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● 風俗、習慣、健康等

1 宗教、習慣
 宗教(キリスト教、イスラム教、アニミズム等)も部族(約300)も多様性に富み、習慣も地方によって異なります。

2 衛生
 コレラなどの経口感染症(特に感染性下痢症)が発生していますので、飲用水は水道水や氷水を避けて市販のミネラルウォーターを飲用する、外食は信頼のおける飲食店を利用する、生野菜やカットフルーツなどの「なまもの」の摂取は避ける、肉や魚などは十分に加熱調理されたものをとる、手洗いを励行する等の注意が必要です。

3 注意を要する病気
(1)黄熱
 チャドは黄熱流行国であり、WHOにより黄熱リスク国に指定されています。入国の際には生後9か月以上の全ての渡航者は黄熱予防接種が必要です。黄熱予防接種証明書(イエローカード)は接種後10日後から有効となります。
 なお、2016年7月11日より、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の有効期間が生涯有効と変更され、既にお持ちの証明書の有効期間が過ぎていても生涯有効なものとして取り扱われます。
 黄熱の詳しい説明は以下の厚生労働省検疫所ホームページをご参照ください。
 https://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

(2)マラリア
 マラリアの感染率が高いため、マラリアを媒介するハマダラカに刺されないようにする必要があります。一般的にマラリアの予防策として、蚊が活動する夕方から明け方の外出を控え、外出するときはなるべく長袖、長ズボンを着用し、虫除けスプレー等を使用するなどの対策をおすすめします。また、流行地に2週間以上滞在し野外活動に従事する場合には、抗マラリア薬の内服が効果的ですが、必ず事前に専門医に相談してください。急な発熱、体調不良などを感じた場合には軽視せず、信頼のおける医療機関を受診することをおすすめします。

(3)デング熱
 チャド保健省が発出したプレスリリースや関連情報によると、チャド東部ではデング熱が流行している模様です。デング熱は、デングウイルスに感染した蚊に刺されることで感染し、発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、吐き気及びおう吐などのほか、解熱時の皮発疹などの症状を伴います。
 デング熱を媒介する蚊は主に日中活動することから、できるだけ身体を覆う衣服を着用する、窓に網戸を取り付ける、日中仮眠をとる場合は忌避剤を染みこませた蚊帳を使用する、といった感染防止対策をとることが推奨されています。通常は1〜2週間で回復しますが、まれに重症化すると死に至ることもあります。このような症状のある方は、直ちに最寄りの医療機関で受診してください。

4 医療事情、海外旅行保険
 チャドにおいて、先進国並みの医療を受けることはできません。重症あるいは外科的治療を必要とする場合には、対応可能な施設を有する近隣諸国またはヨーロッパ等へ緊急移送を行うことになりますので、緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/

5 医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては、厚生労働省の以下のホームページをご確認ください。
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html


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