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● 風俗、習慣、健康等
1 宗教
(1)一般事情
アルジェリアは国民のほとんどがイスラム教徒です。アラブ・イスラム文化圏の中では比較的西欧の影響が強い国ですが、多くの人はイスラムの戒律を守っています。特に地方に行くほど顕著となり、イスラム教を冒涜するような言動は慎むとともに、女性は露出度の高い服装を控える等風俗・習慣を尊重する必要があります。
また、一部のイスラム教徒は、アルコール飲料に対して強い嫌悪感を有しており、過去には地方都市で酒類を供する飲食店が襲撃される事件も発生していることから、アルコール飲料を提供する飲食店、酒類販売店に出入りする際には十分注意してください。
なお、ほとんどのアルジェリア人はイスラム教の教えに従いラマダン期間中に断食を行います。そのため、ラマダン期間中は官公庁の業務が大幅に遅延したり、事実上停止したりすることがあります。また、日中はほとんどのレストランが休業することがあるので注意してください。
(2)宗教施設の訪問
モスク等の宗教施設はイスラム教徒にとって神聖なものであり、非イスラム教徒による観光気分での立入りや写真撮影を快く思わないイスラム教徒もいます。礼拝等の宗教行為も同様に神聖なもので、礼拝中の者への話しかけや、指で差して笑う、模倣行為、写真撮影等は、たとえ悪気がなかったとしても不敬と見なされる恐れが極めて高いです。トラブルを避けるため、他者の宗教行為に介入しないようにし、宗教施設に単独で近づかないようにすることを推奨します。ガイド等を伴って宗教施設へ行く場合でも、独断で行動せず、ガイドの指示に従いながら行動してください。
イスラム教では金曜日が集団礼拝の日とされており、その機会を利用して、政治的スピーチやデモが行われ、それが大規模化、暴徒化する可能性もあります。モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので、特に金曜日には極力宗教施設等に近づかないようにしてください。また、年に一度の犠牲祭、1年に約1か月間のラマダン月の際には宗教的気分が最も高揚すると言われているので、それらの時期の不用意な宗教施設への立入りや宗教行為への介入は厳に慎んでください。
2 気候・自然災害
アルジェリアの雨期は10月から3月で、ゲリラ豪雨、洪水、地滑りが発生することがあります。4月から9月の乾期はあまり雨が降らず、逆に深刻な水不足に陥ることがあります。
アルジェリアにおいては、洪水、地滑りに加え、地震等の災害も発生しており、ベジャイア県東部における地震(2006年3月、死者4名、負傷者68名)、ムシラ県北部における地震(2010年5月、死者3名、負傷者数名)、ジェルファ県、ヘンシュラ県における集中豪雨による河川の氾濫(2013年10月、死者7名)、アルジェ県における地震(2014年8月、パニックによる死者6名、負傷者420名)等の自然災害による被害が発生しています。
また、夏期には高温と乾燥のため、例年、全国各地で山火事が発生しています。
このため、平素から暴動等治安面の対策に加えて洪水・地震他自然災害にも備えた心構えと準備が必要です。
3 衛生・医療事情等
(1)飲用水
首都アルジェなどでは、基本的に水道水の飲用が可能ですが、貯蔵タンクや水道管の管理に問題がある場合もありますので、浄水器を使用した上で飲用することを推奨します。また、国産・外国産のミネラルウォーターが多数販売されています。夏に断水が起こることがあるため、飲料水としてミネラルウォーターを、生活用水として水道水を空きペットボトルなどに備蓄しておくことをお勧めします。
(2)医療事情
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/algeria.html )において、アルジェリア国内の衛生・医療情報等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
(3)予防接種
必要な予防接種等については、厚生労働省検疫所ホームページ(https://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。
(4)海外旅行保険への加入
海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは「海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )」をご確認ください。
(5)医薬品の持込み、持出し
医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続については厚生労働省のホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html )をご確認ください。
- ○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
- ○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
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