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● 風俗、習慣、健康等
1 風習
政治、経済、社会全般に亘り、近代的側面と伝統的慣習が混在していて、様々な面で二重の構造を織りなしています。近代的な行政体制と昔ながらの伝統的指導体制が共存しており、双方ともに各々重要な役割を果たしています。村民や親族間の結びつきは強く、冠婚葬祭等は多くの村人が集まり、仕事を休んででも、これらの行事に参加します。貨幣経済と自給自足も混在しており、市の中心部では、スーパーマーケット等の商店がありますが、内陸部や離島では、昔ながらの自給自足の生活を中心としています。
2 対日感情
戦前からの日本との歴史的関係の深さもあり、対日感情は全般に良好です。近年では減ってきてはいますが、日本語を理解する年輩者もいます。
3 気候
気候は海洋性熱帯気候で、気温は年間を通じほぼ一定です(平均27度)。
また、一年間の降水量が4,000ミリメートルを超える年もある世界有数の多雨地帯であり、平均湿度が80%と高いものの、貿易風とスコールによって暑さ、湿気が若干緩和される時期もあります。
4 衛生
(1)生水の摂取は避け、ミネラルウォーターやスーパーで販売されている清涼飲料水を飲むことをおすすめします。一般的に、レストラン等では比較的衛生管理が行き届いていると言えますが、火を通していない生ものの飲食については十分に注意が必要です。
(2)鎮静作用を含有する「サカウ」というコショウ科の植物の根から作った伝統的な飲み物があります。製造過程において不衛生な部分が見られますので、飲用の際には注意が必要です。
5 感染症
(1)ジカウイルス感染症
ミクロネシア連邦国内においてもジカウイルス感染症の発生が確認されています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉のよる感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状が現れない(不顕性感染)か、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかし、妊娠中に感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を引き起こすことがあるため、妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。
(2)デング熱
ミクロネシア連邦では、数年に一度の頻度でデング熱が流行します(例:2019年9月にヤップ島での流行)。デング熱は蚊を媒介として感染する急性の熱性感染症で、主な症状として発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが現れます。治療は対症療法が基本です。重症化することもあり、早期に適切な治療が行わなければ死に至る場合があるため、早めに医療機関を受診してください。予防策としては、虫除けスプレーや蚊取り線香(当国で入手可)を使用すること、できるだけ肌の露出を避け、長袖・長ズボンを着用することなどが有効です。
6 医療事情
各州に州立病院がありますが、医療器材や薬品等が乏しく、病院内の衛生状況も良くなく、技術も高くありません。
「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/micro.html )にミクロネシア連邦国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所HP(https://www.forth.go.jp/destinations/country/micronesia.html )も参考にしてください。
7 医薬品の持込み、持出し
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省HP(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )をご確認ください。
8 海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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