在留邦人向け安全の手引き


在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。

安全の手引き


平成21年4月
在キューバ日本国大使館



目次

I はじめに

II 防犯等の手引き
 1.基本的な心構え
 2.犯罪発生状況
 3.防犯のための具体的注意事項
 4.交通事情と事故対策
 5.テロ・誘拐対策(一般論)
 6.医療事情
 7.その他留意事項
 8.緊急連絡先

III 緊急事態の手引き

IV おわりに

別添:住居防犯のチェックリスト



I はじめに

 キューバは中南米諸国の中では比較的治安の良い国と言われていますが、犯罪被害に遭ったという日本人は少なくありません。キューバで安全な生活を送るためには、この国のおかれた状況や犯罪の傾向についてよく理解する必要があります。
 この手引では、キューバの生活で必要な安全上のヒントや現在のキューバの治安状況などについてまとめたものです。



II 防犯等の手引き

1.基本的な心構え

 キューバで安全に生活するために、少なくとも次のようなことに心掛けてください。

(1) キューバの風土、社会等について理解し、良識ある行動を心掛ける
 キューバは1959年1月1日の革命以来、社会主義体制下にあり、革命防衛委員会(CDR)というお互いに監視し合う組織によって、人々の行動は、キューバ人のみならず、外国人も何らかの観察下に置かれていることを忘れないようにしてください。
 キューバ政府は国家の利益に反する行動(反革命的行動)、闇市場、公序良俗に反する行為(賭博、売春など)などに対しては厳しい態度で臨んでいますので、滞在中は軽率な行為をとることのないように注意してください。

(2) 安全意識の高揚
 犯罪の被害者にならないために、まず犯人の側に立ったうえで、その対策を考えてみましょう。
油断しないこと
 一人ひとりの警戒意識が高ければ、犯罪者も簡単には犯行に及ぶことができません。犯罪者に対して、犯罪の成功率が低いと思わせることが最も大切なことです。
自分の行動を予測させないこと
 犯罪者が犯罪を実行しようとするときには、まず犯罪の対象となりそうな者を探します。次にその者が日常的にどのような行動をとっているかを観察します。そして、犯罪の対象になると判断した場合は、警戒が手薄で、且つ捕まりにくい時間・場所などを選んで犯行に及びのが一般的です。犯罪者に自分の行動を予測されにくいような、生活行動を心掛けておくことが大切です。
目立たないこと
 犯人に「お金を持っている」と思わせるような派手な服装や高価な貴金属等を身につけることは控え、目立たないようにすることが望まれます。また、キューバでは東洋系の住民が少ないため、日本人はそれだけで目立ってしまうということも十分考慮する必要があります。

(3) 安全に対する情報収集
 日頃から新聞やテレビ、ラジオなどのニュースを通じ、安全に関する情報の収集に心掛けることは大切ですが、キューバのメディアは当局による報道統制が行われているため、広く・偏りのない情報を収集するためにはCNNやBBCなどの国際放送が貴重な情報源となります。また、日本の外務省海外安全ホームページを是非ご覧になってください。

(4) 緊急時の連絡先の把握
 日本大使館の他、警察や消防、病院さらには信頼できる近隣者などの緊急連絡先のリストを常備しておきましょう。
 また、海外に3ヶ月以上滞在する人には、法律により在留届を日本大使館に提出することが義務づけられています。大使館からの緊急連絡の際にも必要となりますので、提出されていない方は、提出してください。

(5) その他
 「住居防犯チェックリスト」を本手引きに添付しますので、住居についての防犯チェックに役立ててください。

2.犯罪発生状況

 キューバでは正確な公式の統計はありませんが、1999年以降、警察官を増員したことなどで、治安面はそれ以前に比べ比較的良くなったと言われています。しかし、2004年5月の米国による対キューバ経済制裁措置の強化、都市交通機関網の機能不全、生活物資の慢性的不足などからくる生活不満を背景として、一般犯罪が散発的に発生しています。

(1) 一般犯罪について
 特に外国人の多い都市部において、デジタルカメラやセカンドバックを狙ったひったくり、置き引き、公共バス内でのスリ、路上での換金詐欺事件などが発生しています。
 また、白昼、日本人にナイフを突きつけるなど凶器を使用した強盗事件も発生しています。

