在留邦人向け安全の手引き 在ブラジル日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


(※)
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安全の手引き

平成21年4月1日
在ブラジル日本国大使館

在留邦人の皆様は、ブラジルへの赴任に際し、派遣元において当地の実情、安全対策等について種々のアドバイスを受けられ、また、各人がそれぞれの情報を入手しておられるものと思います。当館におきましても、在留邦人の保護、安全対策のために「安全の手引き」を作成しております。皆様がお持ちの情報、資料と併せて当地において安全な生活を送るための参考として頂ければ幸いです。
ご承知のとおり、当地において皆様はブラジル連邦共和国の法律の下で生活することになり、第一義的にはブラジル連邦共和国官憲の保護を受けることとなります。ただし、大使館としては、皆様がブラジル連邦共和国の法律の下で不法、不当な処遇を受けるような場合には、ブラジル連邦共和国政府を通じて善処を求めることになりますので、当地で生活される上での疑問点、不安に思われること等がございましたら遠慮なく日本国大使館までお問い合わせください。
また、万が一に備え海外傷害保険に加入しておくとをお勧めします。
その他、外務省海外安全HPに以下の渡航情報や安全対策が掲載されているので併せてご参照ください。

  • ブラジル渡航情報(危険情報)及びスポット情報
    (http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=259#header)
    概要:
    サンパウロ州大サンパウロ圏及びカンピーナス市、リオデジャネイロ州大リオ圏、ペルナンブコ州大レシフェ圏、バイア州サルバドール市及びエスピリト・サント州大ヴィトリア圏に対し「十分注意してください。」の渡航情報(危険情報)が継続して発出されています(09年4月現在)。その他スポット情報として、デング熱の流行や黄熱病の発生状況などが掲載されています。
  • 安全対策基礎データ
    http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4_S.asp?id=259
    概要:
    主要各州、都市毎の犯罪発生状況、防犯対策及び滞在時の留意事項等に加え、査証、出入国審査や大使館及び総領事館の緊急連絡先が掲載されています。
  • 在留邦人向け安全の手引き
    http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/brasilia.html
    概要:
    大使館及び各総領事館毎に作成され、在留邦人が事件事故に巻き込まれないための各種防犯対策等の他、犯罪傾向を示す犯罪統計、暴動や内乱等の緊急事態発生に際しての対策や緊急連絡先、緊急時のポルトガル語会話例等が掲載されています。

なお、本手引きが部外の人に渡ることのないよう取扱いにはご注意下さるようお願いいたします。

目次

  1. 日常の防犯対策
  2. 緊急事態発生時の対策
  3. 付録1 緊急時の連絡用語
  4. 付録2「連邦区犯罪統計表」
  5. 付録3「連邦区地区別犯罪統計及び傾向等」
  6. 付録4「軍警察防犯対策参考資料」

加除整理一覧表

年月日 整理事項 該当頁
11.10. 1 制定  
12. 8. 1 連邦区犯罪統計更新 付録
12.10. 1 緊急時の連絡用語(追加) 付録
13. 8. 1 連邦区犯罪統計更新 付録
14. 8. 1 連邦区犯罪統計更新 付録
15. 3. 1 連邦区犯罪統計更新 付録
15.11. 7 3.(3)旅券を紛失した場合 の内容変更
II 1.(1)(イ) 旅券の保管等 の内容変更
I 3.(3)
II 1.(1)(イ)
15.11. 7 緊急時の連絡用語 カタカナ読みの変更 付録
16. 1.21 連邦区犯罪統計更新 付録
17. 2. 1 連邦区犯罪統計更新及び電話番号の変更 付録
17. 9.29 名称の変更及び電話番号の変更  
18. 3.22 連邦区犯罪統計更新 付録
18. 8.7 連邦区犯罪統計参考資料(追加) 付録3
18.10.4 連邦区犯罪統計参考資料更新 付録
18.11.9 I.日常の防犯対策の記載事項更新
電話番号の一部追加・変更
連邦区犯罪マップ(追加)
I.
II.
付録3
18.11.20 軍警察防犯対策参考資料(追加)
II.緊急事態発生時の対策記載事項更新
付録4
II.
19. 5. 7 連邦区犯罪統計参考資料更新 付録2、3
19.12.5 I.日常の防犯対策の記載事項更新
連邦区犯罪マップ更新
I.
付録3
20.5.7 連邦区犯罪統計他付録資料更新 付録2、3
21.1.13 表紙及び目次記載事項変更
I.日常の防犯対策の記載事項更新

I.

I 日常の防犯対策

防犯・事故防止対策自己診断

まず、ご自身の一般防犯、住居、交通安全などへの各種対策と防犯意識のレベルをチェックするための参考としてお試しください。

  質問 回答
Q1 わずかな時間でも家を空けるときは必ず鍵を掛けますか? はい・いいえ
Q2 誰かが家にいるときでも必ず鍵を掛けていますか? はい・いいえ
Q3 入口の鍵は複数付いていますか?また、チェーンは付いていますか? はい・いいえ
Q4 窓は確実にロック出来ますか? はい・いいえ
Q5 窓には鉄格子が付いていますか? はい・いいえ
Q6 予定外の工事業者や電話会社などが来訪した際は、大家や職場に確認するまで家に入れないようにしますか? はい・いいえ
Q7 ATMで現金を引き出す時、左右、後の人に警戒していますか? はい・いいえ
Q8 ATMの夜間利用は避けていますか? はい・いいえ
Q9 ATMで操作に困った際に、知らない人が操作方法を教えようと申し出たら断りますか? はい・いいえ
Q10 見ず知らずの人には、自分や家族の名前、住所などを話さないように心掛けていますか?(電話やアンケートを含む。) はい・いいえ
Q11 夜間に徒歩で外出することに抵抗はありますか? はい・いいえ
Q12 日本にいるときよりこまめに携帯電話を充電していますか? はい・いいえ
Q13 毎日、家族の一日の行動、行き先を把握していますか? はい・いいえ
Q14 車で市外に出かける際は、地図で複数の経路、所要時間などを事前に検討しますか? はい・いいえ
Q15 家族や大使館代表または同僚の電話番号を暗記していますか? はい・いいえ
Q16 駐車する際、エンジンを停止する前に必ず周囲を確認していますか? はい・いいえ
Q17 夜間にガソリンスタンドで給油することに抵抗はありますか? はい・いいえ
Q18 運転中、日本にいるときよりサイド、バックミラーを意識して確認するようになりましたか? はい・いいえ
Q19 駐車する際、車内の見えるところに荷物を残さないようにしていますか? はい・いいえ
Q20 家庭内や職場で、治安や防犯、事故に関する話題が出ることはありますか? はい・いいえ

