在留邦人向け安全の手引き 在コロンビア日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

2012年版
在コロンビア日本国大使館
電話 57-1-317-5001
FAX 57-1-317-4989

1 はじめに

海外生活の安全対策の心構えとしては、平素から皆様ご自身が安全対策に関心を持ち、適度な警戒心を維持することにあります。現地での生活は、出張や観光目的で外国を訪れる場合と異なり、更なる警戒が必要となります。

この「安全の手引き」では、コロンビアで生活する上で、予期せぬ犯罪に巻き込まれないよう、事前に気を付けるべき事柄をとりまとめました。本手引きが、コロンビアでの皆様の安全な生活に役立てば幸いです。

2 防犯の手引き

(1)防犯の基本的な心構え

日本では「水と安全は無料」とよく言われますが、コロンビアを含めた南米諸国の治安情勢は日本と大きく異なります。特にコロンビアでは、テロ組織、麻薬組織の暗躍が日々報道されており、その他軽微な犯罪(置き引き、スリ)も多発しています。このような治安情勢の国では、事前の防犯対策が重要となります。

犯罪を防止するには「自分の身は自分で守る」という危機管理意識を常に持つことが大切です。また「現地の生活に慣れてきた頃」「帰国間際の頃」に気が緩みやすく、犯罪被害を受ける場合が多いとも言われています。日常生活から生じる油断も被害発生の一因と考えられますので、日頃から職場、家庭において安全対策の基本を再確認し、犯罪被害防止を念頭に置いて行動して下さい。

(2)犯罪発生状況

コロンビアの人口は、日本の概ね3分の1です。一方、年間の殺人発生件数は、日本が約1,100件であるのに対し、コロンビアでは約16,000件発生しています。この状況から、治安情勢をある推測していただけると思います(しかしながら、殺人の多くは、麻薬組織同士の抗争や、内輪でのけんか、もめごと等が原因であるとされています)。普段から日常の行動(現地人との交際を含む)に気をつけて、各種犯罪に巻き込まれないよう十分に注意して下さい。

コロンビアでは、政府による治安対策の効果により、主要犯罪(特に殺人・テロ・誘拐)の発生が減少傾向にあります。しかしながら最近では、一般的な強盗・窃盗等が増加傾向にありますのでご注意下さい。

コロンビア国内の主要犯罪統計(2011年国防省発表資料から)

