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● 風俗、習慣、健康等

1 感染症
(1)マラリア、チクングニア熱、デング熱など
 コモロ諸島ではマラリアが通年流行しています。マラリアの中でも危険性の高い熱帯熱マラリアが90%を占めているため、治療が遅れると生命に関わる場合がありますので注意が必要です。病原体であるマラリア原虫は、蚊(ハマダラカ)が媒介します。同国に10日間以上滞在する場合には、抗マラリア薬の服用による予防が有効ですが、必ず事前に専門医に相談してください。
 また、コモロ諸島で流行がしばしば報告されているマラリア以外の蚊を媒介とする感染症としては、チクングニア熱、デング熱などもあります。これらの感染症の予防には、まず防蚊対策が重要です。外出の際は、なるべく長袖・長ズボンを着用するなど肌の露出を控え、防虫剤を使用すること等をおすすめします。また、寝室では蚊帳や電気蚊取り器などを使用し、室内の蚊の駆除につとめましょう。停電が多いので、電気蚊取り器は電池式のものを日本から持参されると役立ちます。
(2)コレラおよび感染性胃腸炎など
 コモロでは、コレラが流行することがあります。下痢・嘔吐を主症状とする感染性胃腸炎や腸管寄生虫症も頻繁にみられます。コレラをはじめとするこれらの消化器感染症は経口感染するため、常に以下の注意が必要です。
ア 生水は飲まず、市販のミネラルウォーターか煮沸した水を飲用する。信頼の置けるホテルやレストラン以外では氷水にも注意する。
イ 食事は、信頼のおけるホテルやレストランでとり、生野菜・生果物、半煮えや生焼けの肉・魚を摂取しない。
ウ 手洗いを頻繁に励行する。
(3)HIV感染症
 HIV感染症・AIDSのコモロ国内での感染比率は低いとされていますが、性的接触には十分に注意する必要があります。

2 予防接種
 義務付けられている予防接種はありませんが、推奨される予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/ )をご参照ください。

3 医療事情
 コモロの医療水準は低く、医療施設も未整備です。首都モロニにある国立病院の集中治療病棟(Centre Hospitalier National El-Maarouf、 R?animation、Tel:773-1356)および民間のクリニック(Clinique SALAMA、Tel:773-3022)は、とりあえずの応急処置として利用できます。重症の疾病やケガの場合は、近隣の仏領マヨット島や、医療先進国(仏領レユニオン島、南アフリカ)への移送が必要となりますので、緊急移送サービス等を含む十分な補償内容の海外旅行保険等に加入しておくことが必要です。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。


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