診断結果(参考)
はい の個数 診断内容(参考)
0~5個 安全確保を積極的に意識する必要があります。現状では無防備であると言えます。
6~10個 これまで無事であった幸運に感謝するとともに、今後の対策、意識向上が急がれます。
11個~15個 平均的と言えますが、まだ隙があります。油断せず防犯・事故対策を講じてください。
16個~20個 良好なレベルにあると言えますが、隙を与えないよう引き続き十分ご注意願います。
  1. 基本的な心構え
    海外生活は、様々な点で日本国内での生活とは異なります。特に、日本は犯罪が増加しつつあるとはいえ、諸外国に比べて犯罪が少なく、治安の良い国であるだけに、日本人全般に共通する特徴として各種犯罪に対する「自己防衛努力」が不足しているという点が挙げられます。
    ブラジリアはブラジル国内では比較的治安の良い方ですが、それでも雇用情勢の悪化及び人口増加に伴い、年々犯罪発生件数が増加し、犯罪手口も凶悪化しており、ここ数年は、住宅地区や商業地区及び人気の少ない駐車場地区等において電撃誘拐(金品・クレジットカード等を狙った短時間誘拐)や強盗事件が頻発しています。また、ブラジリア周辺の衛星都市においては、東北部等から流入しバラック等に住み付いている住民が多く、それら住民による殺人・強盗・麻薬犯罪等の凶悪犯罪が増加しつつあるため、犯罪率はリオ、サンパウロに匹敵する高さとなっています。ブラジリア連邦区以外のゴイアス州及び隣接するトカンチンス州の各都市においても同様の犯罪が増加しており、治安状況は悪化しています。
    基本的にはその国に居住している人々の安全を確保するのは、その国の政府の責任ですが、私たちは常日頃から「自分の安全は、自分で守る」という心構えが必要です。
    ブラジルでは、国内全般に渡って銃器を使用した犯罪が多いことが特徴であるため、被害に遭った場合は、抵抗しないことが重要です。
    ●特に次の点には留意してください。
    (1) 常に警戒・用心を怠らず、時間・場所・周囲の状況を考慮して行動を計画する。
    (2) 行動時間や経路を適宜変更し行動パターンを他人に予知されないようにする。
    (3) 行動場所に応じ、目立たない服装、所持品(貴金属、腕時計)に心掛ける。
    (4) 被害に遭った場合は抵抗しない。(抵抗した場合、銃やナイフで攻撃される。)
    (5) 家族の予定を把握し、常に連絡が取れるようにしておく。
    (6) 目的地の治安情報を入手し、不用意に治安の悪い市街に出向かない。
  2. 一般的注意事項
    (1) 外国人登録証明書は、日常生活においては唯一の身分証明書です。外出する際は必ず携行するとともに、紛失したり、盗まれないように十分に注意してください。

    (2) 自宅について
    (イ) 防犯の観点からは、自宅を設定する場合独立家屋より集合住宅(アパート)の方が安全です。独立家屋の場合には、防犯対策がきちんとしている物件を選ぶことが大切です。
    (ロ) 玄関の扉には覗き窓、ドアチェーンを装着し、ドアの開放は必ず相手を確認してから行う。
    (ハ) 窓は常に施錠ができるように良好な状態を保ち、可能な限り、鉄格子を取り付ける。
    (ニ) 玄関、庭等は常に適切な明るさを保つようにする。
    (ホ) 見知らぬ人を安易に自宅の中に入れない。
    (ヘ) 就寝時は、寝室も施錠する。
    (ト) 門番(ポルテイロ)、隣人等とは良好な関係を保つ。
    (チ) 自宅の防衛線について

    ●住居の安全対策を実施する際に、「3つの防衛線」を考慮すれば、より効果的な対策を施すことが可能になります。
    <第1次防衛線の安全対策>
    • 外塀
      外塀は第1次防衛線となります。ここは最初の防衛線であり、犯人が簡単に侵入できないような構造にすることが大切です。
      塀の高さは2メートル以上であることが望ましいとされています。高さが十分でない場合は、塀の上に忍び返し等の障害物を設置しましょう。
      また、侵入に利用できる個所(樹木、電柱など)に注意して、防犯灯を設置し、犯罪者を心理的に威嚇することが大切です。
    • 門扉
      門扉(正門、通用門)は堅牢でかつ外塀と調和(高さ、堅牢性)したもので、門扉にはしっかりした鍵を付け、必要であれば二重に鍵を付けましょう。

    • 庭と建物外周には照明設備を設け、室内には外を照射できる強力な懐中電灯を常備し、庭に犯人が身を潜め易い暗がりを作らないようにしましょう。
      2階や屋根などへの犯人の侵入の助けとなるような足場には注意が必要です。また、可能なら複数の番犬を放し飼いにしておけば、なお良いでしょう。
    <第2次防衛線の安全対策>
    • 入口扉(玄関)
      玄関の扉と枠は頑丈なものとし、木製の場合は、一枚板で厚さ5センチ以上が望ましく、金属製であればなお良いでしょう。扉の周辺には来訪者をドアの内部から確認できるように照明設備があるとよいでしょう。更に、パッシブセンサーやマグネットセンサーなどの侵入警戒装置があれば一層効果的です。
    • その他の出入口
      通用門などの家屋への出入口についても、玄関と同じ位の安全対策が必要です。また、非常口としての観点から、脱出の容易性についても検討すべきです。

    • 全ての窓(トイレの小窓、冷暖房器具の取付け口などを含め)には鉄格子を施し、一般的に室内側に取り付けた方が警備対策上効果的とされています。
    <第3次防衛線の安全対策>
    万一、第1次、第2次防衛線を突破され、犯人に侵入される事態となった場合を想定して、一時的にたてこもって警察が到着するまでの時間稼ぎをする部屋を設置する必要があります。一般的に避難室には主寝室が適当と考えられます。
    避難室の入口扉は丈夫なものが望ましいでしょう。また緊急時の脱出も考え、2階の場合には避難梯子なども用意しておきます。
    避難室内には電話を設置し、緊急連絡先リストを備えておきます。電話以外の連絡手段として無線機や強力な懐中電灯、外部に異常を知らせるビラ(高層住宅の場合有効)を常備したり、貴重品(旅券、金銭)を保管する場所を設置しておきましょう。
    そのほかに避難室内に常備しておけば有効な物として、勤務先や警備会社への緊急連絡装置(無線機等)、サイレン付ハンドマイク、警笛等、ろうそく、ライター・マッチ、高性能ラジオ、医薬品及び水や食料などの備蓄品等が考えられます。

