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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣
 スリナムには、アフリカ系やインド系をはじめ、インドネシア人や中国人など様々な人種、民族が混在していることから、特定の人種や民族、宗教などの信条に関する不穏当な言動は控えてください。周辺国と比べるとアジア系移民も比較的多く、人種差別は比較的少ないと言われています。しかし、中にはアジア人に対して偏見や無知により差別的な言動をとる人もいますが、感情的にならないようにしてください。

2 衛生事情
 衛生状態は決して良いとは言えないので、食料品については十分選定し、飲料水についても水道水は避け、市販のミネラルウォーターを利用することをお勧めします。

3 病気(感染症)
(1)スリナムでは、マラリアやデング熱、ジカウイルス感染症、黄熱など熱帯地域特有の感染症が発生しています。パラマリボにおけるマラリア感染の危険は少ないとは言われていますが、デング熱が流行することがあります。
いずれも蚊を媒介として感染するケースがほとんどですので、特に河川や湖沼、森林地帯に出かける際には、防虫剤を活用し、暑くとも長袖長ズボン、靴下を着用するなどの対策が必要です。

(2)ジカウイルス感染症が、スリナム国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか(不顕性感染)、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかしながら、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。

(3)現在、スリナムでは、新型コロナウイルスが発生しており、感染者や濃厚接触者は病状に応じて指定医療機関への入院や自宅での療養・隔離措置がとられています。最新の流行状況や規制等は、在トリニダード・トバゴ日本国大使館やスリナム政府のホームページ等にてご確認ください。
 ◎感染症(新型インフルエンザ等)関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/search/pcinfectioninfo.html#widearea

4 医療事情
(1)パラマリボにおける救急医療は、アカデミー・シッケン・ハウス(アカデミック病院)がほとんどを扱っており、救急車もこの病院に配備されています。ただし、交通事故などの場合は、制度として警察が救急車を要請することになっており、警察官が事故現場に到着してから必要に応じて救急車の手配をするので、時間がかかります。また、新型コロナウイルス感染防止対策として国内の複数の病院が指定病院とされ、同患者の治療に当たっています。

(2)医療水準は相当低いと言われており、救急医療機関でも常駐している医師は限られ、専門の医師が病院にいない場合があります。入院や手術を要するような重症(重傷)の場合には、早めに米国や日本への病院に移送する必要がありますので、万一に備えて、緊急移送サービス等十分な保証内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
 また、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 https://www.forth.go.jp/index.html


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