在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。
平成24年2月
在バングラデシュ日本国大使館
海外においては、『自分の身は自分で守る』ことが原則と言われています。これまで比較的治安の良いと言われて来た当地も、都市部での治安が悪化傾向にあります。強盗等の被害に遭う邦人の方も多くなってきており、在留邦人の皆様にも身近な事件として真剣に受け止めていただく必要があると考えております。
当国の在留邦人数は、平成23年10月1日現在667名(在留届提出分等)となっており、邦人の皆様はダッカ、チッタゴン等都市部のみならず、地方の隅々に至るまで広範囲に在留しておられます。皆様方におかれては、日頃から個人として、または所属先の企業・団体、或いはダッカ、チッタゴンにおいて組織されている日本人会等の会員として、種々安全対策に取り組んでおられるものと承知しております。
大使館といたしましては、こうした皆様方の取組に資するため、在留邦人の皆様一人一人が日常生活を送る上で、犯罪事件等に巻き込まれないための一つの指針として、また、緊急事態に際する最低限押さえておいて頂きたいポイントをこの小冊子にとりまとめました。
もちろん、ここで述べられていることはほとんどが言ってみれば常識的なことであり、またこれが全てでもありません。
在留邦人の皆様が当地でより安全に生活していただくためには、これまでの当地の生活から得られた経験則や市販の安全対策マニュアルと共に本小冊子をご活用いただければと思います。
なお、この小冊子はあくまでも在留邦人の皆様方の利用に供するために作成したものですので、その取り扱いには充分にご注意下さい。
安全対策の基本的なポイントは、脅威に応じた安全対策を心掛けることです。その為には、『脅威』を種類別に区別して分析し、それぞれに応じた安全対策を考えていくと、対策方法が明確になります。
ここでは脅威の種類を「(1)緊急事態」、「(2)テロ及びゲリラ」、「(3)一般犯罪」「(4)その他の脅威」の4種類に区分して考えてみます。
戦争、内乱、クーデター等。これらの脅威は政治や治安情勢が不穏な気配を見せ始める等の事前兆候がある一方で、一端発生すれば個々の自助努力で安全を確保することが困難という性格を有しています。
これに加え、サイクロン、洪水などによる大規模な災害があります。これら災害も、個々の自助努力のみでは対応が困難な事態となるばかりでなく、情勢不安につながる危険性もはらんでいます。
この脅威は、大部分が予測困難で突発的に発生するもので、個々の努力で予防することはなかなか困難です。しかし、普段からの注意により、ある程度被害を避けることも可能であり、安全確保を第一に慎重な対応が求められるものと言えます。
この脅威は、発生後の対応の暇がなく最も頻繁かつ身近で発生するものですが、個人が注意することによってある程度未然に防止することができる種類のものです。また、犯罪の発生に際しても、個々の責任で対応する他はないという性格を持っています。
上記に含まれない脅威で、暴動、ハルタル(商店や交通機関の休業・休止を伴うゼネスト)、交通事故などを指します。この脅威も、個人が注意することによってある程度未然に防止することができる種類のものです。
どの種類の脅威に対して最大の安全対策を講じるかは、現地の治安情勢や個人がおかれた立場・状況などによっても異なります。一般的な治安の悪化が懸念されながらも、具体的に急迫した内乱やクーデター等の緊急事態が予見されない当地の現状に照らせば、在留邦人の皆様が最も注意すべき脅威は、「(3)一般犯罪」と言えます。しかし、その他の脅威に対しても、心構えと共に、安全対策を行うことは大変重要で必要なことです。
安全対策を行うに際しては「(1)未然に防ぐ心構え」、「(2)常日頃から不測の事態に備えての準備(予防対策)」、「(3)事件発生後の適切な対応」の3段階に整理して各段階でなすべきことを明らかにしておくことが大切です。
特に重要なことは、予防対策についての具体的な安全対策を、事前にしっかりと行っておくことです。
(イ)常に慎重に落ち着いて、細心の注意を払い行動すること
(ロ)身の回りで普段とは違う兆候を察知すること
(ハ)治安情報を出来るだけ幅広く収集すること
(イ)防犯設備(自宅、事務所等)の整備
(ロ)備蓄品(食料、水等)の準備及び貴重品(含:旅券、外貨現金等)の管理
(ハ)情報収集手段の確保(テレビ、インターネット、ラジオ:FM、短波放送(ラジオ・ジャパン等)受信可能なもの)
