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● 風俗、習慣、健康等
1 風俗・習慣等
(1)教会に入る時には、半ズボン、肩の出る服装では入場を拒否されることが多くあります。
(2)商店の昼休みは長く、銀行も午前中および午後の一部しか営業しません。また官公庁窓口の大部分は午前中のみの受付で、郵便局も午後の早い時間帯に終業するので留意が必要です。
8月は、イタリア人の多くが長期休暇を取るため、観光客が集中する場所のファストフード店以外のレストラン、商店等の大部分が1か月近く閉店します。
(3)商店等での支払の際には、習慣として、小銭を先に出し、その後お札を出します。お釣りをもらう場合も同様の順番になりますが、必ず、全額を受け取って、額を確認してから財布等にしまいます。先にもらった小銭だけしまってしまうとお札がもらえないことがあるようです。また、銀行での両替の際には、換金証明書が最後に渡されますが、先に渡された現金を財布にしまってしまうと、証明書の額と受け取った額が違っていても差額の請求ができないので注意が必要です。
2 気候
気候は南北に細長い地形のためかなり地域差がありますが、一般に夏は高温乾燥、冬は低温多湿の地中海性気候で、10〜12月は雨の日が多くあります。
年平均気温で見ると、東京と比べて、フィレンツェは摂氏0.5度低く、ローマは摂氏1.1度高く、また、ミラノやベネチアは、摂氏1.5〜2.0度低い都市です。また、夏の日中には、気温が相当上昇することが多いので、炎天下の行動は日射病や脱水症に十分気をつける必要があります。
3 衛生
街中にある湧き水は飲用可能で、慣れれば問題ないようですが、水質は石灰分の含有量が多く(炭酸カルシウム換算で日本の4〜5倍)、短期滞在の場合は1回沸騰させた水かミネラルウォーターを飲用する方が無難です。
一部の魚介類については、遠方から運ばれてくるため保存状態が良くないものもあるので、レストラン等での外食時には、特に鮮度、加熱の状態をよく観察し、不確かなものは避けた方が良いでしょう。
4 医療事情
医薬品は、一般大衆薬であっても、いくつかは医師の処方箋がないと購入できないので、風邪薬、胃腸薬等の常備薬の類や外傷時の応急外用薬は、日本から持参することが賢明です。医療水準には問題ありませんが、公立病院は私立病院に比べて、機能性や清潔感に欠ける傾向が見られ、また英語を解さない医師が多いです。一般に救急車で搬送される公立病院(救急病棟)で治療が受けられますが、常に混雑しており、患者搬送後、何時間も待たされる場合が少なくありません。このような事態をできるだけ避けるには、私立病院での治療を選択する方がよいでしょう。
なお、私立病院での医療費は高額なため、海外旅行障害者保険に加入することをおすすめします。
5 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/europe/italia.html )において、イタリア国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/ )
6 医薬品の持込み、持出し
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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