各国の影響を受けやすいため十分注意が必要です。また、在留邦人、邦人旅行者をはじめ外国人が毎年、犯罪の被害に遭っています。皆様にあっては、海外において生活する上で「自分の身は自分で守る。」ということと当国について十分な知識を身に付けることが、海外における安全な生活を送ることができる重要な要素であるといえます。

Ⅱ 防犯の手引き

1 防犯の基本的な心構え
自分(家族)の身は自分で守る
外国で生活することそのものがリスクを負っていることを自覚し、「自分(家族)の身は自分で守る」ことを念頭に置いて下さい。
日本での常識、日本人の常識を取り払う
エチオピアは、けん銃、手榴弾等軍用武器がどこにでも転がっているところです。
個人的な喧嘩でけん銃や手榴弾が使用されるところである事を忘れないで下さい。
また、当地での日本人に対する一般常識としては「金持ち」ということが浸透しています。このため日本人は多額の現金を持ち歩き、警戒心に欠け、銃器は所持していない外国人として認識されていますので、犯罪者の格好のターゲットになる危険性が高いと自覚しておくことも必要です。
生命の安全を第一に考える
万一、ピストルやナイフを突きつけられ犯人から金品の要求があった場合、生命の安全を第一に考え、抵抗しないことが重要です。犯人に抵抗したため外国人が死傷する事案が発生しています。そのような場合に遭遇してしまったら、冷静に犯人の要求に従い現金や所持品を渡して下さい。
また、平素から、何かあった時のためにイメージトレーニングをしておいて下さい。
日常生活でも計画を立てて行動する。
休日等で出かける場合、目的地の治安情勢や経由路線の安全情報等を把握しておくことが必要です。また、職場の同僚や家族等には行動計画の概要、連絡先等を知らせておくことが必要です。
2 当地における犯罪発生状況

当地の犯罪は、強盗、殺人、性犯罪、窃盗、詐欺、通貨偽造、爆破、誘拐、麻薬等、多種多様化するとともに、その発生は、私達の身近で見聞するところとなっています。

地方では、想定外の犯罪が発生する可能性ありますので、地方に出かける場合は情報収集に努めると共に、到着してからも常時情報の収集に努めてください。

(1)屋外窃盗事件

屋外窃盗の主流は、スリ・ひったくり・強盗で、多くの邦人旅行者や在留邦人が被害に遭っており、その主な手口は以下のとおりです。また最近ではミニバス内でのグループ犯による犯罪やストリートチルドレンによる路上犯罪も流行しています。

①スリ
市内では、ボレロード、チャーチルロード、マルカート、ピアッサ、地区のバスステーション、タクシー・バスの中、地方では、バスの中でスリが発生しているので要注意。特異な手口として、新聞売りを装って近付く者によるスリ、大人に追いかけられた子供が外国人にまとわりついている間に、当該外国人より財布を「スル」者等がいます。
②強盗まがいのひったくり
市内での複数名によるひったくりが発生しています。一人が日本人の両腕をつかんだり、肩を強く叩いたり、足を軽く蹴ってきたり、新聞紙などで視界を差遮ったりして気を逸らせ、他の一人が日本人のポケットから携帯電話や現金等を窃取するものです。中には、暴行を受けるケースもありますので人通りの少ない路地は避けるべきです。
また、後方から走ってきていきなり携帯電話やバッグ等をひったくる犯行も増加しています。
(2)屋内侵入窃盗事件

複数人の窃盗団の犯行がしばしば報告されています。

侵入窃盗犯は、居直り強盗に変身する危険性を有している犯罪です。

また、ホテルの室内においても盗難被害が発生しておりますので貴重品の保管には十分注意して下さい。

①偽の捜索令状を示しての窃盗
警察官を装い、偽の捜索令状を示し家宅捜索を行い、その際に金品を搾取する事案
②家の警備員と共謀しての窃盗
警備員と共謀し、家人の留守及び就寝中に忍び込み金品を窃取する事案
(3)強盗事件

路上強盗の発生が多くなっています。夜間は特に注意が必要です。昼間帯の路地でも発生していますので不用意に脇道に入らないでください。

(4)殺人事件

使用人とのトラブル、職場の同僚とのトラブルにより外国人が死傷するという事案が発生しています。

(5)各種詐欺事案

①「コーヒーセレモニー」を巡るもの
片言の日本語(又は英語)で近付き、「エチオピア独特のコーヒーセレモニーを見せる。」との口実の下に民家等に招き、コーヒー、ダッジ(蜂蜜を発酵させた酒、ハニーワイン)を出し、法外な請求をする事件。

②その場の会話に合わせての詐欺
「現地の日本大使館、JICA、各種ボランティア団体の者を知っている」と架空あるいは現存する日本人の名前を出し、安心させた上で商品を売りつけたり、寄付金名下に現金を詐取する事件。