① 自動車の整備点検(含:燃料の確保)
② 緊急連絡先(所属先・大使館・親しい友人/知人)・連絡手段の確保・確認
※ダッカ、チッタゴン日本人会会員の方は、各々日本人会で緊急連絡網を整備していますので、自分の連絡先が正しいか否かを常に確認しておいて下さい。
なお、加入されていない方は、大使館、親しい友人・知人の連絡先を確認しておくようにして下さい。
※緊急連絡網は電話設置場所に備えるか、すぐ取り出せる場所に保管してださい。緊急連絡網はできる限り一種類にして、不足の所は各人で追記する、重要と思われる部分はアンダーラインする等、使用しやすいよう工夫されることをお勧めします。また、日本人会名簿を複製して職場用にひとつ、予備用にひとつ備え置くと便利です。
③ 国外脱出方法の確認(空路、陸路。空路の場合には、出国先、出国先入国査証の有無の確認、1年オープンの航空券の手配等)
④ 各種保険への加入
※当地の保険システムは確立しているとは言えませんが、自動車保険、火災保険等一応の保険への加入は可能ですので、家主等とも相談の上、適当な保険に加入しておくことも検討してみては如何でしょうか。
被害届をできる限り早く最寄りの警察署に届けて下さい。また、些細な事件であっても、大使館(領事班、警備班)への報告もお願い致します。邦人の方が巻き込まれた事件・事故に対しては、状況により大使館から治安当局に対し、邦人の生命・財産の安全確保の観点から再発防止の申し入れ等を行います。さらに、事件発生の状況を防犯対策の一環として在留邦人の皆様にお知らせし、防犯対策に役立てていただくことにもなります。
なお、保険請求のための資料として、警察等に被害届を提出して被害証明書を入手することも大切です。
※被害届は、被害発生地を管轄する警察署に提出することが原則です。ご自宅、事務所等を管轄する警察署をあらかじめ確認しておいて下さい(警察署名・電話番号は、Ⅲ.5.に記載のとおりです。)。
2009年1月に成立したアワミ連盟を中心とする連立政権は、継続して治安維持に取り組む姿勢を示しています。しかし、野党による反政府抗議活動の最たるものである当地特有のハルタルは、全国において散発的に実施され、一部野党活動家による暴力行為も起きています。さらに首都ダッカをはじめチッタゴンなどでも殺人、強盗、誘拐事件等の凶悪犯罪が依然として多発しています。また、非合法過激派テロリストが隠し持っている大量の銃弾・弾薬も頻繁に発見されています。
こうした中、先に分類した4種類の脅威につき、各脅威への対策について以下の通り触れてみます。但し、「治安の悪い地域に近づかない」、「現地雇用者や使用人と良好な関係を築き、現地人等から個人的な恨みを買わない」、「平素から慎み深く細心な行動に心がける」、「出来るだけ目立たないようにする」と言った一般的事項に注意することは言うまでもありません。
現在、当国において戦争、内乱、クーデター等の発生は予測されませんが、政治面・治安面で不安定要因が存在していることは否定できません。したがって、過剰に反応する必要はありませんが、万一の緊急事態を想定して日頃から物心両面の準備を行うことは必要なことです。デモ等が暴動に発展する危険性も十分想定しておく必要があります。いずれにしても、緊急事態の発生までには何らかの事前兆候がありますので、政治・治安情勢を見極める必要があります。
大使館においては、普段から治安情報等に関する情報収集・分析を行っていますので、緊急事態の発生を認知した場合、或いは発生が予測される場合には、速やかに、取り得る手段を講じて皆様に通報いたします。
また、緊急時には、大使館としても全力で皆様の安否確認に努めますので、ご協力をお願い致します。確認のベースになるのは「在留届」ですので、当国に3か月以上滞在される方は、必ず提出をしてください。なお、提出後に住所、電話・FAX番号、eメール・アドレス等の変更、同居家族の追加、帰国等が発生した場合についても、確実に領事部に連絡してください。また、複数の方が所属している企業・団体等につきましては、各々とりまとめの上、大使館までご一報されるようお願い致します。
| 放送時刻(当地時刻) | 言語 | 周波数(キロヘルツ) |
|---|---|---|
| 21時00分~23時00分 | 日本語 | 12045 |
| 8時00分~11時00分 | 日本語 | 15325 |