※2011年統計は,1月から10月までの件数

殺人件数
殺人件数
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 ※2011年
件数 20,210件 18,111件 17,479件 17,198件 16,140件 15,817件 15,459件 12,156件
誘拐件数
誘拐件数
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 ※2011年
件数 1,440件 800件 687件 521件 437件 213件 282件 249件
テロ発生件数
テロ発生件数
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 ※2011年
件数 724件 612件 646件 387件 486件 489件 471件 451件
強盗・窃盗件数
強盗・窃盗件数
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 ※2011年
件数 55,081件 69,716件 91,521件 84,127件 104,409件 94,260件 91,229件 76,612件
自動車・オートバイ盗件数
自動車・オートバイ盗件数
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 ※2011年
件数 22,636件 18,975件 19,812件 18,302件 19,630件 21,537件 21,226件 18,452件
(3)防犯のための具体的注意事項
ア 住居防犯対策
住居選択時に考慮すべき一般的事項
自宅の警備状況を確認(日中だけなのか、24時間体制か等)
自宅付近の治安環境
幹線道路(主要道路)からの距離(離れすぎていないか)
隣家の警備状況
住居周辺の交通量と、通行者(車)の外見
※自分の居住実態と、周辺環境との間に差があると、目立つ
ゲート(門扉)・外壁
高さと強度(材質、形状)
警備員の配置場所
アパート
基本的には、4階以上の階を選択(外部からの侵入防止の観点から、電柱等足場になるものの有無を確認)
最上階を避ける(屋上からの侵入防止の観点から、屋上までの経路(容易に上がれるか等)を確認)
扉、窓、鍵等
扉の強度の確認
扉の鍵の強度、種類を確認(強度があり、鍵の複製が困難なものを選択)
扉への二重ロックの設置
鍵の確実な管理(使用人を含め、第三者に渡さない)
信頼性の高い鍵の使用
イ 身辺警護員(エスコルタ)等(警備会社と契約した場合)
  • エスコルタとは、緊急時に連絡できるよう体制を整える
  • 日頃から、人間関係の構築に留意する(気遣いの言葉、プレゼント、軽微なミスで怒らない等)
  • 評判等を基に、勤務態度の良好なエスコルタ(警備会社)と契約
  • 車を点検、洗車に出す際、作業中の鍵の管理を徹底させる(鍵の複製防止)
  • エスコルタでも、将来的に裏切る場合があることを常に想定する
    ※解雇する際、逆恨みされるおそれがある
  • エスコルタには、個人情報を知られないようする
    ※家族構成等を質問されても、遠回しに断る
    例)「答えないといけない?」等
    ~コロンビア人は基本的に「話好き」が多いので、個人情報に関する質問には悪意が無い場合も多い。しかしながら、個人情報を質問してくるようなエスコルタは、エスコルタとしての熟練度が低いとも考えられる。
  • 饒舌なエスコルタに注意
    ※本人が意図せずとも、警護対象の話を他人にするかもしれない
    ~彼らの言う「仕事(警護)の話は、家族や友人に一切していない」という言葉は、安易に信用しない方が良い。
ウ 使用人
  • 現地邦人の人脈や、使用人の評判等を参考にして雇う
  • 良い関係を保持し、些細なミスを必要以上に責めない(恨みを買わない)
エ 車の運転、駐車等
  • 運転中は全てのドアを確実にロックし、窓は開けない
  • 運転中でも、鞄を外から見える場所(座席の上)に置かない
    ※足下、シート下等に必ず隠しておく
    ~停車中に二人乗りのバイクに横付けされ、窓ガラスを割って盗まれるケースがある
  • 信号等で止まるときは、前車との車間を十分空けておく
    ※いざという時、車線変更して逃げる事が出来る
    ~前車との車間が詰まっていると、車線を変更して脱出できない
  • 監視員のいる駐車場を利用する(路上駐車しない)
  • 車から離れる時は、こまめに鍵を抜き取り、ドアロックする
  • 車内に貴重品等を放置しない
  • 車がパンクしても、すぐに止めて修理しない
    ※犯罪者がパンクさせ、運転者が降車したところを狙う強盗・窃盗があります。
  • 飲酒運転はしない(違法)
    ※最近、国内では飲酒運転追放の機運が高まっているので、特に注意して下さい。
オ 電話
  • 電話を受けた場合は
    ①相手より先に、自分の名前を名乗らない
    ②相手が「誰ですか」と聞いてきても、安易に名乗らない
    ③相手に電話番号を聞かれても、自分の番号を教えない
  • 知らない人物から「家族がけがをした」等の連絡を受けても、安易に信用しない。
  • 自宅の電話番号は、できる限り秘匿する
  • 警察、病院等の緊急用電話番号を事前に確認しておく
    ※国家警察緊急電話番号 123
  • 業者からの電話に注意
    ※「明日、点検に伺います」と連絡を受け、翌日業者が制服で現れたので自宅へ入れたところ、実は強盗であったという事例がある(犯人によって、最初の電話から仕組まれていたもの)
  • 振り込め詐欺に注意
    日本と同様に、コロンビアでも振り込め詐欺(通称:ジャマダ・ミジョナリア)があります
カ 郵便物
  • 可能であれば自宅に直接郵便物が届かないように措置する(職場を郵便物受取先にしておく)
  • 不審な郵便小包や、事前連絡の無い配達物は受け取らない
  • 配達物のチェック
    • 差出人
    • 外見上の不審点
    • 表示された内容物と重さの釣り合い
キ 犯罪別留意事項
【強盗】
路上強盗
強盗に遭遇した場合は、抵抗しない
※特にコロンビアでは、けん銃を使用するものが多いので、注意して下さい
必要以上の貴重品は携行しない
常に周囲を警戒し、知らない人物から声をかけられても相手にしない
※周囲に共犯者がいるかもしれないので,直ちに現場離脱する
~気がつくと、強盗の共犯者に囲まれている事例があります
アパート強盗
可能なかぎり受付、警備員のいるアパートを選ぶ
不用意に、玄関ドアを開けない
防犯機器(アラーム等)を設置する
貴金属や多額の現金を住居で保管している場合、他人に知られないようにする(保管していなくても、生活実態等から標的となるかも知れないので注意)
自動車強盗(自動車盗)
車での移動中は、ドアをロックし、窓を閉めておく