③空港・ホテル等で声をかけて近づき、偽の身分証明を示すなどして、観光案内を行う間に物品を盗む事件。

④首都ホテルで観光ガイドを紹介してもらい、口約束で契約を締結し金額(当初は食事代、宿泊代、車代、ドライバー代、ガソリン代の諸費用込み)を支払いツアーに出発した。その後、予定していたスケジュールを遅延させられ、次々に追加料金の請求をしてきて、法外な金額を支払わされる事件。

⑤日本人の運転する車に対して、複数人のエチオピア人が乗る車が近づき併走または追い越し、自車に対し故障していると身振り(声をかけ)し車を止め「よいガレージを紹介してあげる」といってガレージに連れて行き店主と共謀し金を搾取または車内の貴重品を窃取する事件。

(6)性犯罪

女性の一人歩きは特に注意すると共に、夜間の一人歩きは避けるべきです。

以前はあまり報告されていなかった犯罪例ですが、年々増加傾向にあります。

(7)爆破事件

現在、爆破事件の発生は見られませんが、過去にアジスアベバ市内において、ガソリンスタンドや乗合タクシーを狙った爆破事件が発生したほか、タンクローリー爆破事件、路上での爆破事件、アジスアベバ大学内での手榴弾投てき事件などが発生し、死傷者がでました。

(8)誘拐事件

日本もエチオピアに対して様々な援助を行っています。そのため、日本人を含む外国人は、反政府過激組織から狙われ易いことを自覚しなければなりません。当地では、過去に国境近くで邦人に対する拉致事件が発生しています。

日本人というだけで狙われていることを、十分承知おいて下さい。

(9)麻薬犯罪

当地では、毎年麻薬事件が摘発されています。

このことは、麻薬が深くエチオピアにも浸透していることを示唆しています。

先に紹介した「コーヒーセレモニー」の場でもマリファナを勧められたと話す邦人旅行者もいました。麻薬犯罪は厳しく罰せられます。

3 一般的留意事項
(1)目立たないようにする
  • 服装、行動は目立たないようにし、マンネリズム(習慣的行動)を避ける。
  • 現地の環境に溶け込む努力をする。
  • 人混みや雑踏を避け、大衆が集まる場所への立ち寄りは極力避ける。
  • 集会及びデモが行われている地域へは近寄らない。
(2)賊に隙を見せない
  • 通勤経路、時間及び自宅を出発あるいは帰宅する時間を変化させる。
  • 服装に変化を加える。
  • 単独での外出や運動を避ける。毎日同一時間帯及び場所での運動、あるいは人気のない裏道での運動は避ける。
  • 身近な人に、何処へ行くのか、何をするのか、何時に戻るかを伝えておく。
  • 常に連絡ができる手段を確保しておく。
(3)常に警戒する
  • 怪しい人、物、場所に対しては、常に警戒を払う。
  • 公衆の場で個人情報を伝達しない。
  • 徒歩・車両等で移動中、尾行されていると感じた場合、直ちに安全な場所(警察署、ガソリンスタンド等人が集まっている場所)へ避難する。
4 住宅及び家族の安全対策

家族全員が各自の安全を確保するためには、予め訓練を行っておくと効果的です。犯罪の脅威とこの手引きに記載してある防護手段或いは防護テクニック等を習熟して確実に家族全員が非常時にどのような行動をとるかの意思確認を徹底して下さい。それらがあらゆる犯罪行為から身を守る手助けとなります。

