在留邦人向け安全の手引き 在ブルキナファソ日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

~緊急事態対処マニュアル~

平成23年12月
在ブルキナファソ日本国大使館

目次

Ⅰ.序言(はじめに)

Ⅱ.防犯の手引き

(1)防犯の基本的心構え(3つの基本)

(2)犯罪発生状況

(3)具体的注意事項

(4)交通事情と事故対策

(5)テロ・誘拐対策

(6)緊急連絡先

Ⅲ.在留邦人用緊急事態対処マニュアル

Ⅳ結語(おわりに)

Ⅰ.序言(はじめに)

「自らの安全は自ら確保する」ことが求められています。

厳しいセリフかも知れませんが,これは国際的な共通認識といってよいでしょう。海外という日本と違った環境の中で,自らの安全を省みないということは安全を放棄することにも等しいことを認識してください。

現在,ブルキナファソにおいて長期滞在者(3ヶ月以上滞在)は約175名です。ブルキナファソに3ヶ月以上滞在される方は,必ず在ブルキナファソ大使館領事窓口へ「在留届」を提出してください。インターネットによる届出も可能です。詳しくは当館ホームページ(http://www.bf.emb-japan.go.jp別ウインドウが開きます)をご覧ください。

最近でもブルキナファソにおいて,邦人が巻き込まれたひったくり事件が数件発生しています。また,ひったくりだけでなく外国人や富裕者を対象とした,けん銃使用強盗等の命取りになる犯罪も発生しているのが実情です。

長い海外生活の中では気の緩むこともあるかと思います。しかし,その隙に危険が飛び込んでくるのです。「安全」については,日本にいるとき以上に厳しくとらえ,用心に用心を重ねて日常生活を送っていただきたいと思います。

この手引きは,危険を事前に回避し,安心して生活するために日頃心がけておくべきこと,参考にしていただきたいことを盛り込みました。既に皆様がご承知のこともあるかもしれませんが,知っていても実行しなければ何の役にも立ちません。

安全のためには常に緊張感を維持していただきたいところですが,時にはこの手引きを手にして,安全対策について顧みる際の参考にしていただければ幸いです。

平成23年4月
在ブルキナファソ日本国大使館

Ⅱ.防犯の手引き

日本で生活していると,「安全」という概念を普段意識することなく生活しているのではないでしょうか。しかし,「安全」は自分で確保するのが基本であることは世界共通の認識なのです。

安全確保のためには、
①情報収集(認知) ②分析(判断) ③行動(反応)
という行為を繰り返していくことが肝要です。我々普段これらの行動を無意識に行っています。「赤信号 (認知)」→「渡ると危険 (判断)」→「渡らない (反応)」といった具合です。つまり,人は自己の安全のために常にこうした行為を行っていますが,その隙を狙って様々な危険要素が襲ってくるのです。

こう考えると,安全確保のためには常日頃から安全意識を備えねばなりません。必ずしも完全ということはありませんが,平素から自分のできることを実践していくことこそ大切なのです。

(1)防犯の基本的心構え(3つの基本)

安全対策上の心構えとして重要なことは,「犯罪に遭遇する機会を少なくする」ことです。その対処方法は,時間・場所・状況・相手によって異なりますが,生活,行動面で「目立たない」,「パターン化を避ける」,「警戒心を怠らない」という3点を基本に対策を講じることがポイントです。

(ア)目立たない

どんなに地味な格好をしていても,ブルキナファソでは日本人はどうしても目立ってしまいます。したがって,それ以上に目立つような格好をすることは,自ら危険を大きくすることになります。高価な装飾品を身につけて外出する,高価な電気器具を持ち歩く,高級車や四輪駆動車に乗るといったことは,犯罪者の絶好の標的となるばかりでなく,時と場所によってはそうでない者を犯罪者に駆り立て,結果として犯罪を誘発してしまうこともあり得ます。

(イ)パターン化を避ける

犯罪を犯そうとしている者は,必ず相手を十分観察してから行動を起こします。そのため,生活のパターン化を避けたり,不必要な人に自分の行動予定を話さないことも重要です。また,「何かおかしいな」と感じたときには,その場から離れたり,明るいところを歩いたり,警備員の近くを歩くことも安全対策の一つです。