駐車後は、周囲の安全を確認してからドアを開ける
※強盗が物陰に隠れて、ドアが開くのを待っている場合がある
車から離れる時は、車の鍵をこまめに抜き取り、ドアロックをする
不必要な夜間(特に深夜)の外出はしない(信号待ちの時、強盗に狙われる)
昏睡強盗(通称:エスコポラミーナ)
睡眠薬を使用(空中への飛散、飲食物への滴下等)する強盗。知らない間に薬物の影響を受け、昏睡中に金品が奪われます。多様な手口があるので注意して下さい。
なお、この睡眠薬の影響を受けると徐々に意識が朦朧となり、最後には自分の名前も言えなくなると言われています。気がつくと、路上で横になっていたという事例もあります。
以下に対処法を例示します。
知らない人物に声をかけられても相手にしない
※「日本語を勉強しています」「今度、仕事で日本へ行きます」「日本で住んでいました」等、突然知らない人物から声をかけられても、基本的には無視して下さい。
※「道を教えて下さい」と地図を広げ、地図に仕込んだ睡眠薬を、空中に飛散させる手口もあります。
※女性から声をかけられた場合も注意して下さい。うなじ等に仕込まれている場合があります。
飲食物に注意する
※知らない間に睡眠薬が混ぜられるので、食事中に席を離れる際は注意して下さい。また、知らない人物から、飴、ガム、ジュース等を受け取っても、絶対口にしないで下さい。
タクシーの座席に注意する
※手すり等に仕込まれ、皮膚を通じて睡眠薬を吸収させる手口があります。
タクシー強盗(通称:パセオ・ミジョナリオ)
「ガソリンが無くなった」等の理由を付け、運転手が客の承諾も無く人通りの少ない道に入ると、そこで待ち受けた仲間が突然タクシーに乗り込んで、客の金品を強奪するという手口があります。
以下に対処法を例示します。
流しのタクシーを使用せず、無線タクシー等を利用する
タクシーのナンバーは、プレートの他に車体側面、天井、ガラス、車内にも表示されているので、全て一致することを確認する
信号や渋滞での停車中に、強盗被害に遭わないよう、乗車後は、全てのドアをロックし、窓を閉める(助手席ドアも含む)
乗車後、運転手に不安を覚えれば「忘れ物をした」と言い、出発点まで戻らせて降車するのも一案
銀行からの追跡強盗(通称:フレテオ)
銀行で多額の現金を引き出した者を追跡し、警戒の緩い場所で強盗をするもの。複数名で連携を取り、犯行に及ぶものが多くあります。
以下に対処法を例示します。
銀行内には、犯罪者との内通者がいるものと常に想定する。
銀行から出る際には、周囲を警戒する。
銀行から出たところを狙うケースもあるので注意
自宅に到着し、安心した瞬間を狙うケースもあるので、最後まで警戒を怠らない。
不審者に追尾された場合は、そのまま警察へ逃げ込む。
現金を引き出す時には,警察に警護依頼を行う
※123番で,銀行からの警護を依頼することができます。この時,警察は引き出し金額について質問しないことになっています。
【誘拐】
一般的対策
普段から目立たないよう心がける
行動予定を他人に知られないようにする
行動をルーティン化しない(通勤経路、手段、時間を変える)
周囲への注意を怠らない(常に不審者(車)を意識する)
通信手段(携帯電話、無線等)を常に確保する
車利用時の対策
不審車両に追尾された場合、警察へ連絡すると共に、警察署又は交番へそのまま逃げ込む(停車しないで、身の安全確保を第一とする)
警察の検問を受けても安易に信用せず、ドアロックは解除しないで、窓も閉めたままにしておく
※偽警官の場合があるので、相手が引き下がらなければ、警察署まで移動して対応する
子供の対策
外出時は、子供を絶対に一人にさせない
(トイレも注意。自分がトイレに行くときも一緒に連れて行き、外で待たせない。一時的には、個室トイレ内に隠れさせ、待たせておくのも一案)
子供には、常に慎重な行動をとるよう普段から教える
【窃盗】
置き引き
荷物は目の届く範囲に置く
※荷物を視界に入れていても、気付かれないようにチャックを開け、荷物の中身だけを抜き出す手口があるので注意
※声をかける等して、所持品から一時的に注意をそらし、共犯者がその隙を狙う手口もあるので注意
スリ
人混みでの行動を避ける
やむを得ず人混みに入る時は、貴重品の所在を常に意識する(このような場合、貴重品や多額の現金を携行しない)
鞄のチャックは必ず閉める
※置き引きと同様に、気付かれないようにチャックを開けて、中身を抜き取る手口があります
スキミング(カードの複製)
信頼できる店でのみ、カードを使用する
店員がカードを持ったまま、店の奥へ行かせない
※目の前で操作させる
ガソリンスタンドでのカード使用は避ける
※ガソリンスタンドでのスキミングが多いと,国家警察から助言を受けています。
【テロ(爆破テロ)】
コロンビアには、FARC、ELNと言ったテロ組織が活動しています。政府の治安対策により現在は弱体化しているものの、未だ都市部において爆破テロを実行しています。ただしテロによる攻撃は治安当局を対象としたものが多く、自爆による無差別テロはこれまでのところ確認されていません。
現在、都市部においては手榴弾を使用した爆破テロが散見されています。爆破テロからの被害防止のために、以下の事項に注意して下さい。
  • 不審物を見つけても、近寄らない、触らない
  • 不審な車、バイクを見ても近寄って確認しない
  • 爆破音が聞こえても、現場を見に行かない(二次爆発の回避)
※郊外ではバスの焼き討ちや、治安当局への一斉攻撃等、都市部とは異なるテロが発生しています。郊外へ移動される時は、事前の情報収集を十分行って下さい。
※テロ組織による誘拐もありますが、誘拐については前記【誘拐】の項目を参照して下さい(誘拐の多くは犯罪組織によるもので、現在テロ組織による誘拐は減少しています)。
【薬物犯罪】
コロンビアは麻薬の産出国としても有名です。現在麻薬組織は、薬物を国外へ送るために、「大量の薬物を一度に運ぶ」「小分けした少量の薬物を様々な物品に隠匿して運び出す」等、様々な手段を取っています。
知らない間に「麻薬の運び屋」にされないよう、以下の事項に注意して下さい。
  • 知らない人物から、物を預からない
  • 知人からでも、不審な物件は預からない
  • 知らない間に自分の荷物に紛れ込ませられないよう、手荷物から目を離さない
※小分けした薬物の隠匿方法として、以下の事例があります
  • 液状にして、ボトルに詰める
  • プラスチック製品を一旦溶解し、中に混ぜ込む
  • 衣類に染み込ませる
  • 衣類の縫い目に隠す
  • 瓶のラベルの裏に隠す
  • キリスト像の、十字架の中に隠す
  • 自転車のパイプに隠す
~精巧に隠されているので、外見上はわかりません。しかしながら空港等では犬を使用した臭気検査等により、厳重な取り締まりが実施されていますので、麻薬所持が判明すれば、当然「麻薬の運び屋」として対処されます
※当然のことながら、違法薬物の購入、服用は絶対にしないで下さい。

