=-=-=-=-=-=-=-=
=-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等
1 風俗、習慣
(1)スリナムは、約16万平方キロ(日本の43%)の国土に約62万人の人々が暮らしており、北部の海岸沿いの2割の面積に人口の8割が集中しています。
(2)スリナムには、アフリカ系やインド系をはじめ、インドネシア人や中国人など様々な人種、民族が混在していることから、特定の人種や民族、宗教などの信条に関する不用意な発言や行動は控えてください。
(3)周辺国と比べるとアジア系移民も比較的多く、人種差別は比較的少ないと言われています。しかしながら、一部にはアジア人に対して偏見や無知による差別的な言動をとる人もいますので、感情的にならないようにしてください。
2 衛生事情
衛生状態は決して良いとは言えませんので、食料品の購入にあたっては、衛生や管理状況を十分確認の上購入してください。また、飲料水についても水道水は避け、市販のミネラルウォーターを利用することをおすすめします。
3 病気(感染症)
(1)スリナムでは、マラリアやデング熱、ジカウイルス感染症、黄熱など熱帯地域特有の感染症が発生しています。首都パラマリボにおいては、マラリア感染の危険は少ないと言われていますが、デング熱が流行することがあります。
いずれも蚊を媒介として感染するケースがほとんどですので、特に河川や湖沼、森林地帯に出かける際には、防虫剤を活用し、暑くとも長袖長ズボン、靴下を着用するなどの対策が必要です。
(2)ジカウイルス感染症が、スリナム国内でも発生しています。ジカウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染するほか、母胎から胎児への感染、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されています。ジカウイルス感染症は感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあり、また、症状が軽いため感染に気づきにくいことがあります。しかしながら、妊娠中にジカウイルスに感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、特に妊娠中または妊娠を予定している方は、流行地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要です。
4 医療事情
(1)一般事情
首都パラマリボにおける救急医療は、アカデミー・シッケン・ハウス(アカデミック病院)が、そのほとんどを扱っており、救急車もこの病院に配備されています。ただし、交通事故などの場合には、国の制度として警察が救急車を要請することになっており、警察官が事故現場に到着してから必要に応じて救急車の手配をするので、時間がかかります。また、医療水準は低く、救急医療機関でも常駐している医師は限られ、専門の医師が病院にいない場合があります。入院や手術を要するようなケガや病気の場合には、早めに米国や日本の病院に移送する必要があります。
(2)海外旅行保険
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、緊急移送費を含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
(3)医薬品の持込み、持出し等
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省のホームページをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
また、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページ( )を参考にしてください。
https://www.forth.go.jp/
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
−−−−−−−−−−
トップページ
−−−−−−−−−−