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● 風俗、習慣、健康等

1 メイトシップ
 オーストラリアでは、メイトシップと呼ばれる平等主義がひとつの社会規範となっています。そうした無階級性や社会的平等意識が大変に強い国民であることに留意する必要があります。

2 喫煙
 オーストラリアでは、大衆の集まる施設内等での喫煙は限定された特別な場所以外では禁止されています。喫煙禁止場所の範囲や、禁止場所での喫煙に対する刑罰は州によって異なりますので注意してください。

3 医療機関
 オーストラリア国内の医療機関は、地方都市を含めて医療機関は高い水準にあり、救急医療も医療先進国と遜色のないレベルとなっています。ただし、独特の家庭医(GP)制度を取っていることから、自ら病院や各科専門医を受診することができません。検査を含めて、GPの指示がないと受けられず、全ての医療はGPが入り口となります。従って、長期にオーストラリアに滞在する場合は、早めに最寄りのGPを探して、かかりつけ医として指定することをおすすめします。なお、救急医療機関は24時間年中無休の体制、かつ、誰でも受診可能(救急車あるいは自分で来院)ですが、広い国土の割に絶対数が不足しています。救急医療機関を受診すると、まず振り分け担当の看護師に緊急対応を要する病状か否かの診察を受け、救急と判定されない場合には、長時間の待機、あるいは翌日にGP受診を指示されることがあります。
 最近では、オーストラリアにおける在留資格・労働許可を有する者およびその家族を対象にマイヘルスレコード制度が導入されています。これは、自身の主な保健情報をまとめてデータ化し、オンライン上で緊急時に医療従事者が医療情報を確認でき、最善の治療や効果的なケアに役立てることができるものです。
 なお、1年を通じて花が咲き、日本にはないものを含めいろいろな種類の花粉が舞っているので、少なくともいわゆる花粉症の人や花粉アレルギーのある人は、あらかじめ対策を講じておくことが必要です。

4 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが多くあります。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。

5 病気・感染症
(1)従来のワクチン接種を必要とする症状について
 オーストラリアでは、例年6月から9月にかけてインフルエンザが流行していますが、感染を防ぐため、インフルエンザ・ワクチンの接種が重要です。また、麻疹は命に関わる病気であり、感染力が極めて強く空気感染によって流行します。オーストラリアの学校等で流行することもあるので、子供のワクチン接種は重要です。
(2)「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/australia.html )において、オーストラリア国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
 その他、必要な予防接種等については、以下の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
 ◎感染症情報(https://www.forth.go.jp/

6 気候について
【キャンベラ首都特別地域(ACT)】
 キャンベラは、内陸部であり一年を通じて過ごしやすい気候となっています。しかしながら、天候の変化は激しく、特に夏季においては、一日の間に晴れ、曇り、雷雨、雹が降るなどめまぐるしい変化が発生することもあり、昼間と夜間の温度差が20度以上変わる時もあるため、注意を要します。特に10月以降は、外気温と乾燥した空気により山火事の発生率が上昇するため、日頃から火気の取り扱いに注意が必要です。

【ニューサウスウェールズ(NSW)州】
 シドニーは、比較的日照時間が長く紫外線も強いので、戸外で長時間過ごす場合(特に屋外スポーツに参加する場合)には、帽子やサングラスが必要で、日焼け止めクリームの利用も効果的です。また、冬季(5〜7月)には、日中と朝晩、日向と日陰の温度差が大きいので注意が必要です。

【北部準州(NT)】
 北部の海岸地域は、熱帯気候で12月から3月が雨季になっており、激しい雨が降り続くことがあります。一方、内陸地域は、年間を通じて降雨量が少なく、どこまでも赤土の砂漠が広がっています。ウルル(エアーズ・ロック)等の内陸部では夏季は気温が摂氏40度を超す高温になり、大気も非常に乾燥しているため、散策中の観光客が熱射病や脱水症状により死亡するケースもあります。内陸部を訪れる際にはこまめに水分補給をするなど、自身の健康管理には十分に留意する必要があります。

【ビクトリア(VIC)州】
 メルボルンは「1日のうちに四季がある」と言われるぐらい天候の変化が激しく、特に、夏季(12〜2月)は気温の日較差が大きいので注意が必要です。また、乾燥しているため風邪をひきやすいので、注意が必要です。

【クイーンズランド(QLD)州】
 日照時間が長く、紫外線も強いため、皮膚がんや白内障の予防が必要です。昼間の外出には帽子を被ったり、サングラスを着用したり、日焼け止めクリームを塗る等直射日光をさえぎる工夫をし、遊泳時も水から上がったらシャツ等を着て、紫外線から身を守るようにすることが必要です。

【西オーストラリア(WA)州】
 夏季(12〜2月)は日照時間が長く、紫外線が強いので、昼間の外出には帽子やサングラスの着用、日焼け止めクリームを塗る等、直射日光をさえぎる工夫が必要です。


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