3 緊急事態対策

中南米諸国では内乱、クーデターが希に発生しています。またコロンビアでは大規模震災の発生が懸念されています。このような緊急事態への対応には、平素からの準備が重要となります。

緊急事態対策として、必要な事前準備と発生時の対策をまとめましたので、以下の項目を参考として下さい。

(1) 平素の心構え・準備
ア 連絡体制の確立
  • 在留届の提出
  • 在留届の届出内容に変更があった場合、その都度大使館へ連絡する
  • 家族間・企業内(日本の連絡先を含む)の緊急連絡体制を確立する
イ 避難の方法
一時避難場所の設定
内乱等発生時には、戦闘、騒乱に巻き込まれる可能性があります。このような場合、周囲の状況に注意を払いながら情報収集し、危険と言われる場所には近づかないで下さい。被害に巻き込まれそうになった場合の避難場所や、対処方法を予め想定することも重要です。
緊急避難先
緊急事態発生の状況に応じて、大使館から緊急避難先への集合を指示する場合があります。大使館が指定する緊急時避難先は以下のとおりですので、同避難先と経路について予め想定しておいてください(状況によっては、下記以外の緊急避難先を指定する場合もあります)。
大使館:Carrera 7 No.71-21 TorreB Piso11
電話:317-5001
緊急電話(携帯):317-438-3102
日本人学校:Carrera 8H No.170-35
電話:670-5130
JICA事務所:Calle 97A, No.10-18/30, Torre B of 701
電話:742-7719
ウ 緊急事態における携行品等、非常用物資の準備
  • 旅券、現金、貴金属等最低限必要なものは、直ちに持ち出せるように、あらかじめまとめて保管しておいてください。
  • 緊急時には一定期間自宅での待機を余儀なくされる場合もあるので、非常用食料、医薬品、非常用機器(ライト、FMラジオ等)を準備しておいてください。
(2)緊急時の行動
ア 心構え