(2) テロ事件について
 キューバでは、1997年のホテル爆破、2003年のマイアミへ亡命しようとしたキューバ人によるハイジャックやシージャック事件以降、テロ事件は発生していません。
 現在のキューバにおけるテロ情勢は安定しているように見えますが、キューバでは政府による報道統制が行われているため、新聞やテレビ、ラジオなどからキューバ国内で何時、何処でどの様な犯罪が発生したのかや、犯罪の発生傾向などの情報をリアルタイム、且つ正確に知ることは出来ません。
 仮に治安に急激な変化があったとしても直ちにそれが報道はされないため、常日頃から治安情勢の変化には十分な注意を払ってください。

3.防犯のための具体的注意事項

 キューバでこれまで発生した犯罪の一例をご紹介しながら、一般的な防犯事項について考えてみましょう。

(1) 殺人事件の例
 首都ハバナ市内において、あるキューバ人の男性が深夜ディスコから帰る途中、強盗に襲われ、鉄棒で頭部を殴られた上、身につけていた靴や時計等を強奪されるという事件が発生しました。男性は、病院に搬送されましたが数時間後に死亡しました。
 銃器を使用した犯罪は少ないとされているキューバでも、凶器を使用した殺人事件が実際に発生しているということを念頭に置く必要があります。
 出来る限り、深夜の単独行動は控えることが賢明です。

(2) 強盗事件
(イ) 日本人を含む外国人観光客が、首都ハバナ市の中心部地域で、以下のような、強奪の被害に遭う例が散発的に発生しています。
  • 発生場所はハバナ市旧市街やセントロ地区等、ハバナ市の中心部に集中している。
  • 犯行の時間帯は夜間、特に深夜帯に集中しているが、白昼、ひったくり被害に遭った日本人もいる。
  • 犯人は、現金、デジタルカメラ及びウエストポーチ等を狙う。
  • 観光客が1人又は2人で路上を歩いているところを、4〜5人の若者又は少年のグループが襲う。
  • 後方からいきなり後頭部を殴ったり、後ろから首に手を巻き付け最初から抵抗できない状態にする。
  • コンサート会場や野球場等から屋外に出た数分の後(建物からの距離にして数百メートル以内の場所)に被害に遭う。
  • 肩から掛けていたカバンでも、背負っていたリュックサックでも、数人がかりで羽交い絞め等にして抵抗できなくした上で無理矢理に奪い去る。
(ロ) 対処方法
  • 夜間の不要不急の外出は避ける。
  • ホテルと出先との往復はタクシーを利用し、歩く時間をつくらない。
  • コンサート等終了後の雑踏から抜けて、付近の暗い夜道に入った前後は特に厳重に注意する。
  • 貴金属や高級ブランド品は身につけず、目立たない格好をする。

(3) 窃盗事件について
(イ) 置き引き
 カメラや手提げバック等の置き引きは海水浴場、市内のレストラン、ホテル、観光地、ディスコ等いたるところで発生しており、被害に遭う日本人も後を絶ちません。また、レストランなどにおいては、自分の足下や椅子の背もたれに掛けてあったものを盗まれるという事例も多くあります。
 自分の持ち物は、常時身につけておくか、自分の眼で監視することが必要です。
(ロ) スリ
 交通手段としてはできるだけタクシーを利用することが無難ですが、公共路線バスを利用せざるを得ないときは、スリの被害に遭わないよう、手提げバックなど貴重品はしっかり身に付けてください。
 屋内型ディスコで踊っている最中に財布をスラれたという被害例もあります。
(ハ) 車上狙い
 人通りの多い大通りにおいても、1時間ほど車を離れたすきに、窓ガラスを割られて、車内に置いていた鞄を盗まれた例があります。
 車を駐車する場合には、物品などを外から見て容易に分かるような状態で車内に放置しないことが肝要です。また、外出先では警備員のいるホテルの駐車場や見張りの者がいる、明るく人通りのある場所を選んで駐車するようにしましょう。
(ニ) かっぱらいその他
 短期旅行者の方が、初対面の相手を何の疑いも持たずに信じ込み、眼を離したすきに所持品を持ち逃げされる事件が発生しています。
 人の親切心を疑うことは避けたいものですが、特に初対面の人には決して気を抜かないよう、また、所持品などは自分自身で確実に管理しておくことが大切です。
(ホ) 換金詐欺
 観光客が被害に遭いやすい手口が換金詐欺です。手口は「有利なレートでドル(或いはユーロや円)をペソに換金してあげる。」と話しかけ、キューバ・ペソを手渡し外国人を欺く手口です。
 キューバでは、一般キューバ人が使用する「キューバ・ペソ」と外国人等が使用する「兌換ペソ(CUC)」の二種類の通貨が流通しています。1兌換ペソ:24キューバペソの比率です。
 換金は、銀行や正規の両替所(CASA DE CAMBIO、通称CADECA)又はホテル内で行い、必ずその場で金額を確認することが大切です。換金の際、紙幣の枚数をごまかすケースも多発しています。

