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● 風俗、習慣、健康等

1 風俗、習慣、国民性に関する留意事項
(1)レバノンではキリスト教やイスラム教等18宗派が信仰されており、憲法によって言論、思想、信条等の自由は保障されています。しかし、人前で政治的・宗教的な問題を論議することは避けた方が賢明です。
(2)レバノンは、他のアラブ諸国に比べて開放的であると言われますが、伝統的な社会習慣も根強く残っています。また、宗教的な影響も小さくありません。女性が開放的な服装をしていたとしても宗教的には敬虔な場合が多く、軽率な言動で不快感を与えないよう細心の注意が必要です。
(3)レバノン人を会食に招く際には、宗教上のタブーとされている食材や行為について事前に確認しておき、飲酒については、レストランやホテル以外の公共の場所では控えることを推奨します。

2 レバノンの家族法制度
レバノンの家族法は複雑であり、レバノン国内において、 婚姻、離婚、子の親権をめぐってレバノン人配偶者との間でトラブルが生じるケースがあります。 レバノンの家族法制度の概要に関しては、次の在レバノン日本国大使館ホームページを参考にしてください。
https://www.lb.emb-japan.go.jp/files/100408753.pdf

3 衛生・医療事情等
(1)飲用水
レバノン国内の水道水は飲用に適しません。飲用水としてはミネラル・ウォーターの利用を推奨します。
(2)感染症
ア コレラ
2022年10月、レバノン保健省により1993年以降となるコレラ感染症1例目がアッカール県にて発表されて以降、2023年にかけて、レバノン全土に感染の広がりを見ました。2024年現在、新たな症例は確認されていないものの、引き続き当局による監視態勢下にあります。
イ 経口感染症
当地は難民キャンプの存在や脆弱なインフラ、紛争等に関連し、衛生管理が行き届かず、A型肝炎、腸チフスなど、飲食等に起因すると思われる病気が流行しやすい状況にあります。 A型肝炎は2023年の1年間で351例の疑い例が報告され、189例の感染が確認されました。生野菜、果物等は清潔な水でよく洗浄することが必要です。
ウ その他感染症
また、野良犬や野良猫が感染症を媒介することもあるので注意が必要です。現状のワクチン防疫の不備から、日本では予防可能な髄膜炎やポリオなどの感染例も随時報告されています。事前にワクチン接種歴を確認し、必要なものがあれば予め接種しておくことをおすすめします。
(3)医療事情等
「世界の医療事情」(https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/lebanon.html )において、レバノン国内の衛生・医療事情等を案内していますので、渡航前には必ずご覧ください。
その他、必要な予防接種等については、次の厚生労働省検疫所ホームページを参考にしてください。
http://www.forth.go.jp/index.html
(4)医薬品の持込み、持出し
 医療用麻薬を含む医薬品の携帯による持込み、持出しの手続きについては厚生労働省の次のホームページをご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/yakubuturanyou/index_00005.html

4 海外旅行保険への加入
 海外旅行保険に加入していなかったために、病気やケガに伴う治療や緊急移送などで多額の出費を余儀なくされたケースが少なくありません。
 旅行・滞在中の予期せぬトラブルに備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入することをおすすめします。詳しくは海外旅行保険加入のおすすめ(https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/hoken.html )をご確認ください。


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