緊急時では、情報の錯綜、分断により相当の混乱発生が予想されます。また治安機関が正常に機能しない場合も想定されるので、治安の悪化も懸念されます。よって緊急時には、できるだけ平静を保ち、群集心理に惑わされることなく行動し、身の安全を守ることが大切です。

イ 情勢の把握

緊急事態発生の際には、現地、海外報道、衛星放送テレビ等の視聴により、各自で情報収集を心掛けてください。また停電に備えて、携帯ラジオを事前に準備して下さい。

ウ 大使館への通報等
  • 現場の状況のうち、必要があると認められる情報は、随時大使館に通報してください。その他の在留邦人の方の貴重な情報となります。
  • 自分や自分の家族、又は他の邦人が危害を受けた場合(又は危害を受ける虞がある場合)は、直ちに状況を大使館に報告してください。
  • 緊急事態発生の際には、大使館から在留邦人の方に情報提供を依頼することもありますので、ご協力願います。
エ 国外への退避
  • 事態が悪化し、帰国又は第三国へ退避される場合は、その旨を大使館に通報してください(連絡が困難である場合には、退避後、日本の外務省海外邦人安全課等への通報をお願いします)。
  • 大使館が「退避勧告」発出した場合、可能な限り早急に国外へ退避してください。一般商用便の運行がなくなった場合、或いは満席で取れなかった場合等には、臨時便の利用、或いはチャーター便の手配により国外へ退避する場合もあります。
  • 大使館から緊急避難先への集合連絡を受けた場合は、しばらくの間、同避難先で 待機する必要がある場合も想定されます。従って避難時には非常用物資を持参くださるようお願いします。
(3)緊急事態に備えてのチェックリスト
ア 旅券

旅券については、常時6ヶ月以上の残存有効期間があることを確認しておいてください(6ヶ月以下の場合には、大使館に切り替え発給の申請をしてください)。旅券の「所持人記載欄」は、確実に記載しておいて下さい。なお、当国における身分証明書は、いつでも持ち出せる状態にしておいてください。

イ 現金、貴金属、預金通帳等の有価証券、クレジットカード

旅券と同様、直ちに持ち出せる状態で保管しておいてください。現金は家族全員が最低限10日間程度生活できるぐらいの外貨及び必要な現地通貨をあらかじめ用意しておくことをお勧めします。

ウ 携行品の準備

避難場所への移動を想定し、次の携行品を準備して下さい。

衣類
避難時における外傷を防ぐため、長袖、長ズボンをお勧めします。動きやすく、華美でないもので、靴は、靴底が厚いものをご用意下さい。
洗面道具
タオル、歯磨きセット、石鹸等
非常用食料
自宅待機することを想定し、非常食(米、缶詰類、インスタント食品、ミネラルウォーター等)を準備してください。自宅から他の場所へ避難することも想定し、非常食の携行袋もご用意下さい。
医薬品等
家族用常備薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏等。
ラジオ
停電時の情報入手手段として、ラジオを準備して下さい。
また、短波ラジオを準備していただければ、「NHKワールドラジオ日本」の受信により、日本語での情報収集も可能となります。
その他
懐中電灯、予備電池、ライター、ローソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事道具、ヘルメット、防災頭巾等

4 おわりに

海外での緊急事態としては、テロ、犯罪、事故、自然災害等、様々な状況が想定されます。この様な状況を想定し、これまで一般的な防犯対策、緊急時対策を中心に説明をしましたが、これで安全対策が万全とは言えません。滞在される皆様の個々の状況に合わせ、さらに創意工夫をしていただく必要があります。しかしながら「自分の身は自分で守る」という基本を忘れずに行動していただければ、多くの危険は事前に回避できると思います。海外での滞在中は常に安全対策の基本を忘れないよう心掛けて下さい。

また、万が一事件・事故に巻き込まれた場合には、在コロンビア日本国大使館までご連絡下さい。できる限りのお力添えをいたします。

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