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● 風俗、習慣、健康等
1 衛生
水道水はそのまま飲むことができます。
2 注意すべき病気(ダニ脳炎)
オーストリアおよび近隣国では、ダニを媒介したウイルス性脳炎(症状は日本脳炎に似ている)に感染する恐れがあります。過去に同国内のザルツブルグ近郊の農村地帯で、日本人旅行者がダニに刺され脳炎を発症し死亡した例があります。この脳炎は、治療法がないため一旦罹患すると麻痺等の後遺症が残ったり、場合によっては死亡したりするケースも見られます。標高1,000メートル以下の山道や湿地帯、また、森や公園を歩く可能性のある方は予防接種を受けることをおすすめします。
ダニ脳炎の予防接種は、日本国内のトラベルクリニックやオーストリアのワクチンセンター(参考: 世界の医療事情)で受けることができます。ワクチンは通常3回の接種が必要で、最初のワクチン接種後4週間後に2回目、9か月から1年目に3回目を接種します。成人は3回の接種を受ければ5年間有効です(小児の場合は3年後に追加。)。旅行者の場合には緊急ワクチンとして 1〜2週間をあけて2回受ければ、90%の効果があります。
ただし、予防接種だけでは防ぐことができない場合もあるため、ダニに刺されないように、次のような対策を取ることが大切です。
○森や公園を散策する時は、決められた散歩道や遊歩道を歩く。
○長袖、長ズボンが好ましい。また、帽子、スカーフを着用する。
○ダニ除けスプレーを利用する。
○子供を同伴する場合は、外出から戻った時はダニに刺されていないか、子供の全身を確認する。
3 登山
本格的な登山を行う場合には、事前に地元ガイド等のアドバイスを受けるとともに、所要の手続き(アルペン協会や山岳事務所への登山日程の提出等)を行う必要があります。また、豪雪や気温の上昇等により大規模な雪崩が発生しますので、登山やスキー等を行う際は、最新の情報収集に努めてください。
4 医療事情
医療事情は良好で、どの診療科も特に問題なく英語で受診することができますが、受付ではドイツ語が必要な場合もあります。
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/austria.html )において、オーストリア国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/index.html )
5 医薬品の持ち込み、持ち出し
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込み、持ち出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
6 海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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