2001年9月の米中枢同時多発テロ以降、世界のいたるところでテロの危険性が叫ばれています。当地にもイスラム原理主義過激派などのテロ組織が存在しており、国際テロ組織とのつながりが指摘されているものもあります。テロは様々な形態で、予期せぬ形で発生することが多く、特にソフト・ターゲットが狙われやすい傾向にあるのは否定できないところです。したがって、家族を含めて身辺はもとより、自宅、事務所等についても常に警戒を怠らないことが重要です。
最近は、外国人が誘拐される事件は発生していません。しかし2005年10月には、邦人男性が軟禁され身代金を要求される事件が発生しており、邦人を対象とした誘拐事件発生の可能性は、今後もあるものと考えられます。
また、バングラデシュ人を対象とした誘拐事件については、全土で多数報道されており、富裕層を対象とした身代金目的のもの、貧困層の年少者を対象とした労働力搾取目的のもの、政党支持者を対象とした政治目的のものがあります。
以下に、注意すべき点を挙げましたので参考になさってください。
(イ)通勤・通学経路、出社・退社時間など、毎日同じ行動パターンを取らない。
(ロ)誘拐事件は、最も同じ行動パターンになりやすい自宅や勤務先付近等で発生する確率が高いので特に注意する。
(ハ)当地では外国人というだけで好奇の目でみられがちですが、それでも目立たないよう、なるべく現地にとけ込んだ行動をとる。
(ニ)使用人や外部の者に対して、出張、休暇を含む日程を無造作かつ前広に教えないようにする。
(ホ)子供が登校時にスクールバスを利用している場合、バスの運行が遅れても子供だけが屋外で待つことがないよう、保護者がバス到着まで一緒に待つことが必要。
特定会社・団体のみならず、個人も脅迫の標的になります。単なる嫌がらせ目的の場合もありますが、いかなる形であれ脅迫を受けた場合には、軽く受け流すことなく、慎重に対応する必要があります。なお、対応におけるポイントは次の通りです。
(イ)脅迫を受けた際には、パニックにならず落ち着いて対応する
(ロ)脅迫の事実は、最小限の関係者以外には絶対に口外しない
(ハ)何らかの要求を伴ったものか否か等、脅迫の目的を見極める
(ニ)脅迫の内容を精査した上で、脅迫が実行されにくい対応を考える
(ホ)思いつきの判断では対応しない
2003年6月にはダッカ日本人学校で爆発物が発見され、在留邦人の皆様にとっても身近な問題として対処していく状況になっております。爆発物につきましては、「触らない、踏まない、蹴飛ばさない」ことが原則と言われておりますので、不審物を発見した際には、速やかに現場を離れ、警察に連絡する等して下さい。また、爆弾を仕掛けた等の通報があった際には、偽の通報であると頭から決めてかからないで、その場を速やかに離れるなど迅速かつ慎重に対処して下さい。
全般的に、邦人を含め外国人が被害に遭うケースは少ないものの、一般犯罪は増加傾向にあります。また外国人居住区(グルシャン、ボナニ、バリダラ)でも強盗、窃盗などの犯罪が発生しており、特に2011年は、外国人を狙った夜間、早朝の路上強盗事件が連続して発生しています。一般犯罪については皆様にとって、特に留意すべき脅威という観点から、「(1)住居における安全対策」、「(2)外出時における安全対策」に区分して、それぞれの注意事項をあげてみます。
最近、グルシャン警察署管轄(グルシャン、ボナニ、バリダラの3エリアで半径約1.5km)に届けられた外国人住居エリアの事件を見てみますと、強盗、侵入盗等の注意すべき犯罪も発生しています。
従って、特に「(イ)侵入窃盗(強盗)」、「(ロ)使用人による窃盗」、「(ハ)休暇期間中の盗難」を予防することが大切です。
外出時の留意事項は非常に多く、枚挙に暇がありませんので、最近、在留邦人及び外国人が外出中に被害にあった実例とともに教訓事項を挙げてみます。
当国においては、平和的に発生したデモ・集会が突然暴徒化することがよくありますので、十分な注意が必要です。過去には、ダッカ市内で邦人が乗車した車輌が渋滞に巻き込まれている最中にデモ隊により投石を受けフロントガラス等を破損した事例も発生しています。
基本的には「政治集会、政治デモ等群衆には安易に近づかない」ことを念頭に行動することが重要です。もし、こうしたデモ、集会に巻き込まれた場合には、直ちにその場を離れ、身の安全を第一に慎重な行動をとるようにして下さい。また、現場から自宅、事務所等への移動に際しては、万一に備えて日頃から複数のルートを検討しておくことも必要です。
