在留邦人向け安全の手引き 在ボリビア日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。

在ボリビア日本国大使館在サンタクルス出張駐在官事務所
(※)
在外公館別マニュアル集ボリビアは全2ページあります。
上のリンクから他のページに移動できます。
リンクが張られていない都市(地域)が現在のページになります。

安全の手引き

平成24年4月1日
在ボリビア日本国大使館

Ⅰ.序言

ボリビア在住の皆様に安全に生活して頂くため、又、緊急事態に対処して頂けるよう「安全の手引き」を作成しました。

Ⅱの「防犯の手引き」では過去の犯罪被害例等をもとに防犯対策上の参考として事件、事故に巻き込まれないために留意すべき事柄についてまとめました。

Ⅲの「緊急事態対処マニュアル」では在留邦人の皆様が的確、迅速に事態に対応できるよう平素の心構えと必要な準備、緊急時の行動についてまとめましたので、いざ緊急事態が発生した場合には落ち着いて対処できるよう心がけてください。暴動、クーデター等の緊急事態発生の際には、当事務所は大使館と共に全力でその対応に当たりますが、そのような状況下では、各自が責任をもって自己の安全対策に万全を期するよう努力することがまず必要です。
熟読して頂くと共に、改良・訂正が必要な点等ございましたら、忌憚なく当事務所または在ボリビア大使館領事班までお知らせ下さい。

在ボリビア日本国大使館
電話)2-241-9110~3
fax)2-241-1919
メール)jpncons@acelerate.com
ホームページ)http://www.bo.emb-japan.go.jp/jp/index.htm別ウインドウが開きます

Ⅱ.防犯の手引き

1.防犯の基本的な心構え

(1)「目立たない」、「油断しない」、「行動を予知されない」ことが安全の基本です。

(2)我々外国人はボリビア国の主権下で生活しています。事件・事故に遭っても捜査・司法活動は一般的には日本ほど期待できません。まずは事件・事故に巻き込まれない自助努力が必要です。

(3)ボリビアは、日本の国土に匹敵する37万平方キロの面積と、約220万人の人口を抱え、その犯罪発生数に比し警察体制(人員)に不備がありますので、自己防衛を常に念頭に置き行動して下さい。

(4)日本や日本人がボリビアの国民から理解されることは望ましく、一人一人が「良識ある日本人」としての自覚を持ち、現地の生活リズムを理解し節度ある言動をとって下さい。

(5)独自の文化を受け継いでいる先住民族に対する無神経な言動は禁物です。

2.最近の犯罪発生状況
(1)最近の犯罪発生傾向

ボリビア全土では、観光客を狙った強盗、窃盗、置き引き、スリが多発しており、特にバス内での置き引きと偽警官の以外が多く報告されています。また、ラパス空港周辺のエル・アルト市は、貧困層が多く住んでいる犯罪多発地帯となっていますので、昼夜を問わずむやみに出歩かないでください。

全国的に「車上荒らし」の被害が報告されています。路上駐車は交通の妨げや近隣住民に迷惑を掛けるばかりでなく、「車上荒らし」の恰好のターゲットにされます。

ラパス市内において、空き巣被害が頻発しています。下記3.(1)住居における防犯対策を参照し、防犯に努めてください。

(ニ)クリスマスやカーニバル等のお祭りシーズンに犯罪が増加する傾向にあります。

(2)犯罪発生件数(2011年全国:国家警察FELCC(犯罪取締特殊部隊)