    「3つの防衛線の概念」

    「外部に異常を知らせるビラの例(高層住宅の場合有効)」

    • 自宅に強盗が入り、窓から助けを求める際に活用してください。
    • 主寝室等(第3次防)に数枚準備しておくことをお勧めします。
    • その他、主寝室等(第3次防)には、電話、緊急呼集網、懐中電灯をそなえておいてください。

    (3) 電話について
    (イ) 電話を受ける時は自分の名前を名乗らず、まず相手を確認する。
    (ロ) 自宅の電話番号は信頼できる人以外には知らせない。
    (ハ) 嫌がらせ等の電話は一方的に切る。
    (ニ) 間違い電話の場合、その旨のみを伝え、自分の名前を名乗らない。
    (ホ) 留守番電話には名前を吹き込まず、番号のみを入れる。
    (ヘ) 不安な時は、電話番号を変更してもらう。
    (ト) 電話は主寝室等の第3次防衛線内にも設置する。

    (4) 鍵について
    (イ) 入居に際しては鍵をすべて交換する。(合鍵が他人の手に渡っていないとの保証はない。通常のドアの鍵はシリンダー内の組み換えだけで、比較的安価に変更できる。)
    (ロ) 予備鍵の作成は必要最小限に留め、管理を十分に行う。
    (ハ) 鍵又は鍵束には、所有者の身元及び鍵の種類が判明するような印を付けない。
    (ニ) 使用人には鍵を渡さない。
    (ホ) 常時鍵を手元に置く。
    (ヘ) 使用人を替えた場合は、鍵も交換することが望ましい。

    (5) 使用人について
    (イ) 採用前に身元調査を十分に行う。
    (ロ) 使用人の交友関係について承知しておく。
    (ハ) 契約、解雇は逆恨みを買うことの無いように慎重に行う。
    (ニ) 使用人に仕事、外出先、帰宅時間等必要以上の話をしない。
    (ホ) 使用人の知人を自宅内に入れない。また、家族が不在時に使用人の判断で家人以外の者を自宅に入れさせないように教育する。
    (ヘ) 帰国が決定しても早急には伝えない。

    (6) 自動車について(車両防犯対策、運転時の防犯対策)
    定期的に点検整備を行い、常に良好な状態を保つ他、燃料は常にタンク半分以上にしておくよう心掛けてください。その他以下の防犯上の留意点に注意してください。
    (イ) 赤信号は早めに徐行に入り、信号停止時間を極力短くする。(動いているうちは襲いにくい。)
    (ロ) 赤信号にて不審者、不審車両が存在し危険を感じたら、停止せずに通過することを考える。ただし、武器をもって襲撃された場合はあわてて逃走せず、指示に従う。
    (ハ) 信号停車の際、物売りから買わない。安易に窓を開けないよう習慣つける。
    (ニ) 信号停車の際、前方に不審者の存在を感じたら、早めに迂回する。迂回が不可能な場合は、大きな車間距離(10m程度)を取り警戒を周囲にアピールする。(若しくは、左横の車に幅寄せし不審者を自分のそばに入らせないようにする。(これは、ひとりで運転している際に有効。))
    (ホ) 駐車場は、建物及び照明に近い場所選定する。駐車したらエンジン停止前に周囲を確認する。(CD、サングラス等は駐車前に収納し車外から見えるところに荷物物を残さない。)
    (ヘ) 駐車場から出る際は、オーディオ等の操作を避け、極力早く車を発進させる。(乗車直後を狙っている。)
    (ト) 車が故障したら信頼できる人を呼ぶこと。手助けしてくれる人が犯罪者に変わることも多い。
    (チ) 夜間や人通りの少ない場所で、倒れている人などを助けるために止まらない。
    (リ) ヒッチハイカーは男女を問わず絶対に乗せない。

    (7) 外出について
    (イ) 外出先に集まる人々の服装に自分の服装を合わせる。(特にフェイラ(市場)等)
    (ロ) 必要以上に高価な品物を身に付けない。
    (ハ) 多額の現金を持ち歩かない。また、財布等は他人が見ている前で開かないように留意する。
    (ニ) 人通りの少ない、暗い場所は避ける。
    (ホ) ショッピングセンターなどでは、人込みの中でのスリ、置き引き等の被害が報告されているので常に周囲の人や状況に気を配る必要がある。
    (ヘ) 携帯電話及び緊急連絡先を常に所持する。

    (8) 旅行について
    (イ) 旅行中の行動については、信頼できる知人に知らせておく。
    (ロ) 長期旅行に際しては、特に独立家屋の場合、泥棒に狙われやすいので夜間は照明をつける等により、留守宅であることを容易には外部に判らぬよう手を打っておく必要がある。
    (ハ) 旅行の計画は、信頼できる業者を利用し、現地の最新情報を十分に入手した後、出発する。
    (ニ) 宿泊先ホテルの選定は、料金よりも安全を優先させる(三ツ星以上が目安)。
    (ホ) ホテル到着後、速やかに緊急脱出経路を確認し、不測の事態に備える。
    (ヘ) 車両で旅行する場合は、幹線道路といえども市街地以外では夜間照明がほとんど無いため、日中に行動し、日没前には目的地に到着するように計画する。
    (ト) 長距離バスを狙った強盗事件も発生することがあるので、旅行の際は航空機を利用した方が無難である。
  3. 犯罪等の被害に遇った場合の処置について
    (1) 現金・貴重品を盗まれた場合
    現金・貴重品が盗まれたなら、まず戻ってくる可能性は無いものと覚悟してください。したがって、被害に遇わないようにすることが肝要ですが、不幸にして被害に遭った場合には、所轄の文民警察(POLICIA CIVIL)に通報してください。
    その際、調書作成後に盗難証明書(被害届けの受理証)を発行してもらえます。この証明書は、貴重品等に保険がかかっている場合に、保険会社に対し請求を行う際、また、小切手を盗まれた場合には当該銀行に届け出る際に必要となります。
    車両の盗難に遇った場合も同様です。

    (2) 身分証明書を盗まれた場合
    警察に盗難届けを出すとともに、盗まれた身分証明書の悪用を防止するため、身分証明書の発行元にも通報する必要があります。

    (3) 旅券を紛失した場合
    旅券を紛失、若しくは焼失又は汚(破)損した場合は、大使館へ次の書類を提出して再発給を申請してください。なお、再発給に際しては、外務省本省に旅券発給事実を照会する必要があるため1週間位かかることがあります。
    (イ)一般旅券再発給申請書  2通 (用紙は大使館にあります。)
    (ロ)本人確認ができる書類  1通 (運転免許証等)
    (ハ)警察の紛失届受理証明書  1通
    (ニ)写真(4.5×3.5cm)  2葉 (最近6ヶ月以内に撮影したもの)