(4) 薬物犯罪
 キューバ政府は、麻薬の所持や使用に厳しく対処しています。
 安易に見知らぬ者から荷物などを預かったりせず、また、安いタバコがあるなどと言い寄ってくる者などは絶対に相手にしないことです。誤って疑いを掛けられたり、犯罪に巻き込まれたりする危険性が非常に高くなります。
 その他国益に反する行為(不正両替、闇市場による売買、禁制品売買など)や反革命的行為、公序良俗に反する行為(売春、賭博など)も厳しく規制されています。

4.交通事情と事故対策

 外国人観光客が観光客用のココタクシーに乗車中、乗り合いバスと衝突し、重症を負った例や、オートバイを運転中、駐車中のトラックに衝突し重症を負った例などがあります。
 キューバ国内の交通マナーについては極端に悪くはありませんが、無免許運転や飲酒に起因する交通事故のほか、自動車の老朽化などからくる運転制御不能(ブレーキやハンドルの故障)による事故も発生しています。
 万一交通事故に遭遇した場合被害を最小限に止めるためには、例えばタクシーに乗車する場合でも車体が古い乗り合いタクシーは避け、出来る限りシートベルトを着用するなどの自己防衛策をとることが大切です。


5.テロ・誘拐対策(一般論)

 ここキューバでは特に警戒を要するテロ及び誘拐は確認されていませんが、
 誘拐の対象にならないための基本的な注意事項としては、

◇ 日頃の行動をパターン化しない。
◇ 目立つような服装・格好はしない。
◇ 周りの状況の変化に注意を払う。
◇ 使用人や運転手、警備員などの動向にも注意を払う。
◇ 住居に対する安全対策を講じる。
◇ 非常時の通信手段を確保しておく。
 などが挙げられます。


6.医療事情

(1) 罹りやすい病気・怪我
(イ) 急性下痢症、食中毒、肝炎
 水道水の汚染や食品衛生、温度管理に原因があり、ジアルジア症は頻度の高い疾患です。赤痢や腸チフスよる感染もみられます。生水や生ものは避け、十分加熱された物を摂るように日々心掛け、手洗いの習慣も必要です。
(ロ) 虫刺され
 ハバナの都心部でも海岸に近いところでは、蚊以外にJejen虫(ブヨの一種)に刺されることが多く、強い皮膚反応と痒みを伴い、数週間症状が続きます。皮膚の露出を避けても、袖口から入り込んだりするので、徹底した虫除け対策が必要です。
(ハ) デング熱
 2006年にハバナ市内でも死者や多数の入院患者が出ましたが、地域ごとの車による殺虫剤の散布や防虫対策のアナウンスなどの予防に力をいれている結果、散発的に報告されていますが、流行はしていません。予防接種、特効薬はありませんので、蚊に刺されない努力は必須です。
(ニ) 熱射病・日光皮膚炎
 1年中強い紫外線を浴びるため、日焼けによる皮膚障害や脱水症に罹りやすく、サングラスによる目の保護や日焼け止めクリームの使用、こまめな水分補給が必要です。
(ホ) 上気道感染症
 キューバ国民のかかりやすい疾患一位ですが、アレルギー性など喘息様気管支炎が多いようです。空調システムの老朽化や冷房の温度調節不良で喉を痛めることがあります。うがいの励行をお勧めします。
(ヘ) 狂犬病は、2006年に1例報告されていますが、空腹の野良犬が市内や観光地をうろつき、人を襲う事件が報告されています。飼い犬でも噛みつくことがありますので、むやみに近づいたり、餌を与えるなどの無謀な行為は厳禁です。狂犬病ワクチンの購入は困難です。