(ウ)警戒心を怠らない

誰しも最初は緊張感も高いので,安全面に関してもいろいろ注意を払いますが,時間が経過し生活に慣れてくると,あるいは,「危険だといわれている○○地区に行ったけれど大丈夫だった」とかいう話を聞いたり,自分もそのような経験をしてしまうと,警戒心を怠るようになるのが人の常です。しかし,犯罪多発のこの国で,金持ちであると思われている日本人が犯罪に遭わないのは運がよいからに過ぎないということを忘れてはなりません。

(2)犯罪発生状況

(ア)当地では首都ワガドゥグを中心として,ひったくり,スリ等の窃盗事件は日常茶飯事であり,邦人の被害も発生しています。手口的には歩行者の後方よりオートバイや車両で近づき,追い抜きざまに手荷物を持ち去っているようです。また,銃器を使用した強盗事件も年々増加傾向にあるようです。

(イ)大きな事件として,ブルキナファソにおいては,本年2月下旬以降,学生によるデモや,軍関係者による威嚇発砲,破壊活動が各地で連続して発生しました。首都ワガドゥグ市で発生した軍による暴動では,治安当局,軍及び地方自治体の幹部の自宅が襲撃され,怪我人も発生しました。暴動やデモ等は予告なしに行われる場合が多いので、日頃から安全情報の入手に努めてください。

(ウ)また,現地人・外国人を問わず殺人,強盗,窃盗,カージャックなどの凶悪犯罪に巻き込まれる事件が発生しており,比較的安全と言われている地区でも同様の事件が発生しています。犯罪の4分の3以上が夜間に起こっており,在留邦人が強盗・ひったくりの被害者となる事件が頻発しています。これら犯罪に対する当地治安機関の取り締まり能力は低く,犯罪抑止効果の点において多くを望むことはできません。当地治安情勢は予断を許さない状況にあります。

(エ)2009年及び2010年の犯罪発生数(国家警察調べ)

(ⅰ)2009年
窃盗:16,483件
強盗:695件
交通事故:12,215件
殺人:29件
(ⅱ)2010年
窃盗:15,020件
強盗:311件
交通事故:9,134件
殺人:32件
(3)具体的注意事項
○住居の安全対策

(ア)住宅の防犯対策の第一歩は住宅の選定です。住宅を決定する要素は景観,造り,通勤距離,金額など色々ありますが,最優先事項は安全です。以下の点を住居決定の際にお役立て下さい。

  • 安全面で納得のいく物件が見つかるまでは妥協しない。
  • 必ず本人が建物を下見し,複数の物件から選択する。
  • 夜間や周辺道路の状況(街灯の有無や道路が冠水しないか等)
  • 毎日の行動ルート(通勤・通学・買い物等)は安全のため複数ある。
  • 窓,扉に鉄格子が設置されている。
  • 外周部(隣家を含む)から簡単に侵入できない構造になっている。
  • 警報装置等の設置の有無。

(イ)入居後

  • 電話の設置など生活に必要な設備を整える。
  • 隣近所との良好な関係作りや,非常持ち出し品の選定などを行う。
  • 使用人を雇用する場合は身元の確認を行い,行動には注意を払う。
  • 警備員がいる場合でも安心せず、依存しない。
  • 来訪者を安易に入れない。
  • 玄関,門扉の開閉時には周囲の安全を確認する。
○外出時の安全対策

邦人被害のほとんどが外出時に発生しています。当地では日本人も白人と同様,肌の色が違うことから目立ちます。さらに西欧人と比較して好奇心が旺盛な反面,警戒心が薄いとも言われています。外出時の安全対策としては,まず第一に不要不急の外出を避けることですが,当地で生活している以上,全く外出をせずにいるわけにもいきません。外出時は場所・目的にあった服装で,貴重品や必要のない物は持ち歩かず,複数で行動し,目的地が近くとも車を利用しましょう。なお,車上犯罪を避けるためにも必ず見張り人がいるところに駐車し,窓を開ける際には,運転席や助手席に物品を放置しないで,床か後部座席に置くように心がけることも大切です。