    (4) クレジット・カードまたは旅行小切手を盗まれた場合
    クレジット・カードまたは旅行小切手の発給会社に盗まれた旨を伝え、無効手続きを一刻も早く行うことが重要です。そのため、発給会社名、電話番号、クレジットカードまたは旅行小切手の発行番号及び有効期間等は必ずメモしておく必要があります。

    (5) 強盗・恐喝に遭遇した場合
    狙う相手は真剣です。また、ほとんどの場合武器を携行していますので、抵抗したり、相手の神経を逆撫でするような行為、あるいは不用意に懐やポケットに手を入れたり、シートベルトを外すような動作(武器を取り出そうとしていると誤解を与える)は絶対に避けてください。無抵抗の場合には、金品の被害だけで済む場合がほとんどですが、抵抗したために生命まで落とした例もあります。
    万一に備え、命金となる程度の現金(50米ドル程度または同等の現地通貨)を財布に入れておくことが賢明でしょう。

    (6) 空き巣被害に遇った場合
    扉や窓等がこじ開けられているのを発見した場合、犯人がまだ中に居る可能性もあるので、決して一人で中に入ってはいけません。まず第一に、警察、警備員、知人等に通報、連絡し、警官または警備員を同行して中を確認してください。そして、現場を保存しつつ何が盗まれたか記録し、所轄の警察署に被害届けを提出してください。その際、メーカー・色・形式・製造番号等が判れば、後日発見される可能性は高くなります。落ち着いて行動することが肝要です。

    (7) 交通事故に遇った場合
    負傷者がいる場合は直ちに病院へ運ぶ等の手配を行ってください。状況により現場での示談で済む場合もありますが、被害者、加害者に係わらず、付近の警察署に連絡絡して然るべき処置をした方がよいでしょう。警察の事故証明が無いと車両保険等を利用できないため、小さな事故でも警察に届けておくべきです。加害者がそのまま逃げ去るケース、急いでいる等の理由で示談を翌日回しにした上、いざ示談に入ろうとすると責任逃れをするケース見られるため、注意する必要があります。
    また、事故直後は精神的に動揺していることが多いので、同僚や保険会社等に連絡し応援を求めるべきです。
    なお、現地のドライバーの任意保険への加入率がかなり低く、被害者となっても損害保証が得られないばかりか、極稀に加害者が強盗や恐喝犯に早変わりすることもあるので、冷静に相手を観察して対処する必要があります。

    参考資料(交通事故・犯罪統計:連邦区文民警察)

  4. 誘拐について
    テロリストによる誘拐は、当地においては今までのところ発生していません。しかし、過去に在留邦人が車両の盗難事件に巻き込まれ誘拐された上、危うく殺害されそうになった事例があります。営利目的の誘拐事件の被害者にならないように普段から行動に注意する必要があります。
    (1) 誘拐対策
    ほとんどの場合、誘拐犯は計画的に行動します。つまり、標的(被害者)に予め狙いを定め、その行動を監視して、スキを狙っている訳です。
    そこで、被害者とならないためには、普段の生活において「金持ち」と見られるような行動を慎むとともに、家、職場、学校、通勤経路等日常の行動範囲に不審者がいないかどうか常に周囲の状況に注意を払うことが必要です。

    (2) 誘拐された場合
    (イ) 不幸にして誘拐事件が発生した場合は、直ちに大使館へ連絡し、対応策を協議するようにしてください。
    (ロ) 誘拐は、襲撃の瞬間が最も危険ですが、この段階では標的を殺害することは少ないと言われています。しかし、この時に無理矢理に逃げようと抵抗することは、危険です。
    (ハ) 犯人の車両等に連れ込まれたら、抵抗せずに犯人に従うことが重要です。通常、相手は拳銃等の武器を保持しています。また、犯人は精神的にも高ぶっているので殺人に発展させないためにも素直に従いましょう。過去において誘拐されたものの、無事釈放された被害者の多くは、抵抗や犯人との交渉をせず、我慢して助けを待っていたということを念頭に入れ、慎重に行動することが大切です。

    (3) 監禁された場合の注意事項
    (イ) 監禁されている時の最大の敵は、誘拐犯人ではなく自分自身の態度であると言われています。恐怖感や絶望感に打ち勝つよう平常心を保つことが重要です。
    家族や会社等の関係者が解決のために努力していることを忘れないようにしてください。
    (ロ) 最初の数日間が最も辛い期間です。犯人に自分の弱点を見せないようにしてください。
    (ハ) 誘拐されると、自分の時間感覚が全く異なってきます。規則正しく行動するとともに知的関心を持続させることが重要です。できるだけ長く自分の活力を維持することが大切です。
    (ニ) 監禁中に与えられる食事はできるだけ食べるようにしてください。断食して、監禁に抗議しても事態は進展しません。
    (ホ) 犯人とは誠意をもって接し、相手を刺激したり、怒らせないようにすることが必要ですが、相手に屈しない強い気持ちを持ってください。また、犯人と友好的な関係を築き上げることも大切で、自分に有利な方向に活用するように心掛けてください。その際、政治的な話題、イデオロギー的な話題は避けたほうが賢明です。
    (ヘ) 監禁中に犯人の特徴及び監禁場所の様子(例えば周囲の音)を細かく観察することは、後に犯人逮捕の一助となります。

II 緊急事態発生時の対策

緊急事態とは暴動、内乱、戦争、大きな自然災害等が発生し、緊急避難や国外への脱出、引き揚げ等を検討あるいは実施する必要がある事態を指します。当地においては、現在そのような事態が発生する可能性は極めて低いと判断していますが、平時から不測の事態に備えて、物と心の準備をしておくことは大変重要です。
万一緊急事態が生じた場合には、大使館として渡航自粛要請、在留邦人の任意退避、一時退避、退去脱出の勧告、そのための援助等を行うことになります。

  1. 平素からの準備について
    (1) 備蓄等について
    (イ) 旅券の保管等
    在留邦人は外国人登録書を携帯していれば、旅券を常時携帯する必要はありません。各世帯主等が家族の旅券を自宅または所属会社、あるいは駐在員事務所に一括保管して、いつでも取り出せるようにしておいてください。また、家族全員が旅券の保管場所を承知しておくことも必要です。
    そして旅券の紛失等の際、最寄りの大使館及び総領事館で旅券の再発給申請を行うときに、旅券の写し(コピー)があれば手続きが簡単です。
    なお、大使館との相互連絡のため、法的に義務付けられている当国到着時の在留届の提出及び帰国時の連絡を励行してください。
    (ロ) 食料・飲料水
    飲料水、米、調味料、缶詰、チョコレート、ビスケット等の保存食品を10日分程度を目安に備蓄しておきましょう。
    (ハ) 医療品
    常備薬の他、衛生状態の悪化に備え、消化器関係内服薬、抗生物質等
    (ニ) 燃料、照明
    燃料用ガス、コンロ、マッチ、ライター、懐中電灯、蝋燭、電池等
    (ホ) 現金
    10日間程度生活できる現地通貨及び米ドル
    (ヘ) その他
    携帯ラジオ(FMの88.8MHzが受信可能な物)、ブラジリア周辺地図、水筒、ナイフ、簡易食器、タオル、ちり紙、毛布等