強盗:14,579件、窃盗:6,503件、殺人:820件、金融犯罪・詐欺:1,923件、傷害:84件。

3.防犯の為の具体的注意事項
(1)住居における防犯対策

住居の選択時、以下の事項を十分チェックすると共に、現在お住まいの住居に問題がある場合は、大家等に強く改善を求めるようにして下さい。

(イ)独立家屋の外周
  • 塀の高さと堅牢性は十分か。
  • 塀を登ったり、二階や屋根に直接上れる箇所はないか。
  • 街路樹から塀を乗り越えられないか。
  • 二階や屋根に登るためのはしごやロープ等が放置されていないか。
  • 外周に照明設備はあるか。
  • 外部から住宅内部が覗かれないか。
  • 来訪者を確認する手段はあるか。
  • 駐車場や車庫は住宅敷地内にあり施錠設備があるか。また、車の出し入れは容易か。
  • 駐車場内外に照明設備はあるか、凶器になるような物は放置していないか。
  • 敷地内に賊が身を潜める場所はないか。
  • 樹木等は手入れされ、除草されているか。
  • 防犯の為に犬を飼っているか。
  • 私設警備員はいるか。
*帰宅時外門の錠を開ける際、待ち伏せていた賊に襲われるという事件が最近頻繁に発生しているため、帰宅時は門を開ける前に不審な者がいるかどうかを確かめる習慣をつけて下さい。
(ロ)集合住宅の出入り口
  • 全ての出入り口は管理人又は守衛に管理されているか。
  • 夜間の出入り口の管理は万全か。
  • インターホンや監視カメラ等で来訪者の確認は容易か。
  • 駐車場は24時間体制で管理人または守衛に管理されているか。
  • 車の出し入れを迅速かつ安全にするため、守衛やリモコンによる開閉手段はあるか。
  • 駐車場に照明設備があるか。凶器になるような物を放置していないか。防犯設備、警報装置、非常階段等は万全か。
*集合住宅(3階以上)の方が独立家屋よりも防御性が強く、隣人の助けを得やすい。
(ハ)玄関
  • 二つ以上の錠前とドアチェーンがついているか。
  • ドアに覗き穴、インターホン等訪問者を確認する手段はあるか。
  • ドアの周囲に窓はないか。
  • 周辺に照明設備があるか。
  • 貸家の場合、鍵は取り替えてあるか。
  • 鍵をなくした場合及び使用人を替えた場合、鍵を一式取り替えたか。
(ニ)窓
  • 独立家屋の場合、窓に鉄格子があるか。
  • 夜間や長期不在時用に、よろい戸はあるか。
(ホ)寝室
  • 緊急時に避難室として使用するために施錠できるか。
  • 電話(独立回線)があるか。
(2)外出時
(イ)スリ、置き引き等
[被害例]
  • バスの中で荷物を棚に載せるよう乗務員風の人物に指示され従った後、他の人物から注意をひかれ、その隙に棚に載せた荷物を奪われた。
  • レストランで食事中、話しかけてきた人物に気を取られている間にその人物の仲間と思われる人物に荷物を盗まれた。
  • 人混み(バスターミナル、大通り、市場等)を歩いていたところ急に前方を塞がれ、立ち止まった瞬間にリュックサックが開けられ貴重品が盗まれた。
  • 市場で買い物中、バッグを切られて財布を抜き取られた。
  • バスターミナルで肩を叩かれて気を取られていた隙に反対側から膝元においていたバッグを引ったくられた。
  • レストランで椅子に掛けていたハンドバッグが無くなった。
  • インターネットカフェで足下に置いていたリュックサックが無くなった。
