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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
 ブルガリア人は、伝統的に、肯定・否定の際の首の振り方が日本人とは異なります。「はい」では首を横に振り、「いいえ」では首を縦に振ります。しかし、最近は、国際的な習慣と同じように、「はい」で首を縦に振り、「いいえ」で首を横に振る場合も増えています。

2 衛生環境
(1)飲用水
 老朽化している水道管が多く、水道水を飲用することは推奨されず、一般的にミネラルウォーターを飲用します。(水道水を飲用する場合は、バクテリアや寄生虫除去のために煮沸消毒が必要です。)
(2)喫煙
 喫煙率が高く、路上喫煙も一般的です。2012年6月から、学校や病院内等の公共施設および飲食店内部は禁煙とする条例が施行されましたが、遵守されていないところも多くあります。
(3)大気汚染
 排気ガス規制がなされていない、かなり年式の古い車が未だに多く走っており、また、交通渋滞も激しく、さらには、工場の排煙も多いため、盆地状のソフィア市内の大気汚染は深刻化しています。
(4)気をつけるべき病気
ア 肝炎
 衛生管理が徹底していない飲食店もあり、A型肝炎が季節を問わず発生していますので、生ものは避け、十分に熱の通ったものを食べるようにしてください。
イ 狂犬病等
 ソフィア市内のような都市部でも野犬が多数徘徊しており、噛まれるなどの被害が散見されます。狂犬病ワクチン接種や破傷風ワクチン接種が必要になる場合もあります。
 万一、動物に噛まれた場合には、清潔な水と石けんで傷口を洗い流し、直ちに医療機関を受診してください。
 また、寄生虫の一種であるエキノコックスに罹患した犬や猫の糞便に卵が排出され、それに汚染された粉塵や飲み水、食物を介し感染することもあります。むやみに動物に近づかない、触らない、手をよく洗うように心掛ける必要があります。
ウ マダニが媒介する病気
 春から秋かけて、マダニが媒介するライム病やダニ脳炎の感染者が毎年発生しています。マダニにかまれないように、森林や公園を散策する時は、素肌の露出を抑えるなど虫除け対策を徹底してください。安易に芝生に寝転がったり、裸足で歩いたりしないように注意してください。 
エ 花粉症
 花粉の種類が多く、花粉が飛散する期間が日本よりも長期間続くため、花粉症の方は注意してください。

3 医療事情
(1)病院の環境等
ア 使用言語
 都市部における病院の環境は悪くはありませんが、国公立病院は院内の表示を含めブルガリア語のみで、医療従事者のほとんどは英語も解さないため、外国人が受診するのは困難です。ソフィア市内にはかつて日本の医療機関が経営に参画していた私立病院もありますが、ブルガリア語通訳を必要とすることがほとんどです。一般的に検査のオーダー用紙や検査結果もブルガリア語であるため現地の言葉がわかる人の助けが必要になります。
イ 設備
 救急搬送される場合は、通常、最寄りの国公立病院に搬送されます。社会主義時代のまま老朽化した状態で、医療器材の不備や医薬品の不足等の問題がみられる病院が多くあり、言葉の問題もあるため、早急に私立病院への転院、あるいは国外移送が必要になる場合もあります。
(2)海外旅行保険
 万一の事態に備え、緊急移送サービスが付いているなど十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
(3)医薬品の購入、持込み・持出し
 一般的な医薬品は、医師の処方せんなしに薬局で購入可能ですが、薬局でもブルガリア語しか通じない場合が多々ありますので、常備薬あるいは一般的な医薬品はある程度日本から持参することをおすすめします。
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
(4)「世界の医療事情」
 「世界の医療事情」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/bulgaria.html )において、ブルガリア国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参照ください。
 https://www.forth.go.jp/index.html


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