○生活上での安全対策

一軒家にはガードマンは絶対必要で,24時間警備とすることが望ましいです。また,出入口の錠は2つ以上付けるようにし,心当たりのない人物の訪問がある場合は,不用意にドアを開けることは絶対に避けましょう。

地方に長期旅行する場合,注意が必要なのは北東部Dori(ドリ)近辺の幹線道路及び国境付近で,トアレグ族の強盗,追いはぎが出没するといわれています。ブルキナファソの地方は比較的安全と言われていますが,バイクなどでの単独の移動は避けましょう。特に,路上封鎖強盗による被害が多い地域には行かないことが大切です。

電話・郵便物に関する情報は当館ホームページをご覧ください。

(4)交通事情と事故対策

アフリカの道路事情や交通マナーは悪く,ブルキナファソも例外ではありません。市民の通勤・移動手段として自転車やバイクが道にあふれるように通行しています。タクシーのほとんどは古い車体でブレーキ・ランプ、方向指示器が壊れているものが多く,バイク,自転車はほとんど無灯火と言えます。特に夜間の自動車運転にはかなりの注意が必要となります。昼間でも自動車とバイク,バイク同士,バイクと自転車の事故が頻発しています。事故が起こった場合には,警察が来て現場検証するまで事故車を移動せずに事故状況の維持をすることになっているため,交通渋滞が発生します。

交差点で停車するときは前者との距離をつめすぎないようにし,左右にかわせるだけの余地を残しておきます。こうすることによって不審者が近づいてきたときに逃れることができます。ちょっとでも「怪しいな」と感じたら,気付いた時点で近寄らず,速やかに反転して引き返すようにしましょう。また,交差点ではテレフォン・カードや種々の物売りが多数いますので,ドアはロックし,窓も閉めておくことが賢明です。

交通マナーの無視や整備不良による事故が頻発しており,どんなに注意していても事故が発生してしまう場合があります。その際は落ち着いて処理にあたることが肝要です。負傷者等救護すると共に警察への通報を行ってください。

自動車は極力運転手を雇い,自分では運転しないようにする方が賢明です。万が一事故が起こった時も運転手に対応させることができます。

(5)テロ・誘拐対策(一般論)
(ア)兆候の発見

計画的なテロ・誘拐犯は通常,複数の対象者を選び,もっとも簡単に犯罪を実行できそうな者を選び出すといわれています。狙いをつけた人物につき,勤務先・家族・本人の写真・車のナンバー・行動パターン等できるだけ多くの情報を集めます。また確実な誘拐方法を探るため,対象の行動を下見します。このためテロ・誘拐には必ず何らかの事前兆候があります。職場や家庭の周辺,移動時など生活全般にわたって少しでも普段と異なる点がないか注意することにより兆候を察知することができます。

(イ)具体的な兆候の例

テロ・誘拐犯による監視活動としては,次のようなことが考えられます。

  • 自宅・職場に間違い電話がよくかかってくる
    (犯人が所在を確認している可能性がある)
  • 車での移動途中,同じ車やバイクが後をついてくる
    (何日間かにわたり続くようならルートを変更するなどして要警戒)
  • 見知らぬ者が自宅の周辺を徘徊したり訪ねてくる
    (自宅の間取りや家族構成などを探りに来ている)

その他,状況により様々な兆候が現れると思いますが,日頃から警戒している様子を示せば,犯人側であきらめて誘拐対象の候補から外れることもあります。旺盛な警戒心は、相手にも「やりにくい」と感じさせるものなのです。

(6)緊急連絡先
○大使館関係

在ブルキナファソ大使館
電話: (226) 5037-6506, 6509
Fax: (226) 5037-6581
領事窓口時間 8時00分~12時00分、15時30分~16時30分
夜間及び休館日の連絡先:(226)7020-0342
休館日:最新版は大使館ホームページ(http://www.bf.emb-japan.go.jp別ウインドウが開きます)をご覧ください。

