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● 風俗、習慣、健康等

1 習慣
 国民の大多数がカトリックのため、都市部でも観光地、サービス業を除けば日曜日は安息日となり、個人商店はほとんど閉店します。
 教会は出入り自由ですが、熱心な信者の祈りを妨げるような行為は厳に慎んでください。また、観光客が集まる有名な寺院、修道院付設の教会等でも同様の注意が必要です。それらの場所では、肌の露出が多い服装は敬遠される事が多いのでご注意ください。

2 気候、衛生等
(1)気候
 ポルトガルの気候は、年間を通じておおむね温暖で過ごしやすいですが、夏は朝晩の寒暖の差が大きいため、服装には注意を払う必要があります。
 夏期(5月〜9月)はほとんど雨が降ることがなく、非常に乾燥しており日差しも強いため、熱射病を避けるためにも帽子を着用し、こまめに水分補給を行うことをおすすめします。
 それ以外の時期(10月〜4月)は、雨が多くなります。また、朝天気が良くても午後には雨が降るなど、天候が変わりやすい時期となりますので、折り畳み傘など雨具の準備が必要となります。

(2)衛生
 飲食物の汚染等に基づく中毒等の心配はありませんが、水道水には石灰分が多く含まれていること等から、ミネラル・ウォーター(アグア・ミネラル)を飲むことをおすすめします。

3 注意すべき病気等
 ポルトガルは特異な風土病はありませんので、入国にあたって義務づけられた予防接種もありません。また、蚊が少ないため蚊を媒介とする伝染病の発生例はあまり見受けられません。ただし、大西洋上のマデイラ諸島は海洋亜熱帯性の気候で蚊が多いため、デング熱等、蚊を媒体とする伝染病に注意する必要があります。マデイラ諸島へ行かれる際は、虫除けスプレーを準備するなど虫さされへの対策が必要です。

4 医療事情
(1)医療機関は、公立病院、公立診療所、私立病院、個人医院の4種類がありますが、医療水準はヨーロッパ諸国の中では低い方です。
 ポルトガルの社会保険(SNS)に入っている場合、公立病院では低額または無料で受診できますが、そのため非常に混雑しており、入院病棟も病床が常に不足しています。
 私立病院は、設備面ではほぼ問題がありませんが、社会保険は適用されず一般的な診察だけで100ユーロ程度、入院すると1日約200ユーロ程度の高額の費用が必要となります。
 風邪薬、腹痛薬、頭痛薬、消毒薬、軟膏など、簡易な治療薬は処方箋が無くても薬剤師に相談の上購入することができます。しかしながら、日本人の体質に合わないものもありますので、常備薬は日本から持参することをおすすめします。

(2)「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/portugal.html )においてポルトガル国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 また、以下の厚生省検疫所ホームページも併せご参照ください。
 感染症情報(http://www.forth.go.jp

5 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

6 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。


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