(1)住宅
  • 自宅の鍵を必要以上に保持しない。
  • 鍵を紛失或いは盗難にあった場合、或いは前住人の後に入居した場合は全ての鍵を取り替える。
  • 在宅中でも施錠を行う。
  • 郵便物等のように名前が書かれてある物は、必ず細かく裁断あるいはそれらが読みとれないように措置して廃棄する。
  • 窓際やバルコニー等に姿を見せるなどにより外部に住人の所在を特定される行動を避ける。
  • 常時、最新情報の入手に心掛け警戒心を持つ。
  • 電気や水道検針等パブリックワーカーにも用心する。
  • 自宅周辺に駐車あるいは徘徊している不審者(車)の特徴を記録する。
(2)家族(特に子供)
  • 子供を一人きり或いは付き添い無しに外出させない。または付添人は確実に信頼できる者をつける。
  • ドアと窓を常時施錠する習慣を付ける。
  • 見知らぬ人を決して自宅内に入れないということを徹底しておく。
  • 非常の場合の警察、親の職場あるいは知人への連絡方法を教えておく。
  • 常時子供の所在地について把握しておく。
  • 子供の所在地と確実に連絡が取れるようにしておく。
  • 隔離された場所に入ること、あるいは近づくのを避けること。
  • 見知らぬ人に声をかけられた場合、いかなる場所・状況でも相手にしないこと。
(3)自宅を離れる場合
  • 中に人が住んでいるように偽装を施すこと。
  • 留守中である旨の表示はしない。
  • 玄関付近の置物などに鍵を隠さない。
  • 時間と場所を変化させて、室内を点灯させるようなタイマー装置をセットする。
  • タイマー式ラジオを有効活用する。
  • 信頼できる友人に家を留守にすることを知らせておく。
  • 信頼できる友人に家の点検等を依頼する。
(4)電話に対する警戒
  • 非常用の電話番号(警察、消防、病院、大使館等)を記録しておく。
  • 電話がかかってきた場合、間違い電話で相手から確認された場合でも電話番号や名前を不用意に答えない。
  • 脅迫電話があった場合には録音等を実施する。
(5)怪しいと感じる郵便物及び小包などに対する対策
怪しい郵便物及び小包とは
  • 見ず知らずの人から送られてくる物
  • 差出人の住所や氏名がない物
  • 郵便の受け取りを限定するような記載がある物
    (「個人宛」「親展」「Personal」「Confidential」等)
  • 宛先の氏名や肩書きに誤りがある物
  • 差出人の住所や肩書きに誤りがある物
  • 差出人の住所と一致しない押印がされている物
  • 粉状の物が隙間から漏れている物
  • 油っぽいシミ、色あせ、異臭がある物
対応
  • 絶対に触ったり動かしたり水分に接したりさせない。
  • 梱包テープ、紐及びその他ラッピング資材を決して裁断したりしない。
  • 振ったり、動かしたり、開封しない。また、臭いを嗅がない。
  • ビニール袋等の適当な容器がない場合には、衣服、紙、ゴミ箱等手近な物を上から被せ覆う。
  • 不審な郵便物に触った場合は、直ちに石けんと水でよく手を洗う。
5 外出時の安全対策
(1)地上交通機関利用時

当地では、バス、タクシーの利用は極力避けるように勧めていますがどうしてもその必要がある場合には下記のような警戒が必要です。

  • できる限りグループ行動を行う。
  • 危険な地域や集会・デモ等が行われる可能性のある地域を経由するバス等を利用しない。
  • バス、タクシー等を利用する場合には、バッグ等を所持しないようにすると共に目立たないように配慮する。
  • 服装・行動は目立たないようにし、マンネリズム(習慣的行動)を避ける。
  • アルコールを摂取した場合は、バス等を利用しない。
(2)乗用車利用時
  • 車体に社名、電話及び住所のように自分を特定できる物を表示しない。
  • 車内に盗難の対象となり得る物を目立つように放置しない。
  • 常に良好な整備状態を保持する。
  • 荷物は、乗車してドアロック後、後部座席又は助手席下部に、外部に目立たないように置く。
(3)駐車場利用時
  • 窓を完全に閉めてドアをロックする。
  • 周囲の安全を確認してから車外に出る。
  • 他人にトランクの中等を覗き込ませないようにする。
  • ドアを開けたまま、あるいはロックしないままその場を離れない。
  • 車の乗り降りは、目的場所の直近で行う。
(4)移動時
  • 建物を出て車に乗り込む前に不審な兆候等がないか周辺の状況を確認する。
  • 可能な限り往復の経路を変える。
  • 同伴者と一緒に行動する。
  • 隔離された道路、暗い裏通りは極力避ける。
  • シートベルトの着用、ドアロックの励行、及び窓の全閉を習慣化する。
  • 停車時、車両が取り囲まれることを想定して前方の車両とは最低でも2.4メートルの車間距離を保つ。(前方車両後部タイヤの接地面が運転席から見えるくらいの車間距離を保って停車する。)
(5)飛行機利用時
  • ハイリスクエリアの通過及び立ち寄りは極力避ける。
  • 操縦席から遠い席を予約する。(機種によって異なるが、一般的には後部非常口付近が一番よいとされている。)
  • 機内持ち込み荷物は極力少なくするようにする。(両手がふさがるくらいの荷物は危険を回避する際に負担となる場合が多い。)
(6)空港利用時
  • 空港では特別警戒態勢を敷く場合も多いことから、事前に空港の警備体制等について情報を得るように努める。
  • 空港へは早めに到着する。
  • ターミナル内に置かれている無人の荷物には近付かない。
  • 自分が携行する荷物は絶対手放さない。
  • 空港内ではすべての人、物に注意を払う。
  • 他人から荷物を預からない。(麻薬の運び屋にされてしまいます。)
  • 出張先の選定と警戒

テロ多発国への出張は特段の事情がない限り行わない。職務上やむを得ない場合には、現地治安当局や在外公館等から情報を入手した上で十分な警戒措置を図る。

(7)服装
  • 会社ロゴ入りシャツ、鞄等個人、会社を特定できる物を着用及び携行しない。
  • 服装は目的地等その場に適したものを着用する。
6 犯罪別具体的注意事項
(1)スリ、ひったくり対策

①警戒心を持つこと
注意深い人間には近づきがたいものです。ただ何となく、ブラッと歩いていれば被害者になりやすいものです。早足で、しかも誰か追従してくる場合には毅然と払いのけることが必要です。