  • バスの発車を待っている間、人通りのないところを散策している時、5~6人の男に襲われ、全所持品を奪われた。
  • 自宅前で携帯電話にて通話中、背後から同携帯電話をひったくられた。
  • 車で走行中に物を投げられ、車から降りて車体の傷を見ている隙に助手席に置いていたバッグを盗まれた。
  • 空港チェックインカウンターにて搭乗手続き中に、足元においてあるバッグを盗まれた。
[防犯外策]
  • 手荷物からは瞬時でも目を離さない。
  • 複数人で行動する場合でも常に自分の手荷物に注意する。
  • 人混みの中では常に所持品に注意する。
  • 外出時はなるべく手ぶらにして、貴重品や多額の現金は持ち歩かない。
  • 見知らぬ者にはたとえ親切そうに声を掛けられても相手にしない
  • 夜間、早朝の外出は避け、複数で行動するようにする。
  • バスでは貴重品は頭上の網棚、荷物用のトランク等には預けず、自分身から離さないようにする。
  • 外出時は常に周囲に注意し目的地へ向かう。
  • レストランで椅子に掛けていたハンドバッグが無くなった。
(ロ)首締め強盗
人通りの比較的少ない所、乗車中のタクシー、公衆便所内等で、後ろから首を絞め、被害者が気絶している間に所持品を奪うという荒っぽい手口のもので、ラパス市内のセメンテリオ(墓地)周辺、バスターミナル周辺、ハエン通り、アバロア広場、土産店が集まるサガルナガ通り、大統領府のあるムリージョ広場周辺、チチカカ湖畔のコパカバーナ村等で発生しています。また人通りの少ない日曜日のアバロア公園周辺の通りにおいても発生しています。
[被害例]
  • ハエン通りを観光中、数人に囲まれて首を絞められて気絶。その間に旅券、デジカメ、現金等の貴重品を盗まれた。
  • コパカバーナ村郊外を単独で歩行中、見知らぬ者に声をかけられ、気を取られている隙に、背後から忍び寄った別の者に首を絞められ気絶。現金180米ドル及びデジタルカメラを奪われた。
  • 日曜午後1頃、サガルナガ通り付近の宿泊先ホテルに入る直前、背後から羽交い締めにされた上、首を絞められ気絶。気がついたときには全ての所持品が奪われていた。
[防犯対策]
  • 人通りの少ないところは避け、出来る限り複数での行動を心掛ける。
  • 外出時は時折後ろを振り返るなどして、常に周囲に注意しながら目的地へ向かう。
  • 見知らぬ者に親切そうに話しかけられても相手にせず、足早に通り過ぎる(首締め強盗の他、ニセ警察官等の犯罪でも最初に声をかけてくることが多いため、見知らぬ者に声を掛けられた場合は犯罪の兆候だと思ってください。)
  • 乗り合いタクシーでは運転手と他の客が共謀していることもあり、背後から襲われる可能性があるので助手席には乗らない。
(ハ)偽警察官
ラパス市で多発しており、ラパス市観光警察も被害に遭わないよう注意を呼びかけています。また、同手口が誘拐に用いられ、殺害事件も発生していることから、十分注意する必要があります。
[犯行手口]
  • メキシコやチリからの旅行者と称する若い女性が、ターゲットに近づき、道案内や写真撮影を依頼します。その直後に警察官と称する男が、麻薬やニセ札所持の取締り、身分証明書の不携帯等を理由に、警察署へ連行すると言い、用意した車やタクシーに乗せ、移動中の車内や人気のない場所まで連れて良き、所持品検査と称して金品を奪います。旅行者と称する若い女性が偽警察官の要求に即座に応じるため、本物の警官であるかのような錯覚を起こさせます。
