在留邦人向け安全の手引き 在オーストリア日本国大使館

在外公館がまとめた安全の手引きです。海外の在留邦人が、事件や事故に巻き込まれないために留意すべき事項の他、(必要に応じて)戦争、暴動等の緊急事態への備えと緊急時の対処方法が記載されています。


安全の手引き

2012年1月
在オーストリア日本国大使館

Ⅰ はじめに

オーストリアは、ヨーロッパの先進国の中でも比較的良好な治安が保たれているといわれており,つい油断が生じがちです。こうした心のスキが取り返しのつかない結果を招きかねません。常に「自分の身は自分で守る」との心構えをもって,安全な生活に心掛けていただきたいと思います。

また,現地または旅行先の最新情報を入手し,自分自身を守るための十分な知識を身につけておく必要があります。その意味で本手引きが皆様のご参考になれば幸いです。

ページの先頭へ戻る

Ⅱ 防犯の手引き

1 防犯の基本的な心構え(5箇条)
  • 現地の法律を守り、風俗や習慣を尊重する。
  • 危険と思われる場所には近づかないこと、夜間の外出は慎重に。
  • 多額の現金、貴重品は持ち歩かない。
  • 見知らぬ人を安易に信用しない。
  • 薬物には絶対に手を出さない。
2 最近のオーストリアにおける犯罪発生状況
(1)全般

オーストリアはヨーロッパの先進国の中でも比較的良好な治安が保たれていますが,東西冷戦終焉後,中・東欧、中東及びアフリカからの出稼ぎ労働者や難民が増えると共に,旧ソ連,中・東欧系の組織的な犯罪グループが進出するようになってきました。

(2)最近の犯罪傾向

90年代半ばから2001年までの年間の犯罪認知件数は50万件前後と安定していましたが,2002年に入ってから犯罪が急増し、最近は60万件前後で推移しています。

最近の犯罪傾向として,車上荒らしが多発しており、取り外し可能で車内に残されたカーナビや携帯電話等がよく被害に遭っています。また,2007年12月に実施されたシェンゲン領域の拡大に伴って空き巣被害が増加傾向にあります。この他,車両盗難や青少年による犯罪も増加しており注意が必要です。

(3)日本との比較

オーストリアは安全というイメージがありますが、凶悪事件の発生件数を日本と比較した場合(人口10万人あたりで比較)、殺人1.4倍,強盗10倍,放火6.4倍,強姦6.2倍であり,決して油断できる状況ではありません。

3 防犯のための具体的注意事項
(1)日本人の被害例

日本人の被害として多いものは以下のようになっています。

  • 置き引き・スリ
  • 警官を装った詐欺(偽警官)
  • 車両駐停車中に車に近寄り,パンクを知らせるふりをして車外に出たスキを狙って車内から貴重品を盗む。

※詳細は、別紙第1「日本人の被害」を参照

(2)住居

警報装置や空き巣防止ドアなどは確かに所有物を守ってくれますが,常に警戒心を持って備えることは重要であり,大きな被害を回避する事ができます。

※詳細は、別紙第2「住居の防犯」を参照

(3)外出時

外出時,注意すべき犯罪は以下のようになっています。

  • 車上荒らし
  • スリ・泥棒

※詳細は,別紙第3「外出時の防犯」を参照

(4)生活上

生活上,注意すべき犯罪・事故は以下のようになっています。

  • 交通事故対策
  • 電話による脅迫・嫌がらせ対策
  • 原発事故対策

※詳細は、別紙第4「生活上の防犯」を参照

4 緊急時の連絡

緊急時でも,慌てることなく適切な対応が取れるよう日本大使館,警察,救急車,消防等の電話番号を持ち歩くことをお勧めします。

※詳細は、別紙第5「緊急時の連絡」を参照

ページの先頭へ戻る

Ⅲ 在留邦人用緊急対処マニュアル

緊急事態発生時に適切な対応を取ることができるよう,平素から備えておく必要があります。以下,その為に講じておくべき措置を示します。

  • 連絡体制の整備
    • 緊急連絡網の整備
    • 在留届の提出
    • 通信手段の確保
  • 治安情報の収集・活用
  • 一時避難・集合場所の検討等

※詳細は,別紙第6「在留邦人用緊急対処マニュアル」を参照

ページの先頭へ戻る

Ⅳ おわりに

我々を取り巻く状況は常に変化します。最新の情報を努めて入手し,適切な状況判断ができるように努めるとともに,適度な危機意識を持って生活することが自らの安全を確保する第一歩となります。