○警察(日本の110番) 17

VERT(警察と憲兵隊の組織) 1010
憲兵隊 5030-6271
(緊急時)8000-1145
中央警察署(ワガドゥグ) 5030-6382

○消防・救急車 (日本の119番) 18
○一般病院等
(1)CLINIQUE LES GENETS
住所:Ouaga2000(日本国大使館の近く)
電話:5837-4383
(2)CLINIQUE MEDICALE LES FLAMBOYANTS
住所:Avenue John Kennedy Secteur 4 Koulouba(街中心部)
電話:5030-7600
(3)Centre Medical International(常勤はフランス人医師)
住所:21 Rue Nazi Boni
電話:5030-6607(緊急時:70-20-00-00)
(4)CLINIQUE DU COEUR(心臓・循環器専門)
住所:Ouaga2000
電話:5039-7474
(5)ERAS(歯医者)
住所:Avenue Kwame N'Krumah Immeuble Nasa 2e etage Porte gauche(街中)
電話:5031-3614
(6)Pharmacie de l'Hopital(薬局、24時間営業)
住所:Secteur 4 国立病院前
電話:5030-6641
(7)その他
(ア)接種した方が望ましいワクチン(黄熱病は入国条件であり接種は必須です)
(ⅰ)A・B型肝炎
(ⅱ)髄膜炎菌性髄膜炎(ACWYの4価ワクチンの接種が望ましい)
(ⅲ)破傷風
(ⅳ)狂犬病
(ⅴ)ポリオ
(イ)要注意疾患としては他にマラリア,デング熱,細菌性中毒,寄生虫による消化器症状等に注意が必要です。また,大気が細かい砂や廃棄ガス等で汚れており,急性気管支炎,それに続発する慢性肺炎等,また結核等にも注意する必要があります。
(ウ)当地ではマラリアに最も気をつける必要があります。1週間から3週間の潜伏期間を経て発熱,貧血,脾腫を主症状に発症しますので,ハマダラカの生息に適している沼地や人工貯水池近くでの居住は避けてください。ハマダラカは夕方から明け方にかけて活動します。予防策としては長袖の着用,虫除け剤・蚊帳の使用、予防薬の服用等があげられます。24℃以下の気温では蚊の吸血活動は急速に低下するといわれており,エアコンを利用するのも良い方法です。また,観光客が当地でハマダラ蚊に刺された後,ロシア等の寒冷地で発症した実例があります。場所によっては迅速なマラリア治療が難しいことが想定されるので,出国される際に抗マラリア薬を購入することも検討ください。
○フランス語による緊急連絡用語
(1)自宅に強盗(泥棒)が入ったとき
「強盗(泥棒)に襲われました」 On m'a cambriole !
(2)路上で強盗被害にあったとき
「強盗に遭いました」On m'a agresse !
「すぐに来てください」Venez tout de suite , s' il vous plait.
「私は○○にいます」Je suis a ○○.
(3)交通事故にあったとき
「交通事故を○○(○○の近く)で起こしました」
J' ai fait un accident de circuration sur ○○. (cote de ○○)
「私は怪我をしています」 Je suis blesse.
(4)その他
「助けて!」 Au secours !
「泥棒!」 Au voleur !
「火事だ!」 Au feu !

Ⅲ.在留邦人用緊急事態対処マニュアル

(1)テロ情報

(ア)ブルキナファソにおいては、過去数年間に亘り集団的、組織的なテロ組織、反政府組織は確認されておらず、大規模なテロ関連事件も発生していません。またアル・カーイダ等の国際テロ組織の存在も確認されていません。イスラム教徒が多数存在しますが穏健派であり、過激派が存在しているとの具体的情報はありません。

(イ)他方、マリやニジェールといった国境を接している近隣諸国においては、イスラム・マグレブ諸国のアル・カーイダ(AQIM)によるテロ・誘拐事件が多発しています。平成22年7月、米国大使館がマリ国境に近いブルキナファソ北部においてAQIMが米人等の誘拐を企てているとの情報に接し(後に誤報と判明)、一時北部地域より在留米人(経済協力関係者)をワガドゥグに退避させた他、同様に仏国大使館もニジェール国境に近いブルキナファソ東部より一時在留仏人をワガドゥグに退避させています。依然として、ブルキナファソ国内においてAQIMが活動しているといった具体的な情報はありませんが、我が国を始め米国、仏国等はマリ及びニジェール国境に近い地域への在外自国民への渡航に注意を呼びかけており,誘拐・テロ事件が発生する可能性もあるので,十分注意する必要があります。