野党による反政府抗議活動の最たるものである当地特有のハルタルは、全国において散発的に実施され、一部野党活動家による暴力行為も起きています。過去には大規模なハルタル、デモ等で、様々な被害が報告されています。ハルタルが実施されるとの情報に接した時は、その動向に注意して出来るだけ外出を控え、危険な場所に近づかないことが大切です。また、ダッカにおいては、ダッカ大学周辺やファームゲート付近、モハカリ地区においては、ハルタル中に暴力沙汰が発生することがあります。外出中に状況の異変に気づいた場合は、経路を変更する等臨機の措置が必要となりますので、日頃から複数の経路を念頭においておくことも大切です。
※ハルタル中は、ほとんどの商店や公共交通機関が休業する可能性が高く、ハルタル支持者等による走行中の車両への投石等の発生が懸念されます。また、全国各地でハルタル支持者と治安機関との衝突が発生する恐れもあります。特にハルタル前日の夜間時間帯は暴力事件が発生する傾向にあることから、ハルタル当日はもとより、前日夕方以降の外出を控えるなど、各自において注意する必要があります。
当国の交通事情は劣悪であり、運転手のマナーも悪いので、自己防衛のためにも充分な注意が必要です。特に最近のダッカ市内では渋滞がひどく、道路を逆走する車輌も多く見られますので、自分で運転することは極力避けて下さい。また、リキシャ、CNG等の逆走、急激な方向転換、歩行者の道路への飛び出しに注意するとともに、飲酒運転は絶対に行わないようにしましょう。ドライバーを雇用されている方が多いかと思われますが、日頃からドライバーに対しては防衛運転を行うように指導してください。
人身事故を起こした場合は、群衆に取り囲まれることが多く、身動きがとれなくなることも多いので、取りあえず事故現場を離れ、大使館やその他の安全な場所に避難して身の安全を確保した上で、警察に届ける等の事故処理を行うことも一案です。
※最近、ダッカと郊外を結ぶハイウェイでの車両事故が急増しています。特にハイウェイでは、積載量を遙かに超えたトラック、大型バスが追い抜きを掛け、復元力がないために元の車線に戻れず、反対車線を走ってくるトラック等と正面衝突したり、道路外に横転したりする等、多数の死傷者を伴う事故が頻繁に発生していますので、十分な注意が必要です。
外国人の居住する地域については、最近は大きな被害はありません。しかし、地方においてはサイクロンや洪水発生時期の移動に注意が必要です。サイクロン、洪水に対しては、食料・水等の確保や停電対策など、緊急事態の自宅待機に応じた準備をしておくことが大切です。
チッタゴン丘陵地帯では、1997年に政府と先住少数民族との間で和平協定が締結されましたが、歴史的に少数民族の武装グループと軍、ベンガル人入植者と少数民族、少数民族間での対立があることから、治安情勢が安定しているとは言えません。したがって、同地域への渡渡航は、その是非を検討してください。既に滞在中の方は最新の治安情報を入手し、十分な安全対策を講じるようお勧めします。
(イ)チッタゴン丘陵地帯
(外務省の渡航情報「渡航の是非を検討してください。」発出中)
(ロ)国境から5マイルの地域
(ハ)軍の施設がある地域
カントンメント(軍の駐屯地)内に入ることは規制されていますが、間違って中に入ってしまうケースがあります。過去には外国人が、深夜に車を運転していて道に迷い、誤ってカントンメントの中に入っていまい、留置場の中で一晩を明かしたという事件もあります。
(イ)空港、港湾施設
(ロ)発電所
(ハ)ラジオ、テレビ局、衛星局
最近、当地においても警備会社が増えてきましたが、これらは警備員派遣会社の域を出るものではなく、これら警備会社を全面的に信頼することはできません。契約時に警備員の事故に関する保証は警備会社側にあること、警備会社は警備員の派遣と警備員の監督に責任があること等を明確にさせるとともに、夜間パトロール巡察等の警備員派遣以外の警備サービスはどのようになっているか、不在時に事故があった場合の補償はどこまでするのか等を、警備会社と具体的に話し合っておくことが重要です。また、警備会社の警備員と言ってもしっかりと教育を受けているわけではないので、自分なりの警備教育、他の使用人を通じての監督が必要です。当地での主な警備会社としては以下の会社がありますが、契約に関しては個人、企業で再度しっかり会社概要や契約内容を確認する必要があります。
ここでは、在留邦人の皆様が知っておかれた方がよい当国法令について、概要を説明します。