ページの先頭へ戻る

別紙第1 日本人の被害例

1 置き引き・スリ
(1)場所

ビュッフェ式レストラン,ファーストフードレストラン,公共交通機関内(特に)地下鉄車内U1・6),空港,ホテルのロビー,ショッピング街

(2)手口(一例)
ビュッフェ式レストラン
椅子にバック等を置いて食事を取りに行っている間や話に夢中になっている際に置き引き。
空港、ホテルのロビー
手荷物をターンテーブルから取る時,チェックイン手続き中,両替の時,或いはトイレ・ホテルロビー(特にチェックインやチェックアウトの際)において手荷物から目を離したり,足下に置いた一瞬を狙った置き引き。
ショッピング
品物の選定中のスリ,または置いたバックから目を離した隙の置き引き。支払い・税還付の手続きをした際にパスポートや財布を置き忘れ。
地下鉄
2~3名の集団に囲まれいつの間にかバックから財布等すられる。
夜行列車
列車の車内で寝ている間や,見知らぬ者にふいに声をかけられ気を取られている隙に荷物の置き引きに遭う。
(3)対策

観光地や公共交通機関の車内,レストラン等の人混みでは周囲の状況に十分注意を払い,不審な人物が近づいてきたら速やかに立ち去り,鞄やポケットには必要最小限の物のみを入れ,旅券や多額の現金・クレジットカード等はシャツの下に直接身につけるネックポーチやマネーベルトに入れて携行する等の対策を講じる。

2 警官を装った詐欺(偽警官)
(1)場所

ウィーン市内のベルベデーレ宮殿,国会議事堂,市立公園付近,駅やホテルの周辺,日中でも人通りの少ない場所(但しグラーベン、ケルントナー通り等繁華街でも可能性有り)

(2)手口(一例)

1人の観光客風の男,或いは女が地図等を持って話しかけてくる。(写真を撮って欲しいと近づいてくることもある)。

その後,私服警官と名乗る複数犯(通常2人)が現れ麻薬捜査等の理由により所持品検査を行う。

旅券,財布等を提示させ更にボディチェックを行い,所持金の全部または一部を本人がすぐに気がつかない程巧妙に盗む。

最近では携帯電話のような器具にクレジットカードを差し込み,それによりカードデータを盗み,キャッシングするという事件も報告されている。

通常2~3人で組んで行動しており警察官と信用させるために写真付の警察手帳らしきものをすばやく見せる。最近は制服らしきものを着た偽警官も出没するとの情報もある。

※本物の警察官による職務質問の場合,通常2名で行動し,一般市民に対し提示を求められるのは身分証(パスポート,運転免許証等)のみであり財布の提示を求めることは無い。

(3)対策

人通りの少ない道を歩く時は十分注意する。

地図を広げた外国人旅行者らしき人物から話かけられたり,カメラのシャッター押して欲しいといわれたらまず警戒する。(野次馬の様に数名集まって来たら共犯者と考えた方が良い)

警察官らしき者から麻薬捜査などと言われ,不審に思ったら堂々と最寄りの警察署や日本大使館で対応する旨伝え,相手の要求に安易に応じない。

※疑問に思ったらその場で133(警察)に電話し,自ら本物の警察官を呼ぶ。通常,数分で警察官は現場に駆けつけてくれる。

3 パンクを知らせるふりをしての窃盗
(1)場所

ホテル周辺やパーティー・レセプション会場周辺

(2)手口(一例)

車両の駐停車中に1人の者が不意に車に近寄って来て,タイヤの空気バルブを手に持ち、しきりに意味不明な事を言い出す。

それに応じようと降車し,対応している隙にグループのもう1名が助手席から貴重品を盗む。

通常2~3名で行動しており,通行人を装い協力してくる者も居る。

(3)対策

駐停車する前に意味もなく何かを待っている雰囲気の者がいないか警戒する。

駐停車後,直ぐに近寄ってくる者には警戒する。(基本的に相手にしない)。

対応する場合は基本的に車から降りずドアをロックしたまま窓越しに会話する。(ドアロックを安易に解除しないこと)