(2)平素の準備と心構え

緊急事態(内乱,クーデター,暴動,大規模事件・事故・災害等)が発生した場合は「自らの安全は自ら確保する」を念頭に最善策を検討の上,大使館が安否確認を行っていますので,まずご一報願います。日頃から,通信手段・移動不能を想定し,下記心構えをお願いします。

(ア)3ヶ月以上ブルキナファソ滞在される方は,必ず「在留届」を提出してください。在ブルキナファソ大使館では,治安機関,国際機関,他国大使館等から日々情報収集を行い,必要に応じ緊急連絡網等を通じて情報を発信します。

(イ)内乱等に巻き込まれる可能性がある場合は,常に周囲の状況に注意を払い,情報を収集し危険な場所に近づかないことを心がけてください。巻き込まれそうになった場合の取り敢えずの避難場所について,常日頃から頭に入れておくことが重要であり,自分がどこにいるか(勤務先,通勤途上,自宅等),自分がどのような事態に巻き込まれそうか等,幾つかのケースをあらかじめ想定して各自の一時避難場所(外部との連絡が,容易に行える場所が望ましい)を検討してください。

(ウ)パスポート,現金,貴重品等最低限必要なものは,いつでも持ち出せるよう準備してください。また,緊急時には一定期間自宅待機をお願いすることもありますので,非常用食糧,飲料水,医薬品,燃料等を最低限準備しておいてください。

(3)緊急時の行動
(ア)緊急時の行動

外出時に緊急事態が発生した場合は,速やかに自宅に戻る,或いは知人宅や近くのホテル等に避難し,周囲の状況を確認してから移動するなど,落ち着いて行動してください。

(イ)緊急避難場所

在留邦人の緊急退避場所として,状況に応じ大使館または大使公邸を予定しています。自宅からのアクセスを確認しておいてください。

(ウ)国外退避

(ⅰ)内乱等の発生により,邦人の生命,身体に危険が生じるおそれがあり,必要と判断した場合には「退避勧告」等の危険情報を発出します。

(ⅱ)国外退避の場合,航空便(商業便)を優先しますが,状況に応じてはチャーター航空便,或いは陸路によることも想定されます。可能な限り商業便が運行しているうちに退避することをおすすめします。

(ⅲ)緊急避難及び国外退避等の場合,日本大使館では可能な限り援護しますが,基本的には自力で集結場所まで集合するようお願いします。その際の携行荷物は必要最小限の手荷物程度にまとめるようにしてください。

(4)緊急事態に備えてのチェックリスト

(ア)パスポート、イエローカードの確認

(イ)航空券の手配または航空便予約

(ウ)現金の準備(現地通貨及び外貨)

(エ)クレジットカードの確認

(オ)退避手段の再点検(陸路の場合,自動車の整備及びガソリンの確認等)

(カ)非常用物資(食糧,飲料水等,ラジオ,懐中電灯,乾電池,常備薬等)
内乱等の発生に備え,最低でも1人が3~4日籠城に耐え得る食料,飲料水,懐中電灯等の非常物資を準備しておくことをおすすめします。

(5)緊急連絡網

大使館では緊急時に備えた邦人緊急連絡網を整備していますので,連絡先に変更が生じた場合は速やかに在留届けの変更手続きを行ってください。また,緊急連絡網は所属団体等を通じてお知らせしますが,長期滞在者の方で緊急連絡網をお持ちでない方は大使館領事窓口へご連絡ください。なお,大使館及び大使公邸の地図については,当館のホームページからダウンロードしてください。

Ⅳ.結語(おわりに)

「安全・健康・教育」の3点は,在留邦人の三大関心事といわれています。家族構成によってもその優先順位は異なると思いますが,単身者でも家族同伴者でも共通して関心を持っていただきたいのは,「安全」です。「安全確保」のためには「あなた任せ」ではなく,皆さん自身の自助努力と,毎日の多少の手間を惜しまないことが大切です。

今後この手引きの内容を充実させ,かつ最新のものとしていただくために,在留邦人の皆様からの安全に関する情報提供をお待ちしております。特にどんな小さな事でも,犯罪被害に遭いそうになった事例,交通事故に遭遇した体験談などは今後のために貴重な情報となりますので,是非お知らせください。

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