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● 風俗、習慣、健康等

1.宗教
(1)モロッコの国教はイスラム教で,国民のほとんどがスンニ派のイスラム教徒ですが,信仰の在り方は個人に委ねられており,特に西洋文化の影響が強い都市部の雰囲気は非常に開放的です。しかし,モロッコ人はイスラム教に誇りを持っており,その生活にはイスラム教の文化,習慣が根付いていますので,イスラム教を批判するような発言は慎んでください。また,ラマダンは最も重要な宗教行事の一つですので,特にこの期間中は屋外における飲食や喫煙をしないなど慎重に行動した方が良いでしょう。
(2)イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

2.国民性
 国民性は概して明朗で親切です。とても誇りが高いため,侮辱するような言動(特に宗教,王室関係)には非常に敏感です。対日感情は非常に良好です。

3.衛生事情
 一部の大都市の水道水は飲用できる水準といわれていますが,身体が慣れないうちは強烈な下痢を引き起こすことがありますので,ミネラルウォーターを利用することをお勧めします。レストランやカフェで無料提供される水は基本的に水道水(地方では井戸水)ですので,注意してください。
ウィルス性肝炎や食中毒を避けるため,一般的には一部の高級レストランを除いて,生野菜や生の魚介類は避けた方が良いでしょう。たとえ火が通っていたとしても,屋台などでは鮮度の落ちた魚や古い油を使っていることがありますので注意してください。

4.病気
(1)A型肝炎及び破傷風のほか,旅行の目的や滞在予定地によっては狂犬病やB型肝炎の予防接種もお勧めします。これら予防接種は,モロッコ入国後も可能です。
(2)モロッコはマラリア流行国ではないため,マラリア流行地を経由してモロッコへ入った後に突然の発熱があった場合,医師がマラリア感染と診断できず手遅れとなって亡くなった事例があります。そのような場合には,すぐに医療機関を受診し,医師へ直近の旅行国を伝えてください。その他にも蚊や蠅など虫が媒介する病気がありますので,虫に刺されないよう十分注意してください。

5.医療事情
(1)モロッコの主な都市には日本や欧米と比べ遜色のない医療機関もありますが,地方の医療事情はまだまだ厳しい状況です。日本語の通じる医療機関は全く無く,英語が通じるのも一部の医療機関だけです。急な病気や怪我に備えて,緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。
(2)医療機関を受診する場合,泊まっているホテルのフロント,旅行代理店,添乗員,または海外旅行保険会社に尋ねるのが良い方法です。一般的に高級ホテルでは,往診してくれる医師や救急病院のリストがありますし,救急車の手配もしてくれます。直接医療機関を受診する場合は,私立の医療機関を選んだ方が無難です。都市部には24時間救急受付を行う私立医療機関がありますが,地方では公的医療機関のみもしくは公的医療機関も近隣に無い地域もありますので,そのような場合は,加入した海外旅行保険会社へ連絡してください。
(3)救急外来は予約無しでも直接受け付けてくれます。URGENCEと記載している所が救急部入り口です。受付で英語の通じる病院はほとんどありません。支払いを済ませなければ受け付けてくれない場合もありますので,パスポートとクレジットカードまたは現金を忘れずに持参してください。血液検査,レントゲンなども検査前に支払いをしなければなりません。薬等は処方箋に基づき薬局で自身で購入する必要があります。なお,一般の受診時も,レントゲン検査,血液検査,尿検査などは,検査所に行くよう指示されることもあり,検査費用は一般受診料とは別扱いとなり,検査費用を支払ってから受け付けてもらいます。薬は特殊なものを除いては処方箋無しで,薬局で購入することが可能です。
 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/morocco.html )において,モロッコ国内の衛生・医療情報等を案内していますので,渡航前には必ずご覧ください。
 その他,必要な予防接種等については,以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/

6.その他の留意事項
(1)モロッコ人との婚姻
 モロッコにおいても,貧困,社会的格差などから脱するために,先進国への移住に憧れる者がいます。その中には「結婚」を合法的な移住のための手段として用いる者(主に男性)もおり,先進国からの旅行者等がこうした者と結婚した後,トラブルになるケースがしばしば見受けられます。こうしたトラブルを避けるためにも,知り合った相手がどのような人物かをよく確認することが大切です。
(2)ハーグ条約
 モロッコは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページをご覧下さい。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html
(3)海水浴
 大西洋岸の海水浴場は波が高く,水難事故が度々発生しています。また,一見穏やかに見えても,潮の流れが速く水温も低いため,十分に注意する必要があります。過去には日本人が犠牲となった水難事故も発生しています。
(4)冬期における陸路によるアトラス山脈越え
 多くの日本人旅行客が訪れるマラケシュとワルザザートを結ぶ「マラケシュとワルザザート間」やフェズとメルズーガを結ぶ「イフランとエルラシディア間」の陸路移動は,標高約2000mのアトラス山脈を越えなくてはなりません。冬の時期は,例えば,マラケシュとワルザザートの天気が晴れであったとしても,その間のアトラス山脈では雪が降っていることもあり,山越えの途中で雪のために旅行客などを乗せた車やバスが立ち往生してしまう事例が度々発生しています。また,積雪により道路が封鎖されている場合もあります。冬の時期にアトラス山脈を越えて陸路移動をする場合は,事前にアトラス山脈の天気予報をモロッコの報道や宿泊先のホテル等から確認した上で行動することをお勧めします。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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