ページの先頭へ戻る

別紙第2 住居の防犯

1 心掛けるべきポイント
不在であることを示さない。
休暇中に誰かに頼んで郵便箱やドアに掛けられる広告チラシを取り除いて貰う。
広告物の送付を断る。
玄関のドアに不在の旨を紙に書いて貼り付けることは絶対しない。留守番電話にも不在の旨を録音しない。(長期旅行、出張等)
隣人の助けで空き巣を防止する。
隣人にランダムな時間帯に照明をつけて貰う。
自動的に家の中の電灯が付くようなタイマー装置を利用する。
時々隣人の土地を眺める。アパートでは階段周辺を見るだけでも効果有り。
留守にする時は,ラジオやTVをつけたままにし,ある程度の音を出しておく。
不審者を目撃した時や警報装置が鳴っているのを聞いた時は,なるべく隣人達に電話し,その状況を説明する。誤報である可能性もある。疑わしいと思ったら警察(133)に電話をする。
犯人や不審者を一人で捕まえようとしない。
服装・身長・髪の色・目立った特長・逃げた方向・逃げた時の車の車種など知り得た情報を通報する。
なるべく早く警察に目撃した不審者について知らせる。
2 正しい器具等の配備に関するアドバイス
(1)電話

非常事態を考慮に入れ,警察にすぐに連絡が取れるよう,もう一台の電話機を寝室等に取り付ける。

電話機には緊急用の電話番号:警察(133)消防署(122)救急車(144)を書いて貼っておく。

(2)庭用家具(梯子、丈夫な箱、ベンチなど)

倉庫などに入れチェーンか鍵で閉めて保管する。(梯子等は空き巣にとっては最適の道具となる。)

排水パイプや避雷針をバルコニーや窓のそばに取り付けることは注意が必要(空き巣の手助けにもなる)。

(3)インターホーン

誰がどのような用件で住居に入ろうとしているかを必ず確認する。

(4)犬

警報装置と連携させ,番犬として飼うことも効果的

(5)警報装置

家庭用の警報装置も普及しており,警報装置と警備会社等への通報装置を組み合わせると非常事態への対応が迅速になる。なお,警報装置設置の際には誤報防止措置についても併せて検討する。

(6)正面玄関の強化
(イ)シリンダーと取っ手部分
シリンダーと取っ手は両方が組になって初めて安全な機能を果たす。
※安全器具にはオーストリア政府が規格承認した「O-NORM B5338」のマークが貼られている。このマークがある製品は政府規格品質管理に合格したものであることがわかる。
(ロ)よい防犯ドアの更なる基準
  • 耐久性のある防犯ドアとは,犯行人が15分以上バールのような道具を使っても壊すことのできないもの。
  • 推薦できる防犯ドアは、(上記規格の製品で)強度レベル3~4(かなり高い防犯性)(最上級はレベル6)のもの。
(ハ)業者によるドアの取り付け時,注意すべき事項等
  • 強化ドア枠であること(従来のドア枠ではないこと)を確認する。
    「O-NORM」承認の防犯ドアと書かれているものを購入する。しばしば購入時に防犯ドアと言いながら異なるドアが取り付けられる場合もある。
  • ドア自体とドア板がうまくかみ合っているかを確かめる。
  • 外出する時だけでなく、いつもドアが閉まる音を確認してから鍵を掛ける。
(7)住宅防犯機器についてアドバイスが得られる場所

Kriminalpolizeiberatungsdienst
住所:Andreasgasse 4, 1070 Wien
電話:(01) 31310 44938

ページの先頭へ戻る

別紙第3 外出時の防犯

1 車上荒らし

車上荒らしは特に近年増えている。安全対策装置等適切な対策を講じることも効果的であるが,「車の中に物を残さないことが重要」である。

(1)装置による安全対策

安全対策装置の役割は,まず最初に犯罪者を怖じ気づかせ,犯行を未然に防止することである。

ギア固定装置
マニュアル車の場合はバックギアに,オートマティック車の場合はパーキングギアに入れ,固定装置をその中心部に取り付ける。安全シリンダーを見えない位置に取り付け固定させるのが良い。
アクセル固定装置
強力なハンガー式錠でアクセルを固定させる装置。明らかに認識できるタイプと隠すタイプの両方ある。
特別仕様安全棒
ハンドルを固定させ操縦できないようにする。
タイヤに取り付けて動けないようにする装置。
シリンダー式特別装置
ペダルをブロックする錠。
電気式装置
  • 近年ほとんどの新しい車にはイモビライザー及びアラーム式の防犯装置が取り付けられており,犯行者が車で逃げるのを阻止する装置。
  • 犯行者が乗用車の回線を取り出して接続しても車の中にある電気系統装備が作動せず運転できなくする。
(2)良い警報装置の基準
  • 個人でも取り付けられるリモコン操作の装置。
  • 車のドアを全て保護する装置。
  • 自動車強盗防止装置(誤報アラームが度々鳴るので必要なときのみ使用することを薦めます)。
  • 乗用車検索システム(衛星ナビゲーター,無線探知機)(盗難車がどこにあるかを知らせてくれる)。