②大切なもの、貴重品をポケットに無造作に入れておかないこと。
ズボンの後ろポケット、上着の外の胸ポケットは狙われやすいものです。

③ネックレスも危険
過去、無理矢理ひったくられた邦人女性もいます。

④常に所持品の確認を
常に所持品の所在を確認するとともに、バッグ等のチャックも閉まっているかを確認しましょう。(大規模行事に参加し密集の中でカメラを窃取されたケースもあります。)

⑤腕を捕まれたりしたら、大声を上げて助けを求めましょう。

(2)屋内侵入窃盗対策
①住居の環境
  • 住居から警察署、病院、勤務場所、学校、商店等との経路上及びその付近に治安的、地理的に危険な場所のないこと。
  • 三方を他の住居に囲まれていることが好ましい。交差点の角は、侵入される範囲が多くなります。
  • 近隣住民が信頼のおける地域が望ましい。(在留邦人の所在状況を考慮する。)
②家屋周囲
  • 住居が見渡せないように塀等で遮蔽されていること。
  • 賊が身を隠せるような物が置いていないこと。
  • 外周の防犯灯は、侵入者の「見られる」心理をつく極めて効果的なものです。
    犯人が時間待ちをしたり、下見をしたりしやすい暗い箇所をなくすことが必要です。
  • 塀の外側に接している電柱、樹木、ゴミ箱等犯人が侵入の際の踏み台になったり、登り伝うことのできる物がないこと。
  • 外周の塀の材質はコンクリート等強固なもので、高さは2.5メートル以上が望ましい。それに満たない場合には塀の上に鉄条網を設置するようにしましょう。
  • 門扉は、外から中が見渡せないような構造で、施錠可能であること。また、金属製の強固な、高いものであることが必要です。加えて門扉あるいは門扉横の塀にのぞき穴を設け、来訪者のチェックができるようにしましょう。
③警備小屋
当地で言うところのザバニアは24時間体制で、常に門扉のところで勤務させる必要があります。従って門扉横に警備小屋を設置し、来訪者の確実なチェック、塀からの不法侵入者に対する警戒をさせて下さい。
④室内からの見通しが利く庭
敷地内は、室内から見通しが利き、犯人の時間待ち等に利用されないように平素から植え込み、樹木等を刈り込んでおきましょう。
⑤玄関扉
金属製の枠のしっかりしたものが望ましいが、木製ならば厚さ35ミリ以上の強固なもので二重ロックにした方が良いでしょう。なお、いずれものぞき穴から来訪者を確認できるようにしましょう。
⑥窓
頑丈な金属製のグリルあるいは、シャッターがあることが望まれます。
⑦避難場所
侵入を受けた場合、少しでも時間稼ぎが出来るよう避難(籠城)場所(主寝室等)を確保しておくことが必要です。
その場合は、扉が強固で二重ロックあるいは頑丈なチェーン付き、のぞき窓があることが望まれます。また、電話・無線等の連絡手段、外部に異常を知らせる警報装置、強力な懐中電灯、医薬品、ローソク及び籠城に耐えうる食料、飲料水が備蓄されていることが望まれます。
⑧音、照明、センサー等の配慮
犯人が侵入した際に有効な手段は、音、回転灯、センサー灯です。音に至っては就寝中の近隣者が目を覚ます程度は必要です。
拡声器を警備小屋に備え付けておきましょう。
(3)使用人との関係
  • 雇用に当たっては、信頼出来る人からの紹介が良いでしょう。
  • 契約書をしっかりとしたものにし、例えば3回文書警告で退職になるといった項目を入れておきましょう。
  • 使用人とのトラブルは、侵入の手引き等を発生させることがあります。
    また、当地の犯罪情勢を見ますと怨念による放火、手榴弾投下の爆弾等の凶悪事件が発生しています。従いまして、トラブルの形態にもよりますが、飴と鞭の使い分けを心得ましょう。
  • 使用人の盗みを防ぐには、手の届くところに現金、貴重品を置かないことです。
  • 警備員を付けているから「大丈夫だ」と絶対に思わないことが大切です。
    警備員は夜間寝ているものだと考え、時々、勤務状況を監督する必要があり、日頃から指導・教育を徹底するとともに普段の行動等について十分な観察が必要です。
  • 警備員の役目は、不審者・不審物件・異常に関して早期発見と即座の報告、さらには近隣者あるいは、警察への連絡・届け出にあります。武器を携帯していないものがけん銃、ナイフを持った犯人に立ち向かうことは、期待しない方が良いでしょう。
  • 番犬を飼われることをお勧めします。
(4)近隣者との関係