  • タクシーに乗車し暫く走ると運転手の車が故障を告げ、別の車に乗るように指示し、その車に乗って暫くすると偽警官が乗り込んでくるという手口も報告されています。
[被害例]
  • ラパス市内を歩行中、見知らぬ女性に声を掛けられ、相談にのっていたところ、警察官を名乗る人物が現れ、麻薬取引の疑いを理由にタクシーに連れ込まれたうえ、携行荷物を物色され、気付かぬ内に所持していた現金2,500米ドルを奪われた。
  • 長距離バスでコパカバーナ村からラパスに到着した際、「タクシーに乗らないか」と声をかけられた。荷物も多く、早くホテルに行きたかったので、誘われたタクシーに乗車したところ、見知らぬ観光客が乗り込んできて隣に乗車し、暫くすると警官を名乗る男が乗り込んできた。麻薬取引の容疑を理由に警察署に連行するとして、警察の施設に似せた一軒家に連れ込まれた。
[防犯対策]
  • ボリビアでは、警察官が車内や路上で所持品検査をすることは禁止されており、また、警察署等への同行にもタクシーや自家用車等を利用することもありません。したがってその場での所持品検査や、車への乗車は拒否すると共に、近くにいる制服警察官を呼ぶか、観光警察、日本大使館に連絡してください。(各電話番号は以下「●緊急時の連絡先」参照)。
  • 「検査」をされている間に貴重品や金銭を奪われるため、所持品を物色させないことが重要ですが、一旦タクシーに連れ込まれてしまった後、所持品の物色を拒否したために誘拐等の被害に遭う可能性もあるので、自分が頼んだラジオタクシー以外のタクシーには乗らないよう注意してください。
(二)待ち伏せ誘拐
[犯行手口]
  • コパカバーナ村やティワナク遺跡といったボリビアの観光地及びラパス市内等において、タクシーやミニバス(ワンボックスタイプの乗用車に座席を多数配置し10数名が乗車できるよう改造したもの)で観光客を待ち伏せ、乗った客をそのまま誘拐、監禁してクレジットカード等を奪った上、暗唱番号を答えるよう脅迫するというものです。単独旅行者に限らず、複数人で被害に遭っている事例もあり、複数で行動する場合でも注意が必要です。
[被害例]
  • ティワナク遺跡に隣接する博物館前でミニバスに乗ったところ、しばらくするとラパスへ向かうはずのミニバスが突然方向を変え未舗装道路に入った。後方から別の車両がやってきて、その中から飛び出してきて、武器を所持した者達に手首を縛られ、頭から布袋を被せられて目隠しをされ、家屋の一室にて監禁された。現金等の他にキャッシュカードやクレジットカードを奪われた後、銃を突きつけられ、「カードの暗唱番号を答えろ。銀行には仲間が行っている。うそをつくと殺す」と脅迫された。
[防犯対策]
  • コパカバーナ村やティアナク遺跡等ボリビアの観光地を訪れる際は、できるだけ個人旅行は避け、ツアーに参加することをお勧めします。
  • ツアーに参加しない場合は、大型のバスで移動するよう心掛けて下さい。ミニバスは「待ち伏せ誘拐」の手口に利用されることが多いため、極力利用を避けてください。
  • また、タクシーを利用する際は、信頼できる会社のラジオタクシーを利用する等十分注意するようにしてください。
(ハ)自動車及び自動車部品の盗難
ラパス市内、特に南部地域において昼夜を問わず自動車及び自動車部品の盗難が発生しています。その殆どが路上に駐車している間に発生していることから、駐車する場合は路上に駐車せず、駐車場を利用するようにしてください。
(3)生活における防犯対策