◎このような安全装置を組み合わせて使用すると効果的(特に高級車の場合)。

(例)

  • アラーム式盗難防止式装置
  • ドア保護、予備アラーム、遠距離操作付の警報装置
  • 機械式アクセル操作防止装置
(3)正しい行動
  • 鍵をいつも抜き取る。
  • 窓、ドアは閉めて鍵を掛ける(オープンカーは天井を閉める)。
  • 車の中にはいわゆる貴重品を置かない。(理想は何も置かない)
  • 予備の鍵を車に隠しておかない。
  • ヒッチハイカーを乗せない。
2 スリ・泥棒

人混みの中・公共交通の中・大きな駅の中・停車場やショッピングセンターでは特にスリが活発に行動しているので注意を要する。彼らはシックに着飾っていてしかも"仕事"を驚くほど素早くやり遂げるので時にはスリに遭ったことを数時間後に気づくこともしばしばである。

(1)手口
詐欺師やスリ
多くは国際的なプロで主に集団で動き,複雑な手口で集団で協力しながら詐欺スリ行為を行う。彼らはきちんとした服装・態度をしており,様々なトリックで相手の注意を逸らし,犯行に及ぶパターンである。
  • 詐欺師は特に宝石店や毛皮店,製革の店など高価な商品を置いている店に現れる。
  • スリは現金や高価な物を盗めるところならどこにでも現れる。またスリはホテルやレストランやショッピングセンター等の客や従業員をターゲットにする。
トリック泥棒
引ったくりに及ぶこともある。彼らはまず驚かせて気を逸らし,被害者の不注意を利用して犯行に及ぶ。バイクを使った引ったくりもある。
(2)身を守るためのアドバイス

◎「注意を払う」「健全な不信感」が必要である。

  • ハンドバッグやショルダーバッグはチャック等を閉め,身体の前の方にあるように掛ける。スリはバッグのチャックを開けたりカッターで切ってから盗むことも多いので,貴重品は二重にチャックができる場所に入れる。
  • 特に飲食店ではハンドバッグを目の届かないところには置かない。
    人混みの中を歩くことはなるべく避ける。また,人混みの中で誰かに押されたりぶつかられたら直ぐに振り向きその人を見るようにする。これでスリを避け,また,スリの被害に遭っても後で犯人を確認できる。
  • 必要以上の現金を持ち歩かない。
  • 外出するときは必要最低限の現金を持ち歩き,できるだけクレジットカードのような現金を必要としない支払い手段を用いる(クレジットカードを使用する店等も要注意)。
  • 財布は絶対に買い物袋の上に置かない。
  • 財布や貴重品は外側のポケットには入れない。ズボンの後ろポケットに財布を入れることは大変危険。
  • ショッピングや銀行に行った後で見知らぬ人に荷物を持って貰わない。
  • 背広やジャケットの内ポケットもチャックやマジックテープのような物でしっかり閉められるものが良い。

ページの先頭へ戻る

別紙第4 生活上の防犯

1 交通事故対策

最近,交通事故は増加傾向にある。事故の原因は飲酒運転・スピードの出し過ぎ・急な車線変更・車間距離の不十分等が原因となっている。運転手自ら法規を守るとともに,夜間の繁華街やホイリゲ周辺を走る車両は飲酒運転車両と思って防衛運転を心掛ける。車間距離が不十分な車両が接近している場合は道を譲って先に行かせるように心掛ける。

