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● 風俗、習慣、健康等

1 人種・宗教・公用語
 人種構成は、欧州系、アフリカ系、原住民、およびこれらの混血が多く、国民の約95パーセントが、ローマ・カトリック教徒、公用語はスペイン語です。ホテル、空港、企業、主要官庁等には英語を話せる者もいますが、街中の商店、タクシー等の日常生活では、英語はほとんど通用しません。

2 国民性
 ベネズエラ人は、概して、陽気で朗らかな気質で、元来は、夜遅くまでパーティや飲食を楽しむ人が多いのですが、昨今の厳しい経済状況や治安状況を反映して、夜遅くまで飲食を楽しむことは減少しています。

3 政治事情
 2013年のチャベス前大統領逝去後も、低所得層を中心に一部の国民は、「21世紀の社会主義」を標榜した同大統領を今も熱心に信奉している実態があります。街中でも、マドゥーロ現大統領とともにチャベス前大統領の肖像画が政治スローガンとともに描かれています。他方で野党側との深刻な対立が継続しています。このような状況下、ベネズエラ人との会話の中で、ベネズエラの政治情勢を話題にすることは避けることをおすすめします。

4 交通事情
 交通事故による死亡者数は日本の5倍以上におよびます。ベネズエラは車優先社会であり、運転手の交通マナーも悪いため、道路横断の際は安全確認を十分行ってください。また、自身が運転する場合も、スピードの出し過ぎや夜間の運転に注意することが重要です。

5 健康
(1)医療
 カラカス市内には、海外で研修を受けた医師が勤務する私立総合病院がいくつかありますが、外貨不足により、医薬品が不足しているほか、設備・機材の老朽化、優秀な医師の国外転出が著しく、緊急性のない外科手術などは避けることをおすすめします。重篤な疾病や大怪我の場合、医療先進国への緊急医療搬送が必要となる可能性があります。
 「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/venezuela.html )において、ベネズエラ国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。

(2)海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

(3)衛生
 生水を避けて、ミネラルウォーターを飲む、非衛生的な食品を摂らない等の注意が必要になります。食事や水は、衛生的なレストランでのみ摂取してください。

(4)防虫対策
 海岸地区や森林地区には、熱帯感染症を媒介するさまざまな昆虫が生息するため、長袖や長ズボンの着用を心がけ、防虫スプレーを使用する等の防虫対策を厳重に行ってください。

(5)感染症関連
 ア デング熱、マラリア、ジカウイルス感染症の他、黄熱も発生しています。ベネズエラ入国の際に黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示は求められていませんが、ベネズエラ国内の渡航・滞在先によっては、WHO(世界保健機関)が指定する黄熱リスク地域に含まれていますので、特に、熱帯雨林地域に渡航・滞在する予定のある方は、渡航の10日以上前に、黄熱予防接種を受けることをお勧めします(予防接種が有効となるまで10日を要します)。
その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎ 感染症情報(https://www.forth.go.jp/


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