近隣者との関係を良くし、近所付き合いを緊密にしておきましょう。

特に自宅の警備員と近所の警備員とが懇意にしていると、いざというとき有効です。

(5)周囲の観察状況
  • 日頃から自宅周辺の駐車車両等を確認しておくことが必要です。
  • 通勤時等自宅周辺をうろつく不審者に注意を払って下さい。
  • 電気・水道等のメーターを読みに来る者や出入り業者にも警戒心を怠らないで下さい。
(6)強盗(銃器使用等)対策
  • 夜間の一人歩きはやめましょう
  • 不幸にも被害にあったら、基本的には相手の指示に従うことです。自分の所持品に固執していると攻撃を受ける可能性があります。
  • 背広の内ポケットに手を入れようとすると相手は反撃されると思い、いきなり撃たれる危険性が高いので注意しましょう。
(7)詐欺対策

片言の日本語で「どこそこの誰それを知っている」と日本人あるいは大使館の職員の名をかたる者、自称ヒルトンホテルに勤めている。アジスアベバ大学の学生等、出所を仕掛けてくる者には要注意です。

(8)偽造通貨対策

現金の両替は銀行又はホテルで行いましょう。

(9)爆発物対策

過去に発生した、爆破事件はそのほとんどが、深夜早朝にかけて発生していましたが、最近は昼間帯に発生することもあり、時間帯を問わず発生する危険があります。

不特定多数の人間が集まるバス停・路上及び政府関係施設などが狙われています。

ア 家庭
  • 施設周辺には、引火しやすい物は置かないようにする。
  • 爆発により危険物に変化するガラス状のものは、できるだけ片づける。
  • カーテン等はなるべく閉める。
  • 自宅の周辺を常に整理しておくこと。外のゴミ箱、植木等にセットされないよう常に監視、注意しましょう。
イ 勤務先等
  • 周辺環境、車両や人的な交通量、主要幹線道路との位置関係、治安機関関係施設との位置関係、近隣施設の使用者等の地域環境を把握する。
  • 執務位置は出来るだけ窓から離れ、かつ、出来るだけ内部に設置する。
  • 出資母体企業の本拠地、出資者及び関連企業等について詳細に調査しておく。
    (関連諸国に対する攻撃等が行われることもある。)
  • 平常時の周辺状況を把握する。
  • 車両の進入を制限する。(雑居ビル入居者は、管理者に対して厳格なチェック体制を構築するよう申し入れる。)
  • 来訪者の所持品検査等を徹底する。
  • 郵便物、小荷物等の点検(金属探知器等の使用を推奨)を徹底する。
  • 施設内における来訪者の単独行動の禁止(職員が来訪者をアテンドする。)
  • 業者納入時には必ず警備員が当該品のチェックを実施する。
  • 誰もいないところに、ぽつんと鞄等が置かれていたら要注意です。絶対に触らないことです。
  • 車を長時間、外に駐車させないで下さい。
  • もし、駐車させる場合は、運転者を張り付けて下さい。それが出来ない時には、乗車の際、車の周囲、下部を点検してから、ゆっくりとドアを開けて、エンジンをかけて下さい。
(10)爆発物の措置

付近で爆発物らしき閃光を見たり大音響を耳にした時は、その場に伏せる。

 
7 交通事情と交通事故対策

当地では、年々自動車が増えています。交通ルールを守らない者だけでなく、歩行者はどこからでも道路を横断してきます。交通標識・表示、信号機等の交通環境は、未整備の場所が多いので、市内のいたる場所で交通事故が発生しています。

自らが事故を起こさなくても、被害者になる可能性もあります。事故防止とともに防衛運転の励行をお願いします。

(1)一般的交通事情及び事故対策
ア 交通事情
午前8時前後、午後5~7時ころの市内は至る所ラッシュです。
無理な追い越し、割り込みは日常茶飯事です。
イ 道路事情
道路が常に良好な状態に保たれているのは、一部の区間です。他の道路については、でこぼこ道や穴が開いている状態です。夜間の運転、昼間の運転でもスピードを出しすぎると、急に目の前が大穴ということもあり得ます。
なお、雨期に雨がたまっているところを通過すると、はまりこんでしまうことがあるので、注意して下さい。
ウ 運転マナー
急な車線変更、無理な追い越し、急停車、携帯電話を使用しながらの運転等は日常茶飯事です。特にタクシー、バス、政府関係者の車両は無謀運転が多い傾向にあります。
エ 歩行者
道路をどこでも横断し、急に飛び出すこともあります。特に、夜間は、服装が黒いもの、原色のもの等暗闇に紛れる色の衣服を着ており、発見が遅くなりがちです。また、街路灯も少なく暗いため夜間の運転には十分注意しましょう。
オ 牛、羊
牛、羊、ロバは首都でも道路を通行しています。これらに損傷を与えた場合、賠償金を要求されますので注意して下さい。
カ 交通事故発生後の措置
  • 不幸にも、交通事故を起こし、負傷者が発生した場合には、衝突地点を確認して負傷者を病院に運びましょう。
  • 保険を利用する場合、必ず警察の見分が必要です。警察に届ける場合、その場に残り、誰かに届け出に行かせるか、あるいは、現場を一旦離脱して届けるかは、その場の野次馬等の状況次第です。
  • 現場を一旦離脱する場合には、相手の名前・住所・連絡方法・自動車ナンバーを確認しておいて下さい。
  • 重大人身事故を起こし、野次馬が集まり、身の危険を感じた場合は、一旦現場を離れ、最寄りのガソリンスタンド又は職場あるいは自宅から警察に通報すると共に、大使館に連絡して下さい。
(2)防衛運転(乗車)の励行
  • 危険を避けるため、クラクションを多用しましょう。バックミラーのない車も多く走っています。
  • 常に前後左右の交通状況を視界内に入れて下さい。
  • 確実な方向指示器等の合図をしましょう。
  • 夜間、パンクのタイヤ交換をしていたところ襲撃を受けた外国人がいます。
    平素から、路上で立ち往生しなくても良いよう点検をしておきましょう。
8 誘拐対策