また,現地事情に不慣れのために事故が起きている場合が多いので知らない地域での運転は特に慎重に行い,周囲の車両・信号・道路標識に注意を払う。

(1) 道路走行中の注意事項
市街地
市街地でもかなりのスピードを出す車あり。
特に市街地は追い越しや急な車線変更する車がある。
交差点
信号機のない交差点では,優先(右優先)車両が一時停止する事なく突っ込んでくることがある。
路面電車
運転中は他の車の状況と路面電車の状況に注意して運転する。
路面電車が道路を横断する場所及び路面電車が並進していて,前方の道幅が狭くなっている箇所あり。
路面電車の乗降中は他の車両は停止する規則となっている。停車中の路面電車の側を通過する場合は何時でも止まれるスピードでなくてはならない。
※2012年1月から市街地・高速道を問わず緊急車両が後方から接近した際,一般車両が避けるべき方向につき法制化され,緊急車両の通行を妨害した場合,最大2,000ユーロの罰金が科せられます。
片側1車線の場合,右へ避ける。
片側2車線の場合,右レーンは右へ,左レーンは左へ避ける。
片側3車線以上の場合,最左翼レーンは左へ,それ以外は右へ避ける。
自転車
自転車には特に注意が必要(特に右折する場合、死角になるため)
自転車は専用レーンがある場合はそのレーンを走行するが,それがない場合は歩道ではなく車道を走行するので注意する。
標識がある場合は車両と逆走してくる場合もある。
自転車運転に対する取締りも行われており,信号無視・飲酒運転等においては罰金が科せられることもある。
(2) 義務
  • 救急箱と非常停止板の装備
    車には必ず救急箱と非常停止板を備え付ける事が義務付けられている。
  • シートベルトの着用
    すべての乗員はシートベルトの着用を法律で義務づけられている。
  • 運転中の携帯電話による通話の禁止(ハンズフリー装置によるものは可)。
  • 車外(駐車を許可された場所以外)での作業時,反射板付ベストの着用。
  • 冬タイヤの装着(11月1日~4月15日)同期間に,冬の路面状況(積雪・アイスバーン等の状態)のときは冬タイヤを装着。(万一の時保険が降りない)。
(3) その他基本的規則等
  • オーストリアの道路標識:付紙第1PDFが開きます
  • 駐車規則
    各都市毎異なる規則がある。細部は標識等にて要確認。
(例)ウィーン:クォーツパークゾーンではパークシャイン(駐車券)が必要(地区と時間,2012年1月現在)
1~9及び20区:平日(月曜~金曜:祝祭日除く)9時0~22時
最大2時間駐車可能。
15区の一部:毎日(7月~8月を除く)18時~23時
最大2時間駐車可能。
細部は、http://www.wien.at/english/transportation/parking別ウインドウが開きます 参照。
2 電話による脅迫・嫌がらせ対策
(1)手口

電話による脅迫・嫌がらせには様々な種類がある。

  • 深夜に電話を掛けてきて睡眠を邪魔する。
  • 爆弾脅迫電話で、行事催し物(学校関係など)を妨害して不安に陥れる。
  • セクシャルハラスメント
  • 脅迫によって性的関係を強要する電話。
  • いざこざや喧嘩、家族の問題に対しての脅迫電話。
  • ひっきりなしに行う無言電話や名前を名乗らない一般的ないたずら電話。
  • 子供を誘拐するなどしてお金を要求する脅迫電話。
  • 罵倒する電話。
(2)被害者

誰でも被害者になる可能性があるが,特に女性や子供の場合が多い。特に子供の場合はしばしば後々までそのことが記憶から消えず精神不安状態に陥り、長い期間精神障害を起こすこともある。