以下の留意点に注意しながら、自己防衛を念頭に置いて生活する習慣をつけてください。

(イ)使用人(家事使用人、運転手、庭師、警備員等)
  • 信頼できる人から紹介してもらい、可能な限り身元調査を行なう。
  • 来訪者や電話の応対等を教育し、家人不在時の緊急連絡先を知らせておく。
  • 長期旅行の詳細等必要以上に外出予定を話さない。
  • 金品を室内に放置する等、盗難を誘発するような環境を作らない。
  • 円満な関係を保つ努力をする。失踪した場合は重大犯罪の前兆とも考えられるので、警察に捜査を依頼し警備を強化する。
(ロ)窃盗犯、強盗犯等が住居に潜入した場合:決して犯人に抵抗しない(銃・刃物等を所持している可能性が高い)
  • 冷静さを保つ。
  • 家に入る前に警戒をし、異常がある場合は絶対入らない。
  • 目撃、対面した場合、可能ならば犯人の特徴(顔・体つき等)を記憶することも可
    しかし、犯人を刺激しないよう一般的には犯人の方は見ない方が賢明である。
  • 鍵のかかる部屋に留まり、犯人が去った後、近所に通報して警察を呼ぶ。
4.交通事情と事故対策
  • 車は右側通行で殆どがマニュアル車です。市内中心部は一方通行が多く、未舗装道路や石畳の道路も多く残っています。
  • 横断歩道でも歩行者は常に車に注意しなければなりません。また些細な事でクラクションを鳴らしますが、イライラしないことが肝要です。
  • 市内を走る車両の殆どが小型バスかタクシーで、客を乗せるために所構わず急停車しますので、後方を走行中は車間距離を取る等の注意が必要です。
  • 整備不要で道路の真ん中に停まっていたり、ガソリンを節約するとの理由で夜間点燈しない車もありますので、スピードの出し過ぎには注意してください。
  • ラパス市は殆どが坂道で、一足でようやく上れる急さかもあります。前の来る車に近づきすぎて停車すると、前の車が下がってぶつかることがあります。
  • 道幅の狭い未舗装道路は各地に存在しておい、毎年崖からの転落事故で多数の犠牲者が発生しています。特に道路状況が悪くなる雨期(10月~3月)の通行は非常に危険ですので、同時期の車両による移動は出来る限り避け、やむを得ず移動する場合は最新の注意で運転したり、信頼のおける交通会社を利用する等十分注意してください。
  • 都市郊外は、幹線道路であっても街灯がないことが多いので、夜間の運転にはご注意ください。また、幹線道路以外は殆どが未舗装道路です。
  • 金曜日から週末にかけての夜は飲酒運転による事故が多発しており、夜間の通行には十分注意する必要があります。
5.テロ・誘拐対策
(1)脅迫
(イ)脅迫されないために(脅迫や悪質ないたずらには必ず理由がある)
  • 脅迫の理由となりそうな社会問題(日本企業や経済協力に対する論調、周辺諸国での日本人の関係する事件等)には常に注意を払い、不用意な言動は慎むよう心がける。
  • 現地職員、隣人、使用人等と円満な関係を保つ。
(ロ)脅迫を受けたら
  • いたずらの可能性が強くても、被害を最小限にする手段をとる。「10分後に事務所を爆破する」等と脅迫があった場合、まず避難してから警察に通報する。
  • 特に人命に関わる場合、事件が公になると犯人を刺激したり模倣犯が出るので、捜査依頼は外部に漏らさないよう配慮する。
  • 脅迫文書やメールの保存や脅迫電話の録音等をし、警察の捜査に協力する。
  • 警察への爆発物捜査依頼、警備員の増強、ボディーガードの雇用、防弾・護衛車の配備、安全な都市・ホテルへの一時的避難等の安全対策をとる。
  • 脅迫が極めて深刻な場合、国外・日本への避難を検討する。
  • テロ組織や政治団体の名前が使われたら、治安当局の専門家に調査分析を依頼する。
(2)誘拐
(イ)誘拐されないためには
  • 目立たない:誘拐の対象にならない。
  • 行動を予知されない:接近が容易で、予想可能な行動をする者(毎日同じ時間、同じルートで通勤する等)が狙われる。
  • 常に用心を怠らない:防御体制の弱い者が狙われる。
(ロ)兆候を発見する
誘拐犯は誘拐事件の前に、家族構成、車のナンバー、出勤・帰宅時間・経路等を調べます。周囲に起こったちょっとした変化は誘拐の兆候かもしれません。
  • 献金の要求、無線機借用の申し込みなど不審な訪問があった。
  • 不審な車やバイクに何度か追跡された。
  • 使用人が失踪した。
  • 無言電話が頻繁にかかってきた。
  • 家の周りに不審者がうろついていたのを何度か見た。
(ハ)こうした兆候があったら
  • 家族や勤務先に知らせ対応策を話し合う。児童の登下校の警備強化、出勤・帰宅の時間・経路の変更や同僚に同行してもらう、外出を控える、屋外での警備体制を強化する。
  • 脅威が深刻であれば、ボディカードの雇用、警護車の配備、家族をホテルなどに移す。
  • 警察に兆候を連絡し、対応措置等の助言を求める。
(ニ)日常の自衛措置
  • 車での移動は交通量の多い通りを選び、日中でも駐車は有料駐車場を利用する。
  • 地方旅行の際は複数の車で移動し、夜間の移動は避ける。
  • 強盗に狙われ易いレストラン等への出入りを避ける。(日本人客が多いと犯罪の対象になることがある。)
  • 緊急連絡先を普段から熟知しておく。
6.子の連れ去りが犯罪となるケース

