在留邦人向け安全の手引き 在中央アフリカ日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

平成14年10月1日
在中央アフリカ日本国大使館

 

過去、当国において発生した緊急事態の経験を基に、「安全マニュアル」を作成しました。本マニュアルは在留邦人の方々が安全対策の意識を高く持っていただくことを目的に作成しましたところ、必ず一読していただきたく、宜しくお願いします。

「はじめに(当地事情)」

当地は過去において緊急事態に巻き込まれた実績のある国です。また、現在も過去の騒擾事件の原因となった「公務員給与遅配問題」は解決をみるどころか、日々、負債を積み重ねています。このような状況下で生活する我々外国人は、過去の教訓を活かし、高い安全意識を持って、緊急事態にも対応が出来るよう心懸けましょう。

「当地における安全対策の基本的な心構え」

  1. 備蓄食糧及び飲料水の保存(2週間程度を目安とする)
  2. 連絡手段の確保(常日頃より機器類の点検、テスト交信の実施、充電池の充電等)
  3. 施錠の励行(家屋、車輌、その他)
  4. 未然の危険回避(夜間、或いは現地人密集地区における不用意な行動の制限など)
  5. パスポートの携行、或いは身近な場所での保管
  6. 情報収集(在留邦人緊急連絡網、ラジオ放送など)
  7. 金銭の保有(特にユーロ貨及び一定額の現地通貨は必要)
  8. 隣国(特にカメルーン)入国査証の取得
  9. パリ行きオープンチケット(片道分)の保有
  10. (緊急事態発生時の)携行荷物(10kg以下)のリストの事前作成


I.日常生活

  1. 日中

    当国中央アフリカ共和国では、日中の生活は比較的平穏で、また当国々民の気質も概ね穏やかです。しかし、場所によっては危険な場所もありますので、以下の通り行動には注意するようにお願いします。
    (1) 現地人密集地(KM5など)
    KM5などの現地人が密集する地域では、表通りでの行動を心懸け、内部など人目が届かない地域へは近づかない。

    (2) 市内など
    一般道路上では、単独での徒歩の行動は差し控える。また、多額の現金を携行することや、支払いの際に多額の現金を見せるなどの行動は慎むよう、気をつける。

    (3) 検問など
    市内では、日中、夜間を問わず、大統領が行動する場合には厳重な通行規制が引かれます。市内の検問や、大統領が移動中の車輌が通過する場合には路肩に寄るなど、官憲の指示に従ってください。但し、検問中の兵士などから賄賂を要求されることが多々ありますが、原則応じる必要がないものであることを念頭に置いてください。


  2. 夜間等

    現在、市内では夜間外出禁止令が解除され時間の制約が無くなりましたが、今なお、大統領私邸周辺では通行規制が引かれるなど、緊迫した雰囲気があります。夜間に及ぶ外出に際しては注意を怠らず、行動してください。なお、主要レストランなどでは、店頭付近に警備員が必ずいますので利用することをおすすめします(その際には小額のチップを払うとよいと思われます)。
    (1) 大統領私邸周辺
    大統領私邸周辺には、クーデター未遂事件以降リビア兵が駐留し、警護に当たっています。また18時以降は大統領私邸付近のL'Independance通りの一部が通行不能となるのでこの時間は迂回をするよう心懸けてください。

    (2) 市内など
    夜間の徒歩による移動は厳に控えてください。また一般タクシーによる移動についても、外国人である我々在留邦人は控えた方が無難です。

    (3) その他
    日中でも危険が及ぶおそれのある地域への夜間の移動は慎んでください。


  3. 住居等

    外国人向けの住宅の数が十分でなく防犯設備の整っていない場合も多いので入居の際、周りの環境についても考慮の上、十分調査してから契約してください。
    (1) 警備
    独立家屋の場合は必ず門番を配置し、夜警と契約することをお勧めします。また、夜警の他番犬もいることが理想的です。

    (2) 鍵等
    自宅の窓に鉄格子が無い場合、速やかに取り付けを行うのがよいでしょう。また、出入り口となる扉には2種類2箇所以上の鍵を設置することをお勧めします。