(3)留意すべき事項
  • 電話の相手を知らない場合,個人情報を相手に話さない。
  • 子供・親戚・隣人の生活習慣や外出時間等の情報を知らない人に話さない。
  • 無言電話を受けたときは名乗ることや挨拶さえしてはいけない。
  • 猥褻な電話を受けた場合はすぐに受話器を置くか,防犯用ブザーか警報用笛を鳴らすようにする。
  • 電話帳に自宅の電話番号は掲載させない。
  • 電話番号を安易に他人に伝えない。
  • もし家族や親戚が誘拐に遭ったという電話がきたらパニックにならないでまず話をよく聞いて対処する。このような電話はいたずらである場合が多い。
  • 交通事故の場合は,まず警察か救急車に問い合わせる。
  • 自称警察官だという者の電話にも個人情報をむやみに話さない。自ら電話帳か電話案内から電話番号を確認し,折り返し電話する方が好ましい。
  • 留守番電話を使用する場合は,留守電ガイダンスに不在の時間帯を録音しない。
  • 特に注意を要する場合,留守番電話で誰から掛かってきたか確認してから電話を取る。もしそれがいたずら電話なら受話器を取らない。
  • 最新のデジタル電話機の場合しばらくの間"話し中"の状態にできる機能を利用する。
(4)法的対策
  • 脅迫者等の情報・証拠があれば法に訴えることができるが、そのケースによりどの弁護士に依頼するか違ってくるのでよく考える必要がある。
  • 性的脅迫や危険な脅迫電話の場合で犯罪になるような場合は相手の情報をもって警察に訴えることができる。電話のシステムで相手の電話番号が自動的に電話機に現れるものを活用できる。
  • 疑わしき者の情報を作成または証人を立てる。
  • 基本的にいたずら電話の内容を録音する。しかし,それを第3者に手渡すときは必ず弁護士に前もって相談する。
(5)爆弾脅迫電話対策
留意すべき事項
可能な限り電話の相手を長く話させるようにする。
話の内容が理解できないような振りをし,質問したり,もう一度言わせ,可能な限り会話の内容を書き留める。
留意すべき事項
電話を受け取った時間
電話の相手が男性か女性か,若いか年配か(推定年齢)。
音声の状態:普段通りの声・叫んだ声・興奮した声。
言語:標準ドイツ語・方言・外国人の訛り。
背後の雑音:自動車の雑音等。
※電話の相手がその建物中の状態まで詳しく知っているかどうか,会話の中でなるべく聞き出すことが重要である。その脅迫電話が具体的な内容でない限りはすぐに避難する必要性はない。しかし,責任者等にはその旨を伝える。
望ましい対応
直ちに警察(133)に通報する。
責任者等はなるべく早く全ての関係者に情報を伝達する。
関係者はそれぞれの担当範囲を見回り不審物の有無を確認する。不審物が見つかった場合,施錠し,その場所を離れる。
不審人物を目撃した場合には報告する。
警察を呼んだ場合担当者は警察を建物の前で待つ。
警察が来たらその場所や建物に詳しい人物を警察に同行させる。
3 原発事故対策
(1)全般

現在オーストリアには原子力発電所はないが、隣国のドイツ・チェコ・スロヴァキア及びスロヴェニアには原子力発電所が数カ所存在する。当国政府は原発事故発生に備え次のように対応するシステムを持っている。

また,テレビ・ラジオなどにより事前に通知されるが年に1回,10月第一土曜日訓練のための災害警報が鳴ることがあるので確認が必要である。

(2)原発事故が発生した場合

(イ)オーストリア国内において放射能汚染の危険が生起した場合,災害警報によって危険状態が知らされる。24時間全オーストリア36カ所のモニターステーションからセンターに情報が集められ,テレビ局(ORF)から放射能汚染に関する情報が放送される。

(ロ)災害警報
状況 シグナルパターン
警報:危険の度合いが大きい場合,3分間一定のトーンの警報が発令。
警告:危険が差し迫った場合,1分間高低のあるトーンの警報が発令。
警告解除:1分間連続した一定のトーンの警報が発令。

(3)警報発令時にとるべき処置

災害警報が発令された場合,当国政府は各住民に次のような処置をとるよう広報している。

  • ドアや窓を閉め粘着テープなどでしっかり密閉する。
  • エアコンや換気装置は止める。
  • 地下室や窓のない部屋など防御された部屋に移動する。
  • 普段から緊急事態用の飲料水の備蓄を行う。一日1人2.5リットルを目安として3~4日分は備蓄する。
  • 警報解除の放送を聞いたら避難場所から出る。
  • ラジオなどのスイッチは入れたままにして常に最新の情報を入手するように注意する。

ページの先頭へ戻る

別紙第5 緊急時の連絡

1 在オーストリア日本国大使館
  • 電話番号:(01)53192-0(代表:24時間可)
  • 住所:Hesgasse 6,1010 Wien
  • 領事班の開館時間: 9時00分~12時00分、14時00分~16時30分(平日)
2 公共機関等
  • 連絡先 電話番号
  • 警察 133
  • 警察事件相談ダイヤル 0800-216346(英語可)
  • 救急車 144
  • 緊急医(19時~7時) 141
  • ヘリ救助隊 1777
  • 登山救助隊 140
  • 消防 122
  • ガス漏れ 128
  • 自動車故障サービス(自動車クラブ) ARBOE 123
  • OEAMTC 120
  • BANKOMATKARTEの紛失 0800-204880/0
  • ウィーン市内の警察署等の位置:付紙第2PDFが開きます
  • オ-ストリアの主要病院:付紙第3
3 緊急時の現地語(ドイツ語)