最近ダッカ市内を含め、全国的に薬物事案が増加傾向にあり、同時に被検挙者の低年齢化も進んでおります。特にダッカ市内では「Yaba(ヤバ)」と呼ばれる錠剤の薬物が大量に出回っており、外国人に売買を持ちかける密売グループが存在していると言われています。
当国の麻薬取締法では、禁止薬物の種類及び量により刑罰が異なりますが、日本の法律と比較しても極めて厳格な罰則規定があります。例えば、ヘロイン、コカイン及びコカからの派生物の量が25グラム以上の薬物を所持または輸入していた場合、死刑または終身刑に処せられます。25グラムに満たない場合でも2~10年の刑に処せられます。
常に心がけていらっしゃることと思いますが、興味本位でも絶対に手を出さないよう、あらためて注意喚起いたします。
バングラデシュ警察には、緊急事態に際して、当国にある私有車を徴用できるという車両緊急徴用法(リクイジション法: Requisition Act)があります。当地警察では、ハルタル、選挙、大規模な政治集会及びその他の騒擾状態等の緊急事態に際してジープ、マイクロバス、ハイエース等の車輌(一般乗用車は少ない)を最大1週間徴用出来るものとしています。過去には警察の緊急事態の解釈で、国際会議など緊急事態とは想定し得ない状況においても、本法を適用しているケースが見られました。また、日本人が同乗していると徴用されることが少ない一方で、現地人ドライバーが一人で運転している場合に徴用されるケースが見られましたが、最近ではほとんど徴用されなくなりました。
(なお、本件につきましては、過去に大使が当国法務大臣に対して、本法律に基づく外国車輌の徴用を控えるべきとの申し入れを行ったのに対し、同大臣からも外国(法)人は警察の徴用を断固拒否すべきである旨の回答を得ております。したがいまして、今後徴用されそうなケースに遭遇した際には、「法務大臣が断固拒否するよう明言している」として拒否するとの対応が可能ですので、運転手、現地職員等へも指導をお願い致します。それにも係わらず官憲が徴用を強行するような場合には、当館警備担当、領事担当までご一報下さい。)
また、当国では「12人乗り以上のマイクロバスは事前に通行経路を警察当局に届けること」という交通法令もありますので、ご注意下さい。
持ち出し禁止製品の定義は大変難しいところですが、一般的にブラック・ストーン及びブロンズで造られた仏像類、象牙、ベンガル虎の皮等(ワシントン条約で禁止)の持ち出しは出来ません。
特に当国では、ブラック・ストーンやブロンズの仏像(宗教に関するもの)に対する持ち出し禁止措置は厳しいようです。
また、金及び銀の不正持ち込みについては、特別権限法違反に該当し、麻薬同様に極刑もあり得ます。ちなみに、金・銀の場合200グラムまでが免税、2キログラムまでは税関申告をして税金を払えば持ち込み可能です。1996年、日本人旅行者が3kgの金塊を体に隠して持ち込もうとして税関で逮捕され、裁判の結果、懲役5年の判決を受けています。
外貨の持ち込みについては、5,000米ドルを超える場合、申告が必要となっております。持ち出しについては2,000米ドルまでとなっています。
当国内におけるアルコール規制については、不明瞭な点があり、当大使館から当国関係機関に対して、日本人が国内でアルコール類を購入する際の規制等について照会したところ、次のとおり回答がありました。
① 日本人は、在留資格が短期であるか長期であるかに関わらず、当国内におけるアルコール類の購入制限はない。
② ただし、日本人がアルコール類を購入し、または自宅に搬送する場合には、次の点に注意する必要がある。
つきましては、在留邦人の皆様が、当国内でビール等のアルコール類を購入・運搬する場合には、次の点にご注意ください。
なお、運搬途中に検問所等で身柄を拘束される等の事態が生じた場合には、速やかに当館までご連絡ください。
① なるべく、一度に大量のアルコール類を購入しない。
② やむを得ず、一度に大量のアルコールを購入する場合には、検問所における職務質問に備え、所属する会社からの証明書などを携行する。
③ 運転手以外のバングラデシュ人は、可能な限り同行させない。
(※運転手以外のバングラデシュ人が同行した場合には、購入者である日本人が購入したアルコール類を、同バングラデシュ人に転売すると疑われる可能性があります。)
④ アルコール類は、正規の販売店で購入する。
① なるべく目立たないようにする
当国では、外国人というだけで目立ってしまいますが、なるべく目立たないようにすることが、誘拐を含めて犯罪から身を守る一つの有効な手段となります。