(2) 健康上心がけること
(イ) 生鮮食料品、特に野菜は種類が少なく変化に乏しいので、ビタミンや繊維質の摂取不足になりがちです。外食は、塩分、油、砂糖が多く入った調理方法が一般的です。健康維持のためには、常に栄養バランスを考え、確保できる材料で食生活を充実させるなど調理にも工夫が必要です。
(ロ) 水道水は汚染されているので、飲用には不適です。水道水を飲用する場合は必ず煮沸すること、できれば市販のミネラル水を飲用することをお勧めします。
(ハ) 高温多湿のため戸外では体力消耗感が強く、また冷房機器の温度調節が不安定で、室内では冷房が強過ぎるなど冷房病対策も必要です。
(ニ) ゴルフやテニスなど屋外スポーツを行う場合、直射日光に対する防衛策(帽子、サングラス、日焼け止めクリーム)や脱水症予防が必要です。できるだけ涼しい早朝かまたは夕方にプレーするのが良いでしょう。

(3) 医療施設について
 外国人専用の病院があり医療設備はひととおり整っており、急患の診察もスムーズに行われているようですが、日本人に合った薬は現地では手に入りにくいので、風邪薬、胃腸薬、下痢止め、目薬、軟膏、かゆみ止め、抗生物質などの常備薬は持参しましょう。


7.その他留意事項

(1) キューバ入国管理局(イミグレーション)への滞在届
  • 短期滞在者で、ツーリストカードの有効期間30日を超える場合
    入国管理局に滞在延長の申請(延長は1回限り)を行う必要があります。
  • 長期滞在者(滞在期間60日を超える場合)
    入国管理局に申請を行い、外国人証明書の発給を受ける必要があります。

(2) 宿泊や国内旅行の制限など
 一般のホテルに宿泊する場合は特に問題はありませんが、カサ・パルティクラルと呼ばれる一般のキューバ人が経営する「民宿」については、キューバ政府から許可を得ていなければ外国人を宿泊させることはできません。そのような許可を得ていない民宿に宿泊することは違法であるばかりか、何らかの不利益を被ったり、危険な目に遭う可能性が非常に高くなります。
 宿泊先を決める前にまずこれらの許可を得ているかどうかを確認することが大切です。国内旅行については特に制限などはありませんが、地方に旅行する場合は、あらかじめ宿泊場所の手配をしておくことが肝要です。

(3) 写真撮影の制限
 軍関係施設、公安関係施設の撮影は禁止されています。なお、主要幹線道路や橋脚など撮影が禁止されている場所もありますので注意が必要です。

(4) 就労
 査証の入国目的以外の活動は禁じられております。就労査証がない限り、キューバでは働くことはできません。

(5) 政治活動など
 政治活動や出版はキューバ政府の許可がなければできません。

(6) 旅券(パスポート)の盗難・紛失の場合
 旅券が盗難に遭ったり、紛失したときは、まず、最寄りの警察に届け出て、盗難証明書などの必要書類を作成してもらった後、日本大使館で発給申請してください。
 その際には、警察で作成してもらった証明書のほかに
  • 写真(横3.5センチ、縦4.5センチ。無帽・無背景のもの) 2枚
  • 身分証明書(運転免許証など)
  • 旅券発給申請書(この書類は日本大使館に備え付けています)
  • 手数料(概ね143CUC、パスポート交付時に徴収)
が必要となります。
 また、持っていた旅券の旅券番号も旅券発給申請書に記載する必要がありますので、事前に旅券(パスポート)のコピーを取っておくことをお勧めします。
 キューバでは、旅券もしくはキューバ政府が発行する身分証明書の携行が義務づけられていますので、旅行者の場合は旅券を携行する必要があります。万が一盗難などに遭った場合に備えて、再発給を申請する際に必要となる身分証明書などは旅券と分けて持っておくとよいでしょう。