親権を持つ親であっても、他の親権者の同意を得ずに18歳未満の子を国外へ移動させること(親が日本へ帰国する際に子を同伴する場合を含む)はボリビア法で禁じられています。一方の親権者のみが子を国外へ連れ出す場合は、未成年裁判所(Juzgado de Menores)にて所定の手続きが必要です。

7.緊急連絡先

パトカー:110

救急車・消防車:165

観光警察:800140081

在ボリビア日本国大使館:(2)2419110~3(執務時間外、休祭日及び緊急時を含む)

*簡単な緊急時のスペイン語表現
  • 助けて:ソコーロ (Socorro!)
  • 泥棒:ラドロン (Ladron!)
  • 警察:ポリシア (Policia!)
  • 警察署はどこですか:ドンデ・エスタ・ラ・コミサリ-ア (?Donde esta la comisaria?)
  • 日本領事館はどこにありますか:ドンデ・エスタ・エル・コンスラ-ド・デル・ハポン (?Donde esta el Consulado del Japon?)
  • 日本大使館はどこにありますか:ドンデ・エスタ・ラ・エンバハ-ダ・デル・ハポン (?Donde esta la Embajada del Japon)
  • 強盗に襲われました:メ・アサルタ-ロン (Me asaltaron!)
  • バッグを盗られました: メ・ロバロン・ラ・カルテ-ラ (Me robaron la cartera.)
  • バックをここに置いていたのですが無くなりました:エ・デハ-ド・ミ・ボルソ・アキ,ペロ・ア・デサパレシド (He dejado mi bolson aqui.Pero ha desaparecido.)
  • 盗難証明書を作って下さい:ネセシート・ウン・セルティフィカード・デ・デヌンシア・ポル・ロボ・ポル・ファボール (Necesito un certificado de denuncia por robo, por favor.)
  • 病院はどこですか: ドンデ・エスタ・エル・オスピタル・マス・セルカ-ノ (?Donde esta el hospital mas cercano?)
  • 病院に連れて行ってください: リェベメ・アル・オスピタル (Lleveme al hospital.)
  • 医者を呼んでください: リャメ・ウン・メデイコ ・ポル・ファボール (Llame un medico, por favor.)
  • お腹が痛いです: メ・ドゥエレ・エル・エストマゴ (Me duele el estomago.)
  • 頭が痛いです:メ・ドゥエレ・ラ・カベサ (Me duele la cabeza.)

Ⅲ.在留邦人用緊急事態対処マニュアル

1.平素の準備と心構え(連絡体制の整備、避難場所、携行品及び非常用物資の準備)
(1)連絡体制の整備

(イ)在留邦人の方は在留届を必ず当事務所に提出してください。また、記載事項に変更が生じた場合及び帰国の際にもその旨連絡してください。

(ロ)緊急事態はいつ起きるかわかりません。緊急事態に備え、家族間、企業内での緊急連絡方法につき予め定め、またお互いの所在を明確にしておいてください。

(ハ)緊急事態発生の際、当事務所ないし大使館は連絡網を通じて情報を提供するとともに必要な指示を行いますが、電話回線等が使用出来なくなる場合にはラジオを備え、NHKラジオ(短波:17385キロヘルツ)を受信してください。また、メールマガジン及び大使館ホームページ(大使館ホームページ:http://www.bo.emb-japan.go.jp/jp/index.htm別ウインドウが開きます)を通じて大使館から情報提供を行うこともありますので、差支えがなければ大使館へEメールアドレスをお知らせのうえ、在ボリビア大使館ホームページよりメールマガジン登録をしてください。また、Eメール及び大使館ホームページは頻繁にチェックするようにして下さい。