誘拐予防のためには、自らの身は自ら守る「セルフ・ディフェンス」の精神を持ち、誘拐対策(通勤時の安全対策、住居警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要です。

特に海外で安全に暮らすためには次の3原則が重要です。

「目立たない」

「用心を怠らない」

「行動を予知されない」

(1)情報の収集

誘拐対策をとるには、日頃より最新の誘拐関連情報を継続的に入手し、誘拐の脅威を気にかけておく必要があります。特に自分の家族を守るための情報は、他人任せにせず、自ら収集する努力が必要です。

情報の入手先としては、新聞やテレビ、勤務先、取引先、現地警察、在留邦人、隣人等が活用出来ます。

また、在エチオピア日本国大使館や海外安全ホームページ等で関連情報を提供出来るようになっています。

(2)兆候の発見

誘拐の兆候の発見が誘拐防止の鍵となります。

誘拐犯は通常複数の対象者を選び、誘拐の目的に合致し、危険なく誘拐できそうな者を選び出すと言われております。

誘拐犯は、まず狙いをつけた人物につき、勤務先、家族、会社案内等の公表資料から、本人の写真、車のナンバー、出勤・退社時間等できるだけ多くの情報を集めます。

次に、その人物が誘拐に備えてどんな安全対策をとっているかを観察し、「いつ、とこで、どんな方法で攻撃するのが一番確実かを探るため念を入れて見張り、尾行を行います。

このため、誘拐には必ず兆候があります。それを発見するためには、職場や家庭の周辺、移動時に、少しでも普段と違う点がないか注意を怠らないことが必要です。見張りを見破るためには、身に付いた習性のようにほとんど無意識に用心できるようになることが大切であり、日頃から自分の周辺のちょっとした変化を見分けるセンスを磨くことが肝心です。事実、殆どの誘拐事件では、事件発生前に何らかの予兆があったことが明らかとなっています。

(3)日常の生活

誘拐犯は普段の生活パターンを参考にして犯行を計画しています。従って、日頃から安全に対する心構えをしっかり持ち、生活全般を通じ脅威に応じた予防措置をとる必要があります。

ア 隣人
住居周辺での不審者の発見等の誘拐防止のためにも、また、万一住居に異常事態が発生した時に助けを得るためにも、近隣の住民とは日頃から良好な人間関係を保つよう心掛けます。
イ 使用人
使用人を雇う時は、前の雇い主に問い合わせたりして必ず身元調査を行います。前任者から信頼できる使用人を引き継ぐことも考えられます。使用人には、来訪者に対する警戒、電話応対時の注意、家人のいない場合の応答要領、家族の行動予定を他人に話さないこと等を十分に理解させておきます。また、使用人が犯人を招き入れた実例も報告されているので、使用人を安易に信用しきったり、逆に厳格すぎて恨みをかったりしないようにします。
ウ 電話
誘拐犯人は、家族の行動予定を入手するため電話を利用することがあります。
電話がかかってきても、まず相手に名乗らせ自分からは名乗らず、また、よほど相手の身元が確かでない限り、こちらのスケジュールは、教えないようにします。
(4)家族

誘拐防止のためには、家族全員が基本的な用心を払う必要があります。家族全員にどんな危険があるか理解させ、基本的な用心すべき事項について教え、日常の行動を注意させます。

ア 子供
常日頃から安全対策についてよく話して聞かせることが極めて重要です。
不審な人物について行かないこと、特に遊び場所等について厳しく指導します。自宅では、来訪者に対する警戒、電話対応時の注意、両親がいない時の注意を教え込みます。また、助けを呼ぶのに最低限必要な連絡先と現地語を覚えさせます。
イ 主婦
外出の際には、服装面で目立たないように注意し、一定のパターンを作らないように、買い物や友人訪問等の順路に変化をつけるようにします。また、自宅でも夫の出勤時や帰宅時には、自宅周辺に不審者がいないか注意を払うことが望まれます。自分が家庭での安全確保の要であることを十分に自覚し、基本的な安全対策を出来るよう家族、使用人をしっかり指導します。
(5)車で移動する場合の注意事項

