=-=-=-=-=-=-=-= 英国 =-=-=-=-=-=-=-=
● 風俗、習慣、健康等
1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項 (1)宗教上の留意事項 英国では、国王を最高権威者として掲げる「英国国教会(アングリカン・チャーチ)」を国家の正式教会としていますが、他の宗派や宗教の活動も認められています。英国(イングランドおよびウェールズ)の主な宗教は、キリスト教(全人口の46.2%)、イスラム教(同6.5%)、ヒンズー教(同1.7%)などとなっています(2021年国勢調査)。 (2)地域性 英国はイングランド、スコットランド、ウェールズおよび北アイルランドから構成されています。スコットランドやウェールズは歴史的に強い独自性を有していることから、これらの地域をイングランドの一部と見なしたり、そのような誤解を招いたりする言動は避けるようにしてください。また、北アイルランドについては、宗教対立や英国からの分離を巡る対立が残っていることにも留意する必要があります。 2 衛生事情 (1)水道水 英国の水道水は、石灰分が多いものの先進国の水質基準は満たしており、通常はそのまま飲んでも問題ありません。ただし、配水管が古い場合や、貯水タンクに問題がある可能性がある場合は、市販のミネラルウォーターの利用や浄水器の使用をおすすめします。 (2)食物 過去、生卵によるサルモネラ感染症や生焼けの肉によるトキソプラズマ症の発生が報告されたことがあります。食品は十分に加熱してから食べるようご注意ください。 3 予防接種 英国入国に際して義務付けられている予防接種はありません。 4 医療事情 医療機関は大別して、公立病院と私立病院があり、NHS(国民保健サービス)が運営する公立病院は、加入者は自己負担なく医師の診察を受けることができます(一部地域では処方箋や歯科診察に一定料金が掛かります)。受診には、まずGP(General Practitioner:総合診療医)の診察を受ける必要があり、GPでの無料の診察後、必要に応じて専門の公立病院を紹介されることになります。旅行者などの短期滞在者は、英国に住所がないためGPにおいて受診を受け付けてもらえないケースがありますので、有料で公立病院、ウォークインのクリニックや私立病院での受診が一般的となります。 また、私立病院での受診には高額の医療費を要しますが、比較的早く専門医に受診してもらえるという利点があり、受診には通常事前予約が必要となっています。 緊急の場合は、999(救急)に連絡し救急車を依頼してください。 万一に備え、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。 英国内の衛生・医療情報については、次のリンク先の「世界の医療事情」もご覧ください。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/uk.html 5 医薬品の持込み、持出し 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については英国政府の以下のホームページをご確認ください。 英国内務省 GOV.UK (Bringing medicine containing a controlled drug into the UK) https://www.gov.uk/travelling-controlled-drugs 6 海外にある主な英国領 以下の英国領地域には、日本の在外公館はなく、旅券(パスポート)の発給や災害時の在外公館による支援等において一定の制約があります。旅券の有効期間が十分残っていることを渡航前に確認するとともに、滞在中は紛失や盗難等の被害に遭わないよう管理を徹底する等、十分ご注意ください。 (1)カリブ海地域(英国領ヴァージン諸島/ British Virgin Islands、ケイマン諸島/ Cayman Islands) ア 治安 治安は比較的良好と言えますが、旅券、財布などの貴重品の盗難には十分注意してください。 イ テロ 現在のところ、テロに関する特段の情報はありませんが、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。 ウ 自然災害 カリブ海に面した地域であることから、6月から11月のハリケーンシーズンには特に注意が必要です。ハリケーンに関する情報は、次のリンク先である米国の国立ハリケーンセンター(U.S. National Hurricane Center)などから最新の情報を入手してください。 https://www.nhc.noaa.gov/ (2)北大西洋地域(バミューダ諸島/Bermuda) ア 治安 治安は比較的良好と言えますが、盗難、特に強盗、スリや置き引きなどの一般犯罪には十分に注意してください。 イ テロ 現在のところ、テロに関する特段の情報はありませんが、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。 ウ 自然災害 北大西洋に位置し、カリブ海にも近いことから、6月から11月のハリケーンシーズンには特に注意が必要です。ハリケーンに関する情報は、次のリンク先である米国の国立ハリケーンセンター(U.S. National Hurricane Center)などから最新の情報を入手してください。 https://www.nhc.noaa.gov/ (3) ジブラルタル(Gibraltar) ア 治安 治安は比較的良好と言えますが、街中での夜間のひったくり、スリや置き引き等の発生が報告されていますので十分な注意が必要です。 イ テロ テロに関する特段の情報はありませんが、ジブラルタルは、多数の外国人観光客が訪れる場所であることから、国際的なテロ情勢の影響を受けることもあるので、日頃からインターネットなどを通じて最新の情報の入手に努めるようにしてください。 ウ スペインからの出入域 ジブラルタルをめぐっては英国とスペインは歴史的に帰属を争っており、二国間関係の状況によってはスペイン側、ジブラルタル側の国境管理が厳しくなることがありますので、ご注意ください。 (4)その他の英国海外領および王室属領 アクロティリおよびデケリア(Akrotiri & Dhekelia)やアンギラ(Anguilla)等の地域に渡航される際には、次のリンク先である英国外務省TRAVEL ADVICEにて最新の情報をご確認ください。 https://www.gov.uk/foreign-travel-advice
○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当) 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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