「泥棒」=ディープ(Dieb)

「助けて」=ヒルフェ(Hilfe

「救急車」=レットゥング(Rettung)/アンブランツ(Ambulanz

「警察」=ポリツァイ(Polizei
(注)「警察を呼んでくれ」の意味。パトカーもこの一言で通じます。

ページの先頭へ戻る

別紙第6 在留邦人用緊急対処マニュアル

1 平素の準備と心構え

緊急事態発生時にうろたえないために平素からの備えは不可欠である。以下、その為に講じておくべき措置を示す。

(1)連絡体制の整備
(イ)緊急連絡網の整備
自分の所属する組織(会社、学校等)において緊急連絡網を整備することは情報の伝達・安否の確認等のため不可欠である。
(ロ)在留届の提出(ウェブ手続き可能)
当地に3ヶ月以上滞在する人は旅券法により当館に在留届を提出することが義務づけられている。緊急事態発生時,当館では必要に応じ在留届を基に在留邦人と連絡を取ることとしている。このため各人の在留届の提出は自らの身を守るためにも重要である。
(ハ)通信手段の確保,特に日本大使館のメールマガジンへの登録
緊急事態発生時,連絡手段を確保するため平時から複数の連絡手段を検討・確保しておく必要がある。当館では緊急事態発生時,メールマガジン登録者に対しEメールによる情報提供を行うこととしている。
(2)治安情報の収集・活用

平時から継続的に情報を収集することにより事前に危険を察知して先行的に行動することができる。以下は外務省及び大使館による治安情報提供の一部である。

外務省「海外安全ホームページ」(http://www.anzen.mofa.go.jp/)
渡航・滞在に当たっての安全確保のために有益な情報をより適切に利用しやすい形で国民に提供。
(3)一時避難場所の検討等
(イ)一時避難場所の検討
暴動が発生した場合のとりあえずの避難場所について常日頃から頭に入れておき,自分がどこにいるか(勤務先,通勤途上,自宅など)どのような事態に巻き込まれそうか幾つかのケースを想定して各自の一時避難場所を検討しておく必要がある。この際,連絡手段の確保は重要である。
(ロ)緊急時避難先
緊急事態発生時,緊急避難先を設定しその場所に集結することもある。避難先は予め特定出来ないが大使館の場所だけは確認し,道巡については幾つかのケースを想定して検討しておく必要がある。

2 緊急時の行動

(1)心構え

緊急事態が発生,または,発生するかもしれない場合,平静を保ち流言飛語に惑わされたり群衆心理に巻き込まれることの無いよう注意する必要がある。

(2)状況の把握(情報収集)

テレビ・ラジオ・インターネット等と共に短波ラジオ等あらゆる手段を活用して正確な情報の収集に努める。

(3)国外への退避

(イ)事態が悪化し,各自又は派遣先の会社等の判断により,あるいは大使館の勧奨により自発的に帰国,もしくは第3国に退避する場合はその旨大使館に連絡する。(状況により大使館への通報が困難な場合は,日本の外務省(電話(代表):0081-3-3580-3311へ通報)

(ロ)大使館が「退避勧告」を出した場合

  • 一般商業便が運行している間はそれを使用して可能な限り早急に国外に退避する。
  • 臨時便やチャーター便が手配される場合には大使館の指示に従う。

(ハ)事態が切迫し大使館より退避又は避難のための集結の指示が出た場合

  • 緊急避難先を指定することがあるので大使館の指示に従う。
3 緊急事態に備えてのチェックリスト
(1)全般

(イ)緊急事態発生時,ただちに避難しなければならないこともある。そんなときに備えて非常持ち出し品を常備しておく必要がある。災害が発生したとき最初に持ち出す一次持ち出し品と,その後の数日間を自活するための二次持ち出し品に分けて用意すれば状況に応じた持ち出しが可能となる。

(ロ)緊急事態に備えてのチェックリスト:付紙第4

(2)非常持ち出し品準備のポイント
1人1コの非常袋を用意
非常持ち出し品の準備に家族全員が参加すれば防災意識が高まり,必要なものを入れ忘れることもない。また,みんなで分担して持てば重量も軽くできる。
非常袋は何カ所かに分散して保管
家具が倒れたような場合,非常袋が取り出せなかったり中のものが使えなくなるケースも考えられる。庭やベランダなどにも分散して保管しておく。
定期的な中身の点検
半年に1回程度,定期的に中身をチェックし期限切れのものは入れ替える。あらかじめ点検日を決めておく良い。

