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● 風俗、習慣、健康等

1 公用語
 公用語は英語ですが、日常会話では「パトワ語」が広く使われています。「パトワ語」は、英語を母体としながらもスペイン語、アフリカ系言語などの複数の言語が混在して生まれた言語で、英語母語話者でさえ聞き取りが困難な場合があると言われています。

2 チップ
 チップは料金の1割程度が相場と言われています。ポーターには荷物1個につき100ジャマイカ・ドル程度を払うのが一般的です。

3 感染症
(1)新型コロナウイルス感染症
 最新の情報は、在ジャマイカ日本国大使館ホームページ(https://www.jamaica.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html )やジャマイカ保健福祉省のホームページ(https://www.moh.gov.jm/ )でご確認ください。

(2)デング熱
 デング熱は、病原ウイルスを持っているネッタイシマカまたはヒトスジシマカに刺されることによって感染します。感染すると突然の発熱、激しい頭痛、眼球深部の痛み、関節や筋肉痛、発疹が現れ、回復期に疲労感とうつ状態が続きます。予防薬や特効薬はなく、蚊にさされないように注意することが大切です。政府は感染防止対策を展開していますが、ジャマイカではデング熱の流行が続く傾向にありますので、特に幼児や高齢者は注意が必要です。デング熱による成人の死亡率は高くありませんが、重症化してデング出血熱を発症し、治療しなかった場合、死亡率が40〜50パーセントと高くなります。いずれにしても、軽視せず発熱などの症状が現れた際は、最寄りの医療機関を受診してください。

(3)マラリア
 マラリアは、ハマダラカに刺されることで感染する病気で、人から人への感染はありません。ハマダラカは夕方から夜間に活発に活動する習性があります。また、人が感染するマラリアは4種類あり、潜伏期間は2〜4週間で、主な症状は発熱です。死亡率は高くありませんが、合併症や脳マラリアにより死亡することもあります。ジャマイカでは、2006年〜2007年に大規模な流行が発生しましたが、その後は数例の輸入感染症例と思われる発症報告があります。ジャマイカの気候はマラリア原虫の成長に適しており、媒体であるハマダラカも生息しているため今後もマラリアが発生する可能性があります。キングストンのダウンタウンなど衛生状態が良くない地域では、蚊の駆除に努めるなど、滞在の際は注意が必要です。一般的な予防策は蚊に刺されないようにすることです。殺虫剤や虫除けスプレーを効果的に使用する、外出時には蚊に刺されにくい服を着用する等、防蚊対策を心掛けてください。

(4)ジカウイルス感染症
 ジカウイルスをもったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。ジカウイルスに感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は2〜12日であり、主に2〜7日でおよそ2割の人に発症すると言われ、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、疲労感、倦怠感などを呈します。一般的にデング熱やチクングニア熱より軽症と言われています。
 しかしながら、妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症との関係が示唆されており、妊娠中または妊娠を予定している方は、流行国・地域への渡航・滞在を可能な限りお控えください。予防ワクチンや特異的な治療法はなく、蚊に刺されないように予防することが大切です。発熱が続く、または発疹が出るなど、ジカウイルス感染症を疑う症状が現れた場合には、医療機関の受診をおすすめします。

(5)HIV感染症
 HIV感染者の増加が深刻な問題となっていますので、十分注意してください。

4 熱射病対策
 ジャマイカでは、年間を通じて日中の最高気温が30度を超えます。そのため海水浴、ゴルフなどで長時間炎天下にいた場合、熱射病にかかる可能性があります。特に幼児や高齢者は注意する必要があります。日焼け対策は必ず行ってください。

5 医療事情
(1)医療事情一般(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/cs_ame/jamaica.html )において、ジャマイカ国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。

(2)予防接種(黄熱)
 黄熱に感染するリスクのある国からジャマイカに入国する渡航者(1歳以上)は、黄熱予防接種証明書の提示が求められます。また、乗り継ぎのため、黄熱に感染するリスクのある国の空港を経由した渡航者にも黄熱予防接種証明書の提示が求められます。
 なお、黄熱予防接種証明書は生涯有効とみなされています。
詳細については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/yellow_fever_certificate.html )を参考としてください。

(3)海外渡航保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

(4)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html


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