    (3) 長期旅行
    長期間、自宅を不在にする場合、信頼のおける隣人等に管理を依頼すると良いでしょう。また、電話についても不在の間、不正使用される可能性もあるため休止の手続きをしておくことをお勧めします。

    (4) 使用人
    現地人使用人は強盗に荷担するものや素行不良者もいるので新規雇用の際には然るべき人物、或いは信頼に足る人物からの紹介を通じた上で試用期間を置くなどして慎重に決めることがよいでしょう。また、貴重品及び現金は必ず鍵のかかった場所に保管するようにしてください。


  4. 交通事情と事故対策

    救急施設も医療施設も未発達の当国では、事故に遭った時の敏速な救助、治療は期待できません。運転の際は、特に以下の点に注意しましょう。
    (1) 当国の道路はバンギ市内と一部幹線道路を除き殆どが未舗装の道路です。スピードの出しすぎに注意してください。

    (2) 交差点に信号はありません。原則として右側優先ですが、交差点の通過には注意してください。また、運転手が窓から手を出すのは必ずしも曲がる意志表示では無く、通行人や対向車に挨拶しているだけの場合があります。

    (3) 夜間は、街灯のついていない道路が多く、路肩を歩行する現地人の視認も困難です。ヘッドライトやテールランプが片目、もしくは全くつかない車もあります。

    (4) 現地人の運転は、センターライン上の走行、突然の急転回、停車、逆送があり注意が必要です。

    (5) 運転中に現地人に対して人身事故を起こした場合、付近に現地人が多数いて事故を目撃され、加害者(特に外国人)が車を降りたとたんにこれらの現地人が殺到してきて有無をいわせず暴行に及んだ例も少なからずあるので要注意。


II.緊急事態の発生、或いは発生が予想される場合

  1. 情報収集など

    (1) 地域情勢
    (イ) TV、ラジオなどで情報収集を試みてください。
    (ロ) 大使館から貸出を行っている携帯無線機の回線(6CH)を開いてください。
    (ハ) 大使館の情報を傾聴してください。
    (ニ) 自身に危害が及ぶおそれが高い場合には、前後に大使館へ連絡の上、自身の判断で自宅待機等避難をしてください。

    (2) 定期連絡など
    (イ) 大使館から行われる定期連絡を聞いてください。
    (ロ) 自身の居所、健康状態など連絡してください。
    (ハ) 自身が入手した情報が漏れていると思われる場合は、連絡してください。


  2. 避難・退避に際しての注意点

    避難・退避に際して、携行できる荷物は原則小さなもの一個(10kg以下)とし、機敏な行動が出来る、身軽な格好を心懸けてください。
    (1)運動靴
    (2)帽子
    (3)貴重品(旅券、現金など)
    (4)医薬品
    (5)食糧品(飲料水など)
    (6)上着(防寒用)
    (7)インマルサット(一団体で一台)
    (8)その他

  3. その他

    騒動が発生した場合、自宅等安全な場所で待機の上、随時、或いは定期的な連絡を行うことは非常に効果的です。従って、緊急事態においては、在留邦人間の連絡手段が確保出来るよう日頃より、連絡機器の状態を確認してください。
    また、最新情報を入手した場合、真偽を問わず、大使館を含めた、在留邦人間で周知することを心懸けてください。但し、真偽不明の情報については、情報のひとつであることを認識した上で、その情報に基づいて行動することは控えてください。

  4. 緊急連絡先

    警察   117、61-19-44、61-20-44
    火災   188
    パスツール研究所   61-08-66
    コミュノテ病院   61-20-17
    日本大使館   61-06-68

    サンゴ語
    「泥棒」   ゾー・チ・ンジ   Zo ti nji
    「助けて」   エデ・ンビ   Ede mbi
    「捕まえて」   ブ・ロ   Gbou lo
    「警察を呼んでくれ」   イリ・ポリス   Iri Police

    フランス語
    「泥棒」   オ・ヴォルール   Au voleur
    「助けて」   オ・スクール   Au secours
    「捕まえて」   アトラペール   Attrapez
    「警察を呼んでくれ」   アプレ・ラ・ポリス   Appelez la police

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