ページの先頭へ戻る

付紙

付紙第3 オ-ストリアの主要病院
都市 病院名 電話番号
ウィーン Allgemeines Krankenhaus - Universitatskliniken
(ウィーン大学付属総合病院)
1090 Wien, Wahringer Gurtel 18-20
(01)40400-0
Krankenhaus Lainz
(ウィーン市立ラインツ総合病院)
1130 Wien, Wolkersbergenstrase 1
(01)801 10
Wilhelminenspital
(ウィーン市立ヴィルヘルミーネンシュピタル)
1160 Wien, Montleartstrase 37
(01)491 50
Krankenanstalt Rudolfstiftung
(ウィーン市立ルドルフシュティフトュング病院)
1030 Wien, Juchgasse 25
(01)711 65
St. Anna Kinderspital
(サンクトアンナ小児専用病院)
1090 Wien, Kinderspitalgasse 6
(01)40170-0
Privatklinik Doebling
(デーブリング プリヴァートクリニックー私立)
1190 Wien, Heiligenstaedter Str.57-63
(01)360 66-0
Rudolfinerhaus
(ルドルフィーナー病院ー私立)
1190 Wien, Billrothstr.78
(01)360 36-0
グラーツ Landeskrankenhaus Graz
(グラーツ市総合病院 )
Auenbruggerpl.1
(0316)385-0
ザルツブルク Landeskrankenhaus Salzburg
(ザルツブルク市総合病院 )
Muellner Hauptstr.48
(0662)8042-0
リンツ Krankenhaus der stadt Linz
(リンツ市総合病院 )
Krankenhausstr.9
(0732)7806-0
インスブルック Landeskrankenhaus Innsbruck
(インスブルック市総合病院 )
Anichstr.35
(0512)504
クラーゲンフルト Landeskrankenhaus Klagenfurt
(クラーゲンフルト市総合病院 )
St Veiterstr.47
(0463)538-0
付紙第4 緊急事態に備えてのチェックリスト
確認 品名 備考
旅券 ・旅券については、常時6ヶ月以上の有効期間があることを確認(6ヶ月以下の場合には、大使館に旅券の新規切り替え要申請)
・旅券の最終ページの「所持人記載欄」は、漏れなく記載
・下段に血液型(Blood Type)記入
当国発行運転免許証 その他身分証
通帳類・証書類・印鑑・現金 ・預貯金通帳、健康保険証など
・住所録のコピーもあると便利
・現金は紙幣だけでなく、公衆電話用の硬貨も用意
携帯ラジオ ・小型で軽く、FM・AM・短波が聴けるものがよい。
・予備の電池も必要
懐中電灯・ろうそく ・予備の電池も必要
・ろうそくは、太くて安定のよいもの
ヘルメット(防災ずきん) ・建物の破片等の落下物から頭部を守るため
・避難路は転倒事故も多いので必ず用意
生活用品 ライター(マッチ)、軍手(革手袋)、紙皿、紙コップ、ナイフ、缶切り、栓抜き、ティッシュ、おしぼり(ウエットティッシュ)、ビニールシートなど。赤ちゃんがいる場合は哺乳びんなども。
衣類 ・下着、上着、靴下、ハンカチ、タオルなど
・赤ちゃんがいる場合は紙おむつなど
・3日分の場合、1人1日3リットルを目安として9リットル程度
救急薬品・常備薬 ばんそうこう、ガーゼ、包帯、三角巾、体温計、消毒薬、解熱剤、胃腸薬、かぜ薬、鎮痛剤、目薬、マスク、とげ抜きなど。持病のある人は常備薬も忘れずに。
非常用食料 ・少なくとも3日分は用意したい。
・火を通さないで食べられるものが便利
・赤ちゃんがいる場合は粉ミルクなども。
自動車の準備 ・状況が許す場合、自動車を使用できるように、常時整備しておくよう心掛ける。
・燃料は、常時十分入れておく。
・車内には懐中電灯、地図等を常備
・上記持ち出し品のうち、必要な物を常備
Get Adobe Reader(別窓が開きます) 資料をご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobeサイトからダウンロードしてご利用ください。

ページの先頭へ戻る

<< 安全の手引き INDEX