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● 風俗、習慣、健康等

1 イスラム教の影響が強い国なので,イスラム教の慣習等に十分注意して行動することが必要です。また,イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

2 健康管理と医療事情
(1)概況
 高温多湿な気候に加え断水や停電が頻繁に起こるので,食品の管理・衛生状態が悪いため食べ物や飲み物を介した感染性下痢症などをはじめ多くの熱帯病・感染症がみられます。マラリアは患者数が多く,一年中流行しており,特に雨季の5月から10月に感染しやすくなります。マラリア以外にも昆虫が媒介する病気が複数あり,虫さされには特別の注意が必要です。現地の医療衛生水準は低く,医師や看護師の数は不足しており,血液検査やレントゲン等の検査機器は限られた施設にしかない状況です。外国人が医療を必要とする場合には,欧米等医療先進国に出る必要があります。万一の場合に備えて必ず緊急移送を含む十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをお勧めします。

(2)注意を要する病気
ア 黄熱
 シエラレオネは,WHOにより黄熱リスク国に指定されています。シエラレオネ入国の10日以上前までに黄熱予防接種を受け,黄熱予防接種証明書(イエローカード)を持参して入国してください。

イ マラリア
 最も注意を要する疾患で,シエラレオネ国民の多くが繰り返し感染しています。シエラレオネにおいては,致死率の高い熱帯熱マラリアがほとんどです。発病後放置すると5日程度で死亡することがあります。マラリアはハマダラ蚊が媒介して感染します。予防として,蚊が活動する夕方から明け方の外出を控え,外出するときはなるべく長袖・長ズボンを着用し,虫除けスプレー等の使用をお勧めします。滞在先では,蚊取り線香,蚊取りマット,蚊帳の使用等の予防対策をとってください。また,発熱した場合はマラリアを想定して出来れば医療施設で検査を行い,陽性であれば速やかに治療を開始する必要があります。なお,予防法としては,抗マラリア薬の服用もありますが,事前に必ず専門医に相談してください。

ウ エボラ出血熱
 エボラウイルスによる感染症であり,2014年に西アフリカ(主に,シエラレオネ,ギニア及びリベリア)で感染が拡大しました。2015年末に一度終息し,再発生しましらが,2016年3月に再度終息が宣言されました。エボラウイルスの体液を介する感染力は強く,発症すると致死率が非常に高いため,感染を予防することが大切です。頻回の適切な手洗いや,エボラ(疑い含む)の患者・遺体・動物の血液・体液に直接触れないようにしてください。感染を疑った場合は,すぐに地域の病院に相談してください。その後は不要な外出を控える等,病院からの指示に従ってください。

エ 髄膜炎菌性髄膜炎
 髄膜炎は中枢神経系の感染症であり,感染者からの飛沫感染により感染します。発症すると髄膜炎となり入院治療が必要となり,時には死に至ることもあります。例年流行しており,多くの患者が出る年もあります。予防としては,日本未認可の髄膜炎菌4価ワクチン(ACWYの4種混合ワクチン)がありますので,トラベルクリニックなどに相談してください。

オ 狂犬病
 感染した犬や猫・コウモリなどの動物に噛まれるなどして,傷口から感染します。潜伏期間は1〜3か月で,発病してしまうと有効な治療方法はありませんので,十分注意する必要があります。渡航前に予防接種を受けることをお勧めします。また,動物に不用意に触らないように注意するとともに,万一,動物に噛まれた場合は,ただちに医療機関を受診してください。

カ ラッサ熱
 ラッサ熱は,シエラレオネでは時々流行しており,2004年に流行したほか,2006年にも患者が確認されています。この病気はネズミ(マストミス)の糞尿の中に排泄されたウイルスとの接触やウイルスに感染しているネズミに咬まれることにより人に感染します。人から人への感染力も強く,患者の血液,分泌物,排泄物から皮膚粘膜の傷口を通して感染します。重篤化しやすく,死亡率も高い病気です。特に,医療関係者や介護などで病院に出入りする必要がある方は,流行の情報が出た際には注意が必要です。

キ 経口感染症
 腸チフス,赤痢,コレラなど多くの経口感染症があります。特に,2012年にはコレラが流行しています。生ものを食べることは避け,十分加熱された食品を摂るようにしてください。レストランでの水や氷にも注意し,ミネラルウォーターは目の前で封を切ってもらうなどの注意が必要です。

ク その他,昆虫が媒介する感染症
 シエラレオネには,ツェツェバエが媒介するトリパノソーマ症,蚊が媒介するフィラリア症,ブユ(小型のハエ)が媒介する回旋糸状虫症もあるので,虫刺されには特別の注意が必要です。

(3)シエラレオネの医療水準は低いため,万一に備え,事前に緊急移送サービスを含む十分な補償内容の海外旅行保険への加入をお勧めします。

○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/

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