誘拐の脅威が認められる状況では、車で移動する時は十分な誘拐対策をとっておく必要があります。

ア 通勤経路
通勤経路は2つ以上確保します。経路を選ぶに当たっては、実際に走ってみて、一方通行路や人通りの少ない脇道は避け、交通量の多い大通りを選びます。選定した経路の道筋や警察署等緊急時の避難場所を良く覚えておき、運転手にも教えます。
イ 乗降時
車の乗り降りの時と、車庫から幹線道路までの間が最も危険で、狙われやすいので、自宅を出る前には、不審な車や人が周囲にいないか注意し、帰宅時も自宅周辺の安全を十分確認してから、車庫に入れるようにします。
ウ 走行中は全てのドアをロックし、窓は閉めるか、わずかの隙間だけあけるようにします。
これによって、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことが出来ます。
治安の悪いところでは、夜間に車に乗るのは避け、どうしても夜間又は長距離を走らなければならない場合は、できるだけ複数の車で行動するようにします。
更にバックミラーで追跡車の有無をチェックし、おかしいと思ったら時々方向を変えたり、停車して安全を確認します。
エ 危険の回避
いざという時に適切な行動がとれるよう、車の前後左右に十分な車間をとります。
危険を察知したら、進路を変えたり、Uターンして、最寄りの適当な避難場所で止まっている方が無難な場合もあります。
9 緊急時の連絡先
(1)警察
ア アジス アベバ 警察 (Addis Ababa Police):
991、011-6180556(オペレータ)
011―6610111(インフォメーション)
イ アジス アベバ 交通警察(Addis Ababa Traffic Police):
945、011-6628086
(2)消防

アジス アベバ 消防(Addis Ababa Fire Brigade):939、011-1567004

救急:907,011-5150608

(3)病院
ア MCM病院
011-6292963
総合病院、整形外科
イ HAYAT HOSPITAL(私立)
011-6614250
内科、外科、小児科、産婦人科
ウ Swedish Clinic
011-3710768(事前連絡必要)
家庭医(全般)、産婦人科、予防接種可能
エ BLACK LION HOSPITAL(国立)
011-5511211・5159694
内科、外科、整形外科、形成外科、小児科、産婦人科
(4)大使館(08時30分~17時15分)

011-5511088

(5)大使館夜間・休日連絡先

領事携帯(A) 091-1200721

領事携帯(B) 091-1216773

10 緊急時の言葉
  • 「泥棒」=レバー
  • 「助けて」=エルダニ
  • 「誰か呼んでくれ」=サウ・テラルニ
  • 「警察を呼んでくれ」=ポリス・テラルニ
  • 「パトカー」=ポリス・マキナ
  • 「救急車」=アンビュラス

Ⅲ 緊急事態対処マニュアル

1 平素の心構え・準備
連絡体制の整備
  • 在留邦人の方は在留届の提出を励行して下さい。また、記載事項に変更が生じた場合及び帰国の際には、その旨を大使館に必ず連絡して下さい。
  • 緊急事態はいつ起きるか分かりません。緊急事態に備え、家族間、職場内での連絡方法につき予め決めておいて下さい。また、お互いの所在を平素より明確にするようにして下さい。
  • 緊急事態発生の際は、当大使館から電話連絡及びEメールを通じて情報を提供すると共に必要な連絡を行いますが、電話回線等が使用出来なくなる場合には、FM放送機により必要な連絡を行うことがありますので、FM受信可能なラジオ(電池の準備もお忘れなく)を備えておいて下さい。(当大使館からのFM放送の周波数は、89.5メガヘルツです。)
  • 緊急事態発生時の安否確認及び緊急退避ため当大使館では、電話連絡及びEメールを使用しますが、常日頃から各自連絡先を確認し、まさかのときに備えておいて下さい。
2 一時避難場所及び緊急時避難先
(1)一時避難場所の検討

内乱等による戦闘、騒乱に巻き込まれる可能性があるときは、常に周囲の状況に注意を払い、情報を収集し危険な場所に近付かないように心掛けて下さい。

巻き込まれそうになった場合のとりあえずの避難場所について、常日頃から頭に入れておくことが重要であり、自分がどこにいるのか(勤務先、通勤途上、自宅等)自分がどのような事態にまきこまれそうか等いくつかのケースを予め想定して各自の一時避難場所を検討しておいて下さい(外部との連絡が可能な場所が望ましい)。

(2)緊急時避難先

緊急事態発生時の状況に応じて当大使館から緊急時避難先への集結をお願いすることがあります。当大使館が指定する緊急時待避先は「大使公邸」です。

(3)緊急事態における携行品等、非常用物資の準備

ア 旅券、現金(US$:商業機の航空券購入費として現金が必要となるので、常時2,000$~3,000$位の現金を用意しておいて下さい。)貴金属など貴重品等最低限必要なものは、直ちに持ち出せるよう(盗難防止上の配慮を忘れずに)予め保管しておいてください。