(2)一時避難場所及び緊急時避難先
(イ)一時避難場所の検討
内乱等による戦闘、騒乱に巻き込まれる可能性があるときは、常に周囲の状況に注意を払い、情報を収集し危険な場所には絶対近づかないように心がけて下さい。巻き込まれそうになった場合の取りあえずの避難場所について、常日頃から頭に入れておくことが重要であり、自分がどこにいるか(勤務先、通勤途上、自宅等)自分がどのような事態に巻き込まれそうか等幾つかのケースを予め想定して各自の一時避難場所を検討しておいて下さい。(外部との連絡が可能な場所が望ましい)
(ロ)緊急時避難先
緊急事態発生時の状況に応じて、当事務所、大使館、大使公邸等への集結を指示することがありますので、予め住所を確認し、到着経路を検討しておいてください。
  • 大使館 Calle Rosendo Gutierrez No.497,esq.Sanchez Lima, Sopocachi, La Paz
  • 公邸 Calle10 No.8036, Calacoto
(3)緊急時における携行品等、非常用物資の準備

(イ)旅券、現金、貴金属等は、直ちに持ち出せるよう予めまとめておく。

(ロ)非常用食料、医薬品、燃料等は、10日分程度を準備してください。

(ハ)その他3.のチェックリスト参照

2.緊急時の行動
(1)心構え

緊急事態が発生、または発生する恐れのある場合に、当事務所ないし大使館は情報収集、情勢判断及び対策の策定を行い緊急連絡網を通じ随時通報いたします。平静を保ち、噂や群集心理に惑わされないようご注意下さい。

(2)情勢の把握

(イ)当事務所ないし大使館からの連絡は、緊急連絡網より随時行います。

(ロ)緊急事態発生の際には、各新聞社等のインターネットニュース、現地報道、海外報道、衛星放送テレビ等の視聴、大使館ホームページ等による情報収集を各自心がけて下さい。(当館ホームページ:http://www.bo.emb-japan.go.jp/jp/index.htm別ウインドウが開きます

(3)当事務所ないし大使館への通報等

(イ)現場の状況のうち通報する必要があると認めたものは、随時、当事務所ないし大使館に直接又は日本人・日系人団体、JICA等を通じ通報して下さい。在留邦人の方々への貴重な情報となります。

(ロ)自分や自分の家族または他の邦人の生命・身体・財産に危害が及ぶ、または及ぶ恐れがあるときは、迅速かつ具体的にその状況を当事務所ないし大使館に通告してください。

(ハ)緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当たることも必要になります。そのため、当事務所ないし大使館より在留邦人の方々にも協力をお願いすることがあります。

(4)国外への退避

(イ)事態が悪化し各自又は派遣先の会社等の判断により、あるいは当事務所ないし大使館の助言により自発的に帰国、第三国へ退避する場合、その旨を当事務所ないし大使館へ通報してください(日本の外務省オペレーションルーム(+81-3-5501-8402)でも可)。

(ロ)渡航情報「退避を勧告します」又は「渡航の延期をおすすめします」が発出された場合には、一般商業便が運航している間に、可能な限り早急に国外へ退避して下さい。なお、一般商業便の運航が停止した場合、あるいは座席の確保が著しく困難となった場合等にはチャーター便(通常、片道エコノミー正規料金の支払いが必要。後払い可。)や、陸路で退避することもあり得ます。

(ハ)事態が切迫し当事務所ないし大使館より退避または避難のための集結を指示された場合には、上記1.(2)(ロ)で指定した緊急時避難先に集結して下さい。その際しばらくの間は避難先で待機する必要がある場合も想定されますので、可能であれば上記1.(3)の非常用物資を持参するようお願いします。また、緊急時には自分及び家族の生命、身体の安全を第一に考え、その他の携行荷物は必要最小限にするようお願いします。なお、緊急事態発生時には場合により当事務所または大使館にて避難先への交通手段を手配することもあります。

(ニ)サンタクルスからの国外退避ルート

①大使館 → エル・アルト間
  • プラド → アウト・ピスタ経由
  • ミラ・フローレス → アウト・ビスタ経由 
  • ランダエータ経由(通称アンテナ経由
    (大使公邸 → コスタネラ → アンテナ経由)
②エル・アルト → 国外間
  • 空港 → 近隣諸国【空路】
  • デザグァデロ → プーノ(ペルー)【陸路】
  • タンボ・ケマード → アリカ(チリ)【陸路】
3.緊急事態に備えてのチェックリスト
(1)旅券、身分証明書