8.緊急連絡先

日本国大使館
Centoro de Negocios Miramar Edificio No.1, 5to.piso, Ave 3ra esq. A 80, Miramar Playa
 大使館代表Tel 204-3355、204-8904、204-3598、204-3507、204-3508
 緊急時:領事携帯Tel 5280-2788
警察 106番
消防 105番
病院(外国人専用)
“Cira Garcia(シーラ・ガルシア)”

 Calle 20 No.4101 esq. A 41, Miramar Playa
Tel 204-2811、2402  救急は204-5093、5094


III 緊急事態の手引き

 内乱、クーデター、暴動等の緊急事態の発生の際には、各自が自己の安全対策に万全を期するよう努力することが必要です。そのような場合に、在留邦人の方に迅速・的確に行動できるよう、必要な諸点をまとめてみました。

1.平素の心構え・準備

(1) 在留届
 在留邦人の方は在留届の提出を励行してください。また、在留届の記載事項に変更が生じた場合、及び帰国する場合にはその旨当館へお知らせください。

(2) FMラジオの準備
 緊急事態発生の際には、当館より必要な情報を提供しますが、電話回線が使用できなくなる場合等には、当館FM無線機によるFM放送により必要な連絡を行う場合がありますので、FM受信可能なラジオを備えておいてください。
 周波数 89.5MHZ

2.緊急時の行動

(1) 情勢の把握
(イ) 緊急事態が発生するおそれがある場合、当大使館は所要の情報収集を行い、在留届に基づき随時通報いたします。
(ロ) 電話回線が使用できなくなる場合等には、当館FM無線機によるFM放送により必要な連絡を行う場合がありますので、FM放送の受信が受けられるようにしておいてください。周波数は89.5MHZです。

(2) 当大使館への通報
(イ) 暴動、内乱等に関する情報を聞いたり、現場に居合わせたような場合は随時、当館へ通報してください。他の在留邦人の方への貴重な情報となります。
(ロ) 自分やご家族等に危害が及ぶおそれがあるときは、迅速且つ具体的にその状況を当館へ通報してください。

(3) 国外への退避
(イ) 事態が悪化し、自発的に帰国、第三国へ退避する場合は、その旨を当館又は日本の外務省邦人保護課へ通報してください。
(ロ) 「退避を勧告します。」が発出された場合には、一般商業便が運行している間に早急に国外へ退避してください。


3.緊急事態に備えてのチェックリスト

(1) 旅券
 旅券については、常時6カ月以上の残存有効期間があることを確認しておいてください(6カ月以下の場合には当大使館に再発給の申請をしてください)。旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載しておいてください。下段に血液型(blood type)何型と記入しておいてください。なお、当国における外国人登録証明書、滞在許可証等はいつでも持ち出せる状態にしておいてください。出国許可や再入国許可(これら許可が必要な場合)は常に有効なものとしておくことが必要です。

(2) 現金、貴金属、貯金通帳等の有価証券、クレジット・カード
 これらのものは、緊急時には旅券同様すぐ持ち出せるよう保管しておいてください。現金は家族全員が10日間程度生活できる外貨及び当座必要な現地通貨を予め用意しておくことをおすすめします(国により通貨持ち出し制限がある場合があるので注意)。なお、出国する場合の出国税及び空港使用税(これらが必要な場合)の用意も必要です。

(3) 自動車等の整備
(イ) 自動車をお持ちの方は常時整備しておくよう心がけてください。
(ロ) 燃料は十分入れておくようにしてください。
(ハ) 車内には、常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えおきください。
(ニ) なお、自動車を持っていない方は、近くに住む自動車を持っている人と平素から連絡をとり、必要な場合に同乗できるよう相談しておいてください。

(4) 携行品の準備
 避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記1.〜3.に加え次の携行品を備えて、すぐ持ち出せるようにしてください。
(イ) 衣類・着替え(長袖・長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美なものでないもの、麻、綿等吸湿性、耐暑性に富む素材が望ましい。)
(ロ) 履き物(行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
(ハ) 洗面用具(タオル、歯磨きセット、石鹸等)
(ニ) 非常用食料等
 しばらく自宅待機する場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラルウォーターを家族全員が10日間程度生活できる量を準備しておいてください。一時避難の目的で自宅から他の場所へ避難する際にはこの中からインスタント食品、缶詰類、粉ミルクを、また、ミネラルウォーターを入れた水筒(大型が望ましい)を携行するようにしてください。
(ホ) 医薬品
 家庭用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏。
(ヘ) FMラジオ
 電池の予備も忘れないようにしてください。
(ト) その他
 懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ロウソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾

4.ハリケーンへの対処

(1) 台風情報の把握
どれくらいの規模のハリケーンが、どの方向へ進んでいるのかをラジオ、テレビ、インターネットなどで正確な情報をつかんでおきましょう。
(キューバ気象予報ホームページ Instituto de Meteorologia de la Republica de Cuba)

(2) 自宅周辺の点検
窓や雨戸は早めに補強し、ベランダの物干し竿や家の周りの植木、ガーデン・チェアなど、飛ばされやすいものは片づけておきましょう。

(3) 飲料水等の食料の確保
断水に備え、ミネラルウオーターを備蓄し、パン、チーズ、缶詰等の食料も確保しておきましょう。
かなりの期間(場合により4〜5日間)停電することが予想されるますので、携帯ラジオ、懐中電灯、ろうそく等を用意しておきましょう。
予備電池や予備電球も備えておきましょう。
停電になった際の冷蔵庫の保冷状態を少しでも保つため、ビール瓶やペットボトル等に水を入れたものを凍らせておき、停電になれば冷蔵庫に敷き詰るように用意しておきましょう。

(4) 持ち出し品チェック
いざというとき直ぐ持ち出せるように、非常持ち出し品を用意しておきましょう。

(5) 避難要領
洪水になる前に避難することが大原則です。ハリケーンが通過中の風雨がひどい時などは戸外に出るとかえって危険な場合があります。
 避難する際は、その旨を大使館(204-3355、領事携帯5280-2788)に必ず連絡してください。



IV おわりに

 以上のことを十分ご理解のうえ、快適なキューバでの生活をお過ごしください。
 なお、その他キューバにおける治安・防犯などに関しご不明な点ありましたら、在キューバ日本国大使館まで、お気軽にご連絡ください。






〜 住居防犯のチェックリスト 〜

一般的留意事項
 緊急時の連絡先リスト(電話番号)はあるか。
 自宅付近の地理は把握しているか。
 警察、病院、消防などの施設の場所を知っているか。
 何かあった場合に援助を求めることができる人がいるか。
 管理人や隣人との関係は良好か。
 家族との連絡方法、連絡先は分かっているか。

家屋外周
 門は施錠されているか。
 庭などの照明は十分か。
 塀の高さは十分か。
 塀の周辺によじ登るための足場などないか。
 植え込み、生け垣は十分刈り込んであるか。

玄関施錠
 玄関の鍵は二重(1ドア2ロック以上)になっているか。
 鍵は頑丈に取り付けてあるか。
 ドアの材質は丈夫なものか。
 ドアチェーンはあるか。
 家族以外に鍵を持っている者はいないか。
 予備鍵を玄関近くに隠していないか。

 地上階の場合、すべての窓に鉄格子があるか。
 すべての窓にロールダウン式の鎧戸があるか。
 夜間や長期不在時には鎧戸を閉めているか。
 使用しない窓は永久封鎖してあるか。
 二階の窓から侵入するのに利用されそうな物を放置していないか。

寝室
 有事の際に避難室として使用できるか。

ガレージ
 夜間や外出時には鍵をかけているか。
 ガレージ内に侵入用具や凶器となる物を置いていないか。

その他
 消化器はあるか。また、使用方法を熟知しているか。
 現金や貴重品は固定式の金庫に保管してあるか。
 貴重品や電気製品の製造番号などを控えてあるか。
 侵入者があった際、家族間の行動は事前に打ち合わせられているか。

使用人
 使用人の身元は完全に把握しているか。
 緊急時の連絡先を聞いているか。
 必要以上に家庭内の予定や私事などを話していないか。

外出時
 玄関や窓の施錠を確実にしたか。
 一見して留守と分かるような書き置きなどドアに貼っていないか。
 鍵を玄関近くに隠して外出していないか。
 暗くなると自動的に照明が付くような設備はあるか。
 ラジオやテレビをつけておくなど、工夫をしているか。
(長期不在の場合は好ましくない)

※ 確認した項目には、□欄にチェックを入れましょう。

 

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