    (2) 自動車
    (イ)日頃から十分に整備しておく。
    (ロ)燃料は常時半分以上入れておく。

    (3) 緊急事態に備えるために以下のチェックリストを参考にしてください。

    必要な物 備考・その他
    <重要書類・貴重品>
    旅券 有効期間を確認しておいてください。また、旅券最終ページの「所持人記載欄」は、漏れなく記載しておいてください。紛失に備えてコピーを取っておくことをお勧めします。
    外国人身分証明書 ブラジルに在住する外国人は、外国人法により外国人身分証明書(Identidade de Estrangeiro)の常時携行を義務づけられています。
    現金、貴金属類、通帳、クレジット・カード 家族が10日間程度生活できる程度の伯貨、避難先における当座の生活に必要な外貨を予め用意しておくことをお勧めします。出国する際の空港使用税も必要です。
    <非常用食料など>
    自宅で待機することを想定して、それぞれ10日分程度準備しておくことが望まれます。自宅から他の場所へ避難する際は、各自の判断で必要最小限のものを携行してください。
    レトルトのご飯があれば便利です。
    消費期限を確認しつつ適宜補充しましょう。
    缶詰類・保存食 チョコレート、ビスケット等も便利です。
    インスタント食品  
    離乳食等  
    <衣類、着替え>
    長袖、長ズボン 気温の変化に備え、上に羽織れるものも用意した方が良いでしょう。但し、人目を引くような派手な物は避けます。
    下着類  
    <医薬品、衛生用品>
    日常使用している物の中から必要な物を選び、パックにしておくと良いでしょう
    家庭用常備薬  
    外傷薬(消毒)  
    衛生綿  
    包帯・絆創膏  
    歯磨きセット  
    石けん  
    タオル  
    生理用品  
    おむつ  
    ビニール袋  
    <自動車関連>
    自動車をお持ちの方は、常に整備しておくよう心掛けてください。(特にタイヤの空気圧やオイルの状態等)
    ガソリン 常時半分以上は入れておくよう心がけましょう。
    地図  
    ちり紙  
    懐中電灯  
    工具類  
    <その他>
    ラジオ 短波、FM放送受信可能な物が望ましい。
    懐中電灯  
    予備の乾電池  
    ライター
    (マッチ)
     
    ろうそく 極力太くて長持ちするものが良いでしょう。
    ナイフ  
    缶切り、栓抜き  
    紙製の食器類 プラスティック製のものがあればなお良いでしょう。
    割り箸  
    固形燃料  
    簡単な炊事用具  
  2. 緊急事態発生時の心構え及び対処要領
    (1) 心構え
    緊急事態が発生した場合には、平静を保ち、群衆心理に巻き込まれることのないようにすることが肝要です。
    在留邦人相互の緊密な連絡、ラジオ・テレビの聴取(現地の放送及びNHK国際放送。緊急時にはFM(周波数88.8Mhz)で当館からのお知らせを放送)、大使館への問い合わせ等により、正確な情報の入手・把握に努めてください。

    (2) 大使館への通報等
    入手した情報のうち、邦人社会一般に知らせる必要があると判断された場合は、随時大使館へ通報して下さるようにお願いいたします。
    自己または他の在留邦人の生命、身体財産等に危害が及び、若しくは及ぶ恐れのある場合は、所轄の警察署に通報して救護を依頼するとともに、迅速に大使館へ通報してください。

    (3) 緊急避難
    緊急避難に到るには、次の三つの段階があります。
    (イ) 情報分析段階
    戦争、内乱、暴動または大規模災害等の緊急事態が発生し、または発生する恐れがある場合、大使館は情報収集を行い、在留邦人、JICA、日系人協会等と緊密な連絡を保ちつつ、情報分析を行い、対策を検討策定し、連絡網を通じ在留邦人各位に的確な情報及び対策等について通報できるよう最大限の努力をいたします。在留邦人各位におかれましては、緊急避難の場合を想定し、次に発出される指示に備えてください。事態が悪化すれば次の段階に移行します。
    (ロ) 待機段階
    大使館が緊急避難の実施を決定した場合は、その旨を連絡網を通じて邦人各位に連絡いたします。この段階では、緊急避難のための準備は即座に完了させ、いつでも移動できる状態にしておかなければなりません。
    (ハ) 移動段階
    大使館から移動の指示があった場合は、準備した物品を可能な限り携行し、速やかに次の場所に移動してください。
    (a) 大使館事務所 3442-4200
    SES, Avenida das Nacoes, Q.811, Lote 39
    (b) その他外国公館または大使館の指定したホテル等

    (4) 事前の緊急避難または引き揚げ
    各人または派遣元の会社等の判断により、事前に緊急避難または本邦への引き揚げを行う場合には、速やかにその旨を大使館へ連絡してください。
  3. 在留邦人緊急時連絡先
    (1) 大使館関係
    大使館事務所(代表)   3442-4200
    大使館領事班  3442-4247
    夜間、祝祭日等  9981-0751
    対策本部設置時  3442-4209(緊急事態対処中)

    (2) 警察・消防関係
    警察(緊急)  190
    市警第1分署(ASA SUL 地区担当)  3245-1567
    市警第2分署(ASA NORTE 地区担当)  3273-0101
    市警第9分署(LAGO NORTE 地区担当)  3577-1288
    市警第10分署(LAGO SUL 地区担当)  3364-2884
    軍警察 RIO BRANCO隊(外交団警備担当)  3248-1368
    火事  193

    (3) 病院関係
    救急車  192(又は193)
    ・HOSPITAL DE BASE DO DF
    (住所:SMHS QUADRA 101, AREA ESPECIAL)
     3325-4074
    ・HOSPITAL SANTA LUCIA, EMERGENCIA/AMBULANCIA
    (住所:AV. W-3 SUL 716, CONJUNTO C)
     3345-9260、9261

    (4) 車の故障
    ・AUTO SOCORRO BSB(レッカー車、24時間)  3274-8001
      3272-0245

    (5) 空港公団
    ・ブラジリア国際空港  (61)3312-3277
    ・ゴイアニア空港  (62)3265-1500
    ・パルマス空港  (63)3219-3700

