在留邦人向け安全の手引き


在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。

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安全の手引き


平成18年1月
在バルセロナ日本国総領事館

はじめに

 2005年10月現在、当館管内には、約2,500名の在留邦人が滞在しており、年間20万人を越す邦人観光客が当地を訪れています。在留邦人や邦人観光客数の増加に比例して、事件や事故に巻き込まれる邦人数も増加しています。
 当館管内在住の皆様や旅行中の皆様への安全対策の一助とするため「防犯の手引き」を作成しました。当地に長く滞在されている方々にとりましては、すでにご承知の内容ばかりかとは存じますが、改めて安全に対する注意喚起をしていただき、当地に最近在留された方々及び旅行中の皆様には安全で快適なスペインでの生活や旅行ができますようこの手引きをご利用頂ければ幸いです。

 

1.防犯の基本的心構え

 治安に関して、海外は日本とは違うとよく言われます。誰もがよく知っていることですし、自分だけは決して被害者にならないと思っている方も多いようです。しかし何事も慣れてくると知らぬ間に隙ができて思わぬ事件や事故に巻き込まれることになりかねません。当地スペインの実態を正しく認識して常に防犯意識を持つことが肝要です。

(1) 安全に関する情報収集
  安全な海外生活を送るための第一歩は、安全情報の収集です。テレビや新聞等のニュースに関心を持ち、安全情報の収集に努めましょう。
 なお、外務省では海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)で各国の安全情報を提供しています。

(2) 緊急時の各種連絡先の把握
 事件、事故に備えて警察、消防、病院、会社、子供の学校、総領事館等の連絡先は最新のものを準備しておき電話機の横に掲示すると良いでしょう。携帯電話をお使いの方は電話番号一覧表の縮小版を携帯するのも一案です。

 

2.最近の犯罪発生状況

(1)
邦人被害月別発生件数(当館届け出ベース)
年別
月 別
2003 2004 2005
合計 強盗 合計 強盗 合計 強盗
1月 10 1 12 1 23

2

2月 16 3 16 3 16 0
3月 15 0 12 0 22 1
4月 7 0 7 0 14 0
5月 8 1 10 0 15 0
6月 16 0 13 0 20 0
7月 20 1 8 0 10 1
8月 11 1 31 0 17 0
9月 19 0 25 0 20 5
10月 21 0 12 0 14 0
11月 28 0 17 1 8 0
12月 13 0 16 0 7 0
合計 184 7 179 5 186 9

(2)
被害の内容(当館届け出ベース)
2003 2004 2005
届出件数 184 179 186
強盗 7 5 9
窃盗 154 138 167
すり 30 37 51
ひったくり 20 26 38
置き引き 73 60 53
パンク盗 13 12 12
車上狙い 4 1 13
偽警察官盗 14 2 0

(3)
邦人被害の主なる内容(手口・場所)とその対策(バルセロナ市内)
罪種別 内容(手口・場所) 対策
置き引き 犯人の一人が後ろから声をかけ、気を引く一方で別な仲間がバック等を盗みます。足下に置いた荷物が知らぬ間に無くなることもあります。空港、レストランのテラス席、ホテル内、インターネット・カフェで多発しています。 貴重品を入れたバック等は手から離さない。食事中は市販のチェーンを利用するのも一案です。見知らぬ人から話しかけられたら要注意。
ひったくり ホテルの前で車に荷物を積み込むときに手荷物、バック等が狙われています。旧ゴシック地区、ラバル地区の裏通りを歩いているとき後ろから手荷物をひったくって逃走します。 ホテル前での荷物積み込みに際しては貴重品の入った手荷物は自分で持つ。観光地といえども人通りの少ない裏道は避ける。
すり 地下鉄の電車やバスの中で、複数の男たちが周りを囲みスリ取ります。特に降りるときが要注意です。昇りのエスカレーターで前後を挟むスリグループもいます。 背負うタイプのリュックが狙われています。乗車中は前に抱えて持ちましょう。ズボンの後ろポケットに財布等を入れるのは厳禁です。
パンク盗 運転中や駐車場でパンクであることを教え、修理を手伝うふりをして隙を見て車の中からバックを盗んで逃走します。同じ手口で車から煙が出ているので止まれと指示を出し、犯行に及ぶ例もあります。 不用意に車外に出ない。出る際には、エンジンを切りキーを抜き、ドアロックを確実に実施する。キーを付けたまま車外に出て、車ごと盗難にあったケースもあります。
首絞め強盗 1人(2002年発生の93%が単独)で歩いているときに襲われています。人気の少ない場所で背後から首を絞め、意識がもうろうとしている間にバック等を盗みます。当地の昼休み時間である午後2時から4時の間、モンジュイックの丘は要注意です。 早朝、深夜は勿論、昼間でも人通りの少ない場所での一人歩きは避けましょう。木々が多く人目につかないモンジュイックの丘、グエル公園も要注意です。またホテルの予約なしに深夜に当地に到着し、大きな荷物を持ちホテル探しをするのは危険です。