② 女性が外出する際には、露出度の大きいもの、刺激的な服装はしない。華美な装飾品は身につけない。
③ 特に公の場で宗教的・政治的な論争はしない。
④ 特定スポーツ(サッカー、クリケット等)に対して不必要な加担はしない。
⑤ 現地人の「ノー・プロブレム」、「オーケー」は信用しない。内容を理解せずに言っていることが多い。
⑥ 手荷物は絶対に身体の近くから離さない。
⑦ 夜間の一人歩きは絶対せず、またリキシャ、CNGを極力利用しない。
⑧ 不用意に名刺を渡さない。また、特に自宅、携帯電話番号は容易に教えない。
⑨ 自宅で、商談、事故の示談等は行わない。
⑩ 不自然なまでに親切な人は容易に信用しない、気を許さない。
⑪ 飲酒運転はしない。(夕食会など)
⑫ 夜間郊外バスや夜行列車の利用は極力避ける。
特に夜行バスの場合、交通事故の危険に加え、強盗団(ダコイト)からの被害を受ける可能性が非常に高いといえます。
⑬ 国内河川を運行するランチ(Launch)と呼ばれる長距離乗客船は一般大衆の間で広く利用されていますが、安全性に問題がある設計に加え、往々にして定員を遙かに上回る乗客を乗せる為、暴風雨時の沈没事故が頻発していますので、真にやむを得ない場合を除き使用は控える。
| 警察署名 | 電話番号 | |
|---|---|---|
| 1 | Adabar | 913-3265 |
| 2 | Airport | 895-1281 |
| 3 | Badda | 988-2652 |
| 4 | Bongshal | 956-5700 |
| 5 | Cantonment | 871-2350 |
| 6 | Chak Bazar | 731-3966 |
| 7 | Dakshin Khan | 893-1777 |
| 8 | Darus Salam | 803-2333 |
| 9 | Demra | 750-1155 |
| 10 | Dhanmondi | 863-1941 |
| 11 | Gandaria | 745-3294 |
| 12 | Gulshan | 989-5826 |
| 13 | Hajaribag | 966-9900 |
| 14 | Jatrabari | 754-6244 |
| 15 | Kadomtali | 754-7755 |
| 16 | Kafrul | 987-1771 |
| 17 | Kamrangirchar | 732-0323 |
| 18 | Khilgaon | 721-9090 |
| 19 | Khilkhet | 891-9364 |
| 20 | Kholabagan | 966-5254 |
| 21 | Kotowali | 711-6255 |
| 22 | Lalbag | 731-6300 |
| 23 | Mirpur | 900-1000 |
| 24 | Mohammadpur | 911-9943 |
| 25 | Motijheel | 957-1000 |
| 26 | New Market | 863-1942 |
| 27 | Pallabi | 801-5122 |
| 28 | Paltan | 936-0802 |
| 29 | Ramna | 935-0468 |
| 30 | Rampura | 729-0999 |
| 31 | Sabujbag | 721-9988 |
| 32 | Sher-e-Bangl Nagar | 912-4154 |
| 33 | Shahali | 806-0555 |
| 34 | Shahbag | 967-6699 |
| 35 | Shampur | 744-0691 |
| 36 | Sutrapur | 711-6233 |
| 37 | Tejgaon | 911-9444 |
| 38 | Tejgaon Shipanchal | 883-6472 |
| 39 | Turag | 891-4664 |
| 40 | Uttra | 891-4126 |
| 41 | Uttar Khan | 893-1888 |
| 警察署名 | 電話番号 | |
|---|---|---|
| 1 | Baijid Bostami | 683-033 |
| 2 | Bakulia | 616-346 |
| 3 | Bandar | 715-792 |
| 4 | Chandgaon | 255-1313 |
| 5 | Double Mooring | 741-378 |
