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● 風俗、習慣、健康等

1 飲料水
 ベリーズの水道水は日本のように厳格な水質検査を行っていないため、飲料水には国際検査基準に適した蒸留水(ベリーズの一般的な商店でも販売されています)やミネラルウォーター、または煮沸した水の利用をお勧めします。

2 医療事情
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/belize.html )において、ベリーズ国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。

3 注意すべき感染症
 ベリーズでは、以前からデング熱、ジカウイルス感染症などの蚊が媒介する感染症の発生が報告されていますが、これらの感染症の他、2025年4月には国内で6年ぶりにマラリアの感染が報告されています。特にデング熱に関しては、雨期(6月頃〜9月頃)になるとベリーズ南西部およびグアテマラとの国境地域での発生が多くなります。防虫剤の使用や、肌の露出を避けた服装を心がけ、蚊に刺されないように注意してください。
(1)デング熱
 デング熱は、病原ウイルスを持っているネッタイシマカまたはヒトスジシマカに刺されることによって感染します。感染すると突然の発熱、激しい頭痛、眼球深部の痛み、関節や筋肉痛、発疹が現れ、回復期に疲労感とうつ状態が続きます。予防薬は特になく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法となります。デング熱による成人の死亡率は高くありませんが、まれに重症化してデング出血熱を発症した場合には、適切な医療を受けないと死亡率が40〜50%に上がります。発熱などの症状が現れた場合には、軽視せず最寄りの医療機関を受診してください。
(2)ジカウイルス感染症
 ジカウイルスをもったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。潜伏期間は2〜12日であり、多くの人が2〜7日で発症すると言われ、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈します。一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症といわれています。しかし、妊婦のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関連が示唆されており、妊娠中または妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在は見合わせることをお勧めします。予防ワクチンや特別な治療法はなく、蚊に刺されないように予防することが大切です。発熱が続く、または発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関の受診をお勧めします。
 (参考)感染症広域情報(ジカウイルス感染症に関する注意喚起)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2018C043.html
(3)マラリア
 2025年4月、ベリーズでは6年ぶりにマラリアへの感染が確認されています(今のところ感染者数は少なく、死者も出ていません)。マラリアは、マラリア原虫を持っている蚊(ハマダラカ属)に刺されることで感染する病気です。ハマダラカは、夕方から明け方にかけて活動するため、夜間に肌を露出させたり、早朝にランニングへ出かけた場合に感染することがあります。感染すると1週間から4週間ほどの潜伏期間を経て発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛、筋肉痛などの症状が現れます。マラリアには予防薬があり、マラリア流行地へ渡航する際は、抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましいとされています。
マラリアついては次をご参考ください。
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_malaria.html

4 保険
 公立病院での医療サービスは旅行者でも無料で受けることができます。ただし、ベリーズの医療水準はかなり低いので、緊急時には国外への搬送が可能な緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。


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