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● 風俗、習慣、健康等

1 宗教
(1)モロッコの国教はイスラム教で、国民のほとんどがスンニ派のイスラム教徒ですが、信仰の在り方は個人に委ねられており、特に西洋文化の影響が強い都市部の雰囲気は非常に開放的です。しかし、モロッコ人はイスラム教に誇りを持っており、その生活にはイスラム教の文化、習慣が根付いていますので、イスラム教を批判するような発言は慎んでください。また、ラマダンは最も重要な宗教行事の一つですので、特にこの期間中は屋外における飲食や喫煙は慎んでください。

(2)イスラム教では、金曜日が集団礼拝の日とされており、その際、モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われる可能性もありますので、特に金曜日は不用意に宗教施設等に近付かないようにしてください。

2 国民性
 国民性は概して明朗で親切です。とても誇りが高いため、侮辱するような言動(特に宗教、王室関係)には非常に敏感です。対日感情は良好です。

3 衛生・医療事情
 「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/morocco.html )において、モロッコ国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

4 医薬品の持込み、持出し
 医療用の麻薬及び向精神薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )を参照ください。

5 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは「海外旅行保険加入のおすすめ」(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )を参照ください。

6 その他の留意事項
(1)モロッコ人との婚姻
 モロッコにおいては、貧困、社会的格差などから脱するために、先進国への移住に憧れる者もいます。その中には「結婚」を合法的な移住のための手段として用いる者(主に男性)もおり、先進国からの旅行者等がこうした者と結婚した後、トラブルになるケースがしばしば見受けられます。こうしたトラブルを避けるためにも、知り合った相手がどのような人物かをよく確認することが重要です。

(2)ハーグ条約
 モロッコは、国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去りまたは留置した場合は、原則的に子が元の常居所地国に返還されることとなります。ハーグ条約についての詳細はこちらのページを参照ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

(3)海水浴
 大西洋岸の海水浴場は波が高く、水難事故が度々発生しています。また、一見穏やかに見えても、潮の流れが速く水温も低いため、十分に注意する必要があります。過去には日本人が犠牲となった水難事故も発生しています。


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