=-=-=-=-=-=-=-=
=-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等
1 宗教
国民の大部分はキリスト教徒(カトリック)であり、食事や服装に関する特別な制限はありません。しかし、少数ながらイスラム教徒も存在するため、イスラム教の戒律に反すること(例えばアルコール類および豚肉を用いた食事を相手に振る舞うことや、左手による物の受渡し等)には注意を払う必要があります。また、キリスト教の安息日(日曜日)や宗教上の休日は、宗教的行事が行われるため、訪問する際は先方の都合に配慮するよう注意してください。
現地官公庁は、祝日およびその他の宗教・民族記念日の前後を、前日の周知で臨時閉庁とすることが毎年のようにありますので、注意が必要です。
2 水・衛生
東ティモールは、上下水道が未整備で、生活用水は地下からの汲み上げ、下水は地下浸透方式が一般的です。生水は、腸チフス、A型肝炎等の感染の原因になり、飲用には適しませんので、ミネラルウォーターの利用をおすすめします。また、生鮮食料(生野菜・肉・魚)の生食は避け、加熱処理(調理)されたものを摂るように心掛けてください。
3 注意を要する病気
(1)東ティモールは、デング熱等の感染症の流行地ですので常に罹患の危険性があり、毎年死亡例も多く報告されています。デング熱は蚊を媒介して罹患するため、虫除けスプレーや蚊取線香、殺虫剤の使用のほか、就寝時には網戸や扉をしっかり閉めるなど、蚊に刺されないよう注意することが肝要です。また、外出時は長袖、長ズボンを着用するなどして肌の露出は避けてください。
(2)そのほかにも、腸チフス、アメーバ赤痢等の消化器感染症、A型肝炎、B型肝炎、狂犬病、破傷風、日本脳炎、風疹などにも注意が必要です。現地に渡航する前に必要な予防接種をしておくことをおすすめします。
(3)慢性疾患のある方は、渡航前に主治医とよくご相談ください。
(4)気温が高く日差しが強いため、熱中症やスキンケアの対策も必要です。
4 医療事情
ディリ市にある国立ディリ病院や一部クリニックでは、ある程度の診療を受けることは可能ですが、一般的に東ティモールの医療水準は低く、近代的な医療設備や機器は十分に整備されていませんので、日本と同等の医療水準による措置・診察を受けることは困難です。
なお、歯科については、簡単な治療のみとなります。
東ティモールの衛生・医療事情等につきましては、「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/easttimor.html )で案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページをご参考ください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/ )
5 医薬品の持込み、持出し
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
6 海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。入院や手術、専門医の診察を余儀なくされる場合などは、シンガポール、インドネシア(バリ)、オーストラリア(ダーウィン)等にある医療機関での受診が必要となりますので、渡航に際しては緊急移送費を含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くおすすめします。
詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
7 その他の留意事項
(1)東ティモール人は自尊心が高いので、職場等で東ティモール人を注意する際は、公衆の面前ではなく、個別に行う等配慮し、良好な関係を保つように注意してください。
(2)東ティモールでは依然として電力供給が不安定なため停電が頻発しています。停電時は都市や中心部でも非常に暗く、犯罪や交通事故を誘発しやすいため特に注意が必要です。
(3)日頃から、職場、隣人などから生活圏内の状況について情報を収集することが身の安全を確保するために重要です。住居や通勤ルート等の安全情報の収集に努めてください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−