    (6) 公共施設( )内は会社名
    ・電気  
     連邦区(CEB)  :0800-61-0196
     ゴイアス州(CERG)  :0800-62-0196
     トカンチンス州
    (Compania de Energetica de Tocantins)
     :0800-64-64196
    ・水道  
     連邦区(CAESB)  :115
     ゴイアス州(Conpania de Seneamento de Goias)  :014-62-115
     トカンチンス州(Conpania de Seneamento de Tocantins)  :0800-644-0915
    ・電話(BRASIL TELECOM)  :10314

    (7) 主要旅行代理店(日系人経営)
    ・CAPITAL TURISMO
    :3゜Av., BL990 ,LJ-2 Nucleo Bandeirante
    TEL:3552-2581
    ・CENTURY TRAVEL(ANA)
    :SHIS QI-01, Conj.02 CASA18 LAGO SUL
    TEL 3365-3400 / 3365-4221 FAX:3365-2612
    ・DIPLOMATA TURISMO
    :SDN CNB S-4026
    TEL:3326-1917
    ・OMEGA TURISMO(JAL)
    :SCS Q.7 bl.A ED.EXECUTIVE TOWERS.1210
    TEL:3224-0311
    ・NIKKEY TURISMO
    :QSA-1 LT.9 TAGUATINGA SUL
    TEL / FAX:3351-5588
    ・TOP CLASS TURISMO
    :CNA-4 lt3s104 praca do D.I
    TEL / FAX:3351-9955 / 3352-3888
    :TAGUATINGA NORTE
    TEL / FAX:3351-6110

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III 緊急時の連絡用語

付録 1

泥 棒! : Ladrão ! (ラドラン!)

助けて! : Socorro ! (ソコーホ!)

火事だ! : Fogo ! (フォーゴ!)

警察署はどこですか?
: Onde fica a delegacia policial ?
(オンジ フィーカ デレガスィーア ポリスィアゥ?)
警察を呼んでください。
: Chame a polícia, por favor.
(シャーミ ポリスィア、ポール ファヴォール?)
日本大使館はどこですか?
: Onde fica a Enbaixada do Japão ?
(オンジ フィーカ エンバイシャーダ ド ジャパン?)
パスポートをなくしました。
: Perdi o passaporte.
(ペルジー オ パッサポルチ)
どこに忘れたか覚えていません。
: Não me lembro onde deixei.
(ナン ミ レンブロ オンジ デイシェイ)
財布を盗まれました。
: Minha carteira foi roubada.
(ミニャ カルテイラ フォイ ホウバーダ)
鞄をひったくられました。
: Minha mara foi arrebatada.
(ミニャ マーラ フォイ アヘバターダ)
だまされました。
: Fui enganado.
(フイ エンガナード)
あの人が犯人です。
: Ele é o culpado.
(エリ エー オ クウパード)
日本語の話せる人を呼んでください。
: Por Favor chamar alguém que fale japonês.
(ポールファヴォール シャマール アウゲン キ ファーレ ジャポネース)

関連単語

強盗: o assaltante(オ アサウタンチ)
交通事故: o acidente de trânsito(オ アスィデンチ ジ トランジト)
クレジットカード: cartão de crédito(カルタン ジ クレジト)
お金: dinheiro(ジニェイロ)
バッグ: bolsa(ボウサ)
カメラ: máquina de fotográfica(マキナ ジ フォトグラーフィカ)
盗難報告書: comprovante de roubo(コンプロヴァンチ ジ ホウボ)
事故報告書: comprovante de ocorrência(コンプロヴァンチ ジ オコヘンスィア)
月日: data(ダッタ)
時間: hora(オーラ)
場所: lugar(ルガール)
住所: endereço(エンデレッソ)
連絡先: local de contato(ロカウ ジ コンタット)


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IV 「連邦区犯罪統計表(2003年~2007年)」

付録 2

連邦区における過去5年間の事件発生状況(2003年~2007年)

資料提供:連邦区公安局及び連邦区文民警察
犯罪種別 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 増減(%) 件数/日
強盗殺人 69 61 52 55 49 -10.91 0.13
殺人 586 551 515 539 567 5.19 1.55
殺人未遂 801 875 807 890 911 2.36 2.50
傷害 12,592 12,618 13,924 13,176 11,544 -12.39 31.63
強姦、同未遂 355 347 400 336 283 -15.77 0.78

その他 23,441 23,205 22,186 22,881 21,511 -5.99 58.93
銀行 16 4 3 1 1 0.00 0.00
商店 2,062 1,954 1,664 1,784 1,927 8.02 5.28
住居 553 592 618 526 418 -20.53 1.15
飲料水(車両毎) 182 87 69 56 24 -57.14 0.07
ガススタンド 994 910 456 661 663 0.30 1.82
車両 1,740 1,860 1,523 1,596 1,574 -1.38 4.31

空き巣 8,329 8,568 9,485 9,534 8,585 -9.95 23.52
商店 2,910 2,938 3,290 3,366 3,508 4.22 9.61
車両内 16,269 15,453 14,726 12,386 10,621 -14.25 29.10
その他 39,436 37,835 36,946 41,432 38,661 -6.69 105.92
電撃誘拐 236 409 420 377 410 8.75 1.12
車両盗難 7,045 7,142 7,274 8,141 7,643 -6.12 20.94
誘拐 2 3 5 7 11 57.14 0.03
詐欺 6,188 7,286 10,441 10,815 12,642 16.89 34.64
発砲 614 546 514 484 483 -0.21 1.32
拳銃不法所持 1,625 1,674 1,390 1,332 1,205 -9.53 3.30
麻薬密売 620 685 702 817 1,002 22.64 2.75
麻薬所持 1,361 1,673 1,788 2,175 2,758 26.80 7.56

2007年の増減は、対前年比(2006年比)


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V 「連邦区地区別犯罪統計及び傾向等」

付録 3

地区別における過去の事件発生状況(2006~2007年)


資料提供:連邦区文民警察

  ASA SUL ASA NORTE LAGO SUL LAGO NORTE 連邦区
犯罪種別/年 06 07 06 07 06 07 06 07 06 07 増減(%) 件数/日
強盗殺人 2 2 3 0 0 0 0 0 55 49 -10.91 0.13
殺人 18 11 6 8 1 3 14 7 539 567 5.19 1.55
殺人未遂 22 13 23 19 1 0 10 9 890 911 2.36 2.50
傷害 733 615 728 676 99 121 141 144 13,176 11,544 -12.39 31.63
強姦、同未遂 11 15 9 2 1 3 10 4 336 283 -15.77 0.78