イ 緊急時には一定期間自宅での待機をお願いすることもありますので、飲料水、非常用食料、燃料、医薬品等を最低限10日分位準備しておいてください。

ウ 準備しておくべきチェックリスト(参考)は別紙のとおりです。

3 緊急時の行動
(1)心構え

緊急事態の発生、または発生するおそれのある場合に、当大使館は邦人保護に万全を期すため、所要の情報収集、情勢判断及び対策の策定を行い、緊急連絡を通じ随時通報いたします。平静を保ち、流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれることのないよう注意してください。

(2)情勢の把握

ア 当大使館からの連絡は、電話利用の可能な場合と不可能な場合に分けて随時通報いたしますので、FM放送の受信が常に受けられるようにしてください。

イ 緊急事態発生の際には、現地、海外報道、衛星放送テレビ等の視聴による情報収集を各自心掛けてください。

(3)当大使館

ア 現場の状況のうち通報する必要があると認めたものは、随時、当大使館に通報して下さい。その他の在留邦人の方への貴重な情報となります。

イ 自分や自分の家族または他の邦人の生命・身体・財産に危害が及ぶか、または及ぶおそれがあるときは、迅速かつ具体的にその状況を当大使館に連絡して下さい。

ウ 緊急事態発生の際は、お互いに助け合って対応にあたることも必要になります。
そのため、当大使館から在留邦人の方々にも種々の助力をお願いすることもありますのでご協力ください。

(4)国外への退避

ア 事態が悪化し、各自または派遣先の組織等の判断により、あるいは当大使館からの勧めにより自発的に帰国、第三国へ退避する場合は、その旨大使館へ通報してください(当大使館への連絡が困難である場合は、日本の外務省海外邦人安全課等へ通報するよう努力してください)。

イ 「退避を勧告します」(または、「渡航の延期をおすすめします」(退避に関する情報を含む))が発出された場合には、一般商業便が運行している間に、それを利用して可能な限り早急に国外へ退避してください。なお、一般商業便の運行が停止した場合や、あるいは座席の確保が著しく困難となった場合等にはチャーター便(これらの利用にあたっては通常片道エコノミー正規料金の支払いが必要となります。但し、後払いも可能です。)を利用して退避することが必要となってくることもあり得ますので、当大使館からの情報提供・連絡内容を吟味して下さい。

ウ 事態が切迫し、当大使館から退避または避難のための集結の連絡を受けた場合には、緊急時避難先である「大使公邸」に集結してください。その際、しばらくの間同避難先で待機する必要がある場合も想定されますので、可能であれば非常用物資を持参するようお願いします。また、緊急時には自分及び家族の生命、身体の安全を第一に考え、その他の携行荷物は必要最小限にするようお願いします。

Ⅳ おわりに

実際に海外生活を始めると、この「手引き」で紹介した以外の想定外のトラブルに遭遇することもあると思います。「自分の身は自分で守る」という基本を忘れずに行動すれば、多くの危険は回避できると思います。困った時に最も頼りになるのは「自分自身」ということを常に思い返してください。

緊急事態に備えてのチェックリスト(参考)

○ 旅券

旅券については、常時6ヶ月以上の残存有効期間があることを確認しておいてください(6ヶ月以下の場合には当大使館で更新の手続きをしてください。)。

また、当地滞在査証の残存有効期間も確認し、余裕を持って更新しておいてください。

○ 現金(US$)、貴重品、クレジット・カード

これらのものは旅券同様すぐに持ち出せるよう(盗難に留意しつつ)保管しておいてください。現金または、クレジット・カードは、家族全員が10日間程度生活できる程度は最低限用意しておいてください。

○ 車の整備
  • 車をお持ちの方は、常に整備しておくよう心掛けてください。
  • 燃料は常に十分(ゲージが半分になったら必ず給油する)入れておいてください。
  • 車内には、常時、懐中電灯、ティッシュ等を備えておいてください。
  • 車を持っていない人は、近くに住む車を持っている人と平素から連絡をとり、必要な場合に同乗できるように相談しておいてください。
○ 携行品の準備

避難場所への移動を必要とする事態に備え、次の携行品を備えておいて、すぐに持ち出せるようにしておいてください。

  • 衣類、着替え(長袖、長ズボンが賢明。行動に便利で、人目を引くような華美なものでないもの)
  • 履物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
  • 洗面用具(タオル、歯磨きセット等)
  • 非常用食料等
    しばらく自宅待機をする場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラルウォーターを家族全員で10日間程度生活できる量を準備しておいてください。自宅から他の場所へ避難する際にはこれら非常食、飲料水を携行するようにしてください。
  • 医薬品
    家族用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯等
  • ラジオ
    NHK海外放送(ラジオ・ジャパン)、BBC、VOA等の短波放送が受信できる電池使用のもの(電池の予備も忘れないようにしてください)。
  • その他
    懐中電灯、予備の電池、ライター、ロウソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾(応急的に椅子に敷くクッションでも可)

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