旅券については常時6ヶ月以上の残存有効期限が必要。(6ヶ月以下の場合には、当事務所ないし大使館に再発給申請をして下さい)。また旅券の最終項の「所持人記載欄(特に血液型)」は、漏れなく記載しておいて下さい。なお、外国人登録証明書、滞在査証等は常に十分な有効期限を確保したものを持ち出せるようにしておいて下さい。

(2)現金、貴金属、貯金通帳等の有価証券、クレジット・カード

直ちに持ち出せる場所に保管しておいて下さい。現金は家族全員が約10日間生活できる程度の外貨及び当座の必要のため現地通貨を最低限用意しましょう。なお出国する場合、国際線は24米ドルの空港使用税、及び、在留邦人には旅行税がかかります。

(3)自動車の整備等

(イ)常時整備しておく。

(ロ)燃料は十分入れておく。

(ハ)車内には、懐中電灯、地図、ティッシュ、バッテリーチャージ用のケーブル、けん引用のロープ等を置く(避難時は毛布等も)。

(ニ)自動車を持っていない人は、緊急時に同乗させてもらえる人を予め探しておく。

(4)携行品の準備

避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記(1)~(3)に加え、次の携行品を直ぐに持ち出せるよう準備しておきましょう。

(イ)衣類・着替え(長袖、長ズボンが賢明。動きやすく目立たないもの。山岳地帯へ避難する場合を除き、麻、綿等吸湿性や耐暑性に富む素材が望ましい。)。

(ロ)履物(履き慣れた靴底の厚い頑丈なもの)。

(ハ)洗面用具(タオル、歯磨きセット、石けん等)。

(ニ)非常用食料等
ある程度長期間に亘る自宅待機を想定し、主食(米、小麦等)調味料、缶詰、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラル・ウォーターを人数×10日分程度準備しておいて下さい。

(ホ)医薬品等
家庭用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石けん、衛生綿、包帯、絆創膏。

(ヘ)その他
懐中電灯、強力予備バッテリー、ライター、ろうそく、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、使い捨て食器類、固形燃料、簡易炊事用具、短波ラジオ、ヘルメット。

Ⅳ.結語

ボリビアでは2003年2月、10月及び2005年5月に大規模な社会運動が発生した他、2007年11月にはスクレ市で暴動が発生、2008年9月にはパンド県において政府派団体と反政府団体との衝突が発生し、双方で十数名の死亡者がでるなどしています。最近では2010年12月にガソリン値上げの大統領令に反対する大規模なデモ等が全国的に行われ、政府が同大統領令を撤回するという事態も発生し、2011年4月には賃金値上げを求めるボリビア中央労働組合のデモ隊が労働省庁舎の一部を破壊したり、警官隊と衝突し、負傷者が出る等過激な抗議行動が行われました。現在も各地でデモや道路封鎖等の示威行動が行われており、依然として注意が必要です。

Ⅰ.の序言でも申し上げましたが、緊急事態が発生した場合、当事務所としては大使館とも協力の上可能な限り在留邦人の皆様に情報を提供すると共に、全力でその対応に当たりますが、そのような状況下では、まず各人が自己の安全対策に万全を期すことが重要です。

一般犯罪について言えば、近年は銃器使用等、犯罪の凶悪化・組織化ないし国際化の傾向があります。普段の生活から気を緩めることなく、治安情勢の把握に努めるように心がけて下さい。

当事務所は大使館とも協力の上、在留邦人の皆様の安全のため、情報の提供を行う等の対策を講じ参りたく、皆様の御意見を頂き、より充実した安全対策に努め参る所存ですので、些細なことでも構いませんので、ご遠慮なく御一報頂けますようお願い致します。

ページの先頭へ戻る

<< 安全の手引き INDEX