その他 1,584 1,236 1,158 988 66 73 101 95 22,881 21,511 -5.99 58.93
銀行 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0.00 0.00
商店 59 63 64 67 8 7 22 23 1,784 1,927 8.02 5.28
住居 3 3 7 11 36 10 37 18 526 418 -20.53 1.15
飲料水(車両) 0 0 0 0 0 0 1 0 56 24 -57.14 0.07
ガススタンド 56 48 60 75 11 6 5 6 661 663 0.30 1.82
車両 106 63 64 67 31 12 24 27 1,596 1,574 -1.38 4.31

空き巣 197 136 296 253 190 158 178 190 9,534 8,585 -9.95 23.52
商店 405 323 378 314 38 42 18 22 3,366 3,508 4.22 9.61
車両 2,245 1,808 1,819 1,586 242 196 275 308 12,386 10,621 -14.25 29.10
その他 6,077 5,648 6,488 5,932 884 777 427 431 41,432 38,661 -6.69 105.92
電撃誘拐 61 49 27 31 8 2 5 3 377 410 8.75 1.12
車両盗難 1,552 1,397 1,456 1,586 65 52 24 35 8,141 7,643 -6.12 20.94
誘拐 2 0 0 2 1 0 0 0 7 11 57.14 0.03
詐欺 1,943 2,075 1,864 2,017 218 244 135 166 10,815 12,642 16.89 34.64
発砲 18 6 14 6 2 2 4 11 484 483 -0.21 1.32
拳銃不法所持 40 31 30 19 10 3 12 10 1,332 1,205 -9.53 3.30
麻薬密売 65 75 38 70 1 3 5 6 817 1,002 22.64 2.75
麻薬所持 240 234 199 201 19 15 16 22 2,175 2,758 26.80 7.56

連邦区と日本の犯罪状況の比較

  犯罪件数 10万人あたりの発生件数
ブラジリア連邦区
(200万人)
日 本
(1億2千7百万人)
ブラジリア連邦区 日 本
殺人 567 1,392 28.3 1.1
傷害 13,924 34,484 696.2 27.1
強姦 400 2,076 20.0 1.6
車両盗難 7,274 55,698 363.7 43.9
強盗 26,671 5,988 1,333.5 4.7
侵入盗 64,447 290,595 3,222.3 228.8
誘拐 425 227 21.2 0.2
詐欺 10,441 85,596 522.0 67.4
統計資料:連邦区文民警察、警察白書(2005年データから)

ブラジリア周辺地図


連邦区人口分布

事件発生場所(2004年以降の報道資料から)

2008.12 現在

事件発生場所


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VI 軍警察防犯対策参考資料

付録 4

本資料は、ブラジリア連邦区軍警察(大使館地区担当部隊)のホームページに記載されている犯罪の特徴及び防犯対策に関する資料を参考に、日常生活における防犯上の注意喚起図る上での参考資料です。

  1. 電話での恐喝
    (1) 電話での恐喝とは?
    犯罪者は被害者の電話番号を入手すると、巧みな作り話をもって被害者に対し金の恐喝を試みる。或いは、今後の犯行のための情報を手に入れようとする。

    (2) この犯罪はどのようにして行われるのか?
    犯罪者はターゲットを決定したら、電話をかけて以下の情報を手に入れようとする。
    • 親族の名前
    • 電話番号
    • 家族の車両データ(ナンバー、車種等)
    • 住所
    • その他

    電話の内容、目的に対して被害者が疑念を持たないようにするために、以下のような人物になりすます。
    • 警察官
    • 消防士
    • 家政婦、手伝い人、ポルテイロ
    • テレマーケティングのオペレーター
    • 電話会社職員

    このようにして入手した情報を使用して犯行を計画・実行する。
    この犯罪は、直接的な方法(1回目で実行)と、何回かの段階に分けた犯行とがある。綿密な犯罪者は、恐喝を容易くするため、親族等と被害者とが連絡が取れないように、犯行中ずっと話し中にする等の処置を取る。こうすることにより、作り話が信憑性を帯びてくる。

    (例:親族を誘拐したので、指定の口座に金を振り込むよう指示する。実際には誘拐してないため、被害者からの安否確認の電話がつながらないように、もう1人の犯罪者が親族に長電話をかけ続ける。)

    (3) 犯罪者がよく使う作り話とは?
    • 親族が交通事故に巻き込まれた
    • 親族が誘拐された
    • くじ引きや、懸賞が当たった
    • 電話回線サービスに問題がある
    • 銀行口座またはカードに問題がある

    (4) 犯罪を避けるために
    • 電話で個人情報を漏らさない。
    • 店舗等の会員登録の際に、全てのデータを記入する必要はない。(最小限!)
    • 自分の住所や親族、知人の電話番号を知らせる際は、相手をよく確認する。
    • 携帯電話をなくした、または盗まれた場合は速やかに親族や友人に知らせる。
      (公用の携帯の場合も、特に速やかに警備班及び会計班に連絡する。)
    • 携帯電話の電話帳に、Esposa、Casa、Amor等の相手がすぐに分かるような登録はしない。
    • 電話でのバーゲンセールのお知らせや、販売促進企画及びくじ引き等に関しては常に疑うこと。そして、うっかり個人情報を漏らさない。
    • 家族の一日の行動を把握し、また常に連絡がとれる体制を整えておく。

    (5) 被害者になりそうになったら
    まず、落ち着いて・・・・
    警備班に相談する。
    軍警察に通報する。
    犯罪者からの電話の着信番号や、声や話し方の特徴を可能など記録する。

    (6) その他
    犯罪から自分守るのは、自分自身の心掛けである。
    問題が発生したら、ひとりで抱え込まず、親族、同僚等に知らせる。
  2. 住宅侵入・窃盗
    住宅強盗や空き巣に関する犯人の手口、対策や注意事項は以下の通りである。
    (1) 犯人の手口
    • 犯人が狙うものは、電化製品・現金・宝石・小切手・拳銃である。これらの物は外部(市場や町中)で売りやすいからである。
    • 平日の昼間、住居に人がいない事を確認した後に犯行におよぶ。
    • 敷地内に入るために公共機関の職員や物乞いを装う。
    • 家族構成や生活習慣等の情報を入手するために子供を使う。
    • 犯人は盗んだ物を肩から提げる袋、ナップザック、スーツケース、段ボール箱等に入れ、シーツや毛布等で包んだ後、逃走する。