| 6 | Halisahor | 636-763 |
| 7 | Khulshi | 655-537 |
| 8 | Kornaphuli | 505-148 |
| 9 | Kotowali | 619-922 |
| 10 | Pahartali | 751-335 |
| 11 | Panchalish | 652-797 |
| 12 | Potenga | 810-196 |
ハルタル等の治安情報を、eメール・アドレスを領事部に登録されている方には直接送信しております(日本語のみ)。eメールによる安全情報を入手希望の方は、早めに大使館領事部までお届け下さい。また、アドレスの変更等につきましても、随時ご連絡願います。領事部のメール・アドレスは次の通りです。
大使館ホームページでは、広報文化関係のみならず、安全情報や治安情報等も掲載していますのでご参照ください。
※なお、この「海外危険情報」は、随時、見直し等改定いたします。最新情報は、外務省海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)に掲載されております。
旅券については、渡航先国によっては、入国時に旅券残存有効期間が6か月以上を条件としている国があります。常時6か月以上の残存有効期間があることを確認しておいてください。旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載しておいてください。下段に血液型(blood type)何型と記入しておいてください。家族で在留されている方は、家族の分として一括して保管しておいて下さい。また、旅券・査証のカラーコピーを複数用意しておくと便利です。なお、当国における外国人登録証明書、滞在許可証等はいつでも持ち出せる状態にしておいてください。出国許可や再入国許可(これら許可が必要な場合)は常に有効なものとしておくことが必要です。
これらのものは、緊急時には旅券同様すぐ持ち出せるよう保管しておいてください。現金は家族全員が10日間程度生活できる外貨及び当座必要な現地通貨を予め用意しておくことをおすすめします(ただし、当国は通貨持ち出し制限がありますので注意してください。)。なお、出国する場合の出国税及び空港使用税(これらが必要な場合)の用意も必要です。
避難等の移動や邦人間の連絡などに際し、自動車が不可欠となります。
(1)自動車をお持ちの方はタイヤ、ライト、エンジン、バッテリー等について常時整備しておくよう心がけてください。
(2)燃料は常に満タンの状態で使用することに努め、半分になったら給油する習慣を付けることが肝要です。
(3)車内には、常時、懐中電灯、地図、ティッシュ等を備えおきください。
(4)なお、自動車を持っていない方は、近くに住む自動車を持っている人と平素から連絡をとり、必要な場合に同乗できるよう相談しておいてください。
避難場所への移動を必要とする事態に備え、上記1.~3.に加え次の携行品を備えて、すぐ持ち出せるようにしてください。
(1)衣類・着替え
(長袖・長ズボンが賢明。行動に便利で、殊更人目を引くような華美なものでないもの、麻、綿等吸湿性、耐暑性に富む素材が望ましい。)
(2)履き物
行動に便利で靴底の厚い頑丈なもの)
(3)洗面用具(タオル、歯磨きセット、石鹸等)
(4)非常用食料等
しばらく自宅待機する場合も想定して、米、調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食及びミネラルウォーターを家族全員が10日間程度生活できる量を準備しておいてください。一時避難の目的で自宅から他の場所へ避難する際にはこの中からインスタント食品、缶詰類、粉ミルクを、また、ミネラルウォーターを入れた水筒(大型が望ましい)を携行するようにしてください。
(5)医薬品
家庭用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏。
(6)ラジオ
NHK海外放送(ラジオ・ジャパン)、BBC、VOA等の短波放送が受信できる電池使用のもの(電池の予備も忘れないようにしてください)。
(7)その他
懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ロウソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具、可能ならヘルメット、防災頭巾(応急的に椅子に敷くクッションでも可)。