 

3.交通事故対策等

(1) 自動車運転免許証の取得(書き換え)
 2000年3月以降、日本の運転免許証からスペインの運転免許証に交換することができるようになりました。交換手続きの詳細については当館窓口で配布しています「在留中の手続きガイド」の自動車運転免許の項目に記載してありますので参考としてください。
 なお、レジデンスカードを取得した後は、6ヶ月を超えて国際運転免許証で運転することは禁止されています。

(2) 車の運転に際しての留意事項
  • 常時携帯するもの
     自動車運転免許証、通行許可証、保険関係書類。
     なお、停止表示器材(三角表示板)は2枚装備する必要があります。
  • 運転マナー
     スピード超過、突然の車線変更は日常的に行われています。慢性的な路上駐車、特に日本では通常よりも重く処罰される交差点内駐車ですら認められている場所もあり、安全確認には十分注意を要します。また、一般的にバイクの運転は乱暴なことが多いです。
  • その他
     交通信号は常に直近の信号に従います。ロータリー内の信号には特に注意を要します。バス・タクシー専用車線は一般車の通行は禁止されていますが、直近の交差点で右左折する場合のみ通行することができます。また、12歳未満の子供を単独で助手席に乗せてはいけません。

(3) 交通事故発生時の措置
  • バルセロナ市内で交通事故に遭遇した場合、事故処理は市警察が担当します。電話番号は092です。
     負傷者が生じた場合でも、092へ電話して救急車を要請できます。救護措置の後、市警察官の現場到着を待ち指示に従ってください。
  • バルセロナ市外では「UE緊急電話112」に通報してください。また、カタルーニャ州交通総局(電話番号902−123−505)へ通報した場合でも警察、救急隊への連絡を依頼できます。
  • 警察、救急隊に併せて、保険会社への連絡もしてください。

 

4.爆弾テロに対する一般的注意事項

 当館管内において爆弾事件を敢行しているテログループは、ETA(バスク祖国と自由)及びGRAPO(10月1日反ファシスト抵抗グループ)です。いずれも日本人を直接のターゲットとするものではありませんが、巻き添え被害防止のため次のことに注意してください。

(1) テログループが主たる攻撃目標としている軍、警察、政府機関、政党事務所、裁判所等の施設に不用意に近づかない。

(2) 過去の事例から、ETAは爆破予告を警察に通報していることもあり、警察等による避難誘導が行われている場合には、指示に従い迅速に現場から避難する。

(3) 万一、近くで爆発事件が発生した場合、直ちに爆発現場から遠ざかる。(第一爆発はおとりで、更に大きな第二の爆発が起きる可能性があるため。)

 

5.緊急連絡先等の電話番号一覧

(1) カタルーニャ州
○ 緊急(警察・消防・救急)
112
○ 警察関係
  カタルーニャ州警察(事件・犯罪)
088
  市警察(交通事故)
092
  国家警察
091
  治安警備隊
062
○ 消防
  バルセロナ市内
080
  バルセロナ県郡部
085
  ジローナ、レイダ、タラゴナ各県
085
○ 救急
  救急医療
061
  赤十字
93-300-2020

(2) バレンシア州
○ 緊急(警察・消防・救急)
112
○ 警察関係
  国家警察(事件・犯罪)
091
  市警察(交通事故)
092
○ 消防
080/085
○ 救急・赤十字
96-367-7375

(3) バレアレス州
○ 緊急(警察・消防・救急)
112
○ 警察関係
  国家警察(事件・犯罪)
091
  市警察(交通事故)
092
○ 消防
080/085
○ 救急医療
061

 

6.在バルセロナ日本国総領事館への連絡電話番号

電話:93-280-3433

FAX :93-280-4496

 

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