    (2) 犯人に狙われないための対策
    • 家の中に人が居ないと思わせないために、南京錠を門の外側に取り付けないこと。
    • 水道メーターや電気メーターは敷地の外側に取り付けてある方が良い。内側にある場合は職員が点検に来た際は必ず証明書を見せてもらう。
    • 軍警察署・消防署等の通報先や家族の緊急連絡先を書き留めておくこと。
    • 外出先から帰宅した際に門、ガレージや家の入り口付近に怪しい人物がいないかを確認する。もしそういうのがいた場合は家に入らずに軍警察に通報すること。
    • 4回転式のシリンダー錠やチェーンで錠前を強化する。
    • 全ての扉や窓が閉まっていることを確認する。
    • 危険な状況を周りに知らせるための方法を近所で話し合うと良い。
    • 外部から見える部屋で旅行等の準備をすることは避ける。
    • 外出する時に扉に書き置き等は残さない。
    • 公共機関の職員やピザ屋の配達人等依頼した人以外の者に対して扉を開けない。安全のために必ずインターホン等で訪問者を確認すること。
    • 子供には見ず知らずの人が来た時に扉を開けないように教える。
    • 家の中に不審者がいると思ったら入らない。軍警察(190番)に通報すること。
    • 手伝い人や使用人を雇う場合は身元確認をすること。また、裁判所が発行する無実の証明書等も確認すること。
    • 契約業者に鍵を渡すことは避ける。
    • 生活習慣に関するアンケート調査には答えない。
    • 訪問販売員等が来た場合は敷地内に入らせない。
    • 柵、アラーム、扉に覗き穴等を取り付けることが好ましい。また、アラームは頻繁に使用するように心がける。
    • 家の警備強化のために警備犬を飼うと良い。飼っている場合、夜間は庭に放すこと。

    (3) 旅行する時の注意事項
    • 親しくない者に旅行に行く等の話をしない。
    • 信用できる近所の人に行き先を教えておく。旅先で不安になった場合は連絡し、自宅の状況を見に行ってもらうと良い。
    • 長期間の場合は、家に人がいると思わせるために親戚や近所の人に見回りを依頼する。夕方に電気を点けてもらい、明け方に消してもらうようにお願いする。
    • 郵便受けがいっぱいになるということは家に人がいないということの証明になってしまうため、旅行中の新聞や雑誌の配達は中止すること。
    • 家の金庫に現金や宝石を保管することは避けること。銀行の金庫を利用すると良い。
    • 賊は始めにチャイムを押して家に人がいるのかを確認するため、チャイムの電源を切ること。チャイムが鳴らなければ家に人がいるのか確認が困難になる。
  3. 電撃誘拐
    ※現金、小切手帳、車両、クレジット及びキャッシュカード、その他金品の強奪を目的とした短時間の誘拐を電撃誘拐と分類している。

    (1) 狙われやすい状況
    • 人や車両の通行量の少ない場所。被害に遭った場合、警察等の関係機関への通報が困難である場所は犯人の好む場所である。
    • 住宅からの出入りの少なく、照明の暗い住宅。
    • 信号待ちで先頭にある車両。前方に障害物がなければ、犯行後にそのまま逃走することが容易である。

    (2) 被害に遭わないためには
    • 外出する場合、家族や親しい友人に行き先を知らせる。そうすれば安全に気を配る習慣が身に付いてくる。
    • 常に誰かと行動を共にし、上記の狙われやすい場所を避けるように心掛ける。
    • 特に夜の場合は接近してくる人物に気をつけること。
    • 宝石、現金、クレジットまたはキャッシュカードを人目に晒さない。
    • 複数のカードや多額の現金を所持することは避け、重要なものだけを分散させて所持する。そうすれば被害に遭ったとき、犯罪者の選択肢は少なくなる。
    • 銀行から出た後は、尾行されていないか、付近に怪しい人物がいないか確認する。
    • 自分の車両に近づいた時にはすぐに車両に入れるように手に持ち、鍵を準備しておく。
    • 尾行されていると感じたら、付近の店、新聞売り場、或いは人通りの多い場所に入り、軍警察に通報する(190番)。
    • 家に到着してもすぐに車両を中に入れず、付近の死角になる場所(建物の死角や道路の曲がり角)を確認してから駐車する。
    • どんな犯罪相手にも抵抗しないこと。相手が一人に見えても犯罪者は一人では行動していない。

    (3) 被害に遭わないことが最良だが、もし被害に遭った場合、以下の点を絶対に守ること。
    • 冷静に行動し、英雄になろうとしない。
    • 既に犯罪に巻き込まれてしまったという状況を受け入れ、犯罪者の指示に従う。
    • 絶対に突飛な行動は取らない。何度も犯行を重ねている犯人も、犯行時には興奮状態であり、被害者の少しの動きにも過剰に反応する。
    • 最初の数分が最も危険である
    • 拘束されている最中の態度で生死が決まる。
    • 時間が経つにつれ、犯罪者は被害者の状況や感情に対して過敏になる。犯罪者が話しかけてこない限りこちらから話しかけるような真似はしない。
    • 相手の質問に答える時は言葉に注意する。(敏感になっている犯罪者はすぐに逆上する)
      他の人質とは絶対に話さないこと。話している所を犯罪者に見られた場合、逃亡や抵抗の計画を立てていると思われる。
    • 話しかけられた場合、助かりたいが為に過剰に友好的な態度で話さないこと。そのような話し方は、犯罪者からすると嘘を吐いていると思われてしまうため、ゆっくりと正確に話すことを心がける。
    • 言い争いは絶対にしない。
    • 提案を持ちかけない
      提案をすると、犯罪者は命令されたと誤解する。その場合、被害者に対し暴力的な行動を起こすことがある。
      もし犯罪者が提案を受け入れその通りに行動して失敗したとき、故意に失敗するような提案をしたと判断される危険がある。

    (4) 軍警察からのお知らせ
    • 被害に遭っている最中に検問等の警察活動に出会った場合は、地面にうつ伏せになり両手を頭の上で組み、警察の指示に従うこと。ボディーチェックまたは手錠をはめられた場合にも抵抗はしないこと。その上で可能であれば状況を警察官に知らせる。
    • 犯罪に対する最も重要な武器は警戒心である。こういった犯罪情報は犯罪の危険を予知する最も重要で基本的な武器である。軍警察はこのような犯罪情報を公開しますので、市民の皆さんも軍警察に情報を提供してください。
    • 注意を怠らないこと。
      「安全」というものは誰にとっても生活の基本的なことである。この資料には日常生活で実行できる非常に効果的な対策が書かれている。
      電撃誘拐の被害の中には、これらの対策を実行できなかったために被害に遭ってしまった事件が数多くある。ここに書かれている対策は、犯罪被害のリスクを低下させ、犯罪者の犯行をより困難にさせる自己防衛の確立が目的である。
      犯罪者は事前に心の準備をして犯行に及ぶため、スキのある人間を探している。犯罪者も余計なリスクを抱え込みたくはない。スキを与えれば犯行を容易にするだけである。
      もしあなたが電撃誘拐の現場を目撃したら、車両のメーカーやモデル、色、ナンバーをメモして通報してください。

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